Fate/Dark Revan (再投稿) 作:捌咫烏(2代目)
昔話をしよう
かつてフランスで起こり、後に『100年戦争』と呼ばれる戦争の話だ
そこで私は確かに見たのだ
神の言葉を携えた聖処女とあの傭兵を……
白と黒の聖女が対峙する
「久しぶりですね、もう1人の私」
「──────────、…─す…」
「?」
「潰す………潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す!!」
「昔話をしてあげる」
立華に向け黒い聖女はしゃべり始める
「カミサマはニンゲンを救いたいと思っていた」
目を閉じながら噛み締めるように言葉を紡ぐ
「だから手を差し伸べた…ある女を介してみんなを導こうとしたの」
彼女は吐き捨てるように言い…実際唾を吐き捨てた
「でも、ニンゲンの中から“邪魔者”が現れた」
彼女は頬を赤く染め自身の体を抱き締める
「それって…」
「貴女の思っている通りのひとよ」
「カミサマは困惑した、ニンゲンは救われることを望んでいないのかって」
抱いていた腕を降ろし馬鹿にしたように彼女は嗤う
「でもカミサマは人間を救いたかった」
「だから…」
「カミサマは女を人柱としてコロスことにしたの」
「そしてそれすらも邪魔者がブチ壊した!」
「信じられる?魔女として火刑に処されそうな所を牛や羊の群れを突っ込ませて攫って行ったのよ!?」
黒い聖女はアハハッと笑う
「その邪魔者はカミサマの邪魔をしてあろうことかその女と家庭を築き子供まで作った!」
彼女はざまーみろとのたまう
「これは本当にあったことよ…」
「あったことなのよっ!!!」
「もう私は奪われたくないだけ……」
「誰にも……」
「“私自身”からも!!」
黒い聖女が旗槍を構えると獄炎が吹き上がる
「………救うわ」
「“貴方”を!!」
「まだよ!…まだ私は戦える!」
左腕を失ってもなお彼女は止マラナイ
「貴方が!」
残る右腕に旗を携えて
「貴方がいる場所が!」
その憎しみを燃料にして獄炎をさらに燃え上がらせる
「私の魂の場所よ!!」
赤い軌跡を刻みながら彼女は加速スル
「俺は……お前を救ってやりたかった……」
「後先考えないお前が危なかしくって……」
「お前に…笑っていて欲しくて!」
「貴方は…相変わらず優しいわね」
「私は…充分幸せだった…」
「家庭もできた」
「大切な娘もできた」
「そしてなにより」
「貴方と結ばれた…」
「さようなら」
愛してるわ…■■■■
『「私は世界を守るために死ぬ運命」』
男と女の声のディエットで白い聖女は言う
『「なぜ邪魔をする?」』
「……人間だからさ」
対峙する黒い鳥
白い聖女は赤い鎧に包まれていく…そして、
熾天使が降臨した