輝子「こ、こんばんわ……尊敬する人は森本彦三郎、星輝子です」
フレデリカ「フンフンフフーン♪ フレちゃんこと、宮本フレデリカだよー♪」
輝子「今日も皆が茸の面白さに触れて、少しでも興味を持ってくれたらな、と思って講義をするぞ……今日のお題はこちら」
『マッシュルーム』
輝子「世界中で愛されている食菌、マッシュルームだ。和名だとツクリタケ、漢字で書くなら造茸……ハラタケ科ハラタケ属のキノコだな……野生のものはどの時期に何処で発生するか記述を探すことはできなかったけど、マッシュルームの原種と言われる近縁のハラタケは夏から世界中の野原や草地に発生するみたいだな……」
フレデリカ「フンフン、そうなんだねー♪」
輝子「マッシュルームの野生種は、情報を集めることができなかった以上、人工栽培のものをハラタケと比較しながら紹介させてもらうぞ……」
輝子「マッシュルームの外見は皆が食用としてる径2~4cmのものが幼菌。野生のハラタケよりも分厚い肉質で半球状のかさをもっているな……そして表面は品種によって白色や褐色などの色をしてるけど、傷付けることによって赤褐色の変色性をしめすのは共通してるみたい」
フレデリカ「へぇ、私あれで大人だと思ってたー♪」
輝子「実はマッシュルームは意外にも大型化しやすくて……成熟するとかさは平らに開き、大きなものだとかさの径20cmに柄の長さ15cmにまで達するんだって」
フレデリカ「すごーい! そんなに大きくなるなら、そこまで大きくしてから商品にしたらいいのにねー♪」
輝子「それについて、マッシュルームの幼菌のひだは薄い膜で覆われているんだけど……その薄い膜が成長して破れる前が一番美味しいみたいだ。成菌になっても食べることはできるだろうけど、幼菌のときよりは味は何段か落ちてるだろうな……」
フレデリカ「そっかー」
輝子「それと、成熟して胞子をつけたひだは淡紅色から紫褐色を呈するみたいだな……」
輝子「マッシュルームは世界で最も人工栽培による生産量が多いキノコだと言われてる……そんなマッシュルームの栽培の歴史は1650年、フランスのパリ郊外で行われたメロン栽培をきっかけに始まったんだ……」
フレデリカ「……んー、メロン? キノコじゃないねー?」
輝子「当時栽培を試みたのは高温乾燥を好む西アジア起源のメロン……そのために厩肥――家畜の糞尿・藁・落葉を混合させて腐熱させた有機質肥料を用い、その発酵熱を利用した温床を使われたんだ……そしてハラタケ類であるマッシュルームは厩肥に見事発生したことで、食用に採集されるようになったらしい……」
フレデリカ「わーお♪ これぞ、イッキョリョートクってやつだねー♪」
輝子「どちらかと言えば棚からぼた餅、だけどな……そして、その厩肥による温床に家畜の糞や敷き藁を被せてキノコの発生を促したものこそ……現在の人工栽培の起源なんだ」
フレデリカ「すごいねー♪」
輝子「マッシュルームはその品種によって料理の用途が変わってくるみたい……かさの表面が白色のホワイト種はサラダ等として主に生で食べられる。表面が茶色のブラウン種は炒めたり汁物にしたりと、加熱して食べられることが多いな……」
フレデリカ「フンフンフーン、そうなんだねー♪ ところでお腹、空いてこないー?」
輝子「私は平気だな……」
フレデリカ「私はお腹空いちゃったから、少しオヤツ買ってくるねー♪」
輝子「え、ちょっ!?」
フレデリカ「行ってくるくるフレデリカー♪」
輝子「……行っちゃった」
輝子「マッシュルームはパリで人工栽培の始まったキノコなので、Champignon de Paris――『パリのキノコ』と呼ばれたり、あるいはそれを省略した
フレデリカ「ただいま、ショーコちゃん♪」
輝子「あ、お帰り……今日の講座のまとめをこの紙に書いたから、一応目を通しておいてね……」
フレデリカ「うん、わかったー♪ フレちゃんは勉強意欲熱心なのです!」
輝子「本当に熱心なら、途中で抜けたりしない気がするな……」
輝子「今日の講義はここまで。この話で少しでもキノコに興味を持ってくれる人がいたら……う、うれしいな……」
フレデリカ「今回はおいしーキノコの話だったけど、次は面白い見た目のキノコなんだってー♪ それじゃあ、ここまでお付き合いいただき……」
「「ありがとうございました」」