もう一人の開発者~11つ目のユニークスキル~   作:鍵穴 光

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皆様、明けましておめでとうございます。
今年も私の小説共々、よろしくお願い致します。

長らくお待たせしました。

それではどうぞ。


プロローグ~出会い~

「さて、これからどうしたものかな」

 

零はこれから先のことに悩んでいた。現在住み込んでいるのは森の奥深くでけもの道が沢山ある場所。取り敢えず一命は取り留めたたがこれから先にどう生きていけばわからなかった。

 

「……兄さん、これからどうするの?」

 

咲も零と同じようにこれから先のことに思いつめていた。

 

「うーん、今考え中」

 

零は咲からの質問に対し保留の返答をして考えるが、二人の歳は現在13歳。例えこれまでの普通では無いものを経験した二人でも思いつくものはない。

 

「そういえば兄さん」

 

「うん?」

 

「兄さんの髪色が何かー……白っぽい?」

 

「は?」

 

「なんかね、白っぽい様な、そうじゃないような……」

 

「つまり、俺の髪の色が咲と同じ色ってことかな?」

 

「うん、そんな感じ」

 

「まじか」

 

「まじ」

 

零の髪は咲と同じ灰色になっていた。恐らく襲撃のときに肉体的に精神的に負荷がかかり、色素が落ちたのだろう。だが、こんなことを話せるのだから少し余裕が二人にはあるのだろう。

 

「でもいいと思うよ、なんか兄妹みたいな感じになったし」

 

「そうだな」

 

零は咲の頭を撫でる。咲はそれには抵抗せずに気持ちよさそうな顔をしている。

 

「♪~」

 

(さて、ほんとにどうしよう。伝があるわけでもないし、これ完全に積みゲーだろ)

 

さっき言ったセリフをもう1度心の中で呟いて思考放棄気味の零。

 

すると、前方から足音が聞こえる。

 

「咲、静かに」

 

「うん」

 

息を殺してやり過ごそうとする零と咲。だが足音は近くなる一方。零は親から受け継いだ《夜陰刀》に手を掛ける。

 

「落ち着きたまえ零君、私は君の味方だ」

 

「その声は……」

 

「久しぶりだね、零君」

 

足音の正体は両親ととても仲の良い、茅場晶彦。その本人だった。

 

 

 

------------------------------

 

 

「こんにちはー、晶彦さん居ますー?」

 

「こっちだよ、零君」

 

零は今、茅場晶彦の研究室に来ている。理由はある契約の元になっている。茅場は両親の頼みで零と咲に何かあったら助けるという約束をしていた。零はそれの恩返しで茅場晶彦の作る《ソードアート・オンライン》、通称《SAO》の制作の手伝いをしていた。役割はスキル技の作成、敵モンスター、フロアモンスターの作成。

 

そして、唯一零が全て担当しているのがソードアート・オンラインのモデルの浮遊城《アインクラッド》のAIとその支配下に置かれるAIに感情を教えるという、一種のメンタルマネージメントだ。

 

……機械にメンタルマネージメントなんておかしいと突っ込んではいけない。

 

因みにこの研究所に務めているのは、責任者の晶彦さん、その助手であり他人には隠している(俺にとってはバレバレだが)恋人の凛子さん、そして晶彦さんの弟子?の須郷さん、そして副責任者である零である。

 

副責任者である零は現在15歳である為、名目上では凛子さんが副責任者となっている。

 

「今日も頼んだよ、零君」

 

「了解です。あと昨日提案した99層のエリアはどうでしたか?」

 

「あー、君が提案したエリア《世界樹》かい?あれは規模か大き過ぎて流石に無理かな。でもとてもいい案だったよ」

 

「ありがとうございます。では作業に入りますね」

 

零は作業に入るのを見届けた晶彦は昨日零に提案された内容を目に通していた。

 

(零君の創作性には恐れいる。9種族の妖精たちの争いと大樹の上にいるもうひとつの上位種族の妖精を倒し、100層に行く。素晴らしいプランだ。しかも名前や種族の関係性までも決まっている。私としては即採用なのだが進行と攻略の複雑さに問題がありすぎる。規模が大きすぎて正直これがメインで良いくらいだ。これはゲームクリアするまで保留だな)

 

晶彦はデータをSAOのデータに入れて自分の作業に戻った。

 

因みにその時の零はと言うと

 

「……ふぅー」

 

ナーヴギアを付けて仮想世界に入っていた。

 

 

------------------------------

 

 

 

「ん、視界良好、身体に異常なし。よし、オッケー」

 

零、いや仮想世界では『レイ』と名乗っている。レイは自身の状態に問題はないか確認していた。

 

「じゃあ、やりますかね。おーい、アイン、ユイ、ストレアー!」

 

レイはこの世界の住人である3人を呼ぶ。それに反応した3人はレイの元に向かって行く。

 

「おはようございます、レイ」

 

「おはようございます、レイさん!」

 

「おっはよ~」

 

3人はそれぞれに挨拶する。

 

アインはこの世界、《アインクラッド》の本体AIで全ての置いて管理する役割をもっている。ユイは全てプレイヤーを監視する役割をもっている。ストレアは人のメンタルケアを施す役割をもっている。

 

レイはストレアの存在を疑問視していたがここ最近になってその『重要性』を理解したので疑問は持たなかった。

 

「おはよう、アイン、ユイ、ストレア」

 

レイは微笑んで挨拶を返す。アインとストレアはそれを見て顔を真っ赤に染めて俯く。それを見てレイとユイが首を傾げる。ユイはまだ感情を十分に理解出来ていないようなのが分かる。

 

……第三者から見るとレイの事を鈍感野郎と叫びたくなるのは私だけだろうか?

 

「?取り敢えず3人とも、今日も勉強するよ」

 

「「「はーい(です)」」」

 

勉強を始めてしばらくし、今日の課題を終えて解散という形になるのだがレイは3人に、

 

「ちょっと頼みがあるんだけどいいかな?」

 

レイの計画は着々と進んでいる。

 

 

 

 

------------------------------

 

 

「ありがとう3人ともこれで私の夢が叶う所まで来たよ」

 

「お疲れ様です、明彦さん」

 

「ありがとう、凛子」

 

「やっと出来たと言うかこれ酷くない?完成したのが配信前日って、普通の社会だったら上司激おこだよ?」

 

「気にしたら負けだよ?零君」

 

「はー、了解キニシナイ」

 

「お疲れ様です!茅場先輩!」

 

「ありがとう、須郷君」

 

ようやく完成したプロジェクトにお互いに感傷に浸っていた。

 

「そういえば、零君」

 

「なんですか?晶彦さん?」

 

「君はやはりこの世界に入るのかい?」

 

「……勿論ですよ、やっと晶彦さんの夢が叶ったのにそれを見ないなんて勿体無いですよ?」

 

「そうだね、では零君は向こうの世界で1番になれることを祈っておくよ」

 

「ありがとうございます♪」

 

「では、少し寝ることにするよ。君たちは解散でいいよ。それではお疲れ様」

 

「「「お疲れ様です」」」

 

晶彦が別室に移動するまで3人は見送っていた。見送り終わり3人は軽い会話をする。

 

「それでは私は失礼するよ」

 

「お疲れ様でした、須郷さん」

 

「お疲れ様です、須郷さん」

 

須郷さんの姿が見えなくなると零は凛子に話しかける。

 

「……凛子さん、準備出来てますか?」

 

「勿論よ。政府に見つからないように部屋を用意したから」

 

「ありがとうございます」

 

「それにしても良く分かったわね、SAOがデスゲームだと言うことに」

 

「あれで気づかなかったら可笑しいですよ」

 

「ほんと、君は何でも分かっちゃうのね。……止めないの?」

 

「止めません」

 

「なんで?」

 

「見てみたいからですよ、あの人が夢にまで見る世界を」

 

「……貴方も案外ロマンチストなのね」

 

「男なんてそんなもんですよ」

 

「そう」

 

「そうですよ」

 

零と凛子はこれからの事を話していた。すると零はこんな発言をする。

 

「それともうひとつお願いがあります、凛子さん」

 

「何かしら?」

 

「ーーーーーーーー」

 

 

 

 

------------------------------

 

 

~《SAO》配信当日~

 

「よし、準備OK」

 

「楽しみだねお兄ちゃん!」

 

「そうだな、咲」

 

(これで準備は万端だ、後はこの世界を楽しむだけだ。……すまないな咲、こんな嘘つき兄ちゃんを許してくれ)

 

零は咲に謝罪を心に呟くと配信時刻になる。

 

「じゃあ行こうか」

 

「うん!」

 

「「《リンクスタート》!」」

 

零と咲は剣の世界に旅立つ。

 

 




如何でしたでしょか?

やっと原作行ける。そんな感じでおります。

もう少し投稿ペース挙げれるように頑張ります。

次回も見てくださいね?

感想、評価、お待ちしております。
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