ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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うーん。今回は少しキヒロとアスナの関係が明らかになるね!気になっていた方もいるかな?まぁまだ明かせない部分もありますが、大体出たかな?と思います!では!どうぞ!


隠し事

キリトの剣を造りに行ってから何日か経過したある日。特に何するでもなく暇していた。レベリング?今98だぞ?今の層(70層)でこのレベルだともはや上がるものも上がらない。1週間篭って1しか上がらないとか。正直やってられない。だから今は本当に暇である。ユウキはギルメンとレベリングしに行ったし。アスナは副団長だからまず無理だし、キリトは今日は誰かに会いに行くって言っていたから無理だし、クラインやエギルはやめとこ…つまり相手がいないのである。もう少し友達つくっておくべきだったかな?人肌が恋しい。

 

ピロン♪

 

誰からだ?

 

toキヒロ

 

少しお話があるわ。私の家に来なさい。

 

アスナ

 

怖すぎだろ。なんの呼び出しだよ。てか家に上がれとか相当だよこれ。今日命日です父、母よ。今までありがとうございました。

 

ふざけてないで行くか。

 

 

第61層 セルムブルグ

 

アスナ「遅いわよ。」

 

キヒロ「すまない。それで、話ってなんだ?」

 

アスナ「……」

 

何だ?珍しく口ごもってるな。

 

アスナ「あなた…お父さんにどう説明するつもりなの…」

 

そういえば考えたこともなかった。そうか、説得しないといけないのか。

 

キヒロ「アスナこそ、どうするつもりなんだ?」

 

アスナ「私は…ってまだ付き合ってないわ。」

 

キヒロ「へぇ。"まだ"ね。」

 

おっ。顔赤くしちゃって。初々しいなおい。あっ睨まれた。

 

アスナ「あなた一応年下なのだから年上をからかうのはやめなさい。」

 

キヒロ「ちょっと前まで俺の許嫁だったくせに。あっ。」

 

アスナ「あっ。」

 

「「それどうやって説得するんだ!(のよ!)」」

 

アスナ「はぁ、すっかり忘れてたわ。」

 

キヒロ「ユウキになんて説明すれば…」

 

アスナ「それもそうだけど、現実世界に帰ってからもこれは一大事のお話になるわね。」

 

キヒロ「最悪、追い出されるかも。」

 

アスナ「あなたはその可能性あるわね。私はかなり怒られるかもしれないけど…」

 

キヒロ「てかそもそもこのご時世に許嫁とか意味わからん。相手ぐらい自分で決めるのが今の普通だろう。」

 

アスナ「親の気持ちもわからなくはないけど、流石に相手ぐらいは、ねぇ。」

 

キヒロ「子供には高確率で幸せになって欲しいとかいうけどさ…俺はどうなの?」

 

アスナ「…」

 

キヒロ「生まれた時から普通じゃない俺は…幸せと言えるのか?」

 

アスナ「でも、あなたにはユウキという大切な人ができた。」

 

キヒロ「あぁ。掛け替えのない存在だ。手離したくない…」

 

アスナ「そういえば、あなたの体…大丈夫かしら?」

 

キヒロ「普通の人より丈夫だから平気だろ。」

 

アスナ「そういう事じゃなくて…"アレ"よ。」

 

キヒロ「あぁ。"アレ"ね。それについてはなんとも言えん。治るか、治らないか。流石にアレは投与しちゃダメだったと思うけどね。」

 

アスナ「第50層の時、リミッター解除したわよね?それの方は?」

 

キヒロ「…よく分かったな。まぁ思ったより、酷いとしか言えない。」

 

アスナ「…死んだりしないわよね。」

 

キヒロ「大丈夫だろ。あれ自体は命に支障来すほどのやつじゃない…なぁ、アスナ。」

 

アスナ「なに?」

 

キヒロ「現実世界での俺たちがどうなってるか。考えたことあるか?」

 

アスナ「…どうにか生かされてる。そういう状態だと思うわ。」

 

キヒロ「だろうな。そうするとこっちとは関係なく、タイムリミットがあるわけだ。」

 

アスナ「そうね。それなのに今では攻略に躍起になってる人は減ってしまったからね。」

 

キヒロ「そこでだ。どうやったらすぐ終わると思う?」

 

アスナ「どうやってって…普通に今まで通りに進めるしかないと思うけど。」

 

キヒロ「一番確実なのはそれだな。だが、100層に行く頃にはこっちの世界とは関係なく死ぬ人が増えるだろうな。」

 

アスナ「でもどちらにしろ、それしか方法がないわ。」

 

キヒロ「…質問を変えよう。このゲームをクリアするには?」

 

アスナ「ラスボスを倒すしかないわよね?100層の」

 

キヒロ「このように考えたことないか?ゲームマスターを倒せばクリアできるのでは?と。」

 

アスナ「!っで、でも!この世界にいるとは限らないじゃない!」

 

キヒロ「いや、あいつはいる。」

 

アスナ「…その確証は?」

 

キヒロ「想像してみろ。他人のやってるゲームを眺めているよりつまらないものは無いだろ?他人がやってるものほど人はやりたがるだろ?実際に本人もそう言っていた。」

 

茅場(「他人のやってるゲームを眺めているよりつまらないものは無いだろ?……君。」)

 

アスナ「…では、この世界にいるとは仮定して。どこにいるのかしら?」

 

キヒロ「さらに考察を重ねるとだな?こういうシナリオがあってもいいと思うんだ。」

 

 

 

キヒロ「最強のプレイヤーが一転、ラスボスになるって展開。」

 

アスナ「なっ!まさか!」

 

アスナ「あなた、団長を疑ってるの!?」

 

キヒロ「考えてもみろ。普通ありえないだろ。HPバーがイエローにならないなんて。どんな受けをしても普通なる。」

 

アスナ「でもあの人ちょくちょくポーション飲んでるし流石にそれだけでは」

 

キヒロ「それに、俺が60層で使った装備はどうだった?」

 

アスナ「そういえば珍しく盾あり片手剣装備だったわね。ガチガチに固めて。」

 

キヒロ「試しにやってみたんだ。ヒースクリフに憧れてやってみましたって言ってな。」

 

アスナ「いつもいかない、イエローにまで落ちてたわね。あっ!」

 

キヒロ「だろ?あの格好で素早く動けるはずがないんだよ。俺は確かにステを均等に振ってるが、それでもヒースクリフより早いんだぞ?レベルもあいつより高いんから筋力要求値だってあのガチガチにしても余るぐらいなんだから。」

 

アスナ「だとしたら、団長があんなに避けれるのは不自然と言いたいのね?」

 

キヒロ「あぁ。そういうことだ。システムアシストでも使ってるに違いない。」

 

アスナ「だとしたら、なんでkobを作ったの?後々困るでしょ?」

 

キヒロ「さぁ?それは分からない。単に自分を隠すのによかったんじゃないか?」

 

アスナ「にわかには信じられないけど、筋も通ってるからなんとも言えないわね。って随分話がそれてしまったけど、結局どうするの?」

 

キヒロ「うーん。話するしかないと思う。まぁユウキにも頑張ってもらわないとな。主に勉強を。」

 

アスナ「私もそうなるのかな?きっと。」

 

キヒロ「いつ告白するんだ?」

 

アスナ「ふぇ?だ、だれに?」

 

キヒロ「えっ?キリトに?」

 

アスナ「す、する訳ないでしょ!このアホすけ!」/////

 

ええ。まぁ、好きなのはわかったよ。

 

キヒロ「でも早くしないと大変だぞ?」

 

アスナ「えっ?」

 

キヒロ「敵は多いし、どいつもこいつも手強いぞ?」

 

そんな絶望の顔で俺を見るな。

 

キヒロ「ちゃんとアプローチも時には必要だぜ?」

 

アスナ「くっ、ムカつくけど、正しいから余計にムカつく。」

 

酷くね?ちゃんとフォローしてるのに。

 

アスナ「で、どうする?」

 

まだあんの?

 

キヒロ「その話はさっき終わったんじゃなかったか?」

 

アスナ「私たちの過去の関係を話すべきかどうかよ。」

 

うーん。どっちがいいんだろ。

 

キヒロ「聞かれたらでいいと思うが、どうだ?」

 

アスナ「私は…私はね?話しておいた方がいいと思うの。現実世界に帰って、それぞれ会う訳じゃない?その時に聞かれて言うのとこっちから言うのと…やっぱり知らなかったで済む話ではないから。」

 

アスナの言うことも一理あるな。隠されてたよりかはそうじゃない方がいいに決まってる。

 

アスナ「言うとしたらタイミングは私が決めるわ。」

 

キヒロ「…言おう。腹を括るしかない。それとタイミングは俺が決める。」

 

アスナ「…わかったわ。今日の話はこれでおしまいよ。次会うときは掃討作戦の日ね。」

 

キヒロ「あぁ。ついに始まるのか。」

 

アスナ「えぇ。被害が攻略組にも出始めてしまったらしいから。」

 

キヒロ「だな。じゃあな。」

 

アスナ「えぇ。また今度。」

 

話すべきこと。現実世界に帰ってやること。そしてボスのこと。やることてんこ盛りだな。まぁ取り敢えずいっちょ頑張りますか。




読んで下さりありがとうございます!えぇっと、少しづつですが秘密が出てきましたね〜笑なんとかここまで来ました!ありがとうございます!次はついにあいつが出てきます!個人的には性格はともかくカッコイイと思うのですが…笑(*´∇`)ノ ではでは~

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