Fate/Dark Revan (再投稿) 作:捌咫烏(2代目)
『これを聞いているならば私は既に消滅した後だろう』
冬木の大きな鉄橋の上に『黒い鳥』はいた。
その姿はボロボロで純白の鎧にはところどころヒビが走っていた。
『忘れるな、抑止力は一枚岩ではない。貴様がいる限り抑止力の刺客が貴様の命を狙う…それをゆめゆめ忘れるな』
黒い鳥は右手に持つ使い古した年季の入ったカセットテープの声を聞いていた。
──受け取れ!──
黒い鳥は橋の下……アーチャーが沈んでいった水面を見る。
──ん?これくれるのか?ありがとうな■■■■!──
『それと最後に…』
■■■■は思い出す
『頼む■■■■…“彼女”を救ってくれっ!』
あの日々を…
私はただ、理想の王たろうとした…
黒い鳥の右腕がセイバーの剣により肘より先を握っていた短槍ごと切り飛ばされその勢いで両者の距離が空く。
その先にあるのが皆の幸せだと信じていた…
黒い鳥は魔力放出で加速しながらセイバーへ突撃する。
セイバーはそれを迎え撃とうと魔力でできた無数の斬撃を放つが黒い鳥はジグザグな動きで悉く回避する。セイバーはそれを見て魔剣の真名解放を繰り出す。
「エクスカリバー」
黒い鳥があと少しの所まで来る。
「モルガン!!」
セイバーの真名解放が放たれる。
キュウィィ…
ナニかを吸い込む音をセイバーセイバーは知覚した。
ゴアッ!!
爆弾が爆発したような音と衝撃波が黒い鳥の右側面に発生し右に体が正面を向いたままスライドするように加速する。自身の必殺の一撃を躱される中セイバーは黒い鳥を目で追う。
やっと……手が届いたと思ったのに……
左手に握る戦鎚…“彼”が『マーヴ』と名付けた片刃の剣のような鈍器……そこから溢れる光…私の持つ魔剣の真の姿の光とも違う…
それは宝具ではない単なる技術…ただ魔力を剣に纏わせた『魔力放出』の応用
ただ、日本刀のように鋭くなるまで圧縮し1回振れば折れる諸刃
“彼”は言ったこの剣は欠けてまた満ちる剣…故に
──月光──
ああ…■■■■
「貴方が……王であったなら…」
「俺に…王など務まる訳ないだろう?」
全てが終わった後黒い鳥はセイバーを腕の中に抱いていた。
「……ゴメンナサイ」
セイバーが光になって消えていく
最期の謝罪はなんだったのか……
今は…黒い鳥しか知り得ない
ただ…
『よりにもよってこの私に“彼女”の希望を殺せと言うのか!?』
『僕個人としては君の紡いだ物語りはもの凄く楽しめたよ……でも仕事だからね、死んでくれ』
『や、やめて…くれ……やめろっ…早く…逃げて……いやあァァアア!?』
“それが”悲/哀しいことだったことは確かだ
さて皆さん脳を働かせてください