PMC探偵・ケビン菊地  鉛の刻印   作:MP5

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黙示録2  オペレーション・フルトリガー

「こちらエイト、準備完了。配線に侵入、作戦区域を停電させる」

『こちらゴースト、確認した。船はある意味陽動だ。船を奴らが捜している間に残った戦力を減らす』

『こちらナイン、ゴースト、敵勢力が港に向かった。残りの戦力もなかなかだけど』

 

 

 

「確認している。ナイン、エイト。俺が先陣を切る。スナイプだけじゃないことを見せてやる」

 ゴーストはバリスティックマスクをつけた姿で敵がアジトにしている倉庫の目の間に立っていた

「この場所での戦闘には俺一人が介入する。お前らは手出しするなよ」

 黒づくめの衣服にはブラジル陸軍の多機能ベストに大型の弾薬ポーチ、腰には短く銃身をカットした12ゲージのショットガン、足にはマジックテープで固定されたホルスターにM629が差し込まれ背中からは大型のボストンバックを背負っていた。

「突入する」

 ボストンバックを腰に下ろすと中からXM25を取り出し、特殊弾倉に切り替える。

 用意した弾は三発、なかなか高価な弾のためなかなか用意できなかった。

 ボルトを引き弾を装填。

 腰だめに倉庫のドアに向けて撃つ。

 

 ドアが爆発したのを視認するとXM25をバックに仕舞うと中からP90を取り出し構える。

 敵の姿を確認すると、タップ撃ちで精密に撃ち込む。

「敵襲、敵襲!」

「遅い」

 叫んでいる敵に銃弾を叩き込み、行動不能にさせると横に置かれたコカインの山にピンを抜いたグレネードを放り投げる。

 

 

 P90の弾が切れるとバックに仕舞い中からミニミを取り出し撃ち始める。

 軽機関銃とは思えない程、単発にして撃ち始める。

 タンタンという乾いた発砲音が響き敵側からの銃声はないに等しい。

 これが戦争の素人と熟練の違い、そのことが簡単に言えるような戦いだった。

 警察車両は通行止めで入ることが出来ない。

 

 戦闘ではなく、ゴーストは虐殺をしていた。

 

 敵の姿がなくなったのを確認すると腰に付けた軍用の無線機で連絡。

「こちらゴースト、敵戦力の殲滅を終了。撤退を開始する」

『こちらエイト、敵が陽動から気付いて戻ってきてる。こちらは警察無線をかく乱させてSWATを呼んだ。撤退して大丈夫だよ』

「よくやった。証拠に地雷を仕掛けてから撤収する」

 

 銃声が近づいてくるのを確認するとバリスティックマスクの下で不敵に笑う。

 マスクを外し、バイクに荷物を全て載せて猛スピードで発進させる。

 横に機動隊のバンが通っていくのを見ながらセーフハウスへの帰還に目標を定める。

 

 

 

 セーフハウスで彼は煙草を吸い終わると、電話を掛ける。

 

 

『こちらゴースト、確認コード3・3・5・7・7・1・2・1』

「コードを確認、ハンマーヘッドのファイル一式送ります、確認してください」

『了解、あと聞いているであろうグランドマスターに伝言。伝えればわかるはずだ。これが終われば、太古の魔術師は本を開く、錬金術師は竈に火をくべた』

 

 

 ワシントンの最重要指令室の真ん中で彼はステッキで支えながらその音声を聞いていた。

「は、ハハハハハ。はっはっはっ!」

白髪をきれいに撫でつけアルマーニのスーツを着こなした老人は高笑いを始める。

 

周りのオペレーターは視点を老人に向ける。

 

「どうしたのですか、グランドマスター」

「嫌、何。最高傑作に手を噛まれただけさ」

 彼は不敵に笑う。

「オペレーション・フルトリガーの起動の準備を。アナコンダの麻薬ルート経由で資金を調達しておけ」

 

 

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