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ドサッ
彼女が剣を振るう度に一人、また一人と倒れていく。
・・・彼女が剣を振るったと思われる、と言い直したほうがいいだろう。
なぜなら彼女が剣を振るう姿を誰も認識できていない・・・いや、彼女が剣をもっているのかすら認識できてはいない、というのが正解だろう。彼女はその手に何も握ってなどいないのだから・・・
レンが何をしたか認識できている人物がいるとするならレンの剣の師であるグレイワースくらいだろうか。ひょっとしたら他にも何人か認識出来る人物はいたかもしれないがここにはいないので割愛する。
ドサッ!説明している間にまた一人倒れた。
「これで47チーム目ね。後何チーム残っているのかしら・・・」
そう呟いた後、倒したチームが運ばれて行き、また新しいチームがやってきた。今度は4人チームのようだ。その中から一人、代表者と思われる人物が近づいて来た。
「それではレン様よろしくお願いいたします」
「こちらこそよろしくお願いね。
それと始める前に聞きたいんだけど後何チームくらい残っているかわかるかしら」
「少なくとも20チームはいますよ。それに見学に専念していた奴らもあなたの剣舞を見て我慢できなくたったんでしょうね、同じ様子の人を見つけて申し込んでいるのを見かけましたよ」
「そ、そうなんだ。教えてくれてありがとう。
(・・・少なくとも後20チーム、さらにまだ増える、か。
ここまで来ると少し泣けてくるわね。というか残りの
もうかんべんしてほしい、それがレンの本音であった。いくら秒殺で倒しているといってもすでに47チームも相手にしているのだ。体力的にも、精神的にも疲れてくる。さらに神威の問題もある。圧倒的な実力差から神威の消費は最小限に押さえているがそれでも限界はある。この調子ならあと20チームくらいもつだろうが精霊剣舞祭に出場するクラスの実力を持ったチームが来ればこうはいかないだろう。一対一ならばおそらく問題ない。しかし今回は多対一である。チームの厄介さはこの三年間の間で(暗殺や捕らえようとしてきた精霊使いのせいで)嫌という程わかったつもりである。出場チームクラスの実力を持ったチームがどれくらいいるかはわからないが少なくとも校内戦のランキング上位のチームは持っていると考えていいだろう。あいにくどのチームが上位かは覚えていないが他の学年、つまりは上級生も参加するならばこれから当たる可能性は多いにある。極めつけはあの噂がまだ一部の生徒には本当だと信じられていることである。エリス達が現在も誤解している生徒達に説明はしているがレンから直接聞いたわけではないので信じない人もでてきたらしい。
「(特にレイブン教室の連中がうるさいってエリスが愚痴ってたわね)」
レン様を独り占めにする気じゃないでしょうね、と言いがかりをつけられたらしい。
「(そこまで私を慕ってくれているのか私と組んで精霊剣舞祭で優勝したいのかはわからないけど私にそこまでこだわらなくても・・・
ああ、本当に憂鬱だ)」
「いえ、それではレン様、お手合わせ、お願いします」
「こちらこそよろしくお願いね」
そういってからはじまりの合図が鳴り響いた。
「(本当にどうしてこうなった・・・)
〜〜〜遡る事数日前〜〜〜
レンがエリスに教室まで案内してもらってから次の授業までレンは質問攻めにあっていた。次の授業の教師が入って来て何の騒ぎかと聞いたところ、レン・アッシュベルの転入という事前連絡をもらっていないことから驚き、学院長であるグレイワースに確認を取る事になった。確認がとれるまでの間、レンに対する質問タイムになっていた。
レンへの質問内容は誕生日や趣味、好きな食べ物という定番のものから体は何処から洗うのかという答えにくい質問(教えない、と微笑んで相手は撃沈)という質問まであった。 その中のとある質問、というよりお願いから今回の騒動は発したのである。
あらかたの質問に答えた後、エリスが何かを決心したかの表情でレンの元にやってきた。
「レン様、一つお願いがあるのですがよろしいでしょうか?」
「ん、なにかしら?」
少し沈黙した後
「・・・手合わせをお願いします」
そう、言ってきた。
そのお願いをレンは了承し、団長だけズルイ、とラッカやレイシア、他のクラスメイト達が我先に自分も、自分も、と言い出した。
その騒ぎを見た担任の教師(いつの間にか帰ってきてた)があなた達じゃ実力差がありすぎるからチーム組んでレンと舞えば?と提案。レンも特に問題がなかったので了承した。
そう、それが悲劇の始まりだとも知らずに・・・
レンと戦いたいという生徒はクラス全員である。ならば試合開始の合図や剣舞後の負傷者の運搬などの雑事をやる者が必要になってくる。これが正式な試合ならば学院がサポートしてくれるのだが今回はあくまで訓練である。よって学園からのサポートはない。ならば誰がその雑事をやるか、その役目は風王騎士団団長であるエリスにまわってきた。そうなれば必然的にエリスとチームを組んでおり、また風王騎士団に所属しているラッカとレイシアも雑事にまわる事になる。その後日取りや場所等を決めて解散となった。
〜〜〜手合わせ当日〜〜〜
人人人、見渡す限り人でいっぱいである。
「な、なんでこんなにいるの?」
明らかに見覚えのない生徒、おそらく他クラスの生徒、ひょっとしたら上級生までいるかもしれない。
「(えっ!?私はエリス達と戦うだけだよね?なんでこんなに人がいるの?)」
そう戸惑っていると大勢いる生徒なかから見覚えのある青い髪がヒョコヒョコッと見えた。
「(あれは多分エリスだよね。ちょっとこうなっている理由を聞こう)」
だがそうするにはこの人混みのなかを通らなければならない。普通ならばかなりの苦労するだろう。
しかし、彼はレン・アッシュベルである。自分がいかに有名で影響力があるかを理解している。だから彼女はそれを利用することにした。「すいません、通していただけませんか?」
やったことはただす普通に声をかけたこと。しかし彼女の影響力ならどいてくれるとレンは計算していた。
しかし・・・
「あっ、すみませ・・・えっ!?もしかして・・・レン様?」
「レン様!?」
「嘘っ!何処!」
「あそこよ!」
「キャー!レンさまー」
「お慕いしてました」
「3年前からずっとファンだったんです」
「レン様、チーム組みましょ、お願いします」
・・・そう、ここはアレイシア精霊学院。精霊使いの通う学院である。故にレンのもたらす影響力は一般の人に及ぼす影響力に比べて精霊使いに及ぼす影響力の方が遥かに高いのだ。レンもそのことはこの3年間の旅で当然把握していた。しかし彼の計算違いはそこから生まれたのである。
彼の計算違いは旅で出会った精霊使いは一部を除いて軍人だったことである。当然軍人なのだから(軍隊式であるが)礼儀作法は身につけている。親しくなったものならいざ知らず、見ず知らずの精霊使いからこのような対応はされたことはなかった。
しかしここはアレイシア精霊学院である。この学院に通う精霊使いはあくまで生徒あって軍人ではない。通っているのは貴族の子女なので当然礼儀作法は身につけているがそれを活かせるかといえば答えはNOだろう。これは彼女達が礼儀作法を実践できないといっているわけではない。当然彼女達も公共の場なら多分身につけている礼儀作法を駆使して立派な貴族を演じることができる・・・はずだ。しかし何度も言うがここは学院である。彼女達にとって学院は学びの場であり遊び場でもあるのだ。だからこそのこの反応である。そこをレンは読み違えたのである。
・・・結局、レンがエリスと合流出来たのは騒ぎを聞き付けたエリスがやってきてからだった。
エリスと合流し、人混みから離れた場所に移動した。
「エリス、これは一体何の騒ぎなの」
「すみませんレン様。どうやら学院中に間違った噂が広まってしまったようで・・・」
「噂?」
「はい。どうやら今回の模擬戦誰でも参加が可能でレン様に一撃でもいれられたらレン様とチームが組めるというものらしいです」
詳しい話を聞くとクラスメイトが他のクラスの友達に一緒に観戦か話す→その友達がまた別の友達を誘う→第三者がその話をたまたま聞く(しかし聞き間違え)→レン様と模擬戦ができるらしいのでを友達を誘う→第3者がその話を聞く(以下ループ)を行われたらしい。で、その間違った情報がひろまって今に至るらしい。
「・・・つまり伝言ゲームのミスって事?」
「そのようです」
エリスは言いづらそうに肯定した。
「とりあえず見かけた風王騎士団のメンバーに声をかけて噂の鎮静化を図ったのですが騎士団のメンバーも信じているものが多くてなかなかうまくいかず・・・」
とエリスは困っ様子でレンに相談した。
「(たしかにここまで噂が広まったのなら鎮火させるのは難しいか・・・
ただ騒ぎを収めるだけだったら私が呼びかけてこの騒ぎを収めることも可能だけどそれじゃあせっかく集まったみんなに悪いし・・・)
しょうがない、か」
「レン様?」
「エリス、風王騎士団にお願いがあるんだけどいいかしら?」
それを聞いたエリスはレンからの頼み事なので一も二もなく承知した。
「はい、構いません。
風王騎士団としてはお願いの内容を聞くまで何とも言えませんが余程の事が無い限り大丈夫です」
「そうなんだ。ありがとね、エリス。実は・・・」
お願いの内容を聞いたエリスはその内容におどろき、またそのお願いを聞いたお礼の内容にもおどろいた。
「そういうことならわかりました。しかし大丈夫ですか?それではレン様の負担が・・・」
エリスはお願いでレンにかかる負担を心配した。
「大丈夫よ。この程度問題ないわ。むしろあなた達後回しにすることになってごめんなさいね」
「いえ、それは別に構わないのですが・・・」
「それじゃあよろしくね、エリス」
そういってこのことをみんなに説明するために広場へと向かった。また、エリスも風王騎士団に説明しにいった。
「(そうよ、それくらいの負担は大丈夫。
それに私はただでさえみんなをだましているのだからこれくらいのことはしないとだめよね・・・)」
あとがきコーナー
ク「クレアと」
リ「リンスレットの」
クリ「なぜなに剣舞祭」
ク「このコーナーでは感想などでいただいた質問を私たち精霊使いの剣舞に登場するキャラクターが答えていくコーナーです」
リ「第1回はわたくしリンスレット・ローレンフロストと」
ク「クレア・ルージュでおこないます」
キャ「なお、今回はこのメンバーでおこなっていますが毎回キャラを入れ替える予定です」
ク「ちょっとあんたどっから出てきたのよ」
キャ「これを言うために出てきましたのでもうでていきますよ。・・・ってきゃ!」
ドンガラガッシャーン!
リ「キャロル!だいじょうぶですか!?」
キャ「はい~だいじょうぶですお嬢様。
では失礼します」
そうしてキャロルは去って行った。
ク「といっても今回はこんなコーナーを後書きでやっていくかも、という報告だけだからすぐに終わるけどね」
リ「その通りなのですがあなたはもう少しオブラートに包むということをご存じないのかしら?」
ク「うるっさいわね!あんたにだけは言われたくないわよ!」
リ「何ですって!」
ケンカ勃発
グ「コーナー担当していた二人がケンカしてしまったので残りの通達事項は私達が言うことになった。まずこのコーナーで質問がなかった場合は次回予告として使うかこちらの勝手な予測で読者の気になるあの子がいつ出てくるか嘘八百なネタバレをする予定だ」
フ「後このコーナーは作者の気分次第でやるから毎回定期的にやるかはわからないそうです。
作者からはできるかぎり毎回やっていきたいですとコメントはもらっているのでやる気はあると思われます」
グ「他には突っ込まれなかったネタをばらしたりもするらしい」
フ「もしアンケートとかをやるならここで発表をします」
グ「後言うべきことはUAがどんどん増えたり感想もらったりで作者が調子に乗って毎日更新するからストックがやばいことになっている」
フ「なのでいつ毎日更新が止まってタグ通り不定期更新になるかはわからい状態です」
グ「というか明日更新できるかもわからない状態だな。
さて、伝達事項はこのくらいだ。では諸君、今回のなぜなに剣舞祭はわたしグレイワース・シェルマイスと」
フ「フレイヤ・グランドルでお送りしました」
グ「では諸君、さらばだ」
クリ「なんかいつの間にかコーナー終わってた!(ですわ!)」