戦姫絶唱シンフォギア 孤独な槍を纏いし者(修正中)   作:漣華

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突如思い付いたな。ほかのやつ滞納してるのにあほかっていいたい。まあいいや。本編どうぞ!


無印
第一話陽だまりのない世界


少女は一体何のために戦うのか。少女は一体何のためにその身に鎧を纏うのか。それは誰にも分からない。しかし分かっていることが一つだけあった。少女は一人である。誰にも助けられず誰も助けず馴れ合いはせずただ頼まれた仕事をする。それがのちにどんな代償を少女に強いるか分かっていてもそれでも少女は戦う。その身にFG式回天特機装束通称シンフォギア。その第三号聖遺物ガングニールを纏い少女立花響は世界に何を思うのか。それは本人にしか分からない。

 

 

特異災害ノイズ。

それは十三年前の国連総会で認定特異災害として決定された先史文明時代の異物。人間だけを襲い人間に触れるとその身は炭素分解されてしまう。ノイズは自らの空位をずらすことが出来る。そのため通常兵器で攻撃してもそれは威力減衰もしくは通り抜けてしまう。いわば人類の天敵である。しかしそれに対抗する手はある。だがそれは一般市民には公表されていない情報だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翼!そっちにいったぞ!」

「先輩!」

「分かっている!はあぁぁぁ!」

 

街の中にノイズが現れていた。そのノイズに挑む三人の少女がいた。

一人はオレンジ色の羽のような髪の毛、頭には角のような両耳を覆うヘッドバイザー、手には大きな槍、脚は黒い装甲で覆われている。

一人は後ろで二つに結んでいる白い髪の毛、頭の前側を赤と黒のヘッドバイザーがおおい手には二つのクロスボウ、腰には機械の羽のような装甲が取り付けられていた。

そして最後の一人は蒼髪を頭の左上で結び耳から顎下まで牙のように伸びているヘッドバイザー、手には鍔のない刀、装甲は割と薄めで太股の部分に厚めの装甲と脚には武器としても扱えるウイングスラスターが取り付けられていた。

翼と呼ばれた蒼い髪の少女は向かってきたノイズを刀で斬り捨てた。斬り捨てられたノイズは炭となって消えた。

これこそがノイズに人の身で対抗出来る唯一の手、FG式回天特機装束通称シンフォギアである。ノイズの空位を強制的に調律し自らの空位と同じにすることでノイズに攻撃を当てることを可能にし、そして例えノイズに触れたとしてもその身は炭になることはなくなおかつ先ほどのようにノイズを炭へと変えることができるのである。

全てのノイズを倒し終わり三人の少女は安心したように集まった。

 

「今回はちっとばかし数が多かったな。」

「それでもあたしと先輩達なら余裕だぜ!」

「ふふ。相変わらず雪音は頼もしいな。」

 

三人の少女、天羽奏、雪音クリス、風鳴翼はシンフォギア奏者と呼ばれる者達だ。

天羽奏は家族をノイズに殺されその恨みからギアとの適合率が低いものの適合率を上げる代わりに自らの体をボロボロにする劇薬Linkerを使い時限式ではあるが見事シンフォギア第三号聖遺物ガングニールの適合者となった。

雪音クリスは両親についてバルベルデ共和国で難民救済をしていたが支援物資にテロリストが仕掛けた爆弾が紛れ込んでおり両親はその爆発をまともにくらい死亡。一時期行方不明になっていたが日本の政府機関が保護、そして第二号聖遺物イチイバルの適合者となった。

風鳴翼は幼少期からその身を剣として育てあげるために戦いをすることしか強い得られなかった。そのため世間知らずのお嬢様なのである。だが彼女はそれと同時に第一号聖遺物天ノ羽々斬の適合者である。

ある程度話していると彼女たちのヘッドバイザーに取りつけられている通信機から通信が入った。

 

『その近くで大型ノイズの反応を三つ検知!急いで向かってください!』

「なっ!?大型が三体!?冗談がすぎるだろ!?」

「文句言ってる暇あったら行くぞ!クリス!」

「そうだぞ雪音!今は口よりも先に大型ノイズを倒しに行くぞ!」

 

奏と翼はそう言いながら大型ノイズの反応があった方向へ走った。

 

「えっ!ちょっと待ってくれよ!」

 

クリスはその二人の後を戸惑いながらも追った。

 

「何だよ、これ。」

「一体何が。」

「ひでぇ。」

 

三人の目の前には人の形を保ったまま炭と化している物がそこら中に転がっていた。その光景に三人は吐き気を催したがそれを抑え三人はこの光景の原因である大型ノイズを探した。しかし三体の大型ノイズの姿は全く見られなかった。

 

「翼そっちはいたか?」

「駄目。全く見つからない。」

「クリスは?」

「こっちもお手上げだ。」

「一体どこに行ったんだ。」

 

奏達三人がそんなことを考えていると目の前の建物を破壊しながら大型ノイズが一体現れた。

 

「いた!けどなんか様子がおかしくねぇか?」

「そんなことより倒すぞ!」

「分かってるよ奏!」

「当たり前だ!なっ!?」

 

三人が大型に向かおうとすると何かが砕ける音と同時に目の前を煙が包んだ。三人は何が起こったのか分からず戸惑っていると煙から足音が聞こえその足音が徐々に近くなり足音の正体が煙の中から現れた。

 

「あれは!?」

「嘘…だろ。」

「一体どういうことだ!?」

 

その正体は自分達と同じシンフォギアを纏った少女だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある司令室では

 

「あのギアは何だ!解析急げ!」

「アウフヴァッヘン波形解析完了!これは!?」

「どうした!」

「解析結果モニターに出します!」

 

大きなモニターに少女の纏うギアの解析結果である名前が表示された。しかしその結果にその場にいたもの達は驚愕した。モニターにはこう書かれていた

 

《Gungnir》

 

「ガングニール…だと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その結果を通信で聞いていた奏達もまた驚いていた。

 

「あたしと同じガングニールだって?」

「でも明らかに奏先輩とは形がちがう。」

 

少女のガングニールは脚から膝までを覆う黄色い装甲、腰にはスカートと後ろにバーニア、手は槍ではなく篭手が装着されていた。首の部分には黄色い尖った装甲でそこから出ているマフラーを首に巻き、頭には奏と同じようなヘッドバイザーが取り付けられていた。白と黄色を基調としたギアであるにも関わらず少女から発せられる圧はギアの色とは異なり重かった。そして自分達を見る目から感じたのは無。奏はその少女に話かけてみた。

 

「なあ、ちょっといいか。」

「……」

「お前そのガングニールどこで手に入れた。」

「……」

「黙ってねぇで何とか言いやがれ!」

「……」

 

奏が聞いても何も応えない少女に対してきれたクリスが叫んだ。しかしそれでも応えない少女にクリスは胸倉を掴もうと近寄ろうとしたが奏に止められた。

 

「奏先輩!何で止めるんすか!」

「やめとけ。あたしの勘だけど誰もあいつに勝てない。」

「「っ!」」

 

奏のその言葉に翼とクリスは絶句した。こういうときの奏の勘は当たることを知っているためクリスは黙って奏の言うことを聞いた。奏は少女に向き直り

 

「なあ、黙っててもいいんだけどさちょっと事情を聞きたいからあたしらの所についてきてくんないかな?」

「……」

 

やはり少女は反応せずその場を立ち去ろうとした。しかしそれを遮るように翼が回り込んでいた。

 

「いっておくがあなたに拒否権はないわ。」

「どこでそれを手に入れたか吐いて貰うからな!」

「あんまり手荒な真似はしたくなかったんだけどな。悪いな大人しくやられてくれや。」

 

クリスと奏も加わり三人は少女に攻撃を仕掛けた。クリスと翼がクロスボウと剣で牽制し奏が決める。三人はこれで大型などを殲滅していた。少女はその場から動かなかった。奏が槍を振り下ろし二人は勝負が決まったと思った。しかしそれは間違いだった。奏が振り下ろした槍は少女に片手で受け止められていた。

 

「そんな!奏の攻撃を片手で!?」

 

少女は受け止めていた槍ごと放り投げ右手の篭手を変化させ大きなブースターが二個ついたギアへと変化、脚の装甲の刺状の装甲をバンカーに変化、引き伸ばし解放。その勢いで放り投げられて無防備となっている奏の腹部を変化させた篭手で殴り、殴った瞬間篭手の内部にある回転機構を高速回転させ臨界に達するとそれを威力へと変換、回転機構を隠すように装甲が閉じると同時に変換した威力を拳部分に付いているメリケンサックを通して解放した。

 

「グハッ!?」

 

奏はその攻撃を防御もできず食らい吹き飛んで建物へと戦闘不能へと陥る。

 

「奏!貴様!よくも!」

「先輩!」

 

クリスの静止も聞かず翼は少女に斬りかかった。篭手を先程の形に戻した少女は斬りかかってきた翼の刀をよけ上からの斬りかかりを弾き腹部に一撃を加えそのまま回し蹴りで翼を吹き飛ばす。

 

「てめぇ!!これでも食らえ!」

 

クリスは腰の装甲を展開、ミサイルを四つと細かいミサイルそして両手にはガトリングを持ち全て少女に向かって放った。少女は動こうともせずミサイルは少女へと直撃した。

 

「やったか?」

 

しかし後ろに嫌な物を感じ振り向いた瞬間、腹部に手を置かれその手を捻るように少女が動かすとクリスの体を衝撃が駆け抜ける。

 

「ガハッ!?クソッ…タレ…」

 

クリスはその言葉を放ち意識を失いギアが解除される。少女は吹き飛ばした奏と翼、そして足元のクリスを見回しここでようやく声を発した。

 

「あんた達は甘いんだよ。」

 

そう言い残し少女は再び煙の中へと戻っていった。




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