輝子「こ、こんばんわ……尊敬する人は森喜作、星輝子です」
菜々「ウサミン星出身永遠の十七歳、安部菜々です。キャハッ☆」
輝子「今日も皆が茸の面白さに触れて、少しでも興味を持ってくれたらな、と思って講義をするぞ……今日のお題はこちら」
『ミミブサタケ』
輝子「ミミブサタケ、漢字で書くなら耳房茸……ベニチャワンタケ科ミミブサタケ属の不食キノコだな。夏から秋にかけて様々な林の地上に発生するぞ……国外でも中央アメリカなどで確認されているみたいだ」
菜々「なるほどぉ……」
輝子「一応この学名が適切であるかは疑問が残ってるけど、今のところはこの学名で通ってるみたいだね……」
輝子「このキノコの形は、よく『ウサギの耳のような』と形容される。地中に菌核を形成し、その菌核から地上へ柄を伸ばして先端に数個のウサギの耳様の子嚢盤をつけるんだ……色は赤褐色から暗紫褐色、大きさは20cmに達するものもあるみたい」
菜々「ウサギの耳ですか、可愛いキノコなんですね!」
輝子「ただ、発生するときに10本以上のウサギの耳様の子嚢盤が密集することもあるから……見る人によっては不気味に思うかもしれないな。フヒッ」
菜々「あぁ……そういうオチなんですね」
輝子「子嚢盤は赤褐色に近い色なのに対し、柄の部分は黒褐色で硬く、凹凸をもち塊茎状をしているぞ……まあ、見つけることができれば判別は難しくないキノコだな……」
輝子「このキノコも、発生が稀であるキノコなんだ……だから見つけたら食用価値がないからだとかで落ち込む必要はないぞ、むしろ幸運だと喜んでいいと思う……」
菜々「そうなんですね! でも、食べれないんですか……」
輝子「一応毒は確認されてないみたいで、文献によっては可食と書かれてたけど……食べることを推奨できるようなものでは無いみたい」
菜々「分かりました! 安易に食べたりはしないことにしますね」
輝子「それと、このキノコの前で強く手を叩くなどすることによって白い胞子を煙のように放出させることができるんだって……」
菜々「ところで私にこのキノコを紹介した理由って……」
輝子「菜々さんは、ウサギなんだろ?」
菜々「ウサギじゃなくて、ウサミンなんですが!?」
輝子「今日の講義はここまで。この話で少しでもキノコに興味を持ってくれる人がいたら……う、うれしいな……」
菜々「今回はウサ耳のキノコの話でしたけど、次は少し怖いキノコの話のようですよ! それじゃあ、ここまでお付き合いいただき……」
「「ありがとうございました」」