夜遅くに双子に起こされ何事かと聞けば、自分に会いたい人物が居るらしく、半ば無理矢理に着替えさせられて何処かに連れてこられた
「ほっほっほ、夜分遅くに呼び足してすまぬな」
通されて一番最初に目には行ったのは満開の桜だった。そして、部屋の中央に椅子とテーブルが置いてあり、そしてそこに年老いた老人とウルゥルとサラァナに良く似た女性が立っていた
「アンタは?」
「儂はそうじゃの………ミトじゃ。こっちは儂の世話をしてくれるホノカじゃ」
「娘達がお世話になっております」
深々と頭を下げるホノカに苦い顔を浮かべるハクにミトは笑みを浮かべていた
「まあ、立ち話もなんじゃし、座って話さぬか?」
ミトに勧められハクは椅子に座るとホノカがミトとハクの分のお茶を出し、ミトの後ろに下がる
「ホノカが淹れた茶は旨いぞ」
「うま」
飲んでみると確かに心に染みる程に美味しい 。そして同時に何処か懐かしい味だった
「そうじゃ、既にあの子達とは抱いたのか?」
「ブゥゥゥーー!!」
茶を啜っていると突然そんな事を言われ思わず吹いてしまった。むせていると双子に介抱されながらミトを睨み付ける
「いきなり何を言い出すんだ爺さん!」
「何じゃ?まだ抱いておらぬのか?」
「当たり前だ!だ、抱くか!」
「あら、私の娘達では不満ですか?」
ニッコリと笑うホノカに言われ「うっ」と小さい悲鳴が漏れてしまう
「お主の好みで言えばあの子達じゃろ?」
「た、確かに好みで言えばそ、そうなんだがな」
「ならば何故じゃ?あの子達はお主が望むままじゃぞ?」
「……自分はこいつ等の事を家族だと思ってるんでな。そう言った事は望んでいないんだ」
二人の頭を撫でながらミトに告げると二人は頬を染めながら微笑んだ
「主様、そろそろ時間」
「クオン様達が主様の寝床に来る時間です」
「もう、そんな時間か」
「ふむ、今日はもう御開きじゃな」
席から立ち上がり二人に別れの挨拶をしてから双子に道を繋いでもらって部屋に戻った
ハクが居なくなった部屋ではミトとホノカが残っていたがミトは何処までも嬉しそうに微笑み、ホノカも同じ様に微笑んでいた
「まさかあの様な言葉を聞けるとはな」
「娘達も喜んでいました」
「この世ではハクの頼みを聞いてやるかの。ホノカはどうかの?」
「御心のままに」
「ほっほっほ、楽しみじゃの」
部屋に残された二人は楽しく笑い合いながら部屋を出ていった
「家族と言う事は主様の正妻?」
「正妻ですか?」
「いや、違うからな!」
12月30日から1月3日は更新はありません、すみません!