輝子「こ、こんばんわ……尊敬する人は森喜作、星輝子です」
美嘉「こんばんわ★ 城ヶ崎美嘉だよー」
輝子「今日も皆が茸の面白さに触れて、少しでも興味を持ってくれたらな、と思って講義をするぞ……今日のお題はこちら」
『タケリタケ』
輝子「タケリタケ、漢字で書くなら猛茸……ボタンタケ科ヒポミケス属のキノコで、発生する時期や場所は特殊だから後で説明……国外だと北米大陸東部や中国など北半球の温帯以北に分布するみたい」
美嘉「へぇ……時期や場所が特殊って?」
輝子「それも、時期や場所の説明のときに一緒に話すね……フヒッ」
輝子「タケリタケ……形はチ●コだ」
美嘉「ピャァァアアア!?///」
輝子「その和名はまさしく『男根の猛っている様子を想像させてやまない姿』から来ており……モゴモゴ」
美嘉「カメラ、カメラ止めて!? アイドルとしてこの子今ヤバイこと口走ってる!」
輝子「ごめん、私も少しテンション上がってたみたい……///」
美嘉「久し振りに物凄く焦ったわ……」
輝子「気を取り直して……タケリタケは、正確に言うとキノコじゃないんだ」
美嘉「どういうこと?」
輝子「これは、テングタケの仲間に寄生するカビの仲間の菌類……言ってしまえば、キノコの病気のことなんだ」
美嘉「キノコに寄生するカビなんだ……」
輝子「うん……タケリタケは
美嘉「へぇ……」
輝子「キノコ全体がマット状の菌糸で覆われるから、宿主となったキノコはかさを開くことができなくて……結果として、前述したような姿になるんだ」
美嘉「へ、へぇ……///」
輝子「で、発生する時期や場所は……当然、宿主となるテングタケ属の発生時期・場所となるぞ」
美嘉「あ、うん……やっぱりそうなるんだね」
輝子「ごく稀に大量発生して、新聞なんかを賑わせたりするみたいだけど……基本的には珍しいキノコだから、出会ったら喜んでいいんじゃないかな、フヒッ」
美嘉「なにその地獄絵図、喜べない……」
輝子「見た目から試みようとする人は居ないと思うけど、タケリタケは食べちゃ駄目だぞ……宿主となるテングタケ属はその大半が毒キノコで、最悪致命的な症状が及ぶこともあるからね……」
美嘉「あはは……まあ、普通の人は食べようとしないんじゃない?」
輝子「そもそも、カビに寄生された宿主は本来の硬さを失い、触るだけでぼろぼろと崩れてしまう……そんなものを食べても美味しいと思わないだろうし」
美嘉「あー……たしかに、それは美味しくなさそうだね」
輝子「ただ……タケリタケは食べれないけどヒポミケス属の別種、ベニタケ類やチチタケ類を宿主とするHypomyces lactifluorumは北米やイギリスでロブスター・マッシュルームと呼び、食用としてるみたいだよ……」
美嘉「えっ!? あ、あんな見た目のを……///」
輝子「……ちなみに、かさが開かずナニを彷彿とさせる姿になるのはタケリタケだけで、他だとそのままキノコにカビがはえたような姿……またはマット状の菌糸で一部が覆われるだけ、みたいになるらしいから問題ないんじゃないかな」
美嘉「え? よ、よかった……」
輝子「食べ方はクリームソースで煮込んだり、フライや温野菜サラダの素材、あるいはパスタの具などに使うみたいだ……どれも、美味しそうだね」
輝子「今日の講義はここまで。この話で少しでもキノコに興味を持ってくれる人がいたら……う、うれしいな……」
美嘉「今回は恥ずかしいキノコの話だったけど、次は少し変わった特徴を持つ食用キノコの話みたいだね★ それじゃあ、ここまでお付き合いいただき……」
「「ありがとうございました」」