コラボストーリーシリーズ   作:水岸薫

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『オリジナルクロス大ストーリー』編 第3話 バーベキュー編 後編

 

 10年後の東京都・浅草、その上空には勇樹たちが用意した『立体バーチャルタイムマシン』が浮かんでいた。

 

「ここが10年後の東京都の浅草です」

 

 勇樹はそう言っていると、ユウヤは「ここが」と外を見て言う。

 彼が言うのも当たり前、今の東京と未来の東京は非常に変わっており。ドローンが配達をしていて楕円形の乗り物が空を浮かんでいて、スカイツリーよりも高いタワーがあるからだ。

 今まで見てきたのとは違っていて、相当驚いているようだ。

 

「それにしても結構変わっているな」

「あくまで立体映像型だけど、今までの都市発展や人口予測などの計算をした結果。未来の東京はこのようになっていると思うよ」

 

 勇樹はそう言っていると、紅蓮が「実際に降りれないか」とつぶやく。

 それを聞いた勇樹は「無理とは言い切れないよ」と答えるとみんなは「え!?」と驚く。

 

「こんな時にあろうかと思って、この道具を用意してよかったよっと」

 

 勇樹はそう言いながら出したのは、丸型の画面が付いたリモコンで、リモコンにはアンテナが付いている。

 

「『タイムゲートリモコン』を使えば、立体バーチャルタイムマシンにいても使用が出来るよ」

 

 勇樹はそう言いながらスイッチをカチカチっと押していき、「これでいいだろ」と言いながらリモコンを壁に向けてスイッチを押した。

 すると、壁に丸形の穴が出来上がった。

 

「タイムゲートリモコンは、時間制限はないが。この穴に他の人が入ると警報が鳴るようになっているんだ」

「すごい機能があるっすね」

 

 勇樹の言葉に霊華は答えると、ユウヤが「それじゃあ、行ってみるか」と言い、ゲートから出てきた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 さすが東京と言ったほうがいいだろうか、見たこともないものや食べ物などがたくさんある。

 

「うわぁぁぁっ! すごいね柳生ちゃん!」

「ああ、そうだな」

 

 いろんなお菓子が並んでいる屋台を見た雲雀は目を光らせて柳生に向けて言うと、彼女はそれにこたえるかのように言う。

 斑鳩は貧民街がどうなっているか心配しており、詠と一緒にその場所へと行き、葛城は未来でしか売ってない物があると聞いて急いでいった。

 焔と紅蓮は、『21世紀デパート』で今手に入らない格安の商品があると聞いて速攻でその場所へと行き、春香は日影を明るい性格にするために、怪しい研究所へと言った。

 未来は現在、百合子の後を追っている(理由は不明)。

 

「なぁ、飛鳥。少し言いたいことがあるがいいか?」

「うん、それ私も言おうとしたところだよ」

 

 そして、ユウヤと飛鳥は。ある店の前にいた。その店を見た2人は、体から汗を出していた。理由は簡単。なぜなら、このお店は。

 

 

 

 

 

 

「「なんで飛鳥(私)のお店がここに!?」」

 

 

 

 

 

 飛鳥の実家兼寿司屋であるお寿司屋がなぜかあったからだ。

 もちろん、2人はどうしてここにあるか分からず体から汗が出っぱなし。すると。

 

 

 

 

「お、お前たちは」

 

 

 

 声がしたため、何かと向きを変えると。

 飛鳥のような髪形をしたユウヤが立っていた、出前がえりだったのか岡持ち型盛器を手にしている。

 

「あ、あの……っ!?」

 

 飛鳥が何かを言おうとしたところ、ユウヤは彼女の口を押えてどこかへと逃げていく。

 

「っ! どうしたのユウヤ君。なんで」

「飛鳥、これは勇樹から聞いた話だが。これは少し厄介なことだ」

 

 ユウヤの言葉に、飛鳥は「厄介なこと?」と頭を傾げる。

 

 

「勇樹からの話によると、『現在の人物が未来の世界に来たら、一種のバタフライ現象。矛盾が起きる。あまり長いしないほうがいいよ』と」

「そ、そうなんだ」

 

 

 ユウヤの言葉を聞いた彼女は、少しがっかりした。すると。

 

 

 

「おーい、忘れものだ」

 

 

 

 未来のユウヤが、飛鳥とユウヤにある物を渡した。

 四角いプラスチックケースに入っているが中身は何かわからない。ただ、何かが入っているのか重みがある。

 

「お代はいいよ。お前たちは過去から来た客だからな。じゃ」

 

 未来のユウヤはそう言うと、店へと走っていった。それを見た2人は「過去とは違って明るいな」とつぶやいた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「それで、これを?」

 

 桜はユウヤと飛鳥の話を聞いていると、2人は「そうです」と答える。ユウヤが大人しいことを言うのは珍しいことだ。

 

「意外だな、未来のお前たちが今のユウヤたちが来ることを知るのは……あむ」

 

 それを聞いた勇樹は驚きながらも焼き肉を食べて いる。理由は簡単。

 タイムマシンで未来の人が過去の世界へと行くのは問題ないが、今の自分が未来の世界に行くのは、グレーゾーン、つまり知っていい事か分からないことの丁度真ん中のことを表している。

 しかし、今回の場合は例外と言ったほうがいいだろうか?

 

「先輩、ところでなんスが。今度はどこに行くっすか?」

 

 パスタを食べながら霊華は勇樹に向けて言うと、彼は「そうだな」と言いながらスイッチを押していく。

 

「それなら、過去はどうゲソ? 未来以外にも過去と言うのも気になるゲソ」

「お前な……でも確かに気になるな」

 

 イカ娘の言葉に栄子はなぜか同意すると、太田が「それじゃあ」とある時代を言い出した。

 

 

「恐竜がいる白亜紀、1億年前はどうかな? 場所はアメリカの森の中あたりで」

 

 

 それを聞いた勇樹は「そうだね。それじゃあ」とスイッチをいじって時代と場所を設定する。そして。

 

 

「時間軸X-0010、Y-2277。設定時刻1億年前、空間設定アメリカの森の中。これでよし」

 

 

 設定をし終えた勇樹は「では。過去に向けて タイムワープ!!」と赤色のスイッチを押すと、過去に向けて1億年前のアメリカの森の中に向けてタイムワープした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 1億年前の白亜紀、浜辺にに勇樹たちが用意した『立体バーチャルタイムマシン』が着陸していた。

 

「ここが、白亜紀なんだ」

 

 それを見たみほはあたりを見渡す、周りには海と森。ただし森を見てみると、ヤシの木や見たことない気がたくさん生えている。

 

「このあたりで本当にいいのですか!?」

「ルビィ達、食べられるのかなぁ……」

「いや、さすがにないよ」

 

 海未とルビィがおびえているのを見た勇樹は、苦笑いで答える。焔とオウフルは「食べ物が入る」とつぶやいていたが、イーブルと紅蓮に「やめとけ」と停止される。

 勇樹は「それじゃあ、ここに」とタイムゲートリモコンのスイッチを押す、壁に穴が開いて森の中につながった。

 

「おー、なかなか面白そうじゃん勇樹ちゃん」

 

 それを見た杏は言うと、彼は「まあ、当然のことです」と自慢する。そど子は「これ、本当に大丈夫?」と心配される。すると。

 

「あれ、勇樹君。リモコンは?」

 

 穂乃果の言葉に勇樹は「え」とリモコンを持っていた手を見る、そこにはリモコンが握られていなかった。

 それを見た勇樹は、汗が滝のように出てきて「あ、これ本当にやばいかも」と青ざめる。

 

「統師、勇樹が何か言っているけど。どういう意味っすか?」

「さぁ、これはさすがに私もわからん」

「姉貴、これってまさか」

「ええ、私も同じ意見よ」

「勇樹、アンタまさか」

「リモコンを、投げたんじゃないよね?」

 

 ペパロニ、アンチョビ、栄子、千鶴、絵里、にこは言うと、勇樹は「そ、そうかも」と小さな声で答える。

 

 

 

 

「まぁ、この状態でもすぐに帰れるから安心したほうがいいでゲソ」

 

 イカ娘はそう言いながら『立体バーチャルタイムマシン』のコントロールパネルを操縦しようとする……前に、勇樹が「それだけはダメ―!!!」と急いでイカ娘の触手をつかむ。

 

「な、なにするゲソ!? 操縦ぐらいなら私もできるゲソ!」

「そう言う問題じゃない!! このゲートがしまっていないと時空の歪みが発生する!!」

 

 勇樹の言葉に、みんなは「時空の歪み?」と反応する。

 

「どういう意味ですか! その時空の歪みが発生するのは!!」

「その名の通りだよ! 一定の空間と時間が安定していればなんも異常は発生しないが、何らかの現象が起きると時空の歪みが発生して、その場所には非常に危険な何かが起きるんだ!」

 

 それを聞いたみんなは「どういう意味?」と頭を傾げるが、同じ人工生命体である連華は「なるほど」と何か理解する。

 

「つまり勇樹、その環境でなければいけないところで保たない何かがいると、危険な状態になるってことか?」

「あ、まぁ簡単に言えばそうだな」

 

 連華の言葉に、勇樹は同意する。

 

「元に戻る方法としたら、何があるんだ?」

「先ほどの『タイムゲートリモコン』を探してゲートを閉じないと、元の世界に戻ることが出来ないんだ」

 

 勇樹の言葉を聞いた連華は「ふむなるほど」とつぶやくと、そのまま穂乃果を見る。

 

「穂乃果、すまないが手伝ってくれないか?」

「え、良いですけど……まさか?」

 

 連華の言葉に穂乃果は何かに気づいたのか、ジト目で見ると彼女は「そうだ、あれだ」と答える。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「えーと、確かここのあたりに落としたのかな?」

「こっちじゃないですか?」

「いやこっちと思うっす!」

「広いから見つけにくいね~」

「優季さん、急いで探してください

「はい、私に何か?」

「そっちの勇樹ではありません」

 

 みんなは現在、勇樹の発明品である『モノ探し眼鏡』を使って探している。

 実はリモコンをなくした要因が、自慢していたときに誤ってリモコンを投げてしまい、その際外に落としてしまった。

 だが、問題はそこではなく落とした場所だ。場所が森の中なのでどこにあるか分からない。しかもここは白亜紀なのでどこから恐竜が現れるのか分からない。

 例えるならば、大量の米粒の中に透明のナノブロックを探すほど難しい。

 

「時間は問題ないけど、できる限り恐竜に見つからないように探そう」

 

 連華の言葉にみんなは急いで探しているが、リモコンがどこに落ちたかいまだ不明だ。

 

「そのリモコン、踏まれたりして壊れませんわよね?」

「そこまで壊れるほどでしたら持っていきませんよ」

 

 詠の言葉に太田は答えると、キルが「確かに」とどういうする。

 向こうからは木が『バキバキバキッ!!』と折れる音がする、どうやらオウフルが探しているだろうか?

 

「あいつもあいつで大変だな」

 

 それを見た伊江はつぶやいた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「「あ、あったー!! リモコンあったよ!!」」

 

 たけると桂里奈の声がしたため、みんなは「ええっ!!」と驚き、急いで2人がいるところへと走っていく。

 すると、卵の中にタイムゲートリモコンが置いてあった。

 

「っしゃっ!! ついに見つけたぜ!」

「すごいにゃー!」

「怪しいと思うが、さすがにこのあたりで恐竜はいないよね」

「イカ娘、とってこれるか?」

「触手を使えばなんとか行けるゲソ」

 

 ペパロニ、凜、未来は歓喜を上げ、栄子はイカ娘の触手で撮ってくるように頼むと、彼女は触手を使ってリモコンをとりにいかせた。

 

「これでゲソ」

 

 そして、職種はリモコンを手にするとそのまま戻っていき勇樹に返す。

 

「やったー! ついに戻ってこれたよ!」

「たける君、桂里奈ちゃん。出かしました!」

「たく、もうなくすなよ」

「これは栄子の言う通りでゲソ」

「うぐ、それはごめんな」

 

 勇樹はそう言いながら謝ると、美野里が「ねえねえ」と質問してきた。

 

「恐竜って、2本足で立っているの?」

「ん、まぁ、恐竜は4本もあれば2本……両脚だけで立つっすね」

「恐竜って、牙は得ているの?」

「生えてるで、お肉とか食べるしな」

「恐竜って、赤色の肌をしているの?」

「生物によっては赤色に……ん、赤色?」

 

 ペパロニ、キル、希は答えていると、伊江は美野里の言葉に違和感があったのか逆に質問する。

 

「ちょっと待った、なんで肌の言葉で言うんだ?」

「え? みんなの後ろにいるんだけど?」

 

 美野里の言葉にみんなは「え?」と一斉に後ろを向く、すると。

 

 

 

 

 

 グルルルル……

 

 

 

 

 目の前にはよだれを垂らした肉食恐竜のティラノサウルスが立っていた。

 それを見た勇樹は「それじゃあ」とリモコンをしまうと、みんなにこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

「立体バーチャルタイムマシンに向けて逃げろぉぉぉぉおおおおおおっ!!」

 

 

 

 

 

 それを聞いたみんなは、立体バーチャルタイムマシンがある場所へと逃げていく。

 するとティラノサウルスも、勇樹たちの後を追うかのように走っていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『グオオオオオオオオオオッ!!』

 

 

「うわああっ!! すっげー速いっすよ!?」

 

 走ってくるティラノサウルスに、霊華は答えると。勇樹は「今それどころじゃない!」と慌てて答える。

 

「勇樹さん、道具があるのでは!?」

「それがどれも修理中で使えるのは先ほどの道具たちだけなんだ!!」

「こんな時に修理中か!?」

 

 佐介の質問に勇樹は答えると、葛城はその事実に驚愕する。

 すると紫苑が「他に使える道具は!?」と言うと、彼は「確かどこかに」とカバンから道具を出していく。

 

「何かないか何かないか何かないか何かないか……」

「うわっ! どんどん来ているぞ!!」

 

 そうしていると、ティラノはどんどん勇樹に使づいていき食べようとしたその時。

 

 

 

「あった!! 『ウルトラバルーンガムDX』!! それっ!!」

 

 

 

 チューインガムを出して、それをティラノの口に投げると。ティラノは突然止まり風船のように膨らむとそのまま空中に浮かんでいった。

 

「ふぅ、間に合った」

「す、すげえ……なんだ今のは?」

「『ウルトラバルーンガムDX』と言って、1枚だけでも浮くが全部食べたら体が勢いよく膨らんでアドバルーンのように空を飛ぶようになる。効果は1日程度」

 

 勇樹の説明に相馬は「そ、そうか」と答える。佐介たちは勇樹が食べられる前にティラノが空に浮かんだことに驚いている。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 ジジジジジジッ!! バギュー!!!

 

 

 

 そして、数時間後、水色の電気が発生すると。 勇樹たちがいたところに戻ってきた。

 

「ふぅ、何とか戻ってきたよ」

「あースリルがあって怖かったっす」

「でもこれも楽しあったね」

「そうですね……2度としたくありませんが」

 

 勇樹たちはそう言うと、勇樹は「それじゃあ」とカバンから大型の鳥居ドアを出してきた。

 

「そろそろ遅いし、この『本人お戻り鳥居ドア』で、みんなのものと所へ戻してあげるよ」

 

 それを聞いたみんなは「やったー!」と答える。

 

 そして、みんなは『本人お戻り鳥居ドア』で元の世界へと戻ったのであった。

 

 

※ちなみに、本日の総費用は(食品は8割減だが)7700万円弱した。




タイムゲートリモコン
 時空のゲートを作り出す特殊なリモコンで、時間空間を設定すれば使用可能。
 いつでも使えるが、無理なことをすれば時空現象が起こるので気を付けること。

モノ探し眼鏡
 物を探すことが出来る特殊な眼鏡、砂嵐に映っていない者はサガシモノとなっている。

ウルトラバルーンガムDX
 チューインガム型の道具で食べただけで風船のように膨らんで空に浮かぶ。効果は1日程度。

本人お戻り鳥居ドア
 自分の元の世界に戻ることが出来る道具、ただし使用できる場所は本人の記憶が最も多い場所で、100%地元に戻ることは難しい。
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