ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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おっくれましたー!
今回またひとつ、キヒロの情報がでてきます!
では!どうぞ!




掃討作戦開始

今日は8月の13日。日にち的には最悪の日だから不安でしょうがない。因みにメンバー編成ではかなり揉めた。うちのギルドの女性陣を連れていくかどうか…何故こんなことになったか、まず第一に隠すことが出来なかったということだ。アスナが参加するということで必然的にラン達に伝わってしまったのだ。さて困った。男性陣からすれば出来ればというより絶対に参加して欲しくないというものである。女性陣からすれば、自分の知らないところで大切な人が亡くなってしまったらと思うといてもたってもいられなくなるという事だ。取り敢えず何とか必ず帰ってくるということを約束に不参加させることが出来た。よって今のメンバーは俺・ジュン・テッチ・タルケンである。血盟騎士団からは15人。聖竜連合からは10人。その他ソロプレイヤー6人。合計35人という攻略組のメンバーが集まった。この人数を揃えなければいけない程の実力があり、人数がいるのだろう。なんとも恐ろしいギルドだ。いっそのことそいつら全員を攻略組に仕立てあげられればどんだけスムーズに進むか。まぁ、無理なのは諦めよう。

 

 

キリト「キヒロさぁ」

 

キヒロ「どうした?」

 

キリト「あれ以来PoHとは会ってもいないしどのくらいの実力になったかわからないんだけどさ、どう、思う?」

 

キヒロ「少なくともアイツだけは俺らと同じくらいの実力はあるだろうな。あと幹部の2人も。」

 

キリト「…あいつら出てきたら、俺達が対処するほうがいいな。」

 

キヒロ「まぁ、状況によって考えようぜ。」

 

キリト「それもそうだな。」

 

 

この時俺達は話が出来るほどには精神的には問題なかった。ほとんどの者は目が死んでたが…まぁ無理もないな。"殺さなければ"いけない時が来るかもしれないからな。

 

 

シュミット「なっ!いない…だと…」

 

 

 

そんな馬鹿な…ありえない。

 

 

まさか…

 

 

作戦がバレていたのか…

 

 

だとしたらこれは…

 

 

キヒロ「シュミット!罠だ!気をつけ」

 

気をつけろと言おうとした瞬間、シュミットら先頭は突如現れたラフコフのヤツらに…襲われた。

 

 

シュミット「うわぁぁぁあああ!!」

 

ズバッ

 

 

よく考えればそうだ。ここはあいつらの根城。知り尽くしていて当然。大して俺らはここについての情報は皆無。知っているとしたら……あの落ち着いてやがる……団長しかいないだろうな……

 

 

?「みぃーつけった!!」

 

ヒュッ!

 

キィン

 

キヒロ「背後を狙ったみたいだったが、残念だったな。殺気を出しすぎだ。」

 

?「それがどーした!お前を殺してやるよ!ひゃはっは!」

 

キヒロ「お前には無理だ。ジョニー。」

 

ヒュッヒュッヒュッ!

 

キィンキィンキィン!

 

ジョニー「くっ!ちょこちょこ避けるんじゃねーよ!当たれよ!」

 

なんて奴だ。

 

キヒロ「言ったはずだ。お前では無理だと。」

 

?「なら、2人、がかり、なら、どう、かな?」

 

ヒュン!

 

 

この速さ。アスナと同等だと…いや、下手したらこいつの方が…

 

 

キヒロ「いきなりお前も出てくるか。ザザ。」

 

ザザ「お前を、殺す、夢ばかり、見ていた。今、それが、叶う。」

 

キヒロ「簡単には死ぬつもりないんで、なっ!」

 

ヒュッヒュッ!

 

サッサっ

 

キヒロ「くっ!」

 

ザザ「お前の、攻撃には、殺意が、篭ってない。そんな、腑抜けた、奴に、俺が、負けるわけ、ない!」

 

ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ!

 

キィィィィィン!!

 

くっ!なんだこの速さ。これが、人を殺すやつの剣、なのか。

 

ザザ「どうした。もっと、殺す気で、こないと、死ぬ、ぞ?それとも、」

 

 

 

ザザ「先に、"絶剣"を、殺した方が、やる気が、出るか?"覇王"。」

 

 

ユウキを殺す…だと…

 

 

 

 

リミッター解除…50%

 

 

ヒュッ!

 

ザザ「なっ!?」

 

ザクッ!

 

キヒロ「望み通り、本気を出してやるよ。」

 

ザザ「ちっ。」

 

ジョニー「なーにしてんだよ!ザザ!」

 

ザザ「…行くぞ…」

 

 

2人同時に来るとさすがに面倒臭いな。取り敢えず足と手を切り落としとくか。

 

 

ヒュッン…

 

 

ボトボト。

 

 

ジョニー「なっ!」

 

ザザ「ありえない…」

 

キヒロ「精々そこで見てるんだな。"仲間"が死んでいくところを。」

 

ザザ「!?」

 

ジョニー「アイツ!殺す気なのか!」

 

 

キヒロ「…じゃあな…」

 

 

 

?「死ねーー!!!」

 

お前が死ね。

 

ズバッ!

 

 

?「くあっ!?」

 

パリィン…

 

 

キヒロ「もっと気をつけろ。」

 

シュミット「あっ、ありがとう。」

 

キヒロ「全員!俺のところに集めろ!」

 

?「はっ!自殺願望者か!なら望み通りに!殺してやるよ!」

 

ヒースクリフ「くっ!(何をするつもりだ。キヒロ君。)」

 

キリト「何言ってんだ!キヒローーー!!!」

 

 

集まってきたな。やっと俺の型が、存分に使えるぜ。地獄を味わいな。

 

 

 

飛天御剣流…

 

 

 

飛天無限斬…

 

 

?「ぐぁっ!」

 

?「なんだとっ!?」

 

?「そんなバカな…」

 

 

パリィン…

 

 

キヒロ「次は…誰だ…」

 

?「………」

 

キヒロ「自殺願望者とか言ってたな…」

 

ヒュッ

 

ザクッ

 

キヒロ「お前が死んじゃったな…」

 

?「う、うわぁぁぁああああ!!!」

 

ザザ「……」

 

ジョニー「アイツ…あれが…本気のアイツなのか…」

 

ザザ「(あんな、イカれた、野郎には、勝てない…)」

 

キヒロ「なぁ、今まで人を殺してきてどうだった?」

 

ザクッ

 

キヒロ「ちゃんと悪いと思ってるのか?」

 

ザクッ

 

キヒロ「本当にそう思ってるなら。」

 

ザクッ

 

キヒロ「死をもって償うのは当然だよな?」

 

?「ひっ!」

 

キヒロ「何びびってんだよ。」

 

ザクッ

 

キヒロ「お前らが与えてきた苦しみは…」

 

ザクッ

 

キヒロ「こんなものじゃなかったはずだが?」

 

(今の攻撃は、なんだ?どうしちまったんだよ…キヒロ。)

 

キリト「キヒロ。もう、やめろ…」

 

キヒロ「すまない。少し取り乱した。」

 

キヒロ「シュミット…捕縛しろ。」

 

 

(はぁ…後一歩言うのが遅かったら…全員を殺してたな。)

 

 

シュミット「あっ、あぁ。」

 

ヒースクリフ「では、ラフコフの者らを捕縛せよ!」

 

血盟「はっ!」

 

 

(こうしてラフコフ掃討作戦はキヒロの活躍により、討伐隊死者0で終わった。だが、ラフコフの方は死者数35人中25人…その全員をキヒロが殺す結果となった…)

 

 

(だが、これにより、ラフコフの力は無力化できたと言ってもいいと思う。幹部である、ザザやジョニー・ブラックを捕縛できたのは大きい。だが、気になることがひとつ…リーダーであるPoHがいつになっても出てこなかったのは少し気がかりというべきか?まぁこれ以上被害が出ることはないだろう。あとは攻略に向けて、全力でいくまでだ。今の最前線は70層。少しだが、光明が見えてきたところだ。この勢いのまま突き進んでいきたい。)

 




読んで下さりありがとう!
出たと言うかな?笑
(*´∇`)ノ ではでは~

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