IS~規格外少年~   作:珈琲店員

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何とか一か月で二話投稿できた‥……

魁人「ほとんどお前のやる気の問題だろ」

黙らっしゃい!( ゚Д゚)

あ、十三話ですどうぞ~


第十三話 予兆

セシリアとの戦いを終え、俺は控室で次の対戦まで待機していた。

 

 

 

「魁人さん? 少しよろしいでしょうか?」

 

 

 

「黒桐さんですか? もちろんいいですよ」

 

 

 

「次の試合についてすこしアドバイスがあるのですが………」

 

 

 

 

 

 

♦︎

 

 

 

 

 

 

「待たせたな一夏」

 

 

 

アリーナに先にいた一夏に声をかける。すでにISを展開している。

 

 

 

「ふむ………いい機体だな」

 

 

 

「見ただけでわかるのか?」

 

 

 

「いや、勘だ」

 

 

 

「勘かよ」

 

 

 

一夏に呆れた顔をされる。しかし黒桐さんから聞いた限りでは一夏が纏うIS『白式』には単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)バリアー無効攻撃『零落白夜』。エネルギー質のものならばなんであれ消滅させることができる………といえば聞こえはいいがエネルギー質のものを消滅させるほどの膨大なエネルギーは自分のシールドエネルギーから消費する仕様競技としては自滅しかねない、だが油断はできない………

 

 

 

「いくぜ、一夏」

 

 

 

「ああ、どこからでもこい」

 

 

 

お互いに近接ブレードを構える。

 

 

 

「いざ尋常に………」

 

 

 

「--おう、来い」

 

 

 

「参る!!」

 

 

 

一気に二人は距離を詰める。

 

 

 

「はあああああああ!!」

 

 

 

「やあああああああ!!」

 

 

 

近接ブレードがぶつかり合う。

 

 

 

と見せかけて!

 

 

 

「は!」

 

 

 

魁人は右手に持った近接ブレードで突く。しかし突いたのは一夏ではなく地面。ちなみに言い忘れていたが二人とも地上にいる。

 

 

 

「よっと!」

 

 

 

「な!?」

 

 

 

そのまま突き刺さった近接ブレードで棒高跳びのように跳ぶ。

 

 

 

「セイ………ハ!」

 

 

 

そのまま一夏の背後に回り背後から斬りつける。

 

 

 

「よしっ!」

 

 

 

「お、お前‥……!? ほんっと滅茶苦茶だな!?」

 

 

 

「ははは、俺に言うな! 俺に戦いを教えたやつに言え!」

 

 

 

そういいながら俺は一夏に追撃する。

 

 

 

互いのブレード同士がぶつかり合い、甲高い金属音がアリーナに何度か響く。ブレードとブレードがぶつかり合うたびに一瞬の火花が散る。そして何度かブレードをぶつけ合っているうちに鍔迫り合いになる。

 

 

 

「そこそこ様になっているじゃないか」

 

 

 

「どうも………」

 

 

 

「ただ………」

 

 

 

「ただ………?」

 

 

 

「隙だらけだ!」

 

 

 

俺は鍔迫り合いで一夏が上にばかり気を取られていたので脚で一夏の膝を蹴り態勢を崩す。

 

 

 

「うわ!?」

 

 

 

「もらい!」

 

 

 

そのまま一夏を斬る。

 

 

 

「お前卑怯だぞ!」

 

 

 

態勢を持ち直した一夏が俺に怒鳴る。 あのなぁ‥‥……

 

 

 

「お前…‥…常に敵のすべてを警戒しろよ、剣道じゃないんだぞ? この程度で卑怯ならセシリアはもっと卑怯だろ。 それに俺はもともと足技が主体だ、それにブレードまで加わるんだ行儀よくチャンバラなんてするつもりはねぇ………よ!」

 

 

 

話の終わりと同時に手に持っていたブレードを投げつける。

 

 

 

「危な!?」

 

 

 

「ほら、注意がブレードに向いた。 なんというかお前、戦い方が普通過ぎて読みやすいよ」

 

 

 

一夏の注意がブレードに向いた瞬間接近。両肺に双掌打を打ち込む。

 

 

 

「が……‥‥は……」

 

 

 

うん、めっちゃ苦しいよねこれ。俺もくらったことあるからわかる。まぁそれはそれとして俺はそのまま上段蹴りに近いキックをお見舞いする。

 

 

 

「だ!?」

 

 

 

「よし! 今だ!」

 

 

 

この隙にさっき投げたブレードを回収しに行く。

 

 

 

「この…‥!」

 

 

 

よし、このまま後ろから斬りかかってこい一夏! 来たところをカウンターキックで‥……ってあれ?

 

 

 

「来ない………?」

 

 

 

一夏が斬りかかってこない。普通背中を見せた敵をふつうは攻撃をするはず‥……

 

 

 

「おい、一夏!」

 

 

 

「なんだ?」

 

 

 

「なんで攻撃しなかった!? 背中から斬りつけることもできただろ!」

 

 

 

「なんでって‥…‥そりゃあ卑怯だろ‥……」

 

 

 

は…………?

 

 

 

「それに俺は喧嘩しているんじゃない」

 

 

 

おい………待て………

 

 

 

「それと、そう言うってことはわざと背中を見せたんだな」

 

 

 

「チッ‥……」

 

 

 

ばれたか………仕方ねえな。

 

 

 

「一夏」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

全く、こいつは馬鹿なのか? 全く…………

 

 

 

「正々堂々、とはいかないかもしれないが、来い」

 

 

 

俺はブレードを拾い腰に納刀、手に近接武器の槍『我龍』を展開(オープン)。光の粒子が像結び、槍の形になる。

 

 

 

「お前、槍を持っているなんて聞いてないぞ!」

 

 

 

「ああ、言ってないからな」

 

 

 

言っとくがこいつ《一夏》に同情したとかそういうのではなく黒桐さんから言われてこうしてやるだけだ。

 

 

 

『次の試合、男性操縦者のデータを出来るだけ多くとりたいのでなるべく時間をかけて戦ってもらえませんか?』って。

 

 

 

「さっさとかかって来い!」

 

 

 

「おう!」

 

 

 

「………しっ!」

 

 

 

短く息を吐き出しながら懐に入られないように攻撃する。

 

 

 

「くっ!」

 

 

 

「フ…‥……」

 

 

 

ここだ、とタイミングを見極め、突然槍を手放し先ほど納刀した刀に手をかけ鞘についている引き金を引く。

 

 

 

「喰らえ!」

 

 

 

火薬の勢いによる抜刀は普通に抜刀するのとは比べ物にならなく一夏はこれに対応しきれず直撃する。

 

 

 

「ぐっ………!」

 

 

 

再びブレードを鞘に納め構えなおす。流石にまずいと思ったのか後ろに下がる一夏。

 

 

 

「それ危ないな」

 

 

 

「だが近づかざるをえない。そうだろ?」

 

 

 

「っ‥……! こうなったら………」

 

 

 

「ふん、何を考えようと無駄だ。 ブレードを振る速さなら俺の方が上、お前は俺の意表でも付かない限り俺に一太刀も与えることはできない」

 

 

 

「‥……! そうか…‥……!」

 

 

 

「?」

 

 

 

何か思いついたようだが、問題ない!

 

 

 

「うおおおおおお!!」

 

 

 

「馬鹿の一つ覚えだな!」

 

 

 

さっきのことをまるで学んでいないのか、真っすぐこっちに突っ込んでくる。

 

 

 

「喰らえ!」

 

 

 

再び俺は引き金を引き抜刀する。しかし次の瞬間一夏は俺の思いもよらない行動に出る。

 

 

 

「ここだ!」

 

 

 

俺が引き金を引くタイミングを見計らい一夏はスライディングしたのだ。

 

 

 

「な!?」

 

 

 

当然俺の攻撃は大きく外れ、一夏の攻撃に備えようとするが火薬の勢いが強くそんな暇はない。

 

 

 

「もらった!」

 

 

 

一夏の近接ブレードの刀身が光り、それと同時に一夏のブレードの刃渡りや幅が伸びる。完全に決まったと思ったが………

 

 

 

「させる…‥……かぁ‥‥‥‥!」

 

 

 

体についたブースターをフル稼働させ回避する。

 

 

 

「嘘だろ!? これ避けるのかよ!」

 

 

 

「当たり………前だ………このくらい………で………」

 

 

 

一夏の奥の手『零落白夜』によってシールドエネルギーは大きく減らされたものの倒されてはいない。しかしある異変に気付く。

 

 

 

「さあ……‥続ける‥……ぞ‥……!?」

 

 

 

今まで普通に構えていた近接ブレードがちゃんと持てない。

 

 

 

「どうした?」

 

 

 

「重い‥……!」

 

 

 

そう重いのだ手に持った近接ブレードが。本来ISで使う武器は人間が持つために設計されていないので重いといえば当然なのだがそこではない、持っている自分の武器が重いということはPICが正常に作動していない証拠でもあるのだ。

 

 

 

「いったいどうなって‥……!?」

 

 

 

さらにここに変な浮遊感まで重なるものだから耐え切れなくなる。ここで俺の目の前は真っ暗になった。




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