星輝子と学ぶキノコ講座   作:一反目連

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14時限目 「十時愛梨とSarcomyxa edulis」

輝子「こ、こんばんわ……尊敬する人は森喜作、星輝子です」

愛梨「十時愛梨です、よろしくですっ」

輝子「今日も皆が茸の面白さに触れて、少しでも興味を持ってくれたらな、と思って講義をするぞ……今日のお題はこちら」

 

『ムキタケ』

 

輝子「ムキタケ、漢字で書くなら剥茸……ガマノホタケ科ムキタケ属の食用キノコで秋にブナやミズナラなどの広葉樹の枯れ木に発生するんだ。以前はラッシタケ科ワサビタケ属とされてたけど、2014年に共にムキタケとされていた2つのキノコが別種と判明し、学名がSarcomyxa edulisのムキタケと学名がSarcomyxa serotinaのオソムキタケに分けられたんだって……」

愛梨「わぁ、すごく最近なんですね!」

輝子「ムキタケは北半球の温帯以北に発生する……ちなみに、オソムキタケはムキタケよりも遅い晩秋頃に発生するから遅剥茸なんだと思うぞ……」

 

輝子「かさは長径3~15cmほどの半円形ないしは腎臓形、色は黄色から黄褐色……まれに帯紫褐色。表面に細かな毛を有して、若干粘性があるみたい」

愛梨「へぇ……あの、この部屋少し蒸し暑いですから上着脱いじゃいますね」

輝子「私は平気だけど、そんなに暑いのかな……ムキタケのひだは密生でほぼ白色、古くなるとクリーム色になるみたい。柄は太くて短く、かさの一端に偏って着くのと、褐色の毛に覆われてるんだ……」

愛梨「なるほどぉ……見た目は、割りと普通のキノコなんですね」

輝子「肉もほぼ白色、匂いは温和、味は無味またはかすかな苦味があるんだ……そしてこのキノコ最大の特徴は、かさの表皮。かさの表皮と肉の間にゼラチン層があるから、表皮をつるんと剥くことができるんだ……」

愛梨「わぁ、面白い性質ですね!」

 

輝子「キノコの発生しにくい寒い時期に、大量に発生する美味なキノコということで、キノコ狩りの的となってるみたい……秋のブナ林なら出会える可能性が高く、収量がみこめるからだね」

愛梨「そうなんですかぁ」

輝子「一応、毒キノコであるツキヨタケとの誤食が多いみたいだから、注意してね……」

愛梨「ムキタケは、どうやって食べられるんですか?」

輝子「ぬめりを活かした汁物や煮付けが向いてるみたい……ただ、茹でると色素が流出して汁が黄色っぽくなったりするから、色素の集中してる表皮を剥いちゃってから料理してもいいかもしれないな……フヒッ」

愛梨「なるほど……なんだか暑いですね? 服、脱いじゃおうかな……」

輝子「待って、今脱いだら下着見えちゃうぞ!?」

愛梨「あっ……えへへ、危ないところでした」

 

輝子「最後に……ムキタケは方言名で『カタハ』『ノドヤキ』『ムクダイ』などと呼ばれたりするぞ。人工栽培も行われていて、ネット通販でも容易に手に入れれるみたいだから、一度くらいは食べてみてもいいかも……」

 

輝子「今日の講義はここまで。この話で少しでもキノコに興味を持ってくれる人がいたら……う、うれしいな……」

美嘉「今回は美味しいキノコの話でしたけど、次はとても珍しいキノコの話みたいですよ。それじゃあ、ここまでお付き合いいただき……」

「「ありがとうございました」」

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