次の日になりハクはシノノンのお守りを任せられ留守番、出掛ける際のクオンの瞳はいろんな感情が渦巻いていたが、それを察したハクはクオンに何度か頭を撫でると顔を真っ赤にしながらハクを抱き締めてきた
「これはどう言うことかな?オシュトル?」
各自が武装をし、暴漢達が居るであろうアジトに乗り込もうとするが、目の前に兵士を連れて歩くオシュトルが現れた
「今回の一件は聖上より我等仮面の者に勅命が下された」
その言葉にクオンの視線が更に鋭くなり、周りの兵士達が小さな悲鳴をあげたがクオンは気にした様子もなくオシュトルを睨み付ける
「只の暴漢相手にこの国の帝が貴方達を使うなんて思えないかな」
「流石に我等程度では聖上のお考えは分からぬが、此度の件は勅命を抜きにしても某は動いていた」
オシュトルから伝わる怒気と殺気を混ぜたような何処までも鋭い視線を向けられた
「………ふーん、まあ、どうでも良いかな。それと私達の邪魔をするなら遠慮なく叩き潰すかな」
それだけを言い残してクオンは既に先に向かった仲間達の後を追うように姿を消した
「ふっ、邪魔をするならか………、それはとんだ思い違いだぞクオン殿、某の邪魔をするのであれば例え貴殿であろうが切り捨てるのみ」
「クケケケケ」
クオンが到着すると既に事は始まっていた。アトゥイが目の前に見える男達を自慢の槍で肉片にしながら進み、取りこぼした者はヤクトワルトとオウギが片付け、逃げようとする者達にはノスリとキウルが弓で動けなくしてからネコネの術で消し炭にしていた
「何ぇ、全然歯応えが無くてつまらんよぉ」
「まあまあ、良い肩慣らしになったから良かったんじゃない?」
「そうですね、最近は特に荒事も在りませんでしたし」
退屈そうなアトゥイを宥めるヤクトワルトとオウギは手を休めることなく、生き残りを淡々と息の根を止めながらアトゥイの後に付いていく
「もう、旅館に帰ったら先にお風呂に入るかな!こんな匂いを着けていたらハクに嫌われるかな」
クオンの言葉にアトゥイはビクッと方を震わせて、慌てて自身の身だしなみを確認をしながら片手間で敵を切り落としていく
「もう、クオンはん意地悪やぇ!ウチが先頭で戦ってる事を良い事に好き勝手言って!ずるいぇ!」
「あはは、ごめんごめん。でも、流石のハクでも近くで血の臭いがしたらバレるから入る事はお勧めするかな」
「うぅ。分かったぇ」
クオンとアトゥイの会話が気になったのか残りのメンバーも自身の衣服に血が着いていないかを確認してから前に進む
「な、何だお前r「五月蝿いかな」!?」
一番奥の部屋に居た男が得物に手にするよりも早くにオウギが男の腕を切り飛ばし、ヤクトワルトが男の得物を破壊する
「お前には我の物を傷付けた報いを受けてもらう。楽に死ねると思うなよ」
騒ぐ男を押さえ付けて無理矢理口を開かせて事前に調合してあった薬を飲ませる
「その薬には禁制の物が含まれている。ゆっくりとじわじわと体の内側から溶ける様な痛みを何日も味わい続けながら共死ぬと良い」
用が済んだので男を適当に放り投げてからアジトを後にしたクオン達の後に兵士を連れてやってきた仮面の者達はその惨状にオシュトルとムネチカだけは平然とした顔で主犯の男を顔が膨れ上がる程に殴り付けてから帝都に戻っていった
「なぁなぁ、おにーさん、変な臭いせぇへんよね?」
「ん?いや、アトゥイの臭いは良い香りだが?」
ゴミ掃除が終わったクオン達は白楼閣に帰ると真っ先に風呂に向かい入念に体を洗ってからハクがいる部屋に戻るとアトゥイはいの一番にハクに抱き付きついた
「はく、私の臭いはどうかな?」
「わ、私もどうですか!?」
「ふむ、私もどうだ?」
「主様、私達の臭いも堪能」
「主様のお好きな臭いを着けてきました」
アトゥイの感想から次々と女衆がハクに詰め寄る姿を男衆は笑いながら見守っていた
次回はハクさんとムネチカとオシュトルの話を書けたら良いなぁ。別にオシュトルアンチでは無いのに何故かオシュトルを、絡ませることが出来ない。何故だ!