私と旦那様がお会いしたのは今日みたいに晴天の日でした。その日は私は少し息抜きの為に帝都を警護も付けずに帝都を回っていたんですが、その日は運が悪い事にお財布を忘れてしまいまして、困っている所に旦那様が現れたので!そして困っている私の手を引っ張りながら私が行った事も無い様な場所や食べ物を私に恵んでくれました
「へぇ~、だからあの日ハクのお財布が軽かったんだね」
「うっ……」
クオンからの睨みをハクは背に受けながらも彼女は話を続ける
旦那様は今まで私が会った殿方と違って私を見てくれました!他の殿方は私では無く、家の名や地位に目が行くのです。最初は旦那様も他の方と同じだと思ったのですが違いました!いくら私の名前を言っても旦那様は分かってくださらない事に更に胸を射たれました!
「ハク様は無知ですからね」
ニッコリと笑うルルティエにハクは体を震わせて近くに居たキウルを抱き枕の様に抱き締める
気が付けば旦那様との楽しい時間はあっと言うまに過ぎてしまいました。悲しい事にお迎えの者が来てしまいました
それからはどうしても旦那様の事を忘れられなく、時々邸を抜け出して旦那様を探しながら旦那様と回った場所に通いました。寝ても覚めても旦那様を忘れる事は出来ませんでした
「まるで恋する乙女やねぇ~、ねぇ~、おにーさん♪」
ニコニコと笑うアトゥイの目は決して笑ってはいなく、もし自分がこの少女に何かしていたら彼女の槍で真っ二つになっていたに違いない
そして今日、お父様が帝に呼ばれました。内容はこうでした
「貴殿の娘をハクと言う者の婚約者にする」
と言われました。最初は誰か分かりませんでしたが特徴を聞いて旦那様と確信しました!お父様を捩じ伏せて旦那様が居る白楼閣に参りました!
ハク手を握りうっとりとした表情でハクを見つめる。それと同時に女衆からの視線が更に厳しくなった
「あー、婚約と言ったが明らかにお前さんはルルティエより年下だろ?」
「私の年齢は14で御座います。でもご安心ください!我が家では12から嫁に出るのですわ!」
ずいっと更に前に出られてハクが一歩下がると後ろに居るオウギにぶつかり、振り返ると微笑み返してくれるが先程のアトゥイと同じ目だった
「そ、それに自分は名前も知らないし」
「コユキですわ!」
「ぐっ!えっと、それに」
「旦那様、宜しいのではありませんか?」
「いや、でもな」
「宜しいのではありませんか?」
遂にコユキに押し倒される様な状況になり助けを求めて周囲を見渡すが女衆は嫉妬により各々の得物を取り何時でも斬り掛かれる様になっており、男衆は女衆を押さえるので必死だった
「お嬢様、そろそろお戻りになってください。お父上が心配なさっていますよ」
気が付けば自身の上から退かされて隣に座らされているコユキとその後ろに何時の間にか居た女性に驚いた
「アンタは?」
「ご挨拶が遅れました。私はコユキ様の身の回りのお世話をさせてもらっていますリンです」
「もう!リンは何時も良い所で邪魔しますわ!」
「そろそろ、お戻りになってください。お父上が心配しすぎて倒れていますよ?」
「もう、仕方ありませんわね!今日は帰る事にしますわ!旦那様、また今度ですわ!」
「それでは皆様ご機嫌よ」
嵐の様に去っていった二人を見送りながらこれから起こるであろう悲劇をハクは気が重くなった
「ハ~ク~!正座かな!」
自分の頭を締め付ける尻尾に溜め息が出ると同時に痛みが走る
「……はい」
その後しばらく女衆からは冷たい目で見られながら外出を禁じられたハクであった
今回出てきたオリキャラはたまに出てくる感じです。大して重大なキャラではないので余り気にしないでください