本来は12月に出そうとしましたが、2020になる数時間前にふと思いついたものです。
参加してくれた人たちは、こちらになっています↓
・天星ユウヤ様(正式:閃乱カグラ ケイオス・ブラッド):虚無の魔術師様
・イカ娘さんたちと戦車道の皆様(正式:侵略! パンツァー娘):慶斗様
・μ,sのみなさまへ(正式:Detective group μ’s):レッドクロス様
の、3名です。
本当に、ありがとうございます!!
『オリジナルクロス大ストーリー』編 第1話 忘年会編 前編
12月某日、イカ娘たちは大洗に聖グロ、サンダースにアインツォにプラウダ、黒森に知波単に島田愛里寿(彼女は今みほの戦車に乗っている)が集合場所だと思われる場所に来ている。
「栄子、ここであっているでゲソ?」
「そうなんだけどなぁ、ここで合っているのか?」
イカ娘の言葉に栄子は答えるが、彼女は地図を真剣に見て答える。
なんせ、手紙の中には地図が入っているが、その地図には砂浜に星のマークが書かれているだけでそれ以外は何も書いていない。
「あたりには何もないわね」
「不審な物は一つも……おいていないわ」
「どういう意味だ?」
ダージリン、ケイ、アンチョビは周りを見ながら言うと杏が「どうなっているだろうねー」とのんきに答える。
「ふむ、これは一種のだましではありませんか。私たちを陥れるために」
「だとしたら許さないわ! しゅくせーしてやるっ!」
西の言葉にカチューシャは怒っていると、澤梓が「あ」と何かを見つけたかのように、声を出す。
「どうしたんですか澤さん」
「西住隊長、実はあそこに小さなモグラが」
みほは澤に質問すると、彼女は砂浜に指をさしていったためみんなは砂浜を見ると。30センチほどの大きさをした小型のモグラ型のメカがたたずんでいた。
「なんだ、これ。モグラ?」
「でも、どうしてここに?」
アンチョビとカルパッチョはそう言うと、モグラは向きを反対方向に向けて、進み始めた。
「あ、追いかけるゲソ!!」
「待てよおい、行くぞ!」
イカ娘の言葉に栄子は戦車で移動すると、みほも「私たちも」と急いでイカ娘の後を追い始めた。
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20XX年、日本のA草の中心にある場所で、天星たちは集まっていた。
「ここで合っているが、本当か?」
彼は手にしている地図を見ながら言うが、あたりは人だらけ。紅蓮は「おかしいな」と言いながら地図を再び見る。
彼女たちもイカ娘同様、ある人物からの同窓会で地図に乗っている場所を頼りに来ている。
「まぁー、あいつは嘘つかないだろうけどなぁ」
「どう見てもいたずらだな、だがどうしてだ?」
綺羅とシルバーはそう言っていると、ユウヤは「ん、あれは」とある物を見つけた。
それは小型の雀型のロボットをした機械が彼らの目の前で飛んでいた。
「む……もしかして」
ユウヤは何かに気づいたのか、雀メカを見ていると。メカは向きを変えて移動し始めた。
ユウヤは「紅蓮、シルバー、綺羅。こっちにこい」と言うと、3人は「あ、ああ(え、ええ)」と目を丸くしながらも、ユウヤと一緒に、雀メカの後を追い始めた。
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20XX年、東京都の東京駅前に、名探偵ミューズの穂乃果たちが集まっていた。
彼女たちはいつもの服装と髪型をしているが、なぜかカバンをしていた。
「えっと、ここでいいかな?」
穂乃果は招待状が入っている手紙を手にあたりを見渡しているが、勇樹たちの姿は見えない。
「もしかして、これは私たちをだますためのですか?!」
「それはいくら何でもないわね……でもどこに?」
「さぁ、私にもわからないわ」
海未は怒っていると絵里が落ち着かせるように言う、真姫はあきれながらあたりを見渡して、陽がいるか確認している。すると。
「おや、あなたたちは」
どこかで聞いたことがある声に穂乃果は振り向くと、銀色のロングヘアーに色白の肌をした男性が現れた。
「イーブル…っ!!」
穂乃果はそう言いながら彼をにらみつけるが、イーブルは「おっと、落ち着いてください」と冷静に言い始める。
「今回は私たちも誘われてきました。戦いは一時休止。今回は休みましょう」
それを聞いた真姫は「それ、本当なの?」と言うと、「そーだよー」と黒髪のショートヘアーで低身長の青年、ウージィーが答える。
「しっかしまぁ、ここにないっていうとしたら、どこにあるんだ?」
「わ、わからない……でもこの地図に載ってるかもしれない」
オウフルはそう言いながら頭を抱えて言うと、デッドがおびえながら冷静に答える。
すると、凜が「あれ?」と何かを見つけた。
「凜ちゃんどうしたの?」
「穂乃果ちゃん、実はあそこに象が」
それを聞いたみんなは一斉に凜が見たほうに向くと、1メートルほどの大きさをした象型のメカが立っている。
すると背中から画面が出てきて『着いてきて』と映し出される。
「もしかして、勇樹君の発明品?」
「だとしたら、このロボットは私たちを連れて行ってくれるようになっているでしょうか」
穂乃果とイーブルはそう言うと、キルが「それじゃあ行くか」と言うと、みんなは「そうだね」と答えて、急いで象メカの後を追い始めた。
すると象メカはそのまま穂乃果たちを連れて移動し始めた。
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モグラメカが付いた場所は、この鎌倉にある丘で何もなく数十メートルの壁がたたずんでいた。
「こ、ここが例の場所でゲソ…?」
「なにも、ないね」
イカ娘とみほは目を丸くして言うと、カチューシャが「やっぱり騙された!」とご立腹。
「しかし、この土竜メカはどうしてここに」
「そうだな、そこは気になるな」
しかし、西とアンチョビはモグラメカがどうしてここに連れてきたのか気になっている。
すると、モグラメカの目が突然青い光を壁に向けて放った!!
「まぁっ」
「何をするんだろう」
「っ! すごい」
ダージリン、ミカ、愛里寿は驚いていると。壁の一部が突然ゆがむと。そこに異次元の空間が現れた!!
「ワォッ!! これってもしかして」
「タイムホール……意外なところにあったな」
ケイは驚いた反応をするが、まほは冷静に反応する。
そしてモグラメカの背中から画面が出てきて『ついてこい』と映し出される。
「うーん、西住ちゃーん。この土竜ちゃん、どうやらあたしたちをここの空間に入ってきてという反応をしているじゃない?」
「そうですね……。それじゃあ行きましょう!!」
杏は西住にそう言うと、彼女は例の空間に行く事を言うとみんなは「ええっ!?」と驚きの反応をする。
「しかし、これ以外何もありませんね」
「うーん、言われてみたらそうだね」
「それじゃあ! ここに行くか!!」
「そうね、このカチューシャが帰ったらいけないわね!」
「そうだな」
「はいっ、私もそう思います!!」
「それじゃあ、行こうか」
「みほさん、私も」
「行くでゲソ!!」
ダージリンたちはそう言うと、みほが「それじゃあ、行きましょう。麻子さん」と言うと、彼女は「おうよ」と言うと同時に戦車を例の空間に向けて発信していく。
みほだけでなく、大洗の戦車道のみんなに聖グロ、サンダースにアインツィオ、プラウダに黒森峰に知波単に継続、大学選抜とれもんは、例の空間に向けて発進すると、突然戦車が空間に入ると同時にまるでローラーでつぶされたかのように薄くなっていった。
モグラメカも、早速入ろうとしたが。何かを忘れたのか突然ある場所へと発進していく。それは後程のお楽しみに……?
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一方、ユウヤたちは雀メカの後を追っていくと。雀メカは土管がたくさん置いている場所に付いた。
「なんだ、土管がたくさんある場所だな」
「しかしなんでここに…わかるか?」
ユウヤと紅蓮は土管を見ながら言うと、シルバーと綺羅は「さぁ?」と目を丸くしながら答えたため、2人は「だろうな」とジト目で答える。
すると、雀メカは赤色に時計模様をした土管に止まると、綺羅が「ん、これって」と気付いていくと、ユウヤたちも彼の後を追い始めた。
「綺羅、これってもしかして」
「もしかしなくてもだが……見てみるか」
シルバーは綺羅に向けて言うと、彼は恐る恐る土管の中を覗こうとした。すると。
シュポッ!!
彼は掃除機に吸い込まれたかのように、突然土管に吸い込まれた。それを見たみんなは「げっ!?」と驚きの反応をする。
「な、なんだこれは?!」
「土管に吸い込まれた!? しかしなんで!?」
紅蓮とシルバーは驚老いていると、ユウヤは「なるほど」と何かに気づいたのか、雀メカを見ると。メカは顔を上下に動かした。
「紅蓮、シルバー。どうやら綺羅が吸い込まれた土管は、勇樹のところにつながる場所かもしれないぞ」
ユウヤは2人に向けていると、2人は「本当(ですか)か!?」と驚きの反応をする。
するとユウヤは「そうだ」とこの土管を開設し始めた。
「この土管だが、周りと違って模様があって。雀のメカがなぜかここに止まった。そしてこの土管には『勇樹の世界へと行く入り口』と書いている」
彼の言葉を聞いた紅蓮とシルバーは、急いで土管を見ると、確かに『勇樹の世界へと行く入り口』と書かれている。
「そっか、それじゃあ綺羅はここに入っていったんだ」
「それじゃあ自分たちも」
紅蓮とシルバーの言葉にユウヤは答えると、紅蓮が「それじゃあ、入るか!」と急いで土管に入っていく、シルバーも「そうですね」と入っていき、ユウヤも「それじゃあ」と土管に入って勇樹がいる世界へと時空移動していく。
そして、雀メカもユウヤの後を追うかのように土管の中に入っていった。
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一方穂乃果たちは、象メカの後を追っていきついたところはどこにでもあるコンビニエンスストアの入り口。
希は「ここであっとるん?」と言うと、象メカは顔を上下に動かした。
「なにこれ、意味わかんないわ」
「ちょっと真姫、コンビニっていうのもわからないの?」
「し、知っているわよ! ただ、なんでここに来たのか気になって」
真姫の言う通り、なんでここに来たのか彼女は分からない。しかしヘイトは「ま、行ってみるか」とコンビニへと入っていく。
しかし数分後、彼女はコンビニから出てこなかった。
「ヘイト……どうしたんだ?」
さすがのオウフルも心配になってきたのか、コンビニへと入っていくが。彼女もヘイト同様、コンビニから出てこなかった。
「ヘイト、オウフル……イーブル、これは」
「ええ、少し心配になってきました」
キルはイーブルに言うと、彼は冷や汗をかきながら真剣に考え始める。
すると穂乃果が「私、行ってくる!」と急いでいったため、ことりが「穂乃果ちゃんっ!」と声を出すが、彼女はそのままコンビニへと入っていった。
「穂乃果……まったく! ことり行きましょう!」
「え、海未ちゃん!?」
海未はいきなりことりの腕をつかむと、そのままコンビニの中に入っていく。にこも「私たちも行くわよ!」と言うと、希と絵里は「わかったで!」「ええ、もちろんよ!」と言い、海未の後を追い始める。
凜も「かよちん、真姫ちゃん。凜たちも!」と言うと2人も「う、うん!」「もちろんよ!」と答えて、絵里たちと一緒に急いでコンビニへと入っていく。
イーブルも「ここで考えるより、入っていきましょう」と言うと、キルたちは「おうっ」と答えると、そのままコンビニへと入っていく。
それを見た象メカは、入っていこうとするが。何かに気づいたのか、突然向きを変えてある場所へと行き始めた。
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2065年東京都珍等師学園都市のある会場、その中にはいろんな道具や食料にいろんな発明品が置いてあった。
「さて、これで準備は完了」
勇樹はそう言うと百合子が「勇樹君」と駆けつけてきた。
彼は「なんですか百合子さん」と言うと彼女は「実は」と、パッドを渡してきた。
「何々……なるほど」
勇樹はそれを見て数秒後、突然壁に行くと壁からレバーが出てきて「よいしょ」と一気に引いた。
すると、地面から無数のクッションと天井から大型のパイプと小型のパイプが出てきてクッションとパイプが10m程来ると、突然停止した。すると。
ビジジジッ!!! バシュンッ!!
『『『『うわああっ!!』』』』
パイプから電気が流れると同時に、無数の戦車とユウヤたちと穂乃果たちが落ちてきて、クッションに着陸する。
「いてててっ」
「な、なんだここは?」
「それにしては広い所だね…っと」
Ⅳ号戦車H型(D型改)から西住みほが出てきて、ユウヤ、そして穂乃果がクッションから立ち上がると。勇樹が「おいっす」と声をかけて数秒後。
3人は「あれ?」とあたりを見渡しす。
「ど、どこですかここは?!」
「会場って、こんなにも広い。いや、広すぎだろ!!」
「勇樹君、説明してっ!!」
3人は勇樹に向けて言うと彼は「あ、えっと」と戸惑っていると、百合子が「あ、私が説明します」と説明し始める。
「ここは珍等師学園都市と言う学園都市で、今いる場所は勇樹君が用意した秘密道具『ミニドーム』と言うドームにいます」
それを聞いたみんなは「ええっ、てことは大都市?!」と言う反応をする。
イーブルたちと穂乃果たちは冷静、一度この町に来たからだ。
そして数分後、太田たちがやってきた。
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「おおっ、これがお前たちの町でゲソか!!」
イカ娘は、戦車から出てドームから外を見て感動している。
「うっへぇ、これが勇樹たちが住んでいるところか。考えただけですごいな」
「そうね、でもなんだか賑やかね」
「うん、そうだね」
相沢家のみんなも窓から見て言うと、太田が「そこまでにぎやかじゃないよ」と苦笑いで答える。
「ここが会場ですか、結構広いわね」
「はい。小さいですが、これでも広さは東京ドームの3倍もあります」
「そうか、しかし大変じゃなかった?」
「そうでもありません、プラモを使って組み立てるかのようにするので少し大変ですが、実際にやると簡単ですよ?」
「ワォ! それはすごいわね!!」
ダージリン、アンチョビ、ケイは奈々と一緒にドームの話をしている。
予想外の答えにケイは驚いていた。
「ふんっそれにしても広さは戦車は大丈夫だけど、私たちはちゃんと入れるの?」
「それは大丈夫です、こんな時にもあろうかと1万人ほど座れる専用の席を用意しています」
「おおっ、それはすごいですね!!」
天女はカチューシャの質問に答えると、西は「さすがだ」と言う風に感動する。
「しっかし、あたしたち以外に似たものがいるんだねー」
「そうだねー、そんじゃあ本日はよろしくー」
杏はココアと一緒に話をして、握手をしている。
ちなみに、河島たちはこの世界にいる勇樹たちの生徒らと話をしている。
中には自分たちと同じ性格(もしくは体つきか趣味など)で意気投合している者がいる。
「っ、雅緋!? どうしてここに!!」
「ん、なんだ?」
「雅緋! なんでお前がここに!!」
「ふむ、そう言われても。私はここにいるのだが?」
「は、どういう意味だ。雅緋、俺様たちは秘立蛇女子学園の雅緋だろ!」
「蛇女子……? なんだそれは。私は忍ヶ丘女学館3年苦無組の黒井雅緋だが?」
「え……そ、そうなのか…?」
綺羅は雅緋と間違えて黒井雅緋と話をしている。綺羅意外に紅蓮とシルバーとユウヤも、雅緋と同じ者がいたため、少し戸惑っている。
「綺羅ちゃん!!」
「穂乃果っ!!」
「久しぶりだね!!」
「はい、本当に久しぶりです!!」
穂乃果は奇跡に新たに入ったメンバーである白夜綺羅と一緒にいる。まだ苦手なところはあるが前よりも明るくなっている。
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「それにしても、すごい人数だね」
「そうだな」
幹子は参加したメンバーを見て言っていると勇樹は答えて「さて開始すっか」とカバンからマイクを出そうとした。その時。
『ビビビッビビッ、追加人物が来ます』
「追加人物?」
「追加人物」と言う言葉に勇樹は反応し、例の装置へと行くと。
すると。
ビジジジッ!!! バシュンッ!!
パイプからモグラメカと象メカが出てきてクッションに着陸した。
「あれ、どうしてモグラメカと象メカが?」
勇樹は目を丸くして見ていると、突然。
ギギッ……ギギギッ!!!
「ん、この音は?」
上から音がしたため、何かと上を向くと……。10mほどある大きな戦車が落ちてきた!!
「ちょちょちょっ!?」
それを見た勇樹は急いで離れると、その戦車はクッションで着陸するが振動が伝わり、勇樹が「おわっ!!」と驚くほどであった。
「なに今の音!?」
「あっちから音がしたでゲソ!!」
当然、この衝撃音にみんなは反応して急いでいく事となった。
それと同時に、モグラメカの背中からある人物を出すとその場から去っていった。
「一体何が……あら?」
千鶴が駆け寄ると、ある人物に彼女は反応する。それは。
「五郎さん、どうしてここに?」
「え、ち。千鶴さん!?」
意外なことに、ライフセーバーである山嵐五郎と磯崎辰雄、そして。
「なんでここにいるでゲソ?」
「なんだ、いては悪いのか?」
「いや、そこまではいっていないでゲソ……少しは」
南風の店長も来ていた。さらには。
「いっかちゃーん!!」
「っ!? さ、早苗!?」
栄子の幼馴染である長月早苗。彼女は真っ先にイカ娘の方に行くが、伊江が「ちょっと待ったー」と早苗を捕まえて気絶させた。
「待ってください。もしかしてこの戦車は」
妙子は何かに気づいたのか、大型の戦車に向けて言うと、キューポラが開くとある人物が現れる。それは。
「あ、イカちゃん! ここにいたんだ」
「清美! どうしてここに来たでゲソ?」
「このモグラちゃんが『戦車に乗ってきて』と映し出されたから、みんなで一緒に来たんだよ」
長谷中学でイカ娘の友達である紗倉清美と、彼女が部活をしている女子野球部員のみんなも乗っていた。
「あら、穂乃果さん。お久しぶりね」
「つ、ツバサさん!!? どうしてここに」
「いや、実はこの象のロボットに連れてこられて」
「そしたらここに来たの。あ、あと私たち以外に。千歌ちゃんたちも」
「え、千歌ちゃんたちも!!?」
ツバサたちの言葉に、穂乃果は反応し千歌たちがいる所へと走っていく。
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「えーっと、おっほん。皆さんいいですか?」
スピーカーの声にみんなは反応し、あたりを見渡すと。舞台であろうところに勇樹が立っていた。
「今回、皆さんを集まってもらったのは……えっと確か……あった。実は忘年会をしようと言う計画で、今日は私のわがままですが……って、あっているのか?」
「噛んでいるな」
「うん、それも戸惑っているね」
勇樹の行動に麻子はジト目で言うと、沙織も同意するかのように答える。
それを見たココア会長は「まーまー勇樹ちゃん」と彼の肩をポンポンと叩く。
「か、会長?」
「ま、ここからはあたしに任せてよ」
ココア会長はそう言いながら、マイクを手にすると、「そんじゃー」と言い始めた。
「今回は、勇樹ちゃんが突然『みんなを呼んで忘年会でもするか』と言い始めたため。突然だけど勇樹ちゃんのわがままと、勇樹ちゃんが用意した豪華なごちそう&景品を受け取ってくれー!」
それを聞いたみんなは、頭にクエスチョンマークを浮かばせて、顔を傾けるが。ミカは何か気づいたのか「なるほど」と納得した。
「じゃあ勇樹ちゃん、例の装置を起動して。ウーロンとジャスミンも」
「わかりました!! それじゃあ、お願いしますよ先輩方!!」
勇樹はウーロンとジャスミンに向けて言うと、2人は「わかった!」「任せてねぇ」と言いながらレバーを一斉に動かした。
すると、壁から薄い紙が出てきてお札をばらまくかのように投げ始めた。だが、紙は方向を変えながらある場所に着くかのようにゆっくりと落ちていく。
それを見た勇樹は「会長!」と言うと彼女は「ほいさっさ!」とリモコンを出してスイッチを押した。
すると、天井から大型の散水版が出てくると、紙が置いてある場所に向けて水を放った。
「ああっ!! 勇樹殿が用意した紙が!!」
「ちょっと、もったいないじゃない!!!」
「うわぁ、さすがに引くな……」
それを見た優花里とにこは驚きの反応をするが、ユウヤはジト目で紙を見てつぶやいた。だが。
ムクムク……ムクムクッ
「ん?」
麻子は、微かだが紙が少しづつ膨らんでいることに気づいた。そして紙をじっと見ていると……。
ムクムクムクッ!!! ボンッ!!
「おおっ!?」
紙は突然膨らんで長いテーブルとイス、そして大型の鍋やカラオケ判定装置などと言ったものが出てきた!!
「作戦成功ッ」
それを見た勇樹は、針が付いた装置をカバンに入れながら。にっこりと笑った。
「勇樹ちゃんが用意した豪華な料理は、大洗やサンダースなどの学園艦の各国の故郷料理に―、高級スイーツともつ鍋とキムチに水炊きなどと言った鍋料理と揚げ物とサラダバー、セルフだけどポップコーンと串揚げにドリンクバーなどを用意したよー!」
ココアはそう言うと、みんなは「え、これ彼が用意したの物!?」と驚きの反応をする。それ信じられないよね、だってこれをたった一人で用意したもの。
「それじゃーみんな、席についてねー。席は予め招待状に書いているよー」
ココアはそう言っていると、優花里が「あ、確かに書いていますね」と招待状を見て発見する。
ここで、分からない人がいるため、少し簡潔に解説しよう。
東北方面・赤色の部分には、大洗・知波単・れもん・大学選抜チームとユウヤとA-RISEが座っている。
北西方面・青色の部分には、サンダース・聖グロ・アインツィオと綺羅とμ'sミューズが座っている。
西南方面・緑色の部分には、プラウダ・継続・黒森峰とシルバーとAqoursが座っている。
南東方面・黄色の部分には、南風・長谷学校の女子野球部委員・紅蓮とsaint snowが座っている。
「それじゃあ、みんな座ったー? じゃあ、勇樹ちゃん。おねがーい」
「は、はい。わかりました! では……っ」
会長は勇樹に向けて言うと、彼は顔を真っ赤にしながら紙を見る。そして……」
「そ、それじゃあ。皆さん、今夜は楽しんでください!! 乾杯っ!!」
勇樹の言葉にみんなは「乾杯!!」と反応する。
ここでだが、各チームの言葉も少しのぞいてみよう。
「乾杯」
「乾杯っ!」
黒森峰は、まほが乾杯すると。戦車道履修社が一斉に乾杯する。
「今夜も、素晴らしい祝い事に。乾杯」
「乾杯」
聖グロは、さすがお嬢様学校だろうか。落ち着きながら乾杯する。
「今夜も楽しむわよっ! チアーズ!!」
「チアーズ!!」
サンダースは、明るさと元気が取り入れなのか、一斉に乾杯をする。ちなみに、チアーズは日本語で乾杯。
「こっちも負けないわ! ура(ウーラ)!!」
「ура(ウーラ)!!」
プラウダは、小さながらもカチューシャが乾杯すると、プラウダの生徒も乾杯する。ロシアって非常にややこしいね。
「今夜は楽しめ!! チンチン!!」
「チンチン!!」
アンツィオは、アンチョビが声を出すとみんなは一斉に答える。ちなみに、チンチンは日本語で乾杯であり、変なことではないので安心してください。
「私たちもだ、乾杯っ!!」
「乾杯!!」
知波単は、西の勢いある言葉にみんなは一斉に反応する。しかしすごい学園であるのか、迫力は誰よりも負けない。
「キピッス」
「キピッス!」
継続は、ミカが冷静に乾杯すると、ミッコとアキが元気よく乾杯する。まほの次に冷静に乾杯するものがいた。
「かんぱーい!!」
戦車道をしている大洗の生徒は、元気が良いところがたくさんある。
「それじゃあ、こっちも」
「かんぱーい(でゲソ)!!」
れもん・南風のみんなも一斉に乾杯する。
「それじゃあ、我が女子野球部も一緒に」
「乾杯!!」
長谷中学の女子野球部も、れもん同様、乾杯をする。青春があってうらやましい…。
「それじゃあ、私たちもやろうよ!!」
「そうだね穂乃果ちゃん、海未ちゃんも」
「はい、わかりました」
「千歌ちゃんも一緒に!」
「わかりました穂乃果さん!!」
「ふふ、じゃあ私たちも」
「やろっか」
「それじゃあ、乾杯!!」
『乾杯!!』
μ's・AqoursとA-RISE・saint snowは、みんなと一緒に乾杯をする。こういう時にやることはなかなかない。
「では、私たちも」
「乾杯」
イーブルはあまり騒ぎを立てないように乾杯をした。少し寂しいが、仕方ない。
「ユウヤ、俺らもやるか」
「ふぅ、そうだな」
「それじゃあ」
「いっせーのーで」
『乾杯っ!』
ユウヤたちも、一斉に乾杯する。敵味方関係ない瞬間だ。
「それじゃあ、勇樹ちゃん。あたしたちも…」
「そうですね、皆さん!!」
『かんぱーい!!』
勇樹たちも乾杯をするのであった。
※思った以上に物語が長かったので、前・後編に分けて投稿していきます(汗)。
あ、登場した道具はこちらです↓
ミニドーム
エネルギーの無駄と土地の問題を解決するために開発した小さなドーム型の道具。
乾電池(単1)二本ですべてのシステムを動かし、下に付いている小型のドリルで穴を掘って地下水を探し、廃棄物を肥料に変えるなどと言った装置を取り付けている。
周りには四次元空間の幕が出ているため、小さくする装置などを使わずそのまま小さくなることが出来る。
タイム土管
時空を超えることができる特殊な道具で、一種のタイムトンネル。
これは土管型で、頑丈に作られているため、簡単に壊すことはできない。
中身抜き取り針
小さな梁型の道具で、これで刺せば中身は圧縮し、布のようになって持ち運びが可能になる。水をかければ元に戻れるようになっている。