もう一人の開発者~11つ目のユニークスキル~   作:鍵穴 光

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どうも皆さん、お久しぶりな方はお久しぶりです。初めましての方は初めまして。鍵穴 光です。

SAOの二次創作始めました。誤字脱字があればよろしくお願いします。

それではどうぞ。


プロローグ~別れ~

「ご主人!産まれましたよ!」

 

「本当ですか!」

 

「はい!立派な男の子です!」

 

山奥にある一つの家で新しい生命が産まれた。その生命の親である両親は大喜びだった。

 

「名前はどうしますか?あなた?」

 

「この子には無限の可能性を込めて沢山の成長をして欲しい。だから名前は『零』でどうだ?」

 

「零……郡司 零、いいと思います。それにしましょう!」

 

この日は静かに雨が降っていた。

 

 

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「えい!」

 

「おっと危ない、全く零は凄いな。教えた家の剣術を直ぐに自分のものにするから大したもんだ」

 

「それでもお父さんには一撃も食らわせたことないじゃん!」

 

「当たり前だ、まだ十歳も満たない息子に負けるわけにも行かないからな」

 

この時郡司 零九歳。この時から非凡な剣術の才能の片鱗を見せていた。この家は名の知れた暗殺家で代々受け継がれる剣術の流派がありそれを次の代に継承させる義務がある。主には剣術なのだが、他にも槍や銃などの類もあるがこの家では主流は剣術なのだ。そしてこの家には代々受け継がれる黒刀と白刀がある。

 

「うー、絶対にお父さんを越えて見せる!」

 

「ほほお、言ったな零?」

 

「言ったよ!宣言する!俺は絶対にお父さんを越える!」

 

「よし!それじゃあ男の約束だな!」

 

「うん!」

 

と零とお父さんは指切りげんまんをしている姿を見て微笑んでいるお母さん。これ以上にない幸せを噛み締めているであろう。

 

「お父さん、零、ご飯出来てるわよ、そろそろ上がりなさい」

 

「「はーい」」

 

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「零、お父さんとお母さんからお話があるからちょっと来なさい」

 

「はーい」

 

零、現在年齢十一歳。真っ黒な黒髪に日本人にしては珍しい青い目ですっかり美青年になっていて、少し幼さが消えている。この頃から零は郡司家の息子として会に出席する事が多くなった。

 

零は今でも剣術を極めている。その結果かお父さんに一太刀入れることが出来た。それからも剣術を極め続け、いつか越す親の背を目指して。

 

零は木刀を置いてお父さんとお母さんが待つ部屋に入る。

 

「入りまーすってえ?」

 

零の目に写ったのは灰色の髪と零と同じ青い目をした美少女が居た。見た感じは零と同い年位に見える。

 

「えーと?お父さん、お母さん。その人は?」

 

今現在の状況が掴めていない零は両親に質問する。するとお母さんが答える。

 

「零、この子をね私たちの家族として向かい入れようとしているの、この子は一人だから可哀想なのなの」

 

「え……」

 

零は少し衝撃を覚えた。この子はいつも一人。つまり親が居ないことを意味する。あまりにも可哀想すぎる。零の判断は直ぐに決まった。

 

「うん、そうしよ!それが絶対いいよ!」

 

「ありがとう、零」

 

「うん!そういえば名前はなに?」

 

「それがね、零に決めて欲しいの、頼めるかしら?」

 

「うん、いいよ」

 

そこから零は考える。

 

(うーん、なにが良いかな。この子は一人だったから幸せに生きてほしい、だから自分の自由に、真っ直ぐに生きて明るくいて欲しい。だったら……)

 

「咲……」

 

「え?」

 

「さき、咲でいいと思う!」

 

「理由を教えて?」

 

「咲っていう言葉には真っ直ぐに成長するっていう意味があって、他には花が咲くの言い回しで笑顔が似合うという意味も含まれてるから咲がいいな!」

 

「咲……いいわね、どうかしら?」

 

お母さんは女の子……咲に賛否を伺う。

 

「……」コクッ

 

頷いてくれた。了承と受け取っていいのだろう。

 

「決まりね、それじゃあ零、これから咲は貴方の妹だから優しくしてね」

 

「うん!」

 

零はお母さんに返事して咲の前に立つ。

 

「初めまして咲、僕は零って言うんだ。宜しくね!」

 

「……貴方が私の兄さん?」

 

「うん、そうだよ!」

 

「……よろしく」

 

 

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「起きて兄さん!朝だよ!」

 

「う~ん……もう少し……あと5時間……」

 

「だーめ、あと分と時間間違ってるよ!」

 

郡司 零、郡司 咲この年12歳。咲もすっかりこの家に馴染み、家族に心を開いている。だが、咲は零にいつもくっついている。咲、零依存性の可能性あり。

 

「もう!起きないと刺すよ!」

 

ガバ!

 

零は目にも止まらない速さで起き上がる。それもそのはず咲はこの家に来てから零と同様に武術を極めている。中でも素晴らしいのはナイフ術である。その中の投擲は天賦の才能であり、今や郡司家一のナイフ術の持ち主である。

 

故に、咲のナイフ術を生で体験している零は今の忠告は恐ろしいものである。

 

「すみませんでした咲さん許して下さい」

 

「なんでそんなに本気で受け止めてるのよ、冗談よ」

 

「いや、洒落にならないからな!」

 

「いいから、ご飯食べるよ!」

 

「はーい」

 

もうこの会話は郡司家兄妹のいつも通りの日常である。だが、零の内心はいつも通りでは無かった。

 

(それにしても暗殺か……人を殺すとなると色んなものを断ち切る覚悟が必要だな)

 

実は昨日、零は両親に呼ばれ、この郡司家の歴史を教えた。しかしこれは仕方の無いこと。この家に産まれた者はそうなる運命なのだ。零はそれを理解してどうするかを考えている。とても12歳の子供が考えるものではない。

 

(……今は深く考えるべきだ、焦ることはない)

 

……それにしても、いつも咲に起こしてもらう時の朝は顔と上半身がベトベトしているのは何故だろうか?そんな悩みに考えさせられる零であった。

 

 

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「零!咲を連れて逃げなさい!」

 

「無理だ!母さんと父さんを置いて行けるはずがない!」

 

「そうだよ!置いてけないよ!」

 

零と咲が13の時、ある日の唐突な出来事、郡司家は謎の襲撃に襲われていた。家は火で焼かれていて元の原型は見れなくなっていた。そして母は深手を負い、動けなくなっていて、父も深手を負い、片腕片足が胴と繋がっていなかった。

 

それに対して零は切り傷や打撲などで済んではいたが軽いものではない。咲は動けずに零に守られていた為そこまでの傷は負っていなかった。

 

「……零、咲、逃げるんだ。ここに居ては全員死んでしまう。せめてお前達だけは生きていて欲しいんだ」

 

「無理だ!できるはずがない!」

 

「零!」

 

「っ!」ビクッ

 

「お前はこれまで俺とお母さんに何を教えて貰っていたんだ!お前なら分かるはずだ!今自分達がどうすればいいのかを!」

 

「……」

 

零は黙り込んだ。確かに分かっている。今の父さんと母さんの状態では一緒に逃げても近いうちにに息を引き取る。確かに分かっているが中の自分が認めてくれない。

 

「……頼む、俺とお母さんの最初で最後の我儘を受け入れてくれ」

 

「零、咲、お願い」

 

声を聞いて、零は咲の方に顔を向ける。すると咲は零を見て、泣くのを堪え、零の目を見て頷いている。

 

そして、零は決心する。

 

「……分かった」

 

父さんと母さんの子供である俺達が親の我儘という願いを聞かなくてどうするんだ。零はそんな思いでいた。

 

「「ありがとう」」

 

父さんと母さんの感謝の言葉はとても重たいものだった。

 

「……でも、これだけは言わせてくれ。父さん、母さん今まで育ててくれてありがとう。愛してます」

 

「私も、行き場のない私を拾って下さりありがとうございます、絶対に幸せに生きていきます。愛してます」

 

「零、咲……」

 

「……零、これを持っていきなさい。これは郡司家代々に伝わる『夜陰刀』と『陽光刀』だ。これからはお前が郡司家の当主だ。分かったな」

 

「……はい」

 

零と咲は立ち上がり、お世話になった両親に最後の別れの言葉を言う。

 

「「父さん、母さん、ありがとう、さようなら」」

 

そして二人は走っていく。目に涙を流しながら。

 

その二人が旅立っていくのを姿が無くなるまで見届けた二人は最後の会話をする。

 

「今まで、ありがとう。とても楽しい人生だった」

 

「私の方こそありがとうございました。飽きなかったですよ。でも……一つだけ残った悔いはあの二人の成長をもっと見たかったです」

 

その母の目には涙があった。

 

「……そうだな、二人で見ようじゃないかあの二人の成長を上でな」

 

「……はい」

 

二人は手を繋いで、抱きしめ合うように、目を閉じた。

 

 

 




如何でしたでしょうか?
文才が欲しいです、マジで。
次回はまだ原作には入りません。プロローグが終わってないんでね!

それでは次回もよろしくお願いします!

感想、評価、よろしくお願いします。
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