一方、百合子と花陽は太田たちと一緒に強盗があったと思われるお店へと行く。
その店は、財布に腕時計にカバンを取り扱っている『NAUGHTIAM』で、ガラスは割られているがけがをしている人はいなかった。
「な、なによこれ」
それを見た真姫は、驚いていると太田が「もしかして、先ほどの人による強盗かも」と真剣に考えている。
すると善子が「それよりもまずは聞き込みが重要じゃない?」と言ってきたためみんなは「そうだね」と一斉にそう言うと、メモとペンを出して目撃者に事件があったことを聞き込み始めた。
・・・・・・・・・数分後・・・・・・・・・
警官がやって来たため太田たちは「邪魔になるからどこう」と移動すると、凛と幹子がやって来た。
「あ、凜ちゃんに幹子ちゃん」
それを見た花陽は手を振ると凜と幹子は花陽のところへと移動する。
「どうだったの幹子ちゃん、犯人は一体」
「それが問題があってね、手袋にヘルメットに靴に服装が同じだから誰が犯人か分からないよ」
それを聞いた百合子は「そ、そう」とシュンと答えた。
だが、真姫は「じゃあここでだけど少し整理してみる? もしかしたら何かわかるかもしれないわ」と言ったため、みんなは「そうだね」と言いながら整理し始める。
「事件が起きたのは11:20頃、コートとヘルメットをした人がバットでガラスのケースを突然割った」
「その人は用意したスケッチブックで『このケースに入っている物をカバンに入れろ』と指示したため声をしなかったわ、声だったらばれると思ったためスケッチにしたと思うわ」
「それで、その人はバットをその場においてトイレに行ったことになったずら」
百合子、真姫、花丸は事件のことを言い終えると、幹子たちは「それじゃあ僕たちも」と言い始めた。
「トイレに入ってきた人たちは合わせて3名、右から順でいうと短髪の男は『
「緑川さんはお腹の調子が悪いためトイレに入っていき、福寺さんはトイレットペーパーがないから出るのに時間が掛かり、市川さんは友達が来なかったため帰るときにこのトイレに入ったと言っていたにゃ」
「盗んだものはリュックに入れていてね、それは掃除入れに入っていたため、誰が犯人は分からない。指紋は出なかったよ」
それを聞いた真姫は「そう、みんな微妙な証言ね」と言いながら彼らを見る。
「それじゃあまずはその人たちの話を聞いてみる? 凛さんと幹子さんは犯人の特徴をよく覚えているから何かわかると思うわ」
陽の言葉にみんなは「それはいいね」と同意し、警官に話をして容疑者3名に話をすることにした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「いてて、だからオレはお腹がいてえからトイレに行ったんだ!」
男、緑川隆二はそう言いながら右手でお腹を押さえて答える。それを聞いた警官は「本当にそうか? 汗は掻いているが薬はないけど?」と答えると緑川はこう答える。
「い、いつも買っている薬が切れてな。今日ここで買おうかと行ってたら急に腹が痛くなってここに行ったんだ」
そう答えると、幹子は「お兄さん、その腕時計どうしたの?」と言ってきたため、緑川は「あ、これか?」と答える。
「オレの親父が亡くなる前に大切に使っている腕時計でな、なんせ50万以上する大切な品でな。オレが就職祝いに買ってくれたものなんだ」
それを聞いた幹子は「そうなんだ」とにっこりとほほ笑む。
だが、それを見た花丸は「幹子ちゃん、何か考えているずら」とジト目で言ったため善子は「そう、普通だと思うけど?」と答えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は、はい。私はここで発売する限定のケーキを買って帰ろうとしたら、ちょうどトイレに行きたくなったので、トイレに行きました」
男、福寺正人は紙でできた四角い箱を両手で持ちながら答える。それを聞いた警官は「ほう、ケーキか」と箱を見ながら疑う。
「しかし、その箱はともかく、中身はその辺で買ったケーキじゃないか?」
警官の質問に福寺は「そ、そんなことありませんよ。この季節限定の『スーパーストロベリーケーキ』です!」と慌てる。
「そ、それに。今日は私の妹の誕生日で、ここにしかないケーキを買いに来たんです」
福寺はそう言うと、幹子は「それじゃあ、あなたが腕にしている腕時計は?」と言うと彼は「あ、これ?」と答える。
「これは妹が私にプレゼントとしてくれた腕時計でね、今までもらった中で大切な思い出でね。腕時計もここで買おうかときたんだよ」
それを聞いた幹子は「それだったら妹さんは喜ぶと思うよ」とほほ笑む。
するとルビィは「幹子ちゃん、もしかしてあのケーキに隠していると思って?」と呟くと真姫は「いくら何でもそれはないと思うわ」とジト目で言う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は、ここにあるカフェで珈琲を飲んで友達と待ち合わせをしていたけど、友達が用事があったため帰る前にトイレに行きましたが今の様になりました」
女、市川麗奈は器用に左手でカバンから予定帳を出して、事件があったことを確認しながら答える。それを聞いた警官は「なるほど、友達とか」と彼女を見ながら答える。
「だがあんたは『その友達は用事があった』と言っていたけど、その用事ってどんなのか具体的には聞いていないのか?」
警官の質問に彼女は「それは聞いていません、彼女は急いでいたためわかりませんでした」と答える。
「それに彼女は、男性恐怖症なのであなたたちが聞いても怖がるだけです」
市川の言葉に警官は「ううっ」と後ろに引くと、凜は「お姉さん、その腕時計動いていないけど、どうしたの?」と言うと彼女は「これ?」と答える。
「電池切れでね、さっきは動いていたけどもう限界ですね。まあ、友達と待ち合わせをする理由も新しい腕時計を買おうかと考えていたのです」
それを聞いた凜は「そうなんだ」と答える。
それを見た陽は「ああ、もしかしてあの2人、犯人が分かったかもね」と言うと百合子は「ええっ、本当!?」と驚く。
「ねえ陽君、もしかしてあの犯人の中の誰が犯人なの?」
「そうですよ、私は全然っわかりませんでしたが!?」
真姫と百合子は周りの人に聞こえないように陽に向けて言うと、彼は「あくまで推測だけど、ヒントは腕時計よ」と言うとみんなは「へ?」と目を丸くする。