ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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おまたせしました。(読んでる人いるかな?泣)まだ始まったばかりですのでめげずに頑張ります!感想書いてくれると個人的にとても嬉しいです!ではどうぞ!


ビーター

俺達は遂に第1層のボス攻略を開始する。ボス部屋に着いてすぐキバオウ(頭がモヤットボールみたいなやつ)がキリトに(「LAボーナスは今回は取れんな」)みたいな事言ってたんだが…どういう意味だ?取ること自体はなんも悪くないはずだし。むしろ個人的にはキリトがとった方がいい気がするけどな。まぁ今回俺たちの役割は取り巻きの相手だし。たしかにとること自体は難しい。でもβとの変更点があれば…そのような状況になった時に一番最初に対応できるのは間違いなくキリトだろう。まぁ他にもβテスターがいたら無理かもしれんが。取り敢えず俺たちはこの雑魚の相手をしっかりしてればいいか。まぁ向こうのコンビはなかなかいい感じだし?いや別に嫉妬してるわけじゃない。俺は1人でも相手できるからしてるだけだし…やっぱ虚しいな。別に向こうはそんな気がなくてもなんか負けた気がする…このイライラを俺はひたすら雑魚にぶつけるぶつけるぶつける!…やっぱ虚しいやつだな俺…さて、向こうはどうなったかな?

!?武器が違う?曲刀ってあんなに真っ直ぐだっけ?これは聞いてみないとわからな…どうやら違うみたいだな…

 

ディアベル「おれがいく!」

 

キリト「駄目だ!全力で下がれ!」

 

ぐるるるるるる!

 

ずばっ!

 

ディアベル「ぐぅぁぁあ!」

 

キリト「くそ!」

 

あーあやっちゃったよ。LA欲しさに突っ込むとこうなるのか…

なんかみんな固まってるし。死にたいのか?こいつら。

 

キヒロ「おい。固まってる暇なんかないぞ。残りの指揮はあんたがとれ。キバオウ。」

 

キバオウ「わいが!?」

 

キヒロ「あくまで臨時だ。取り敢えず頼んだぜ。」

 

俺は返事を待つことなく一直線にキリトのところへ向かった。

 

キヒロ「おい。大丈夫か?」

 

ディアベル「何とか…キリトさんが助けてくれたからね。」

 

キヒロ「なら一旦下がれ。βテスターのあんたなら、この状況が不味いことぐらいわかるだろ。」

 

ディアベル「!?…そうだね。あとは頼んだよ。ボスを倒してくれ。」

 

キヒロ「了解した。必ず倒そう。」

 

 

キヒロ「キリト!」

 

キリト「キヒロ!?どうしてここに!?」

 

キヒロ「手助けに来てやったんだよ。」

 

?「私も手伝う…」

 

キヒロ「頼んだぜお嬢さん。」

 

?「わかったわ」

 

キリト「あーもう!手順は雑魚と同じ!行くぞ!」

 

キヒロ ? 「「了解!」」

 

キリトが弾き俺と謎の少女が攻撃を入れる。この単純作業を10回ぐらいした辺りで、ついにキリトが見誤ってしまった。おい何飛ばされてんだよ…俺しかいないとかどういう状況だよ。

 

キリト「キヒロ!一旦下がれ!」

 

下がる?この俺が下がる必要などない。むしろここでとどめ刺してやるよ。あんまりこれは見せたくなかったがな。まぁスキルじゃないし別にいいか。

 

 

シャラーーン…

 

キリト「なっ!?」

 

二刀流

 

キヒロ「とっとと死にな。雑魚が」

 

左から右へ。下から上に。斜め切り。切り上げ切り落とし。突き。

ありとあらゆる攻撃を浴びせた。にしても知らないスキルを弾こうとすると神経が疲れるな。そろそろキリトも回復しただろうし代わってもらうか。

 

キヒロ「キリト。スイッチ。」

 

キリト「わかった!アスナ!」

 

アスナ「えぇ!」

 

はぁぁぁぁぁああああ!

 

二人の雄叫びが聞こえる。てかあの子アスナって言うのか。ん?聞いたことある名前だな。そういえばあの声もどこかで…あっ。フードが消えた。!?アスナって明日奈かよ!?おいまじかよ。知り合いがいるとか驚きなんだが!?こういうのがあるって本当なんだな…いやにしても。綺麗になったなあいつ。何考えてんだ俺!?こんなときに!くっそ頭から離れない!

 

おーい

 

あいつと初めてあったのはいつだったか。どこで?それはやっぱり親のあれだよな〜付き添いで会った気がする。ってなると4年前か。あいつ受験生じゃん。可哀想に。待て一応あいつ年上だよな?2歳だっけ?敬語使うべきなのか?うわー…現実世界に帰ったら殺されるんじゃない?俺…

 

おい!

 

キヒロ「おおっと!なんだよ。」

 

キバオウ「なんやさっきの!」

 

キヒロ「なんだって言われても。剣を2本構えて振っただけだが?」

 

キバオウ「スキルやないんかい!?」

 

キヒロ「なわけないだろ。」

 

キバオウ「だとしたらなんや!」

 

キヒロ「現実世界でのを少しやってみただけだ。」

 

キバオウ「なっ!?」

 

 

パリィーん…

 

おっどうやら終わったみたいだな。

 

キヒロ「お疲れ。キリト。」

 

キリト「さんきゅ。キヒロ。」

 

アスナ「ねぇ君。なんで私のなまえ…が…」

 

あっ気づいたっぽいな。だってガクガクしてるもん。ん?俺なんかしたっけ?

 

アスナ「あなた。4年まえの…」

 

キヒロ「覚えてくれててどうも。こっちの世界ではキヒロだ。」

 

アスナ「…アスナです。」

 

まさかプレイヤーネームを本名にするか普通…面白すぎんだろこいつ。

 

 

アスナ「何笑ってるのよ!」

 

キヒロ「いや、だって、なぁ。ぷっ」

 

アスナ「しっ、仕方ないでしょ!思いつかなかったのですから!」

 

キヒロ「いやぁこれは失敬。アスナさん。…ぷっ」

 

アスナ「んぬぬ。ってところで君。」

 

キリト「ん?」

 

アスナ「なんで私の名前知ってるのよ。」

 

キリト「それはな?パーティーを組むと視界左端の方に名前と、HPバーが表示されるんだ。顔の視線は変えずに見てみろよ。」

 

アスナ「き、り、と?」

 

キリト「そっ!よろしくな?」

 

アスナ「えぇよろしく。」

 

 

キバオウ「なんでや!」

 

は?

 

キバオウ「なんでディアベルはんに、情報を教えんかったんや!」

 

おいおいおい。大丈夫か?こいつ。負担かけすぎたか?俺。

 

キバオウ「ディアベルはんにボスの情報を教えとけば、あんな危ない目にあう必要なんてなかったやろ!」

 

?「あいつきっとβテスターなんだ!」

 

おいおいおいおいおいおい。まさかここで再燃焼かよ。何とかしないと。よし。

 

キヒロ「それを言うならディアベルも、βテスターだ。」

 

?「なっ!くっ!でも!」

 

キヒロ「キリトとは違うと言いたいのか?」

 

キバオウ「その通りだ!そんな汚いβ上がりと一緒にすんなや!」

 

キヒロ「そもそも危ない目にあったのはどう見ても自業自得だ。ちゃんと武器を見れば死にそうになることなんてあるわけなかっただろ?違うか?」

 

キバオウ「だからそれをそいつは伝えるべきだったんだ!」

 

キヒロ「βと違うんだから知らなくて当然だろ。実際に殺るまでは。それにキリトのお陰でそいつは生きてるんだ。むしろ感謝されることはあっても、暴言を吐かれる理由がないな。」

 

キバオウ「くっ!」

 

キヒロ「あの場にキリトが居なかったらまず間違いなく、ディアベル含めそのパーティーは死んでたろうな。それに。」

 

キバオウ「なんや!」

 

キヒロ「βテスターは貴重な情報源だ。むしろ彼らがいなかったらもっと攻略が遅れていてもおかしくはないだろ?」

 

キバオウ「でもそいつは情報を独占して!」

 

キヒロ「配布bookもらっといてその態度は頂けないな。これを作るのにこいつは協力してたのにな。まだ何か言いたいことでもあるか?」

 

キバオウ「…今回は下がってやる。」

 

キヒロ「何言っている。これが最初で最後だ。頭でわからないのなら、体で教えるしかないと、俺は思うが?」

 

流石にやりすぎか?嫌でもこのぐらいしないもこんなやつ止められないし。まぁいいだろ。さっさと2層のアクティベートしに行くか。

 

 

キリト「キヒロ。」

 

キヒロ「なんだ?感謝の言葉はいらないぞ?俺が言いたくて言っただけだからな。」

 

キリト「それでも言わせてくれ。ありがとな。」

 

キヒロ「そうか。これからもよろしくな?キリト。」

 

キリト「あぁ。」

 

キヒロ「アスナ。強くなれよ。死んだら家族が泣くぞ。」

 

アスナ「えぇ。必ず生き抜いてみせるわ。あなたも、無事でいるのよ。」

 

キヒロ「姫の命令なら仕方ないな。」

 

こうして俺は彼女と再開したのであった。




第1層攻略無事に終わりましたね。気づいた方もいると思うんですが、キヒロが使った二刀流。そして技。アレですあれ。16連撃のやつです。まぁソードスキルとしてじゃないので威力は高くないんですが。そしてついにアスナ(名前が)初登場しましたー!そうこれは…次回の本編で書こうと思います!これからもよろしくお願いします!

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