そして誤字があったことが発覚しました。詳しいことはなぜなに剣舞祭で書きますが誠に申し訳ありませんでした。
広場についたレンは風王騎士団員によって用意された壇上に登り、エリスが風属性の精霊魔術『拡声』をかけた精霊鉱石をもって広場に集まっていた学院生に呼びかけた。
「全員注目!」
その声を聞き、学院生一斉に壇上のレンに注目する。
「レン様?」
「レン様だ!」
「きゃーレン様よ〜」
「サインください」
「踏んでください」
「キャー、レン様罵ってください」
レンの声を聞いただけでこの熱気。さすがのレンもちょっとビビった。
ビクッ!
「(私ってオルデシア帝国だとこんなに人気があるの!?
さっきのにも驚いたけど今回なんか変なのあるし!ってか踏んでってなんで!?罵ってってなんで罵らなきゃなんないの!?)」
と少々動揺していた。前話でも書いたが彼はこのような事態には慣れていないので当然である。しかしやろうとしたことを思い出して落ち着いた声で話し出した。
「まずはみなさんおはようございます。
このたびは私と模擬戦がしたい、もしくは私の剣舞がみたい、という方がお集まりになったと聞いております。しかし当初の予定では私と同じクラスのウィーゼル教室の方とだけ模擬戦を行なう予定でした」
その言葉を聞いてマジで、ウィーゼルだけずるい、聞いた話と違う等の文句がそこらへんから聞こえてきた。
「落ち着いてください。どこかで間違った情報が広まったようで集まったみなさんには大変ご迷惑をおかけしました。そのお詫びと言ってはなんですがウィーゼル教室の方との模擬戦が終了次第みなさんとも模擬戦をしようと思います」
それをきいてさすがはレン様とか、話がわかる、とか言う声が聞こえたので反発は無いようだ。
「まずは大前提ですが模擬戦は私の神威が失くなった時点で終了とさせていただきます」
それは当然だ、といって皆了承する。
なので神威がなくなっても模擬戦を続けろとかいう人はいない。もしいたとしたらそいつは精霊使いとしても常識が疑われる。
「では次に・・・」
といった感じでレンは説明していった。レンの説明をまとめると以下のようになった。
・模擬戦はレン・アッシュベルの神威が失くなり次第終了
・実力差があるのでチームを組んで挑むこと
・チームの人数は最低二人、最高五人
・ウィーゼル教室が優先でレンと模擬戦できる
・試合形式は決闘方式でおこなう
・勝敗条件はどちらかが全滅するか降伏するまで
・人数が多いので時間制限は10分
・風王騎士団は人員整理のため参加不可
・一撃入れてもレンとはチームを組めません
風王騎士団にとっては文句が出そうな条件だが後日風王騎士団でやる訓練にレンが参加し、そこで模擬戦をする約束をしてある。そのことはすでにエリスから風王騎士団には伝えられていたので特に不満はでなかった。
そして準備が整いクラスメイトとやる模擬戦一戦目の対戦相手がやってきた。
相手はクラスメイトのニーナが率いる4人編成のチームだ。
「それではレン様、お手合わせお願いします」
「こちらこそよろしくね」
そして一戦目が開始された。
『我は鉄の意思を持ってただ前へと進むもの
今ここに我が意思に立ちふさがる眼前の敵を打ち砕かん』
そう唱えたニーナの手元には彼女の
「それがあなたの精霊魔装?」
「はい、これが私の精霊魔装『
周りを見ると彼女のチームメイトも剣、弓、斧の精霊魔装を展開していることから実力があることは推測できる。
「(でも・・・それだけじゃ足りない)」
「それでは参ります。
ハァァァァァアアアア」
叫びながらニーナは『
しかし
「えっ!」
振り下ろした場所にレンはおらず
「こっちよ」
いつの間にかニーナの後ろに立っていたレン。ニーナは振り向こうとしたが
ドサッ
ニーナは倒れていた。
「「「なっ!」」」
みな、ニーナがなぜ倒れたのかわかっていない。レンがいつの間にかニーナの後ろに立っていたと思ったらニーナが倒れたのだ。剣で斬られたかと思ったがレンの手元には何も握られておらず、精霊魔術を唱えた気配もなかった。
「さて・・・時間も押しているようだし、ちゃちゃっと終わらせましょうか」
レンの言葉に残りの3人は最大限に警戒する。
が、その警戒もレンの前には無駄であった。
「なっ!」
斧使いの前に姿を現したレン。
それにあわてて斧使いの少女は得物を振り下ろすが当然レンに当たることはない。
レンが斧使いの横をすり抜け・・・
ドサッ!
斧使いが倒れた。
それを見た残りの2人の反応はまだ早かった方だろう。
弓使いは距離をとろうとし、剣使いは弓使いが距離をとるまで時間を稼ぐためにレンと弓使いの間に体を滑り込ませた。
「なるほど、接近戦で私に勝つのは無理だと判断して狙撃で私を仕留めることに賭けたか。
その判断は間違っていない。けど、2人が直線上に並んでいたら意味がないわよ。
『来たれ闇の鏃
眼前にある門を撃ち貫け』」
高速詠唱の後、レンの前に闇属性の杭が現れて剣使い、そして剣使いの後ろを走っていた弓使いを貫いた。
精霊魔術『
これは視認した対象を貫通して直進する闇属性の精霊魔術。
この場合は剣使いを貫通する対象と見たので剣使いを貫通し、後ろにいる弓使いに着弾したのだ。また、レンがすれ違った瞬間に倒れた3人はレンがニーナ達に気づかれずに魔剣創造で創った短剣の魔剣で斬っていたからである。斬った後に剣をもっていないと認識したのは斬った後に制服の袖に魔剣気付かれないように隠し持ったからである。
「2人が直進上に並んでいたら精霊魔術がかわせなくなるじゃない。
かわしたら後ろの人に当たるってことだから」
ダメダメよ、そういってレンは次の対戦相手を待った。
そしてレンは試合開始からわずか10秒ほどで相手チームを全滅させるという圧倒的な実力差を見せつけて一戦目に勝利した。
その後二戦目、三戦目と続いていったがそのすべてが秒殺といっていいはやさで決着していった。
レンとの実力差を埋めるために多対一という方式にしたのだがそれでも戦力差はまるで縮まらない。流れるような動作で次々と相手を倒していくその姿に、試合を見ている学生のみならず対戦相手まで見とれてしまっていた。このことからたかが人数を増やしただけではレンに太刀打ちすることができないということを証明する結果になり、質を向上させない限り真っ向から彼女とは戦えないことを意味した。
そして時は第3話の冒頭よりほんの少し先へと進む。
「これで59戦目・・・終わり!」
レンは目にも映らぬ速さで隠し持っていた剣を取り出して振り抜いた。
相手はレンが振るう剣をその目に捕えられるわけもなく、対戦相手は倒れた。
「ハァ、ハァ、ハァ」
59戦もおこなったのでさすがのレンにも限界がおとずれていた。大量の汗をかき、息は乱れ、消耗具合が見て取れる具合に消耗していた。体力的には大丈夫だが神威がそろそろ底をつくくらいに消耗している。これまでの剣舞をいくら素早く終わらせたといっても遠距離から攻撃してくる相手には精霊魔術で対応をしているのだから当然神威は消耗する。その上魔剣創造の精霊魔術で創った魔剣も永遠に使えるわけではない。創った魔剣も消耗するのだからまた創り直す必要がある。ゆえにレンはかなりの神威を消費していた。
すると気絶した相手を運ぶために来ていたエリスがレンの消耗具合を見て心配したのか、話しかけてきた。
「レン様、もう大分消耗されているようですしおやめになってはいかがでしょうか」
その提案に体力的にはまだまだ大丈夫だったがさすがに神威が底をつきかけていたレンはエリスの提案にうなずいた。
「そうね、私の残りの神威も後一戦ももたないでしょうね。
みんなとの手合わせがこれ以上できないのは名残惜しいけど終わりにするわ」
「わかりました。では学院生達に伝えてきます」
そうしてレン・アッシュベルのアレイシア精霊学院におけるはじめての剣舞は幕を閉じたのであった。
フィ「フィアナと」
エ「・・・エストの」
フィ「なぜなに剣舞祭」
エ「・・・」
フィ「ってエスト、あなたもタイトルコールしなさいよ」
エ「・・・すみません」
フィ「ゴホン、気を取り直して今回のなぜなに剣舞祭はわたし、フィアナ・レイ・オルデシアと」
エ「・・・エスト」
フィ「でお送りします」
エ「まず前書きにも書いていた誤字について」
フィ「これは今まで風王騎士団のことを風精霊騎士団と書いていたことね」
エ「・・・作者からはゼロの使い魔の水精霊騎士団と同じノリで書いてしまったと言い訳をもらっています」
フィ「一応作者も気づいた箇所は修正していってるけど残っていたら報告してくれるとうれしいわ」
エ「お願いします」
フィ「だからと言って許されるわけじゃないけど本当にごめんなさい」
エ「・・・ごめんなさい」
作「すみませんでしたーー(土下座)」
フィ「と作者もこのためだけに出張してきました」
エ「次のコーナー」
フィ「といっても特に質問とかもなかったので次回予告やります」
エ「嘘八百な、ですけどね」
フィ「そこは言わないお約束よ。
それに若干本当のことも言うつもりよ」
エ「そうなんですか」
フィ「ええ」
エ「では次回予告」
フィ「赤毛のお姉さまが封印された聖剣を手に入れるわよ」
エ「・・・封印された聖剣ってわたしのことですか(本作ではまだ封印状態)」
フィ「どれが嘘かはわたしも知らないわよ」
エ「そうですか」
フィ「うん。そろそろこのコーナーも終わりね。
では今回のなぜなに剣舞祭はわたし、フィアナ・レイ・オルデシアと」
エ「エストでお送りしました」
フィエ「さよなら~」