では第6話どうぞ
「スカーレット!」
剣精霊の一撃により
「(・・・なんでこんなことやったんだろう)」
彼女、クレア・ルージュがこんなことをやってしまった理由は一言で言えば精霊剣舞祭で優勝するためだ。彼女にはどうしても叶えたい願いがあって精霊剣舞祭で優勝しなければならなかった。そのために彼女は強い精霊が必要だと思った。そう、どんな精霊にも負けない強力な精霊が。しかしレン・アッシュベルがアレイシア精霊学院に入学してその前提条件がかわってしまった。レン・アッシュベルは前回の精霊剣舞祭の優勝者である。その実力は他の出場者を遙かに凌駕しており、圧倒的な実力で優勝した。決勝戦では多少苦戦したがそれは精霊の相性によるもので精霊使いの実力としては彼女の方が上だとクレアには断言できた。だから彼女とチームを組めたら優勝ができると思った。そして彼女とチームが組めるチャンスは訪れた。彼女と模擬戦をおこない、彼女に一撃を入れたら彼女とチームを組めるというモノだ。それを知った彼女は絶対に一撃を入れてやると決意し、そのためにいつもなら絶対にやらないが他のチームにはいるために頭まで下げた。どうにかチーム入りを認めてもらい、いざ戦うといったところで模擬戦が終了してしまった。なまじ自分が嫌われていると知っているために普通にレンに頼み込んでも断られると思っていたクレアはこのチャンスを逃したことにショックを受けた。その後、なぜ自分の前で模擬戦が終わったのか抗議したクレアだったが取り合ってもらえず、その姿を憧れのレンにも見られてしまい、恥ずかしくなってその場から逃げ出した。一世一代の機会を逃したクレアはどうすればレンとチームを組めるか必死に考えた。自分が優秀な精霊使いとアピールしても遠くレンには及ばない、その上レンのクラスは最優と言われるウィーゼルで騎士団長のエリスまでいるのだ。エリスのことは嫌いだがその実力は認めているのでレンとチームを組む可能性は十分にある。さらにあのヴェルサリアもいる。前回のオルデシア帝国の代表で元
そのため、学院で噂されていた封印精霊と契約することにしたのだ。前から契約するつもりだったので場所などの下調べは十分に済ませてあった。近くの泉で禊をすませ、封印精霊のある祠へと向かったのだ。封印はうまく解けたが契約は失敗し、精霊は暴走状態になった。ならば倒して契約するまでと判断し立ち向かったが文字通り格が違い、あっさり返り討ちにあってしまった。自慢の契約精霊であるスカーレットもあっさりやられてしまったのだ。逃げなければならないのはわかっているが目の前でスカーレットがあっさりやられたショックで動けず、目の前には今にもクレアにねらいを定めた剣精霊その切っ先を振り下ろした。その切っ先におびえ、目を閉じたクレアはただ祈った。
「(・・・助けて、姉様!)」
カキン!
しかしそれはクレアに振り下ろされず、何か金属に当たったような音が鳴り響いた。
そして自分を心配するような声がきこえた。
「だいじょうぶ?」
「えっ!?」
その声の主を確かめるために目を開けるとそこには腰まで伸ばした黒い髪に同姓から見てもハッとするような美少女。そしてその手には漆黒の剣が握られていた。
「レン・・・さま?」
クレアの窮地を救ったのは最強の
グレイワースから封印精霊の契約もしくは封印の確認を依頼された翌日、レンはグレイワースから渡された地図を見て精霊が封印されている場所の近くまでやってきた。その封印精霊が封印された祠は学院から約二時間と少し歩いたところにあるらしいのでもうもう少し、といったところである。
その祠に向かっていたレンは途中で戦闘音を聞きつけ急いで戦闘していると思われる場所に急行した。駆けつけた場所は地図に示された祠だった。まさかと思い中にはいると昨日見た少女と一本の剣が浮いており、少女に向かって剣が振り下ろされようとしていた。それを見たレンは急いで魔剣創造の精霊魔術で剣を創り、少女に振り下ろされた剣をはじいたのだ。そしてへたれ込んでいた少女に「だいじょうぶ」と声をかける。
「レン・・・さま?」
「その通りだけどあなた大丈夫、立てる?」
「はい、大丈夫です」
「それじゃあ危ないからちょっと離れていてくれるかな」
「わ、わかりました」
レンの言うとおりに離れていく少女を見てレンは少し安心した。
「(とりあえずあの子の安全は確保したけど・・・これどうすればいいんだろう?)」
明らかに暴走している剣精霊を見てレンはそう思った。この状態では再封印はもってのほかだし暴走している状態ではレンの拙い儀式神楽では精霊の気を落ち着かせることもできない。
「(フィアナだったらこういうときも大丈夫なんだろうけど・・・こんなことなら他の儀式神楽もちゃんと教われば良かった)」
心の中で友人であり師匠でもある人を思い浮かべてレンは嘆息する。
「(とりあえずこのまま放置したら絶対に街まで行って被害が広がってしまうし・・討伐するしかないか)」
考えをまとめ、レンは目の前の剣精霊を討伐することに決めた。
とりあえずこの狭い祠の中ではこちらが不利なので剣精霊と打ち合いながら外に出ようとする。しかし数合もいかないうちにこちらの剣が斬られてしまった。
「(なんて斬れ味!折れるならまだしもこちらの剣を斬るだなんて。高位の精霊みたいだから結構神威を込めたというのにいくらなんでもはやすぎる!)」
武器創造系の精霊魔術は込めた神威の量でその強度が決まる。もちろんそれが
「だったらこれならどう!
『魂すらも焼き尽くす黒き雷よ――――
外に出たのを見計らって放たれた漆黒の雷撃は剣精霊に着弾し、あたりにはもうもうと土煙が舞い上がった。
「(・・・やったか)」
それはフラグだ!と誰かが叫んだ、そんな気がした。事実土煙の中から多少のダメージはあるようだが問題ないと言わんばかりに剣精霊が出てきて、レンに斬りかかってきた。
それを間一髪避けたレンはこの剣精霊への対処法を考えた。
「(
「(・・・どうする。こいつをどうにかする方法はあるがあの手段だけは絶対に使いたくない)」
剣精霊の斬撃を精霊魔術で創った剣でいなし、さばき、かわして時間を稼いでいたがそれもいつまで続くかわからない。しかし最後の手段だけは使いたくなかったレンは時間を稼ぐことしかできなかった。
それからしばらく打ち合っていると突然剣精霊がレンと打ち合うのをやめ、別の方向へと飛んで行った。その方向を見ると先ほど離れろといった少女がいた。突然の剣精霊の方向転換に驚いたのか、ただ茫然と立っているだけだった。
それを見たレンは持っていた剣を投剣の要領で投げて剣精霊を牽制し、クレアの逃げる時間を稼ぐ。
「何をしているの!早く逃げなさい」
「こ、腰が抜けてしまって」
「ちぃ!」
その様子を見たレンは近くにある木を蹴って反転し、足の筋肉を利用して・・・跳んだ。
―――戦技『迅雷』
とある施設で教わった技である。その技を使い、クレアに斬りかかろうとしていた剣精霊に直接蹴りをお見舞いした。その威力は甚大で剣精霊は吹っ飛んだが剣精霊はまだクレアに対してねらいを定めており、そしてクレアはまだ立てないでいた。
「(くそっ!状況は最悪だな)」
状況は最悪である。なぜ剣精霊がレンではなくクレアをねらっているのかは不明だが今のレンではクレアを守りながら戦うのは無理だ。そしてクレアは剣精霊から逃げられる様子でもない。討伐、逃走、時間稼ぎが封じられた今、残る手段はただ一つだった。
「(・・・っ!やるしかない、か)」
しかしその決断は彼にとっては彼にすべてを与えてくれた彼女に対する裏切り行為であった。罪悪感の中、彼はその選択肢を選ぶ。
「(すまないレスティア、お前との約束を今破る)
『旧き聖剣に封印されし、気高き精霊よ!
汝、我を主君と認め契約せよ、さすれば我は汝の鞘にならん!
我は三度、汝に命ずる!
汝、我と契りを結びたまえ!』」
そして、激しい閃光と轟音があたりを包み込み、彼はただ一言だけつぶやいて意識を失った。
「ごめん・・・レスティア」
レ「レンと」
レ「レスティアの」
レレ「「なぜなに剣舞祭」」
レ「今回のなぜなに剣舞祭は私、レン・アッシュベルと」
レ「レスティア・アッシュドールでお送りします、と言いたいですがこれでは二人とも表記が「レ」になるので」
カ「カゼハヤ・カミトで送らせてもらう」
レ「久しぶりねカミト」
カ「ああ、本編よりも先にこちらで会えるとは思ってなかったな」
レ「まったくね。今回はこのコーナーを開始してからはじめて感想のほうで質問があったのでそちらを答えるわ」
カ「立体さんからの質問だ。「チームは、原作道理に行くのですか?」だそうだ」
レ「これに関しては作者は迷っているわね。タグにある「一部のキャラ不遇な扱い受けるかも」というのがチームから外れるキャラが出るかもしれないからという理由よ」
カ「だれが落ちるかはここでは言わないが確定しているチームメンバーはレンを含めて3名だ」
レ「これは二人落ちるわけではないわよ。入れたいキャラが一人いてどちらを落とすか迷っている段階ね」
カ「または原作メンバーで行くことも考えている。ぶっちゃけ後の原作のストーリーみてこいつ外してうまく進められるのかという不安があるらしい」
レ「後はどうやってチーム入りさせるかという問題もあるわね」
カ「だからこの質問の解答は「現状わからない」だな」
レ「そうね。付け加えるならタグから「かも?」が消えたら誰かが消えるのは確定してタグ自体が消えたら原作メンバーで行くということね」
カ「というわけで立体さんにの質問に対する回答はこんなもんだ」
レ「はじめての質問でうれしかったわ。立体さんありがとう」
カ「では次は作者からコメントが来てる」
レ「今回の火猫さんの扱いについてね。「腰が抜けるというのは他にクレアが逃げない理由が思いつかなかったからだ。妄想力が足らなくてすまない」とコメントをいただいたわ」
カ「たしかに精霊使いとして実力のあるクレアが腰を抜かすのはあまり考えられないな」
レ「あらそう?火猫さんにはちょうどいいと思うけど。猫って突然襲われるとビクッ!ってなって硬直するんでしょ?ちょうどいいじゃない」
カ「なおこの情報は作者が何かの漫画で読んだうろ覚え情報なので事実かはわからないそうだ」
レ「もし納得がいかないという方がいたらこの理由で満足してくれるとうれしいわ」
カ「余計に納得がいかないと思うのはおれだけか?」
レ「気にしたら負けよ」
カ「次は「嘘八百な次回予告」のコーナー」
レ「このコーナーは下手な嘘をついて次回予告するというコーナーです」
カ「前話でヴェルサリアも言ってたが前になんかつけたほうがいいんじゃねえか」
レ「それについては検討中とのことよ」
カ「かえたほうがいいと思ったら感想に書いてくれ。たぶんすぐにかえるだろう」
レ「ついでになにかいい案があったら書いてくれると採用するかもしれないわ。
次回は剣精霊さんが火猫さんに睡眠を邪魔されたから激怒するお話しよ」
カ「今回クレアが狙われた理由って・・・」
レ「突っ込んでいいのは読者だけよ」
カ「あと伝達事項だ。アンチ・ヘイトのタグを消すことに決定した」
レ「それに伴いアンチ・ヘイトは念のためというタグも消えたわ。伝達事項は以上よ」
カ「今回のなぜなに剣舞祭はこれで終わりだ」
レ「今回のなぜなに剣舞祭はわたし、レスティア・アッシュドールと」
カ「カゼハヤ・カミトで」
カレ「お送りしました。感想待ってます」