IS~規格外少年~   作:珈琲店員

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遅れてすいません。

それとご報告ですがこちらの都合で引っ越しがあったため投稿ペースが月一、二回になりそうです。

何卒宜しくお願い致します。


ちょっと書き直しました。


第十一話 学習

翌日……

 

 

 

クラス代表を決める模擬戦闘が決まった翌日、授業が始まると思いきや

 

 

 

「ああ、そうだ。織斑。お前のISだが準備まで時間が掛かる」

 

 

 

「ん?」

 

 

どういうことだ?

 

 

 

「予備機がない。だから、少し待て。学園で専用機を用意するそうだ」

 

 

 

「せ、専用機!?一年の、しかもこの時期に!?」

 

 

 

「つまりそれって政府からの支援が出てるってことで……」

 

 

 

「ああ~。いいなぁ……。私も早く専用機欲しいなぁ」

 

 

 

「なあ、魁人どういうことだ?」

 

 

 

クラスメイトが羨ましそうにしている理由が一夏はまだわからないようで、見かねたのか、織斑先生がため息をつく。

 

 

 

「…………戦国、こいつに専用機について教えてやれ」

 

 

 

「わかりました………いいか一夏、ISはその形その姿はそれぞれあるがすべてのISは共通してコアという部品が使用されている。これがなければISは動かない。しかしISのコアは現状生みの親である篠ノ之博士しか作れず、そのコアの数は世界に467個しかない。コアに限りがあるということはそれによって作られる専用機もまた貴重、お前はその一つを自分のものにできるということだ」

 

 

 

「なるほど……あれ? 魁人には専用機はないのか?」

 

 

 

言われてみればそうだ。 一夏にだけ専用機が与えられるというのはおかしい。

 

 

 

「戦国の専用機は卯三月社(・・・・)から支給されるはずだったんだが間に合うかどうかわからないらしい。もし間に合わなかったら量産機で出てもらう」

 

 

 

卯三……月……社……?

 

 

 

「卯三月社? ねえ、知ってる?」

 

 

 

「知らない」

 

 

 

「私知ってる、なんでも今年会社を立ち上げた企業で、ISからボルトまで作るだったけ?」

 

 

 

適切な説明ありがとう。

 

 

 

「織斑先生、もしかして俺に与えられる専用機って『騎龍』って名前ですか?」

 

 

 

「ん? そうだが……」

 

 

 

やはりそうか、なんで自分で作ったやつに自分で乗らなきゃいけないんだ。

 

 

 

「詳しい内容はお前の母親に聞け、あいつが決めたらしいからな」

 

 

あいつ(母さん)何やってるの!?

 

 

 

ここで一人の女子生徒が手を上げる。

 

 

 

「先生、篠ノ之さんってもしかして博士の…」

 

 

 

「あぁ、篠ノ之はあのバカの妹だ」

 

 

 

そういうことか箒が苗字でよばれることを嫌った理由がこれか。

 

 

 

「すっごーーい!!このクラスに有名人の身内が二人もいる!!」

 

 

 

「ねぇねぇ!篠ノ之博士ってどんな人なの!?やっぱり天才なの!?」

 

 

 

「と、言う事は篠ノ之さんも天才なのかしら!?今度IS操縦教えて!!」

 

 

 

「あの人は関係ない!」

 

 

 

突然の大声。まあ、大声を出したい気持ちはわかる。優秀な方にばかり視線が言って誰も自分を見てくれない。そんな経験自分もあったな。

 

 

 

「大声を出してすまない。わ、私は、あの人とは、違うんだ…………」

 

 

 

そういって、箒は窓の外に顔を向ける。女子たちは盛り上がったところに冷水を浴びせられた気分のようでそれぞれ困惑や不快を顔にして席に戻った。

 

 

 

 

「さて、授業を始める。山田先生、号令」

 

 

 

「は、はい!」

 

 

 

♦

 

 

 

時は流れ昼休み。屋上にて……

 

 

 

プルルル

 

 

 

俺はある人物に電話をかけていた。その人物とは……

 

 

 

『はいはーい! カー君からのラブコールにコンマ一秒で応答! お母さんに何か用かなー?』

 

 

 

「電話切るぞ『待って! ふざけてごめん!』」

 

 

 

電話の相手は俺の母さん。俺のISについて聞きたいことがあったから電話を掛けたのだ。

 

 

 

「母さん、俺の専用機についてなんだけど」

 

 

 

『騎龍のこと? なになに? 何でも聞いて』

 

 

 

「俺の作っているISなんだからせめて一言かけてほしかった」

 

 

 

『ごめんねーでも自分の作ったISだから大体の性能はわかっているし、自分で好きなようにいじれるってことに関しては他の専用機持ちより有利じゃない?』

 

 

 

確かに。IS学園は国家に属していないから情報を公開する義務はない。俺だったら相手の武装に応じて学園でそれに対応した武器を作れる。これは違反じゃない……はず。

 

 

 

『あーあと急ピッチで作っているから間に合わないかもしれないって聞いた?』

 

 

 

「ああ、聞いた」

 

 

 

『あのね、遅くなる原因がねーなんか新しいシステムを組み込むのに時間がかかるからだってさー』

 

 

 

「前に説明受けたやつ?」

 

 

 

『そうそれ』

 

 

 

「そんなに大事なのか? アレ……」

 

 

 

『さあ?』

 

 

 

卯三月社の人曰くISの性能が劇的に変わる代物らしいが俺にはどこがいいのか全く分からない。

 

 

 

『あーそうだ、今日その話で呼ばれてるんだった。じゃーねー』

 

 

 

「あ、ちょ、待って!」

 

 

 

ピッ

 

 

 

切りやがった。まだ聞きたいことあったのに、ほんっとなんていうか自由というかわがままというか……

 

 

 

「昼飯食いに行こ……」

 

 

 

そう思い扉を開けると……

 

 

 

ガチャ

 

 

 

「「あ」」

 

 

 

簪だ……

 

 

 

「魁人、ここにいたの……?」

 

 

 

あ、そうだ簪なら……

 

 

 

「簪!」

 

 

 

「へ!?」

 

 

 

「俺にIS教えてくれない!?」

 

 

 

「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂にて……

 

 

 

「……ということなんだ」

 

 

 

「それで……私に?」

 

 

 

「うん」

 

 

 

簪にこれまでの経緯を話しつつISについて教えてもらえないかを話してみた……あ、この揚げ物おいしい。

 

 

 

「……ごめん、多分無理」

 

 

 

「なんで?」

 

 

 

「理由は二つ、一つ目は性能の差、当日まで量産機を使って練習をして当日届くと思われる使い慣れていない専用機を使うというのはやめた方がいいと思う。でもそれなら使い慣れた量産機を使うって手段もあるけど、入試の時とは違って相手は違って相手は専用機、しかも射撃を主体とした機体……勝つのは難しいと思う……」

 

 

 

「ふーん……じゃあもう一つの理由は?」

 

 

 

「もう一つは……うまく教えられる自信がない……それに私の専用機がまだ出来てないし……」

 

 

 

ごめん聞こえなかった。あと簪の竜田揚げおいしそうだな。

 

 

 

「やっほ~かんちゃん、ゴックー、となり座っていい?」

 

 

 

「本音、ああもちろんいいよ」

 

 

 

あ、そうだ。一応本音にも聞いておこう。

 

 

 

「なあ、本音、ISのコーチになってくれそうな人いないか?」

 

 

 

「ん~? それならてきにんの人がいるよ~」

 

 

 

なに? それは本当か? 誰だいったい。

 

 

 

「お嬢さまはどう?」

 

 

 

「却下」

 

 

 

「え~最高のコーチだと思うよ~?」

 

 

 

確かに最高のコーチだと俺も思うよ?

 

 

 

「正直言ってあの人苦手」

 

 

 

「え~」

 

 

 

「簪、やっぱり実践的なことはいいから座学の方を教えてくれないか?」

 

 

 

「うん、いいよ」

 

 

 

 

 

 

♦

 

 

 

 

 

 

「……で、速度が上がるにつれダメージが増えるってわけ」

 

 

 

「……なあ簪」

 

 

 

「なに?」

 

 

 

「普通に訓練した方がいい気がしてきた」

 

 

 

「魁人がそれを言ったらだめだと思うよ……」

 

 

 

そういわれてもなあ……

 

 

 

「俺楯無さん苦手なんだよなあ……」

 

 

 

『フフフ……』

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

何今の声!?

 

 

 

『私を呼んだわね……』

 

 

 

「ごめん簪、俺用事を思い出した」

 

 

 

「ちょっと待って私も!」

 

 

 

背筋にいやな寒気を感じ急いで部屋を出ていこうとするが

 

 

 

ガチャガチャ!!

 

 

 

当然のようにドアが開かない。

 

 

 

「あ、だめだこれ」

 

 

 

「諦めちゃだめだよ、どっかの人も言ってたでしょ『希望は前に進むんだ』って!」

 

 

 

『不安なのね、心配なのねでも心配ないわ……だって……』

 

 

 

もうこれだめだ……

 

 

 

「私が来たあ!!」

 

 

 

「「ぎゃああああああ!?」」

 

 

 

ガシャーンと窓をけ破り楯無さんが颯爽と現れる。その破天荒さはお調子者のアメコミヒーローを彷彿とさせる。

 

 

 

「お困りのようね! 魁人君!」

 

 

 

「いきなり窓を蹴破って入られたら困るにきまってるだろ!」

 

 

 

怒る俺にまあまあ落ち着けとハンドサインをする楯無さん。

 

 

 

「まあまあ落ち着きなさい、別に殺しに来たってわけじゃないんだから」

 

 

 

「じゃあ何しに来たんだよ!!」

 

 

 

「聞いた話によればクラス代表のことでちょっとしたいざこざがあったそうじゃない?」

 

 

 

それがどうした。

 

 

 

「何でも君が大事になる前に止めたらしいじゃない?」

 

 

 

うん。

 

 

 

「だからそのお礼にISのコーチぐらいしてもいいかなーって」

 

 

 

「意味わかんないんだけど」

 

 

 

それ(あのいざこざ)とこれ(ISのコーチ)に何の関係があるんだよ。

 

 

 

「あのまま放っておいてたらイギリスの代表候補生が他国の日本を貶して、外交問題に発展するかもしれないって状況になってたかもしれないってこと」

 

 

 

ああそういうわけか。

 

 

 

「それにー、わたし君の護衛も任されたしさ」

 

 

 

「どういうことだ?」

 

 

 

「世界中でISに乗れる男は二人だけ、ということは何としてでも手に入れたくなるわよね」

 

 

 

うん。

 

 

 

「ここにいれば三年間は安全だけど、無理にでも手に入れようとする人たちはきっといる。その時、織斑一夏君には織斑先生というつよーい後ろ盾があるけど君にはないでしょ?」

 

 

 

そうだな。

 

 

 

「当然守りが厚い方より薄い方を選ぶはずよね」

 

 

 

‥…………。

 

 

 

「だから生徒会長である私が選ばれたってわけ」

 

 

 

「あんた生徒会長だったのか」

 

 

 

「そうよ!」

 

 

 

バッと扇子を広げるとそこには『すごいでしょ?』と書かれていた。ちょっとイラっとした。

 

 

 

「それで、IS……教わるきない?」

 

 

 

………………

 

 

 

「…………是非とも」

 

 

 

「やっt「と言いたいところだが」……え?」

 

 

 

「まずあれをどうにかしないとな……」

 

 

 

「あれ?」

 

 

 

そういって俺は楯無さんが蹴破って入ってきた窓を指さす。

 

 

 

「そんなもの後! 善は急げっていうじゃない、さあ! 今すぐアリーナに行きましょう!」

 

 

 

一時のテンションに身を任せ今になって自分のやったことに気づくが、そんなことお構いなしに俺の手を引く、だったら……時間切れだ。

 

 

 

「今しがた大きな音が聞こえたが……」

 

 

 

織斑先生の登場だ。

 

 

 

「え……あ‥…?」

 

 

 

「窓が割れているが誰がやった?」

 

 

 

「「楯無さん(お姉ちゃん)」」

 

 

 

「ちょ!?」

 

 

 

「ほう……そうか……ちょっと私の部屋まで来てもらおうか……」

 

 

 

「あ……アハハ……」

 

 

 

オタッシャデー

 

 

 

「ぎゃああああああ! 待って、助けて! 簪ちゃん! 魁人くーん!!」

 

 

 

「「オタッシャデー」」

 

 

 

ああ、首根っこつかまれて引きずられて行っちゃった。あ、そうだ。

 

 

 

「簪、ISのことで聞いておきたいことがあるんだけど」

 

 

 

「なに?」

 

 

 

「こういうことってできるのか……?」

 

 

 

 

 

 

♦

 

 

 

 

 

 

「………! うん! たぶんできると思うよ」

 

 

 

「そうかありがとう」

 

 

 

「‥……ねえ魁人」

 

 

 

「なんだ?」

 

 

 

「なんで今のこと聞いたの?」

 

 

 

「……一応……さ、もしかしたらブルー・ティアーズ攻略のカギになるかもしれないからさ」

 

 

 

「でも普通考えないよ?」

 

 

 

普通………ね………

 

 

 

「簪」

 

 

 

「なに?」

 

 

 

「晩御飯食べに行かない?」

 

 

 

時計を見るともう既に六時半を過ぎていた。

 

 

 

「……うん」

 

 

 

「じゃあ行こうか……「魁人」……ん?」

 

 

 

「……無茶は……しないでね……?」

 

 

 

「わかってるよ」

 

 

 

その後織斑先生の部屋の前を通るときに恐らく楯無さんを叱る織斑先生の声が聞こえた…………




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