コラボストーリーシリーズ   作:水岸薫

20 / 59
※これは『名探偵ミューズ』の第一話前になる話で、元Sunlight、現レッドクロスさん(分け合って名前改名)と話して作った物語です。


『Detective group μ’s』編
『Detective group μ’s』編 プロローグ『闇から現れた友達』


「うう~ん、もう食べれないよ……」

 夢で何を食べているのか、穂乃果はよだれを垂らしながら夢を見ている。

 され、時は丑三つ時に近い深夜。彼女は自室でぐっすりと夢を見ながら寝ている。そんな時……。

 

 すっ

 

「すぴー……むみゅ?」

 

 突然彼女の頭に何か硬い物が載せられたため、ふと目を覚ましそれを受け取ったみた。そこに書かれたていたのは。

 

 

 

『今夜、音ノ木神社に来い』

 

 

「……ううん?」

 

 それを見た彼女は、頭に浮かばせて再び寝ようとしたが。宛先の人物を見た瞬間。穂乃果はパジャマから私服へと着替えて家族にばれないようにこっそりと出ていき、例の神社へと行くのであった。

 彼女が見たその宛先の人物とは……『石川勇樹』と書かれていた。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「えっと確かここの先に……」

 穂乃果は夜道の町から出ると、道を通っていくと。途中から二人の人物が現れてやってきた。その人物とは。

 

 

「あれ、海未ちゃんにことりちゃん?!」

 

「穂乃果! もしかしてあなたも」

「あの手紙見たの!?」

 

 彼女の友達であり同級生の園田海未と南ことり。2人も普段着に着替えていて穂乃果と同じ神社へと向かっている。

 

「海未ちゃんとことりちゃんがそう言っているのってもしかして。これ?」

 

 すると、穂乃果は懐から例の手紙を出すと2人は「そうだよ」と答える。

 いったい誰が出したのか分からないが、海には『シャーロック・アレン』そしてことりには『祝福音』と書かれている。

 初め2人は悪質ないたずらの一種ではないかと考えたが、この宛先の人物の名前を見たとたん、本気ではないかと確信した。

 そして3人は神社へとたどり着くと、ある人物が6人いた。それは穂乃果の後輩と先輩で同じ探偵のメンバーがいた。

 

「絵里ちゃん、花陽ちゃん! もしかして」

 

「穂乃果、そうよ私も」

「穂乃果ちゃんと同じだと思うけど」

 

 

「凜、希。あなたたちもですか?」

 

「うん、凜の部屋にこれが」

「海未ちゃんもそう言うってことは」

 

 

「真姫ちゃんとにこちゃんも」

 

「ええ、そうよ。パパにはばれないように急いできたけど」

「何にもないんじゃない、もう眠いのに……」

 

 

 穂乃果の先輩の絢瀬絵里に東條希、そして矢澤にこ。後輩の西木野真姫に星空凛、小泉花陽が普段着で来ていた。彼女たち同様、例の人物から差し出されたようだ。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 だが、いつまでたってもその人物はやってこなかった。それどころか、時刻はもう午前3時を迎えようとしている。

 

「いつになったら現れるのかな……ふわぁ」

 

 ことりはそう言いながあくびをしたとたん、突然。

 

 

『お待たせいたしました、では参りましょう』

 

 神社から声がしたため、彼女たちは何かと振り向くと。神社の屋根に6人の少女が建っている。

 

 

「あ、あなたたちはいったい誰ですか?!」

「と言うかいったい何者なの!」

 

 海未と真姫は彼女たちに向けて言うと、その中から1人から「ガキどもは大人しくしろ」と彼女たちににらみつけた。それを見た花陽は「ひっ」と怯える。

 

「ご心配はなく、わたくしたちはあなたたちに紹介をしに来ただけです」

 

 お嬢様のような姿をした彼女がそう言うと、希が「紹介? なんでや」と言う。

 

 そして6人が屋根から飛ぶと、地面にスッと着陸すると、1人の女性が「はじめに私から紹介する」と前に出る。

 

 その女性は、いくつもの海の生物や人間をも脅かし、容赦なく獲物を捕らえるサメのような冷徹で鋭い瞳と神秘的な雰囲気を漂わせる銀色のポニーテールランプの髪型が特徴的で、右目にはどこぞのアクションハイスピードラブコメのドイツの軍人を連想させるような眼帯をしていた。

 170センチ以上と女性にしては高めの身長に加え、学ランを着ているため睨みつけるだけで相手を威圧させてしまうような『陸上のサメ』のような人だ。

 

「初めまして、というべきだな。 私の名前は極道(ごくどう)連華(れんか)だ、珍等師学園高等部3年の座頭組に所属している」

 それを聞いた海未は「あ、そう言えば」と小さくつぶやく。勇樹たちも珍等師学園高等部から来た生徒だ。

「石川勇樹という奴と同じで身体がお前達とは少し違うちょっとした人間が作り出したもの… いわば人口生命体と呼ばれるものだ。 そのため、自分で言うのもなんだが身体能力の高さには自信がある」

 初めは怯えていた花陽だが「そ、そうなんだ。勇樹君と同じ人工生命体なんだね」と答える。

「そして、勇樹たちの部『何でも探偵部』のメンバーだ。 とある事件の後に双子の妹と共に入部したのだがそれはまた今度にしよう」

 真姫は「へえ、妹と一緒にその部活に入っているのね」と答える。

「ちなみにだ」

 すると、彼女はここのリーダーの穂乃果の胸ぐらを突然つかむ、穂乃果は「ええ!?」と、驚いている。そして彼女はこう言う。

 

「勇樹は私の嫁だ! 他の奴には絶対に渡さない! これだけは絶対覚えておけ!」

 

 そして連華は穂乃果に威勢のいい声で言うと同時に彼女を下すと、彼女は「ほぇ~……」と目を丸くしている。

 すると今度は隣にいた女性が前に出ると凜は「にゃにゃ!?」と驚く、それもそのはず。

 

「れ、連華さんと同じ顔だにゃ!」

 

 それを聞いたみんなは「ええ!?」と驚くとその女性を見てみる。その女性は、先程の連華と顔が所々似ているが視線に冷淡さはなく朗らかな雰囲気をまとっている。

 連華より高い180センチというバレー選手並みの長身が特徴的で茶色のショートヘアーの髪型をしており、連華とは違い制服の上に学ランを着ているやや奇妙な服装だ。

 

 彼女は花陽に近づいたため、花陽は「ひゃっ」と驚くと突然ニッコリ微笑んで口を開く。

 

「初めまして! ウチの名前は極道霊華(れいか)っす! 連華と同じ珍等師学園高等部3年座頭組所属っす!」

 そう言うと霊華は花陽を抱き着いたため、花陽は「ぴゃっ!」と驚く、希は「元気なこやね」と答え真姫は「姉で勇樹と同じ学校に通っているのね」と2人は冷静に答える。

「連華や勇樹先輩と同じ人造人間で力が1番の自慢っす!」

 霊華はそう言うと花陽を降ろした、それを聞いたにこは「ええ、にこと同じ先輩なのになんで後輩なの?!」と言うと彼女は「それは内緒っす」と答える。

「他にも巨大メカを作るのが得意技っすが… なにぶん頭が悪いっすから組み立て部品やら整備が出来なくて皆さんには迷惑をかけてるのが悩みなんす」

 頭が悪いと聞いたみんなは「ええ……」と一斉にそう思いなが汗をキチョンと汗をかく。

「連華とは双子の姉妹で石川先輩たちの部活の『何でも探偵部』のメンバーっす! 姉共々よろしくっす!」

 そして彼女は穂乃果に握手すると彼女は「こ、こちらこそ」と引きながら答える。

 終始笑顔で高いテンションの霊華の自己紹介が終わると今度は別の女性が前に出てくる。

 

 

 

 その女性は、特徴的な綺麗な金髪の縦巻きロールヘアーの髪型で、頭には御伽の国のお姫様のような金色のティアラをつけており、高価そうな扇子をもっていることからいかにもお嬢様という印象を与える容姿をしていた。

 それを見た真姫は「ずいぶん高そうなものね」と小さくつぶやく。

 

 そして金髪の縦巻きロールのお嬢様が優雅に微笑み、扇子を胸にあてて自己紹介を始める。

 

「初めまして、わたくしの名前は七星(ななつぼし)奈々(なな)といいます。珍等師学園高等部2年扇子組に所属しております」

 挨拶をしたため、穂乃果は「あ、こ、こちらこそ」と頭を下げる。

「七星ホテルの社長の1人娘で勇樹さんたちの『何でも探偵部』メンバーです。 とある事件がきっかけで珍等師学園に転校することとなったのですがそれはまた今度にいたしましょう」

 真姫は「へえ、私と同じ一人娘でお嬢様なのね。驚いたわ」と、彼女向けて言うと奈々は「恐縮です」と答える。

「 趣味はテニスと庶民の行動を観察することです。 特技は勉強と趣味と同じテニスです。 …ん?」

 すると彼女はにこを見たためにこは「な、なによ!?」と驚く。そして彼女は「まぁまぁまぁ!」と目を光らせると同時にこう答える。

「あなたの行動にも興味があります、これからよろしくお願いします」

 それを聞いた彼女は「そ、そう。ありがと」と答える。

 そして彼女はお嬢様らしく綺麗な姿勢で優雅に一礼すると穂乃果にれを差し出したため彼女は「あ、こちらこそ」と握手をすると、今度は別の女性が前に出てくる。

 

 

 

 その女性はアニメなどでよく見かける遠目でも分かる綺麗なメイド服に身を包み、灰色のサイドテールの髪型と切れ長のクールビューティな雰囲気を漂わせる。

 その女性はメイドらしく腹部に両手を添えて綺麗な姿勢で一礼すると笑顔で挨拶する。

 

「初めまして、私の名前は羽衣(はごろも)天女(あまめ)と申します」

 それを見たことりは「本物のメイドさん!?」と驚くと羽衣は「はい、正真正銘のメイドです」と答える。

「私は七星奈々様の付き人及び教育係、その他諸々のお世話と護衛をつとめております」

 それを聞いた絵里は「す、凄いことしているのね」と目を丸くして答える。

「主人共々よろしくお願いします…」

 そして彼女は穂乃果に礼をすると、彼女は「は、はいこちらこそ」と礼をする。

 天女は自己紹介を終えると後ろに下がり七星奈々の後ろにメイドらしく下がった。そして、1人の女性が前に出る。

 

 

 

 その女性は、寝不足をしているのかボサボサッとした紫色のロングヘアで、頭には複眼機能が付いたゴーグルと十字架をしたペンダントをしている、目の下は遠くから見てもわかるほどのクマができている。両手はポケットに入れている。

 それを見た希は「すごいクマが出来てるやん」と驚く。

 

 そして彼女はポケットから手を出すと口を開く。

 

「初めまして、私は(ふみ)モスキート(Mosquito)。みんなからは私のことをモスキートと言われている」

 それを聞いた絵里は「な、名前の通りね」とジト目で見る。

「ある事件がきっかけで『何でも探偵部』に入ったぞ、そして私は勇樹を結婚することと中弐を恋人にするのが目標」

 それを聞いたみんなは「なんだかどこかで似ているような気が…‥‥」と思ったのであった。

「そして私はあまり人と触れたくないんだ、私は極度の血液恐怖症だ、血を見るだけでも苦手だ」

 彼女の話を聞いた真姫は「あら、それは驚いたわ」と驚く。

「私はある人物とその友人は話すがそれ以外は話さない。だが、お前たちは古森と勇樹の友人だから友達とする」

 それを見た絵里は「それどういう意味!?」とツッコミを入れて起こるが、ことりが「お、落ち着いて」と落ち着かせる。

 すると文は「そしてだ」と白衣から注射器を出すと突然、希と穂乃果のところまで走ると彼女の額には注射器が現れた。それを見た2人は「「うわぁっ!?」」と驚く。そして彼女はこういう。

 

「……てめぇらは本当の友達をして認めるが、もし私の結婚相手と恋人にケガをしたり何かしたら、私はお前たちを○○○○(ピー)やるからな」

 

 それを聞いた穂乃果は「はわわわ」と青ざめるが希は「まあ、落ち着いて文ちゃん」となだめると、彼女は「……わかった」と注射器をしまう。

 そして彼女の自己紹介を終えると後ろに下がり七星奈々の隣に移動した。そして最後の女性が前に出た。

 

 

 

 その女性は悪を見逃さないかのように鋭い目つきをしていて黒髪のショートヘアーをしているが前髪の一部だけが白色をしている、そして服の背中には『正義』と描かれた桜模様をしている。

 それを見た絵里は「あなたはもしかして、風紀委員?」と言うと彼女は「後でわかると思います」と答えると同時に自己紹介をし始める。

 

「初めまして、わたくしの名前は薩摩(さつま)京子(けいこ)です! 珍等師学園高等部の風紀委員をしており勇樹のメンバーです!」

 真面目な自己紹介を見た絵里と海未は「真面目な人で助かった」と心の中でそう思った。

「珍等師学園内にある署長と武道の師範である母から生まれており、今は風紀委員の潜入捜査をしております! また、ある事件がきっかけで『何でも探偵部』に入ることになりました!」

 それを聞いた花陽は「す、凄い風紀委員をしているんだね」と驚いて答えると彼女は「そうでもありません!」と答える。

「そしてですが、わたくしは太田師匠(センセイ)からの話を聞きましたが、あなたたちμ'sは素晴らしい推理力に圧倒しました! なにとぞ、よろしくお願いします!!」

 そして彼女は穂乃果の手をつかんで握手すると穂乃果は「こちらこそです!」と元気に答える。このような真面目な子は絵里と海未にとっては安心するのである。

 そして、彼女は後ろに下がり文の隣に移動した、その時。

 

「ではみなさん、ごきげんよう」

 

 全員の自己紹介が終わると同時に彼女はポケットからスイッチを出して押す、すると突然あたりから白い霧が出てきてみんなはそれに飲まれてしまった。

 

 それと同時に穂乃果たちはその場で倒れるのであった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 次の日、穂乃果たちはいつの間にか自室のベットに寝ていることに驚き、その日はみんなは穂乃果の家に集まり昨日の話をする。

 みんなは確かに神社にいたが、気付いた時にはなぜか自室のベットにいた。そして彼女たちは机にカードが置いてあり、そこにはこう書かれていた。

 

 

『高校生探偵『μ's』のみな様、またどこかで会いましょう』

 

 

 初めはみんなは不気味な手紙ではないかと思ったが、またどこかで会いましょうと言う言葉を見た穂乃果は「きっとまた会うんだね」と思うのであった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。