ところ変わってここは天王寺駅、そこに2人の少女と1人の女性が地図を見ながら何かを探している。
「ったく、千歌の奴「友達のところに行ってくる!」と言ったが梨子ちゃんはいないし耀ちゃんはいない、それにこの町にある宝石店が襲われたって来たらここしかないか」
「お姉ちゃんどこにいるのかな?」
「雪穂と同じってことは、お姉ちゃんはここの近くにいる可能性がある……かな?」
そう言うのは、千歌の姉の『高海美渡』と穂乃果の妹の『高坂雪穂』、そして絵里の妹の『絢瀬亜里沙』であった。
どうやら、彼女たちは姉と妹に事件にかかわったことに気づき、新幹線に乗って急速で大阪の天王寺に着いたのであった。すると。
「ちょっとそこのねーちゃん、少しええか?」
ナンパをしようとしているのか、男が4名ほど彼女たちに近づく。
「なに、あんたたちあたしたちに用?」
「ああ、ちょっと暇そうにしていたからな」
男は彼女の手をつかむが、美渡は「そんなことはない、それよりも邪魔」と振りほどくが。
「まあ、ちっとでええから付いて来てや」
再び彼女の手をつかむが、今度は両手をつかんだため振りほどくことが出来ない、すると。
「彼女の手を放せ」
それを聞いた彼らは、何かと思い振り向くと。5人の少女たちが建っていた。その中から目つきの鋭い彼女が近づくと、男の手を握った。
彼の手が美渡離れると同時に、彼女は後ろに下がった。
「いでででっ!!」
「さあ、彼女たちのナンパをやめる気は終わったか?」
彼女はそう言うが男は「この小娘っ、なめんなよ!」と、ポケットからバタフライナイフを出して斬りつけようとした。
しかし彼女は男の手を放すとすぐによけたため切られなかった。
すると、彼女のそっくりさんであろうかと思う者が「このっ!」とナイフをつかんでいる手に蹴りを入れる、手からナイフを離すと再び「でりゃあ!!」とおなかに蹴りを入れた。それをくらった男は「ぐうっ!!」とお腹をお抑えると同時にその場に倒れた。
「てめえっ!!」
それを見た男は彼女にパンチを加えるがメイドの女性が「ふっ!」とパンチを受け止めると一本投げをする。
男は「おらあっ!!」とパンチをするが、目つきの鋭い女性と同じ顔立ちをした彼女が「させないっす!!」と男の体をつかむとそれを持ち上げた。
それを見た雪穂と亜里沙は「えええ!?」と驚く。
「それいじょーやったら、うちらが容赦しないっすよ」
それを聞いた男たちは顔を青ざめると滝の様に汗が噴き出すと「す、すんまへんでしたあああ!!!!」と逃げていくのであった。
もちろん、男を想上げている彼女たちは、その場から降ろすと、ふらふらと逃げていくのであった。
「ふひぃ、これでよかったすか?」
「ああ、小娘に女は無事だから無傷でよかったな」
2人の言葉に美渡は「なんだあんたたちは?」と疑問に思い、メイドの人に「あんたたちはいったい何者?」と言うと、メイドの人はこう答える。
「申し遅れました、私は羽衣天女です。そして」
「わたくしは七星奈々で、こちらの人は勇樹さんの知り合いの極道連華と彼女の妹の霊華です」
「極道連華だ、さっきの例はいいぞ」
「極道霊華っす、お礼は構いませんっす!」
「私もいる……文・モスキート」
それらを見た彼女たちは、顔を引きつるが。雪穂は何かに気づいたのか「あれ、もしかして霊華さんと連華さんって」と二人を見る。
「あの、もしかして勇樹さんの知り合いですか?」
それを聞いた霊華と連華は「え? なぜそれを」と目を丸くする。
「そ、そうだが。そこの小娘は勇樹がどこにいるか知っているのか?」
それを聞いた雪穂は「あ、いえまだ知りません」と慌てて答えると、彼女は「そ、そっか」と答える。
「あ、でもお姉ちゃんからの連絡がありました。どうやらここの近くにあるホテルに止まっているって言ったいましたよ」
「そうっすか?! それだったらちょうどよかったっす!」
霊華の言葉に雪穂は「ええ、霊華さんもですか!?」と驚く。
そして霊華たちは雪穂たちと一緒に穂乃果たちがいるところへと行くのであった。
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一方の勇樹たちは、このホテルにあるライブキッチン『COOK』で朝食をとっている。
「にしても、気になるな今回の犯人」
伊江の言葉に勇樹たちは「え?」と目を丸くすると穂乃果が「どういう意味なの?」と答える。
「いや、犯人が盗むものと言ったら宝石やお金などを盗むのは分かるが、今回狙っているのはマンモスの骨。何の価値があるんだ?」
それを言ったとたん、ダイヤが「わかっていませんね」と説明し始める。
「いいですか伊江さん、今回狙っているのはマンモスの牙。それはハンコの一部に使われていて海外に売ったら漢方などになって儲かるのですわ!!」
「お姉ちゃんの言う通りだよ伊江さん、もしそれが盗まれたらマンモスさんは大変なことになるよ!」
ダイヤとルビィの言葉に伊江は「お、おぅ」と目を丸くして言うと、桜が「圧勝ね」と答える。
それを聞いていた勇樹は何か引っかかっているのか、博物館のパンフレットを見ている、どうやらこの地図はこの建物の見取り図の様だ。
「勇樹、何見ているんだ? この建物の見取り図を見て」
伊江は勇樹に向けて言うと彼は「ああ、実はな」と説明し始める。
「もし犯人が1人だったら逃げる道筋を考えているが、それは無理。だったら今まで聞いた犯人は全部で6人ぐらい、いったい誰かわからないがどうやってあのマンモスを……」
「そうですね、ですがどうやってマンモスを?」
勇樹と海未はそう言いながら見ていると、穂乃果が「そうだね、どうやって守ればいいかな?」と呟いた途端、突然。
「それでしたら、わたくしに良い方法がありますわ」
入り口から声がしたためみんなは「ん?」と振り向くと8人の少女が建っていた。それを見た勇樹は。
「連華に霊華、それに奈々さんに羽衣さんに文さん!?」
「げげっ、美渡ねえ!?」
「あれ、雪穂!?」
「亜里沙まで、どうしてここに!?」
4人の反応に霊華は「それはこっちが聞きたいっすよ」と答える。
そして花丸は「えっと、どなたずら?」と、目を丸くして答えると奈々たちは先ほどの様に自己紹介をする。穂乃果たちはどこかで会ったことがあるのか「ああ、もしかして!?」と驚く。
「それでですが……奈々さん、その作戦って?」
「ええ、まずは……」
絵里は奈々の話に質問すると、彼女はみんなに向けてある作戦を話始めた。
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そして夜、博物館の周りには多くの警備員に警察官が集まっていた。
「にしても、警部。こんなにも警備を厳重にする必要あるんですか?」
狐色刑事は増田警部に向けて言うと彼は「そうだ」とこう答える。
「私も初めは数十名であれば大丈夫かと思ったが、館長が『相手はどんな人かわからないから厳重に』と一旦や」
「まあ、相手はどんな手口で来るかわからないしな」と真剣に答えると、狐色刑事は「そうだな、うちも警部に同意する」と答える。
「にしても、勇樹くんたちはどこに行ったんやろ?」
「そう言えば、電話で話していましたら『こっちにはこちらのやり方があります』と言っていました」
2人がそう言ったとたん、突然。
ガチンッ!!
「な、なんや!?」
「て、停電!?」
突然の停電に2人は驚く、警部たちだけではなく他の刑事や警部も停電に驚きざわざわと慌て始める。
すると突然、マンモスの骨の方から『バコッバコバコッ』と音がすると同時に、『ガチャッ』と扉が開く音がした。
「扉を開ける音!? もしかして。警部!!」
「わかった、総員に次ぐ!」
狐色刑事は警部に向けて言うと彼は無線機を使って「扉を厳重に見いや、どこかにおかしな人が出てくると思うで!!」と大声でいう。
警察は急いで周りを見るが、ビルから通ってきたのは『宅配業者『フルビタ』』だけ出てきただけで、警察はそれだと思わせる者とマンモスの牙は現れなかった。
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「っと、作戦成功だ。今回は一発で行けたな」
トラックに乗っている白髪の男の名は、鳥尾・コレクタ。今回の計画を立てた黒幕であり張本人。
彼の目の前には、マンモスの骨…………ではなく、古びた木製の宝箱が5つほど置いてあった。
「鳥尾、落ち着きや。今回の事件はあんさんが考えた計画や」
そう言うのは、紫色の髪色をしたジト目の少女の名は、城戸束美。背中には釣り竿とナイフなどが入ったリュックを背負っている。
「そうじゃ、わしはこの牙だけを盗んだだけじゃ、この牙はわしらにとっては貴重な物じゃ」
古びた言葉を使って言った藍色のツインテールをした女性の名前は、藍野窃子。彼女はトラックの操縦をしている。
「まあ落ち着け、この牙があればオレたちはいいんだ」
コレクタはそう言いながら木製でできた宝箱を手にすると何かに気づいたのか「ん?」と牙をよく見る、そこには何か文字が書かれていた。
彼は何かと思いよく見ると、小さな文字でこう書かれている。
『アホアホアーホ、今回の計画はオレたちが考えた作戦によー引っかかったな』
それを見た彼は「なんだと?」と顔を歪めるとたん、宝箱は突然バラバラッと壊れたのであった。そしてそれを見たコレクタは。
『あのガキどもっ!!』
頭に来たのか、2人に「あのガキどもを探せ!!」と彼らを探し始めた。
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「にしてもよくいけたな」
「そうですわね、さすが奈々さんですわ」
連華とダイヤはそう言いながらバスの操縦をしている、バスの中には先ほどの宝箱が5つほど積まれている。
「すごいずら、勇樹さんってこんな発明品があるんだね!!」
花丸は勇樹が開発した『レントゲンカメラ』を見て言うと百合子が「勇樹君が開発したものですから当たり前なのです!」と自慢する。
「でも、大丈夫かな? 館長には警察に届けるって言ったけど」
「心配するな、これはちゃんと警察に届ければあいつらは手に出せないぞ」
花陽は箱を見ながら言うと、太田は答える。それを聞いた勇樹は「そうだな」と返事を返すと再びバスの操縦をしていると突然後ろから『ブッブー』と低いクラクションが響いた。
それを聞いた絵里は「何かしらと後ろを見てみると、一台のダンプカーが出てきた。
「ダンプカーね、工事かしら?」
絵里はそう言うと、鞠莉が「whats? このあたりの工事はないわよ?」と言ったため羽衣が「それじゃああのダンプカーは?」と再び見るとある事に気づいた。それは。
「あの人が乗っているダンプカー、もしかしたら盗まれた土木工事のでは?」
それを聞いたみんなは「ええっ!?」と驚くと、ダンプカーから巨大なスピーカーが出てくると声がしてきた。
『そこの君たち、宝箱をすぐに返しなさい』
それを聞いた途端、穂乃果と千歌は顔をしかめると同時にスピーカーから『待ちなさい』と声がする。そして『止まれっ!!!』と言うと同時に、荷台から無数のマシンガンを出してきた。
それを見た霊華は顔を青ざめると操縦をしている勇樹に向けてこう言った。
「逃げてくれっすっ!!」
それを聞いた勇樹は「分かった!!」と答えると同時に一気にアクセルを踏む、するとメーターの針は一気に赤いところまで行くと、バスは急速度でダンプカーから一気に離せた。
だが、ダンプカーも彼らが乗っているバスの後を追い始めた。
「もっと早く進めませんか!?」
海未は勇樹に向けて言うと奈々は「これ以上は走ることはできません!」と答えると、銃はダンプカーの中にしまわれる。
奈々は再びダンプカーを見ると「あのダンプカー、もしかして盗んだ宝石とお金で部品を改造したようです!!」と答えたとたん、突然荷台から巨大なクレーンが出てくると同時に、ハンドが出てきた。
そのアームを見た百合子は「よけてください勇樹君、陽君!!」と言うと2人は「げげっ!?」と踊時、急いで操縦をしてクレーンのアームをよける。
「右によけて、後ろに当たるよ!!」
「もう少し左に、わー!! 前よ前見てよ!!!」
耀とにこは、窓から出てハンドが当たらないように2人に向けて言うと。陽と勇樹は「言われなくてもわかっている!!」と、操縦をしている。
ダンプカーを操縦をしている者は「もう少し左だ、いや前だ!」と言いながら何者かに指示を出している。
「勇樹君っ!! こ、これってもしかして!!」
「ああ、オレも思ったよ!」
2人はそう言いながら操縦をしながら話した途端、ハンドの一部がバスの天井をガシッ!! とつかんだ、すると天井に大きな日々とガラスが割れると同時にバリンッ!!! と天井が接がれてしまった!!
『『『『『『うわあっ!!』』』』』
突然外れたことに、みんなは驚き。太田は「しまった!!」と驚くと、天井から2人の少女が下りてきた、そして2人はマンモスの牙に向けて走るが。
「「「させないっ!!」」」
「「「近づけないよっ!!」」」
突然6人が2人の前に現れる、その6人とは、佐々木と中弐に希とことりに梨子と善子の6人。
すると彼女たちは懐に手を入れると、ナイフと銃を取り出した。しかし、それを見た佐々木と中弐は「そんなのにビビらないっ!」と言うと、バスの座席から刀と変わった形をした手袋を出し希たちはさす又を手にした途端、戦闘が始まった。
被害はそんなにひどくはないが、彼女たちの戦いは主に佐々木と中弐と戦っている。それを見た太田は「今のうちに警察まで!!」と彼に向けて言うと勇樹は「わかった!!」とアクセルを踏んだ、その瞬間。
クレーンが再びアームがバスの座席をつかんだため彼らは「わわっ!!」と驚いた。そしてアームはマンモスの牙をつかもうとしたため、それを見た千歌と穂乃果は「させないっ!!」と急いでそれをもってアームから離す。すると。
『緊急事態発生、緊急事態発生。この先に工事中の橋がありました。このまま進みますと落ちます。危険危険』
それを聞いた彼らは「な、なんだって!?」と顔を青ざめると、太田は「い、急いでブレーキを!!」とブレーキを踏み込むが、後ろのダンプカーが突然加速してバスにぶつかった!!
「うわっなんだ!?」
「あいつ、箱を奪ったらオレたちをこの橋から突き落とす気か!?」
太田と勇樹はここまでして箱を奪おうとしていたのかと思ったが……実は。
「わわっ! ど、どうすれば原則できるんだ!? ブレーキが壊れてしまったぁ!!!」
突然ブレーキが壊れたと同時に、徐々にダンプカーの速度が加速していってる。コレクタどう対処すればいいか分からず顔を青ざめてしまっている。
そして彼は何か思いついたのか「しかたない」というと。そしてダンプカーから出て地面に転がるかのように飛び降りると、仲間を見捨ているかのように立ち上がるとその場から逃げるのであった。
「勇樹君、こうなったら……あれを使おう!!」
太田の言葉を聞いた勇樹は「わかった!」と言うと2人は胸ポケットから虫眼鏡を出した。
「佐々木さん、希さん、善子さん!! よけて下さい!!」
「中弐、ことりさん、梨子さん。よけるんだ!!」
太田と勇樹の言葉に6人は突然しゃがんだため、藍野と城戸は突然しゃがんだため「なんだ!?」と驚いた。
その瞬間、2人の持っている虫眼鏡から『プシュッ』と音がすると同時に2人の首に何かが刺さる音がした。すると。
「ふみゃっ……」
「うみゅっ……」
2人は何かにとりつかれたかのように、突然その場から倒れた。
それを見た真姫は「な、なに、どうなっているの!?」と驚いていると、勇樹はこう答える。
「この道具のおかげだ、この道具はオレが発明した一種の居眠り性の道具でな。この虫眼鏡から出る液体ばりに刺された人は必ず3時間は寝てしまう特殊な睡眠エキスが配合しているんだ」
それを聞いたみんなは「なるほど」と答えると、絵里は「ちょっと待って、今運転しているのはだれ?」と答えると、みんなは「あれ?」と操縦を見たとたん。
そこには誰も操縦しておらず、無人のまま運転している。それを見たみんなは「げげっ!!」と青ざめる。そして穂乃果と千歌に勇樹はみんなに向けてこう言った。
「みんな、急いで外に出てっ!!」
「もう少ししたら川に落ちてしまうよ!!」
「宝の箱とそこの2人を連れて行くんだ!!」
それを聞いたみんなは急いで宝の箱を持ち藍野と城戸を急いで背負うと扉を開ける。
そしてみんなはそこから急いで出て、その場から離れる。
μ'sとAqoursはクッションを急いで手にしたため軽傷で済んだ。そして勇樹は穂乃果と千歌を背負うとその場から飛んでバスから離れる。
そして、バスとダンプカーはそのまま走っていき橋から出ると川に落ちて数秒後。
ドガアアッ!!!!
突然、バスとダンプカーが爆発したため、それを勇樹は驚くのであった。
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そして宝の箱は警察に届けて、2人の女性は九尾刑事たちに渡す。その間、増田警部と共に宝の箱を検査した。
「調べて見た結果だけど、箱には何も仕組みがないよ」
「せやな、うちも何か変な材質でも使っているのかと思い調べたんやけどただの木箱やで」
太田と希は、いろいろと調べたな何も変化がないため絵里たちは「そう」と小さく答える。
しかし勇樹は「そうでもないな」と言うと、カバンからカメラと2重の板を出した。そしてそれを凜に「これ持っていて」と言ったため「わかったにゃ」と受け取る。
それをカメラとは反対方向に置き勇樹は写真を撮る、するとカメラから中身を取ったかのように箱写真が出てきた。
そこに映っていたのは、周りとは違う変色した何かが映っている。
「これって、なにかな? 箱の木と木の間に黒い何かが映っている」
「そうだね、何かなこれは…‥?」
曜とルビィはそれを見て言うと、勇樹は「そうだな」と穂乃果と千歌は何か気付いたのかこう答える。
「この時、この博物館に隠したってことはみんな。特に見られて行けない人には絶対見せてはいけないものを隠した」
「まず考えるのは拳銃だね、拳銃だったらすぐに海外に売ることが出来るからね、でもこの写真に写っているのは白いもの。だったら」
「うん、千歌ちゃんと勇樹君の言った通り。これに映っている画像から計算したら」
穂乃果がそう言うと同時に、勇樹はカバンから工具箱を出し、そこからトンカチを出して「おりゃっ!」と勢いよく木箱を叩いた、すると。
ピシッピシピシッ!! バキッ!!
箱の表面にひびが入っていきそれが真っ二つに割れて中身の正体が現れた。
その中から出てきたのは。ビニールに包まれた謎の白い粉で。それは一つだけでなく大量に出てきた。
それを見た絵里は「これってもしかして!?」と言うと増田警部はこう答えた。
「せやな、これはもしやハロウィンやな」
「「「「「「「「「へ?」」」」」」」」」
彼の言葉にみんなは目を丸くしたときに驚き、彼は「え、ああ。すまんすまん」と慌てて答える。
「正しくはヘロインやヘロイン。一種の薬や」
それを聞いたみんなは「そうかそうか」とほっとするが、再び「えええっ!!?」と驚いた。
そして勇樹は「そうだな」と言う。そして突然増田警部の携帯からバイブ音がしたため「お、捕まえたか」と言うと電話に出る。
「ツバサさん、例の犯人は……おおっ捕まえたんですか、それじゃあ今回の事件はあれですか」
勇樹はツバサと話をしていると、絵里は「じゃあ解決したの!?」と言うと彼は「ああ、もちろんだ」と答えた。
そしてこの事件は無事(?)に解決するのでった。
主犯の鳥尾は、事故現場から数百mのところで他の警官に捕まっている。
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後日、奇跡とμ'sにAqoursのみんなから大阪府警から賞状を手にしたみんなは大喜び。
「にしてもどうしてわかったの? 博物館のパンフレットで犯人の行動は分からないのに」
理亞は勇樹に向けて言うと彼は「犯人の行動はよくわからないが、狙っていたのは箱だ」と答え始める。
「犯人が本当にマンモスの骨を狙っていたとしたら、骨ごと奪う。でも奪ったのは宝の箱、それは隠しやすくて持ち運びが楽で分かりにくい。それに展示品となっていると本物と分かりにくいからな」
「そっか、その箱を奪って逃げるとしたら普通乗用車だとわかってしまう。でもトラックだったら荷物の中に紛れ込ませればばれないんだね」
話を聞いたことりは答えると、勇樹は「その通り」と答えた。
「まあ今回の事件はみんなのおかげとすればいいや、オレも安心するっと」
勇樹はそう言うと同時にお茶を一杯飲む。だが。
「アチチチチッ!!」
暖かいお茶なので彼は慌ててそれを置いて、太田から冷たいジュースを飲む。それを見たみんなは「ああ、間抜けな部分はあるんだね」と、小さくつぶやいた。
だが、理亞と聖良は「変わった青年だね」と思ったのであった。そして、彼女たちは地元の町へと戻って行きみんなは無事に帰るのであった。
第1部 FIN