投稿して1日で270UAもいただけるなんて感謝感激です。
感想も2件ももらえてとっても嬉しかったです。
立体さん、エストさんありがとうございました。
制服に着替えたレンはエリスに学校を案内してもらっていた。
「きょ、教師棟と学生棟は廊下でつながっていて食堂は一階にあります。
レ、レン様。何かわからないところはありますか?」
「食堂で料理ってできる?」
「いえ、食堂ではできません。各部屋に備えつけのキッチンがありますし寮の一階には共用キッチンもあります」
「そうなんだ。ありがと」
「い、いえ。あの、レン様は料理をなさるのですか?」
その質問に対してレンはええ、と返した。
「私は今まで旅をしていたからね。普通に野宿とかもあったからね。そのときは自分で作っていたから少々自信があるわよ」
「そうなんですか」
何か考えていたレンはふと思いついたように提案した。
「そうだわ。案内してもらったお礼に料理をご馳走してあげよっか」
レンがそう言うとエリスは焦ったように返答した。
「レン様の料理をいただくなと滅相もございません」
レンはその言葉を聞いてしょんぼりと落ちんだように顔をうつむかせて言う
「・・・そっか。確かに私の料理は庶民の料理だもんね。貴族のエリスの口には合わないか」
憧れの存在を落ち込ませてしまいエリスは慌てて弁明を始める。
「そ、そういう意味で言ったのではありません。私がレン様の料理をいただくなんて恐れ多いというかなんというか・・・」
そうエリスは言い訳したがレンはさらに落ち込んでしまった。
「・・・私は鬼か何かに思われているのかしら」
「そ、そんなことありません。レン様は強くて綺麗でかっこ良くて三年前に見たときから憧れてましたし」
その言葉を聞いてレンはほおを紅く染めて恥ずかしそうに言う。
「その・・・面と向かって言われると恥ずかしいわね」
するとエリスも自分が何を言ったのか自覚したのかこちらも頬を赤く染めた。
「えっと・・・あの・・・すみませんでした」
「別にエリスが謝ることじゃないから気にしなくていいのよ
・・・それに謝らないといけないのは私のほうだし」
「何か言いましたか?」
「いいえ、なんでもないわ。
はやく次のところに行きましょ」
「ちょっと待ってくださいよ~」
「(・・・ごめんなさいエリス、あなたの憧れの存在は幻想なの)」
もうすぐ課外実習が終わって授業が始まるとのことで教室まで案内してもらった。
「ここがレン様が学ぶことになるウィーゼル教室です」
「他にどんな教室があるか聞いても言い?」
「狡猾のウルヴァリンや鈍感のアルセイフとかがあります」
「狡猾とか鈍感とかいう二つ名は何なの?」
「各教室の特色というか生徒たちの特徴ですね」
「(狡猾はともかく鈍感って・・・
いったい何に対して鈍感なのかしら?)
私たちのウィーゼル教室はなんていうの?」
するとエリスは誇らしげに「最優です」と答えた。
「(グレイワース、私を何故この教室に所属させたの。私はまともな教育を受けたことがないというのに・・・)」
もしやお金に関するささやかな反撃か?と考えていたレンにエリスは何かを思い出したように言った。
「後、優秀な問題児が集まるレイブン教室の連中には注意しておいた方が良いです」
「優秀な問題児?」
「はい、成績は良いのですが問題ばかりを起こす困った奴らです。
私たち
特に火猫のクレア・ルージュは2日に一回は何か問題を起こすから始末に負ません」
「・・・そうなんだ」
カミトとして入学していたら間違いなくそのクラスに所属していたんだろうなとレンは思った。
「そういえばエリス、さっき言っていた風王騎士団っていうのはなんなの?」
「風王騎士団ですか?ああ、それはですね・・・」
エリスから聞いた風王騎士団というのは学院の風紀を守る騎士団ということだ。
騎士団には志望したら(研修期間はあるが)入団できるらしい。
主な仕事は学院を見回って問題を解決したり、近くの町で発生した精霊災害を解決したりすることらしい。
また、週の始まりには騎士団員の実力を底上げするために参加可能な騎士団員は(当番制で)訓練をするそうだ。
「団長、何しているんですか?・・・そちらは?」
「ラッカか・・・この方は」
エリスが紹介する前に彼女は自分から紹介し始める。
「はじめまして、レン・アッシュベルと申します。本日よりアレイシア精霊学院に編入いたしました。
これからよろしくお願いいたします」
「ああ、よろし・・・ってレン・アッシュベル!?」
「はい、レン・アッシュベルです」
「ええ!あのレン・アッシュベルですか!
三年前に精霊剣舞祭優勝したあの!?」
「は、はい。そのレン・アッシュベルです」
ラッカのテンションの高さに若干引き気味のレン。
しかしラッカは気づかずに話し続けた。
「あっ、でもそういうことなら私たちとチームを組みませんか?」
「ラ、ラッカ」
ラッカの提案に困惑するエリス。しかしレンもエリスがなぜそこまで困惑しているかがわからず、とりあえず先程でてきたわからない単語に対して質問することにした。
「えっと・・・チームというのは?」
「今回の精霊剣舞祭のチームに決まってるじゃないですか。ってか団長、レン様が編入すること何で教えてくれなかったんですか」
「(そういえばグレイワースから精霊剣舞祭の資料もらうの忘れてたわね)」
これに関してはグレイワースは悪くない。普通に一般市民も知っているしレン・アッシュベルとして活動していたのだからどこかの国から代表になってくれと打診があったと予測し、その時に説明されただろうという推測もあった。
もちろん確認しなかったのは悪いのだが・・・
「わ、私だって学院長に会いに行って知ったんだ。だ、黙ってたわけじゃないぞ」
「まあ私もここに編入することは今日初めて知りましたからしょうがないかと」
エリスの弁明にレンもそうとりなすラッカは少しキョトンとし「そうなんですか?」と聞いて来た。
「ええ、グレイワースから手紙が来て学園に来いと。
それで来てみたらお前が必要だ、と言われましてね。
まあグレイワースにはいろいろお世話になっていたので引き受けました。
・・・彼女の事もあるし」
最後のことばはボソッとつぶやいただけなのでエリス達には聞こえていなかった。
「そうなんですか・・・」
「(というか私の居場所はどうやって把握したのだろう?
連絡なんてしてないしそもそもオルデシア帝国にもいなかったし・・・
まあ私は目立つからある程度の位置情報はわかるか)」
「さっきお世話になったって言ってましたけど具体的に言うとどんなんですか?」
レンはその言葉を聞いて少し考えこんだがどうせみんな知ってることだし話しても問題ないと判断した。
「そうですね・・・有名どころで言うと私の剣がグレイワースに教わった物とか?」
「え?!学園長ってレン様のお師匠様なんですか?」
「あれ、知りませんでした?」
と首をかしげるレンにそんなものは初耳だ、とばかりに2人は首を横に振る。
「いえいえはじめて聞きましたよその話」
「そうなんですか?
実際三年前に勧誘に来た
「あ、そういえばおじいさまがレン様が三年前の
「うわ、それじゃあ本当なんだ・・・
学園長ってどんな修行をつけてくれたんですか?
そもそもレン様と学園長って何処で知り合ったんですか?」
とラッカが質問すると同時にガラガラと教室のドアが開き少女たちが入ってきた。
どうやら課外実習が終わった生徒たちが帰ってきたようだ。
「さて、みなさんが帰ってきたようですしそろそろお話は終わりですね。
話の続きははまた今度です」
その返事を聞いてラッカは絶対ですよ、と念を押してくる。
その返事を聞いてレンはわかりましたと返事をし、エリスとラッカと話す見知らぬ人物は誰なのかと自分を見ている少女たちにふりかえり自己紹介をした。
「初めまして、レン・アッシュベルと申します。本日よりアレイシア精霊学院に編入しました。これからよろしくお願いします」
「・・・・・・・・・え、えええええええええええええ!!?」
その言葉を聞いた少女たちが少しの沈黙の後、歓喜の声をあげた。
その後、レン・アッシュベルのアレイシア精霊学院への入学というニュースが大陸中を駆け回ったのは言うまでもない。
あとがきです。
今回は題名通りエリスさんに学院を案内してもらうお話でした。
あとがきコーナーって何かやったほうがいいんですかね?
地の文とかも増やしたほうがいいんでしょうか?
感想待ってます。