コラボストーリーシリーズ   作:水岸薫

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『小さくて可愛い織斑一夏 編』第5話

 現在時刻、午前5時30分。IS学園内。

 

 

「ワンツーワンツー、ワンツーワンツー……」

 

 IS学園のアリーナの周りを走っているのは、奇跡のメンバーである極道霊華であった。

 彼女たちは人口サイボーグであるが、元は人間。いくらロボットの力であろうと少しは鍛えないといけない。

 

「ふひぃ……これで26周目。本日はここまで! これはいい運動っすね」

 

 霊華はそう言いながらズボンのポケットから携帯を出して確認してみると、時刻は『5:30』と映っていた。

 それを見た彼女は「もうこんな時間すか」と急いで学園に帰ろうとした。その時。

 

 

 

 

『タ……ス……ケ……テ』

 

 

 

「およ?」

 突然頭から声がしたため何かとあたりを見渡すが、その姿は見えず。

 霊華はそのまま学園に戻っていった。

 

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「てことがあったんすよ」

「へぇ、それは不思議ね」

 

 霊華の話を聞いた桜は目を丸くして答えると、鈴は「それってオバケじゃないでしょうね」と答える。

 彼女たちは現在朝食を食べている途中で、その場所はIS学園にある食堂。ここの食堂は非常においしく太田曰く「ほっぺが落ちるほどおいしいです」と喜んでいた。

 

「いや鈴さん、幽霊にしてははっきりした声っす」

「そうか、それじゃあその声は一体なんだ?」

 

 霊華の言葉にラウラは答えていると、突然彼女の電話から『プルルルッ』と音がしたため何かと見ると、そこに映っていたのは『石川』と書かれていた。

 一体何かとラウラは電話に出る。

 

 

「どうした勇樹、まさか名に何かバカな事件を」

 

 

『そうじゃなくて! 大変だ! マドカが、織斑マドカが!!』

 

 

 普段聞かない彼の言葉を聞いた霊華たちは「なんだ!?」と反応すると、桜はこう言った。

 

「どうしたの、マドカっていったい誰なの!? そしてそのマドカがどうしたの!?」

 

 

『織斑マドカ、その子がけがをした! しかも尋常じゃないほどの傷を負っている!! 急いで織斑先生と山田先生を!!』

 

 それを聞いたラウラは「わかった、私は話しておく!」と急いで立ち上がると織斑先生がいるところまで走っていく。

 そしてそれを聞いた箒は「私は太田を呼んでくる!」と走っていく。

 この時、一夏にはまだ知られなかったことが事実となるとは、彼はまだ知らなかった。

 

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「どうだ、太田」

 

 太田は急いで勇樹がいるところへと行くと、彼の研究机には一人の少女が横たわっていた。よく見ると体に切り傷があり頭から血が流れている。

 それを見た彼は「これは……」と青ざめながらも、カバンから道具を出している。

 

「お、太田? どうなんだ?」

「うん、大丈夫とは言えない。でもこの状態からだったらなんとか治せるよ」

 

 そう言うと包帯にガーゼに消毒液などを出して治療し始める。

 すると倉庫に織斑千冬と山田真耶が入ってくる。

 

「どうしたんだ勇樹……!!」

 

 マドカの姿を見た千冬は驚くと、勇樹は「織斑先生、これには事情が」と言うと彼女は「あ、ああ。その事情を話せ」と答える。

 そして、勇樹はどうしてこのようになったのか話し始める。

 

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 この日、勇樹はメカの改造と同時に修理に取り掛かっている。勇樹が作っていたのは大型のラクダメカを作っている、

 

「えっと、マシンナンバーNNOとWOVR装置は大丈夫、あとはこの機械に故障がないか確認したら……」

 

 勇樹は故障がないか見ながら確認している。作ったメカだとは言え帰るときに故障があったら第へんな事態になるからだ。

 そうして確認していた時、突然メカのメインコンピューター装置が起動した。彼は「なんだ」と思い画面を見てみた。

 

「コンピューターが起動したってことは、もしかして何か異常があったんか?」

 

 彼はスイッチをカチカチッと押して異変があるのかどうか確認している、だがコンピューターから『……た……す…け……て』と声がする。

 声に不信を抱いたのか、もう少し調べてみる事にしてみた、すると。

 

 ジジジジジビビビッ!!! ガギギギギギギッ!!!!

 

「な、なんだ!?」

 

 突然画面が光始めると同時に火花が散っていき、コンピューターのデータは無数の数字でおおわれていく。そして。

 

 

 ドビギギギギッ!!!!

 

 

「え、ええッ!? おわわわわっ!!!!」

 

 画面から赤色の塊が出てきたのを彼は驚くと、急いで逃げていく。そしてその塊は彼が設計途中の研究机に落ちる。

 そして赤色の光が消えると、一人の少女が出てきた。ただし、この少女はげがをしていた。そして今現在。勇樹は太田に助けを求めたのであった。

 

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「そうか、それで」

「はい、一応こちらも手当てはしましたが酷いケガでしたので」

 

 千冬は勇樹の言葉を理解すると、太田が「なんとか行けたよ」と言ったため2人は「本当か!?」と反応する。

 それを見た彼は「は、はい。本当です」と答える。すると何か気付いたのか「そう言えば、あのマドカさんの手にこれが」と小さなフィルムを出した。

 

 そのフィルムは小さなどくろマークが付いたUSB。

 

 それを見た千冬は「なんだこれ」とUSBを取り上げる。勇樹は「私にもわかりません、ですがこのマドカさんが持っていたから」と答える。

 

「千冬さん、勇樹。一旦そのUSBを見て何があるか見てみれば……」

 

 文は二人に向けて言うと、千冬と勇樹は忘れていたのか、文に向けて「それだ」と答える。

 

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「なになに、『織斑一夏暗殺計画』……『世界で唯一男性がISを起動することが出来る織斑一夏、なぜ彼が選ばれたか私には分からない。アイツが憎い』……これって」

 

 勇樹は急いでコンピューターを起動し例のUSBを使って何か手掛かりはないか探していたら。『織斑一夏暗殺計画』を見つけた。

 それを見ていた勇樹たちは顔を青ざめて、文章を読むのをやめた。

 

「おい、太田これって」

「逆恨み、理不尽すぎる……」

 

 伊江と太田はそう言うと、鈴が「なによこれ」と怒りをこらえながら言う。

 するとヴィシュヌは何か見つけたのか、「あれ、勇樹これって」と勇樹に言うと彼は「え?」と藩王すると、ある物を見つけた。

 

 それは『秘密』と書かれたフォルダだが、パスワードがされているため見るのは難しい。

 

「勇樹何かの設計図かな……今は難しいな」

「そうだな、勇樹。少し話があるがいいか?」

 

 千冬の言葉に勇樹は「え、なんですか?」と反応すると、彼女は小さな声でこう言った。

 

 

「マドカの服にのポケットにこの設計図が入っていた、どうやら束のやつが手掛かりとして渡してきた」

 

 

 彼女はそう言いながら紙を彼に渡す、勇樹は「はぁ、そうですか」と言いながら広げてみると。そこに書かれていたのは……。

 

 

「ん、これって……っ!! まさか千冬さん」

「ああ、だが今は一夏を守れ。そしてお前たちは」

 

 千冬の言葉に彼は「わかりました」と答える。そして勇気は「急いで完成させて、マドカさんが入ってきた電子空間を探していきます」と答える。

 

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 その日の夜、太田たちは勇樹がいる(仮)研究室に行きメカを作っている。

 

 ガガガガガッ!!!  ガガガガガッ!!!

 

 ジジジジジッ……ジジジジジッ……

 

 カンッ!! カンッ!! カンッ!! カンッ!!

 

 勇樹たちは必死にメカを作っていく、鉄を組わせたり接合したり部品を作っている。足りないメカの部品があったら、作りかけのラクダメカの部品を分解してメカを作っている。

 

「勇樹、これでいいか?」

「もう少し、時間がないから急ごう!」

「うっす! さっさとやるっすよー!」

「そうですね、急ぎましょう!!」

 

 勇樹の言葉に、みんなは急いでメカを作っていくと。徐々にそのメカは出来上がってきた。

 そのメカは、灰色に近い肌をして瞳がエメラルド色(に見えるがガラスを特殊な装置で加工)をしていて、黒色の首輪と鈴をしている。

 

「あとはこのメカを付ければ……」

 

 勇樹はそう言いながらスイッチを押すと、胴体に黄色の虫眼鏡のマークを取り付ける。そう、今回作ったメカは。

 

 

「今回は大型の哺乳類型のネコ科型メカ、『キャットメカ』である!!」

 

 勇樹の言葉に、太田たちは「やったー!! 完成だー!!」と喜ぶ。

 この時、キャットメカにある物を詰め込んでいたが、それは後のお楽しみに。

 

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 そして、次の日。勇樹はマドカが入ってきたパソコンを探していくと。ある場所が判明した。

 

「なに、スイスのどこかにいるってことが分かった?」

「はい、ただ調べたら電波が遮断してしまいましたので細かいところは」

「そうか、わかった」

 

 勇樹は千冬に報告すると、彼女は「直ちに出動できるか?」と言うと彼は「もちろんです!」と答える。

 

 

 数十分後……

 

 

 そして、一夏たちと太田たちは勇樹が作ったキャットメカに乗り込み。出動準備をする。

 

「ねえ、なんで一夏さんたちも乗せていくの?」

「そうっすね、一夏さんたちは専用機を持っていますので、それで移動すれば」

 

 太田と霊華がそう言うと、勇樹が「おりゃっ」とデコピンをする。

 

「「いててっ」」

「あほかお前ら、一夏さんたちと一緒に行動すると。空を飛ぶときに姿を確認してしまって危険度が高くなる。それに今回は飛ぶんじゃなくて一番近い所から行くんだ」

 

 勇樹の言葉を聞いていると、奈々が「あら、どうやって行きますの?」と言うと、彼は「これで」とスイッチを押す。

 すると、キャットメカは体を震わせ始めると同時に、メカは例の場所・スイスへと瞬間移動するのであった。

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