アレンの言葉通り、事件現場にツバサたちがやって来る。被害者の女性は救急車で運ばれて病院へと移動した。
事情は近くの刑事から聞いたためツバサたちは理解しているが、京子は「どうしてこうなった」とジト目で現場を見て呟く。
そしてツバサが「何があったか話してくれる?」と言うと福音と曜は、先ほどの事件を話す。
「なるほどね、その人が女性を刺して逃走したと思ってこうなったのね」
「それで、特徴はどうなんだ?」
ツバサと英玲奈は彼らに言うと、穂乃果が「えっと」とメモを出して言い出す。
「犯人は、目出し帽をしていて赤色の燕尾服に青色のズボンをしていました」
「手袋を見ましたが、赤色のため血が付いているかわかりません」
「ちなみにその手袋を調べてみたが、今人気の手袋で表は白で裏は赤色の手袋です」
穂乃果、海未、ことりはそう言うと英玲奈は「そうか」と答える。
そう言っていると福音が「アレンちゃん、調べておいたよ!」とあるメモとカメラを渡すと、彼女は「そうか、ありがとう」と頭をなでる。
それを見た理亞は「なにを調べたの?」と質問するとアレンが「被疑者だと思われる者たちの持ち物をメモと写真を撮ってきた」と答える。
メモには被疑者の名前と職業が書かれている、どうやら刑事の話を聞いてメモしただろう。
カメラには被疑者が持っている物が写っている。
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「いったい何が写っているんだ?」
アレンはそう言いながら写真を見るとそこにはある物が写っている。
1枚目に写っているのは、障害者保健にお財布にガラパゴス系の携帯電話に同窓会のはがき、そして品川から秋葉原までの定期券が入っている。
2枚目に写っているのは、ハンカチにスマートフォン系の携帯電話に筆記用具とメモ、そして水筒が入っている。
3枚目に写っているのは、カメラに専用充電器にハンカチとテッシュにスマートフォン、そしてなぜか青髪のロングヘアをした女性の写真が入っている。
写真を見た時、アレンは「この人、どこかで」と呟いたが、梨子は「この中で怪しいものはないね」と言うと、勇樹と穂乃果と千歌は「いや」と息を揃えてこう言った。
「怪しいものはないけど、凶器が入りそうなものはあったと思うよ」
それを聞いた途端、連華は「ど、どういう意味だ!?」と驚きの反応をする。それにつられて霊華も「うちもわからないっす!」と反応をする。
すると勇樹は「ま、まあ説明はまた後で話すとして」と言うと穂乃果は「ツバサさん、お願いがありますけどいいですか?」と言うと彼女は「私たちに手伝うことがあれば、手伝うわ」と言うと、穂乃果はこう言う。
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「それで、これはなんですか?」
新井が言うのも当たり前、目の前にあるのはホワイトボードがあった。
そして穂乃果たちが入ると、勇樹は「それじゃあ」と言うと彼はこう言う。
「新井さん、先ほどの質問ですけど「事件が起きた時に何か目撃はありませんかと言いましたが、あなたは目出し帽子と答えました」でしたよね?」
勇樹の言葉に彼女は「そうだけど、それがどうしたの?」と言うと、穂乃果が出てきたこう言った。
「おかしいんですよ、そのような目撃者は見られていません」
「それに、その人は目立つ姿をしているのでどこにいるかわかるのに、見ていないのが不振です」
穂乃果と海未がそう言うと、彼女は「き、きっと素早く移動したと思うわ」とこう耐える。
だが、澪島は「それはおかしいのう。走る音は聞こえましたが「どけ」とかの声は知らんぞ」と答える。
それを聞いた福音は「もしかして、服で顔を隠してどこかに隠れたの?」と言うと曜は「そう言えば、被害者が倒れていたのは更衣室で、その時は少し騒がしかったから声は消せるね」と曜は言う。
そしてそれを聞いていたことりは「そうか、もしかして」とアレンに向けて言うと彼女は「そうだ」とこう答える。
「犯人はikka LOUNGEの更衣室に入ることが出来るあなた、新井総司さん。あなたが犯人だ!!」
それを言った瞬間、彼女は「ちょっと待って!」とこう言い始める。
「この店は男ものや女ものも取り扱っている店よ、私が入れたってことはこの老人が犯人と言う可能性は!?」
それを言った彼女だが、海未は「それは無理です」と答え始める。
「この澪島さんは盲目、つまり目に障害がありますから前が見えません。この更衣室のどれに被害者が入っているかわかりません」
それを聞いた彼女は「へ?」と目を丸くする。
それに続くかのように、千歌は「それに」と彼女はある事を言い出した。
「あなたはいつまで上着を着ていますか? ここは暖かいですが……」
それを聞いた彼女は、突然青ざめてその場から離れようとしたのか、急いで逃げるが。
「っと、させないっすよー」
「少しだけだが、上着脱いで裏を見せてくれ」
連華と霊華が前に立ち新井の動きを止めて上着を脱がそうとする、それを見ていた勇樹を海未が「見てはいけません!」と手で目をふさぐ。
そして上着を脱がせると、ある事実が発覚した。それは。
「リバーシブル!?」
なんと黒色の燕尾服の裏には赤色の布が、それを見たことりは「もしかして、これって縫っているじゃない?」と言うと福音は「あ、本当だ!」と答える。
よく見ると、糸の色が分からない様に黒色の糸で塗っている。
それを見た曜は「もしかして……」と、彼女のズボンの裾を少しめくると。
「やっぱり!!」
ズボンの裏に青色の布が縫われている、どうやら上着同様黒色の糸で縫っている。
それを見たツバサは「もしかして、トイレで着替えたの?」と言うと千歌は「はい、そうだと思います」と答える。
「あなたはリバーシブルを使ってわざと派手な姿で襲い、逃げるときは裏返しにしたんです」
すると英玲奈は「待ってくれ、それじゃあ目指し帽は?」と言うと穂乃果が「それは簡単です」と彼女のカバンから水筒を取り出す。
「新井さんはこの水筒の中に隠したんだと思います」
そう言うと穂乃果は水筒のふたを開けると中に目出し帽が出てきた。
それを見た彼女は「ふぅ……」とため息をする。
「ただ、わからないのは。被害者は東京都にあるクリーニング会社の社長なのはわかったが、あなたとの共通が分かりません」
そう言うと、新井は「そうですね」と自白する。
「あの人は、クリーニングした後に必ずホコリがないか必ず確認するけど。本当はお金を持って逃げる悪質なんです」
「なるほど、しかしあなたはそれを目撃してしまったが上からの圧力か何かで?」
「ええ、それで私はこの計画を立てました。ですが、まさかここでミスをするとは」
新井はそう言うと京子は「そうですね、でもミスをしたのはあなただけではありませんよ」と言う。
それを着た彼女は「え、それはどういう意味ですか」と言うと京子は答える。
「先ほど、被害者の社長の意識が戻りました。調べていたらもしかしたら被害者の行動が明るみになると思います」
それを聞いたあんじゅは「そっか、それじゃあ社長がやっていたことはいつか明るみになるんだね」と言うと京子は「ええ、そうだと思いますよ」と答える。
その後、彼女は警察へと引き渡されて。事件は終わった………。