精霊使いの剣舞 〜偽る剣舞姫〜   作:パカロー

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ども、はじめましてパカローです。このたびは精霊使いの剣舞の二次創作を投稿させていただきました。処女作なのでいたらぬ点も多々あると思われますがご容赦してくださるとうれしいです。ではこれからよろしくお願いします。


プロローグ 乙女の聖地

 

 目の前に威厳を感じさせる立派な門がそびえ立っていた。その横には、アレイシア精霊学院と書かれていた。

 アレイシア精霊学院とはオルデシア帝国に存在する精霊使い養成学校である。

 貴族の子弟が数多く在籍しており一般人はまず立ち入ることができない。

 その門の前にフードをかぶった1人の少女がいた。 

 

「アレイシア精霊学院、ここに彼女の手がかりがある・・・」

 

 少女がそうつぶやき、門をくぐろうとした時、鎧を着た少女に呼び止められた。

 

「そこの者、この学園に何か用か?」

 

学院の警備をしている人だろうか?フードをかぶった人物は簡潔に答える。

 

「人に会いに来ました」

 

「人に?誰に会いに来た」

 

「グレイワース・シェルマイスです」

 

「学院長に!?」

 

その名前を聞いて警備の少女は目の前の不審者をますます警戒した。

 グレイワース・シェルマイス、それがここの学院長の名前である。別名黄昏の魔女(ダスクウィッチ)。

 精霊騎士を目指す姫巫女たちがもっとも憧れとする人物の一人でオルデシア帝国内の人気は三年前、わずか十四歳にして精霊剣舞祭を優勝した最強の剣舞姫(ブレイドダンサー)と肩を並べる人物である。

 精霊騎士団の十二騎士団(ナンバーズ)を引退し、十年が経ってなお伝説の魔女の名は最大限の畏怖と宗敬を集めている。また、彼女は昔に起こった戦争、ランパール戦争で活躍した英雄でもある。そのせいかほぼ毎日のように刺客を差し向かわれていたという噂もあるほどだ。その話を知っていた少女は目の前の不審者を警戒するのは無理からぬことだ。少女は強い口調で言い放った。

 

「失礼ですが事前に約束をしていないと学院長には会うことはできない。引き返してもらおう」

 

「彼女から呼ばれてきたんですが」

 

「そのような話は聞いておりません。もしそうだとするなら証拠を提示してもらいたい」

 

 その話を聞いた少女は1枚の便箋をとりだした。

 

「それは、第一級の紋章印!」

 

 その便箋は五大精霊王の似姿をかたどった紋章印が施された一枚の便せんだった。そしてその紋章印は第一級の物。

 第一級紋章印とは特殊な技術で精霊を封印した紋章印のことだ。

帝国が発行している紋章印では最高位に位置し、複製することは不可能とされている。そんなものが暗殺者が手に入れられる物ではない。その上グレイワースのサインまでしてあるのだ。目の前にいる少女は間違いなく学院長のお客だ。ましてや第一級の紋章印がおされているのだ。生半可な身分の方ではない事は容易に推察できた。

 

「し、失礼しました。すぐにご案内いたします」

 

 そうして少女たちはグレイワースのいるところに案内された。

 少女が案内されたのは学院長室とかかれた扉の前だった。 

 

「こちらになります。では、私は巡回があるのでこれで失礼します」

 

 ぺこり、とお辞儀をして少女は去っていった。

 扉に手を掛けると、中から甲高い声が聞こえた。

「学院長、私は納得できません!」

 と中から声が聞こえてきた。

 

「お取り込み中みたいね。終わるまで待つべきかしら?」

 

失礼します、と言って部屋に入った2人が目にしたのはアッシュブロンドを持つ大人の女性と青髪のポニーテールの少女。

少女の方は腰に剣をぶら下げ、銀の胸当てを身に付けた少女は切れ長の瞳で親の仇とでも言わんばかりにキッと私を睨み付けている。

 

「不審者か!」

 

こちらが何か言う前に自己完結してしまった少女はスラリと長い足をしならせ不審者の顔目掛けて蹴りを叩き込んだ。 少女は蹴りを顔をそらしてかわしたがかわした拍子にフードがめくれ、フードに隠れていた顔が明らかになった。

 その顔を見て女子は目を見開け驚いた声で叫んだ。

なぜなら、フードの中から表れたその顔は・・・

 

「レン・アッシュベル様!?」

 

 彼女は三年前、わずか13歳にして圧倒的な強さで精霊剣舞祭を優勝した最強の剣舞姫、レン・アッシュベルその人だったのだから・・・

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