この素晴らしい世界に灯火を!   作:4256巻き

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ちゃんとした話しと顔合わせ
もしキャラの口調がおかしかったら申し訳ない


3話 女神よこんにちは

冒険者ギルド

それは冒険者達が集い、そこにある依頼を達成する事で

賃金を取得する職場または冒険者となる職安場でもある

 

そしてギルドで依頼を受ける場合千エリスを支払って

冒険者としての身分証、冒険者カードを作る必要がある

 

・・・・が、ここに千エリスを払えない二人が居た

 

転生者カズマと持って行くものとして連れてかれた

水の女神アクアである、どちらも1エリスも所持していない

 

「おい、さすがに金なし持ち物なしはハードモード過ぎるぞ」

 

「さっきまで堂々としてたのに急に卑屈なったわね

まぁヒキニートなら納得だけど」

 

「いちいちヒキニート言うな、じゃあお前はどうなんだ?

そんなに偉そうな事を言うならどうにかできるんだろうな?」

 

「私を誰だと思ってるの?この世界で崇められる

アクシズ教の女神アクア様よ!私が一声掛ければ――」

 

「そこのお二人、少しいいか?」

 

誰かに声を掛けられ、二人がその人物を見ると

年は三十辺りであろう白髪混じりの男が立っていた

 

服装は焦げた鳥の羽が刺さる赤茶色のツバ付き帽子を被り

灰色のマントに厚手の服、腰には複数の短剣と小箱

腕部に黒いレザーグローブと金属製の腕鎧を着け

所々に煤が付いているが様になっている

 

「ん?・・・・ああ俺はいいけどあんたは?

(荒くれっぽくはないが・・・・お助けイベントだったり?)」

 

「おっといきなりだったな、俺は田中玄一と言う

合っていればいいがそちらより先に転生した者だが・・・・」

 

「(しかも同卿!これなら少しは金を貸してもらえそうだ)

いやそれで合ってる、俺は佐藤和真、それでこっちが」

 

「女神アクアだろう?」

 

その言葉にカズマ驚いた表情になり

アクアはなぜか胸を張って得意げな顔になった

 

「え、こいつそんなに有名なの?」

 

「まぁ高名なアクシズ教の神である私の神星さが

見抜かれてしまっても「いや単純に俺が覚えてるだけだが」

 

ビシリ

 

アクアは固まった

自信溢れる表情のまま瞬間冷凍されたかのように

 

「・・・・ぷっ」

 

そして尊大かつ盛大に間違えた女神をつい笑うカズマ

 

「うわああああああん!!」

 

「うおっ!?ちょっと笑ったからって怒るなよ!」

 

小さく笑うカズマが許せなかったのか

アクアがカズマの襟元を掴もうとするが

素早く反応したカズマの手に迎撃され

 

ガシッ

 

手と手で押し合う取っ組み合いが始まった

 

「ぐおおおぉ無駄に力強い!?」

 

「それで話しを続きなんだがな?」

 

「いま言う事かそれ!?」

 

「そう、あれは三年前の雨の日だった――」

 

「語るよりこいつ止めてくれぇ!!」

 

語りつつ止めた

 

「とまぁそんな訳でそちらのアクアさんに対する感謝と

困っている風だったので手助けを、と思ったしだいだ」

 

「そう言えばそんな人居たわねー・・・・

ところであなたアクシズ教には入ってるの?」

 

「ああもちろん入信している・・・・

とは言っても俺がアクアさんに抱くのは感謝の心であって

信仰心は他の教徒と比べて数段劣ってしまうが」

 

「大丈夫、その感謝を忘れない心があれば

私の信者に変わりないわ、だから自信を持って信じなさい!」

 

「女神直々に言葉をもらえるとはな・・・・

では、これからも信徒として信じさせていただく」

 

「・・・・おわったかー」

 

疲れた様子でテーブルに突っ伏すカズマが声を掛ける

 

「ああ、態々時間を使わせてすまんな

礼と言ってはなんだが・・・・」

 

ゲンイチはポケットの一つからなにかを手に取り

チャリンと音を鳴らしてテーブルの上に積む

 

「冒険者としての門出を祝わせてくれ」

 

そこには額にして二万エリスほどの硬貨が積まれ

まだ通貨価値を知らないカズマでもそこそこの額だと

なんとなく察する事ができた

 

「いいのか?あの女神はともかく

全くの見ず知らずの俺なんかにまでくれて」

 

「なに、さっきのやり取りで俺とはもう知り合いだ

幾ら女神が居るとは言え手ぶらは辛いだろう」

 

「そうだな・・・・ならありがた「ねぇ喉乾いてきたんだけど

なにか頼んでもいい?」おいこら」

 

「まぁまぁ、千エリスくらいは奢ろう」

 

それを聞くとアクアは意気揚々と飲み物を注文しに行き

カズマが渋い顔でアクア見ているとゲンイチから声が掛かる

 

「カズマも頼むといい、アクアさんに直接感謝を

伝えられるようにしてくれた恩人なのだからな」

 

「・・・・・・ありがとーございまっす!

(・・・・絶対貰った分だけでも急いで返そう)」

 

その後、腹を満たしたカズマとアクアが

冒険者カードを少し歓声が上がった

 

そして今日の宿を探すと二人は街へと歩き出し

ゲンイチは上機嫌でそれを見送った

 

 

【ほぼ会話だけのおまけ】

 

二人を見送ったあと、ゲンイチはギルドに残り

ゆったりと食事をしていると声を掛けられた

 

「すみません」

 

「ん?」

 

振り向くと魔法を使いであろう風貌の幼く見える少女が

その赤い瞳でゲンイチをじっと見つめていた

 

大きな杖を持ち、三角帽子、眼帯、マントを着こなし

魔法職らしい服装と赤い目から紅魔族である事・・・・

そして気を引き締めた表情からなんらかの

確固たる目的による話し合いを望んでいる事がわかる

 

「なにかおお真面目なようだが・・・・なにを話したい?」

 

「話しが早い・・・・では語らせてもらいましょう

私はあなたに纏わる話しを聞きつけここへ来たのです」

 

「纏わる話し?」

 

「そう―――新人冒険者に飯を奢る人がいると聞いて」

 

「・・・・なるほど、と言う事は」

 

ぐぅ~~~

 

少女の空腹が音を立てて主張した

 

「そしてほぼ新人と言って間違いない私は

あなたに奢ってもらえる権利がある――ので奢ってください」

 

「確かに今日奢りはしたが・・・・まぁいいか

せっかくここまで来た事だし奢るとしよう」

 

それからゲンイチと少女は食事をしつつも

適当に語り続けていた

 

「へぇ、ウィザードだったのですか

てっきり盗賊かなにかかと思いました」

 

「自分に合った装備を揃えていたら

自分でも一見なんの職業かわからなくなっててなぁ

・・・・しかしまとまってはいるだろう?」

 

「たしかに意外とまとまって見えますね

・・・・ウィザードらしくはないですけれど」

 

 

 

「ところで同じ魔法職として聞きますが

・・・・爆裂魔法ってどう思いますか」

 

「爆裂、か・・・・ジャイアント・キリング

言ってしまえば最高峰の格上殺しだと俺は思うな」

 

「おお!わかってくれますか!!」

 

「ああ、その威力に一時は習得しようか迷ったものだが

スキルポイントやら色々と足りなくてな・・・・

代わりに一段下の爆発魔法を脱出用に覚えたが」

 

「なるほど、たしかに足りないのであれば

爆裂魔法の代わりに爆発魔法を選ぶのも・・・・脱出?」

 

 

 

「そう言えば中々ウィザード暦が長そうですけれど

なんでアークウィザードじゃないんですか?」

 

「一度、アークウィザードになりはしたんだが

いまいち合わないものだからテレポートを覚えたあと

またウィザードに逆戻りした」

 

「凄く変わった事しますね・・・・」

 

「まぁウィザード自体に思い入れもあってな・・・・

それと、なんでアークウィザードじゃないの?とかは

人によっては傷つくから言わないほうがいいぞ」

 

 

 

「しかしかなり若く見えるが歳は幾つなんだ?」

 

「女性に年齢を聞くとかかなり失礼ですね

・・・・ちなみに何歳に見えます?」

 

「10歳か?」

 

「ぐっ・・・・そ、それより上とだけ言っておきましょう!

次はあなたの予想される番です!」

 

「ほぉー・・・・俺の歳を当ててみるつもりか」

 

「中々の歳に見えますが・・・・28歳ですね」

 

「いや違うが」

 

「む?ならば36歳でどうですか?」

 

「違うなぁ」

 

「じゃあ・・・・40歳?」

 

「全く違う」

 

「じゃあ何歳なんですか!」

 

「23だ」

 

「ふっ、わかり易い見栄を張りますね

そんなあからさまなサバ読みは通じませんよ?」

 

「サバ読みか・・・・これを見てもそう言えるか?」

 

そう言ってゲンイチは少女に冒険者カードを渡した

 

「えっ・・・・・・なにかの呪いで老化してたり」

 

「してないな、元々がナイスミドルな老け顔だ

・・・・まぁ、たまに若い外見を羨ましく思いもするが」

 

「自分でナイスミドルとか言うあたり

結構余裕ありますね」




爆裂魔法に拘る少女、いったい誰なんだ・・・・?

次回、カエル
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