ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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あの後、何があったのでしょうか!
では!どうぞ!



その後

(俺は前から気になっていたことがある。キヒロが時々暴走する時のことだ。いつもの動きとはまた違い、格段に早くなる。さっき見た剣技は初めて見た。キヒロは、いったい…何者なんだ…)

 

キリト「…」

 

キヒロ「何か言いたげだな。キリト。」

 

キリト「いや?別に…」

 

キヒロ「そうか。帰るぞ。」

 

(無言が続く。正直なところ、聞きたいことは山ほどある。さっきのこともそうだし、だけどそれは流石に聞き辛い…現実世界でのことは暗黙のルールにより聞けないし…)

 

キヒロ「キリト。ちょっと聞いてもいいか?」

 

キリト「え、な、なんだ?」

 

キヒロ「お前、最近アスナと、どうなん?」

 

キリト「あっ、アスナ?別に何にもないが?」

 

アスナ…頑張れよ…まぁ多分大丈夫だ。

 

キヒロ「そうなのか?てっきり付き合ってるのかと、」

 

キリト「ぉぉぉぉ俺が付き合えるわけないだろ!?」/////

 

そこまで否定しなくてもいいだろ。ん?顔が赤くなってるのは気のせいか?少しからかってやるか。

 

キヒロ「その割には顔が赤いみたいだが?笑」

 

キリト「きっ、気のせいだ!」

 

強情な奴め。

 

キリト「そっ、そういうキヒロこそユウキと、デートとかしないのか?」

 

あっ、そういえば恋人らしいこと何もしてなかったな。悪いことしたな。

 

キヒロ「てっ言ってもさ、デートなんてしたことないしよ…」

 

キリト「俺もよくわからないが、取り敢えず場所決めて、プレゼント渡せばいいんでは?」

 

キヒロ「ふーむ。まぁ、要は遊びだよな?」

 

キリト「えっ?」

 

キヒロ「え?だってデートって彼女と行くからデートって言ってるだけであって、別に友達と行くのとそんなに変わんないだろ?」

 

キリト「まっまぁ、そ、そうなのかもしれない…」

 

なんかよくわからんが、誘ってみよう。

 

 

 

帰宅して最初に言われたこと。『ボクは、例え全世界がキヒロを否定しても味方だよ。』なんでこんなこと言われたのか。アスナがすべて話してしまったらしい。俺のおかげで討伐隊死者数0だったこと。ラフコフはほとんど殺したこと。別に俺は気にしてないんだが一緒に十字架を背負うよとか言われてしまったし、そこまで言われてしまうと、なんか、申し訳ないことしたなと今更ながら思った。ランにはめっちゃ怒られた…ラフコフの奴らより怖かった。安易に人殺してはいけないのは重々承知の上でやっと事をめっちゃ怒られた。まぁ当たり前だけどな。最後の方には何故か泣き出しちゃうし。挙句の果てには私も十字架背負いますとか言うし…本当に申し訳ない…てか、こんな思い雰囲気の中でどう誘えばいいんだろ。俺はそういうスペックは高くないから困るんだが…

 

 

ラン「まぁ、言いたい事は言えましたし、たまには羽を伸ばしてきてください。キヒロさん。」

 

キヒロ「えっ?」

 

アスナ「えっ、じゃないわよ。せっかくユウキと付き合ってるのに、デートの一回もしないなんて…男としてどうなのよ?」

 

キヒロ「デートかぁ、行くか?ユウキ。」

 

ユウキ「えっ!?ちょっ、いきなり言わないでよ!こっ、心の準備が!」//////////

 

何この生物。可愛すぎる。

 

キヒロ「行くの?行かない」

 

ユウキ「行きます行きます!」

 

キヒロ「えっとじゃあ明後日行こうか。」

 

ユウキ「うん!やったー!!」

 

ラン「羽伸ばしていらっしゃい。2人とも。」

 

ユウキ「うん!ありがと!姉ちゃん!」

 

キヒロ「お言葉に甘えるよ。"光速"さん。」

 

ラン「キヒロさん…」

 

キヒロ「なっ、なんでもないっす。」

 

どんだけ嫌いなんだよ…

 

アスナ「キヒロ君。来なさい。」

 

相変わらず俺に対してだけ冷たくないですかね?アスナさん。俺泣いちゃいますよ?いや泣かないけどね?こんなのもう慣れたからな俺!…どんだけ悲しいやつだよ…こんなのには慣れたくないよー!

 

 

アスナ「貴方…まともに出来そう?」

 

ぐっ…痛いところついてきましたね。流石です。

 

キヒロ「"あの頃"のデートとは訳が違うからな。」

 

アスナ「あんなのデートのうちに入りません。記憶から消去しなさい。」

 

キヒロ「はい。わかりました。」

 

アスナ「はぁ。それで、明後日にしたのね?」

 

キヒロ「流石。よく分かってらっしゃる。」

 

アスナ「一応許嫁だったんですけど?忘れましたか?」

 

忘れてる訳ありませんよ…人生で初めての彼女が許嫁だったのだからな…それはインパクト強かったわ。

 

キヒロ「それで、いいですかね?」

 

アスナ「あくまで私はサポートです。決めるのはあなたということを忘れないように。」

 

キヒロ「わかりました。先生。」

 

アスナ「突き殺されたいのかしら?」

 

キヒロ「んなわけあるか。」

 

こんなやり取りがあり、一日が過ぎていった。まともに俺はデート出来るようになるのか!

 

 

 

 

 




短いですが、区切りがいいのでここまで!
次回はアスナとの回です。
(*´∇`)ノ ではでは~

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