ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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今回は意外なことが出てきます!笑

では!どうぞ!




(やられた…キヒロ達め…いや確かに新しい根城は探してたけどさ?なにもランの隣はないだろ!?昨日あんなことあったばっかでそれはちょっと…嬉しいんですけどね?心が追いついていかないんだが…まぁあいつらも色々考えて買ってくれたみたいだし…ありがたく使わせてもらうとするか…)

 

《キリトとランは昨日の事件後、もう1度キリトが告白し直し、晴れて恋人となった。そして今日はこれからとんでもないことが起きる…》

 

 

アルゴ「呼び出しってなんだヨ。」

 

ピシッ!

 

アルゴ「いった!なっ、なにするンダヨ!」

 

キヒロ「間違えそうになったバツだ。はぁ、いつになったら慣れるんだよ…"姉さん"」

 

アルゴ「あっはっはー…多分無理…」

 

アルゴは俺のリアルの姉だ。年はアスナと同い年。情報屋をやっているのだが、危なっかしくてこっちはいつも心臓が止まりそうになる…ラフコフのアジト探しに行くって言った時は驚いたな。流石に身内を行かせる訳には行かないと思ったから俺が変わりに行ったけどな…まぁ"アルゴも使える"から大丈夫っちゃ大丈夫なんだけどね?女だからどうしても不安になるんですよね…本人にはあまり自覚はないんですけどね…

 

アルゴ「で?今日呼び出した理由は?」

 

急に素に戻るなよ…

 

キヒロ「取り敢えず連絡しとかなければいけないことがある。まず最初に俺は、このゲームがクリアされたら別の世界に行くことになっている。」

 

アルゴ「治療かな?」

 

女って…すげー…

 

キヒロ「察しが良くて助かる。で、2つ目なんだが、もしキリト達になにかあったら力になってあげて欲しい…」

 

(成長したね…)

 

アルゴ「まさか、弟くんからそんな言葉を聞けるとは…人は変わるものだね。」

 

キヒロ「最近は人の心も分かるようになってきたんだ。帰ったらまた面倒臭いことやらされそうだな…」

 

アルゴ「かもね。学校どうするの?」

 

キヒロ「そうだな。多分この世界に来た中高生は1箇所に集められると思うぞ?」

 

アルゴ「監視かな?」

 

これ絶対聞く前にわかってたでしょ、姉さん…

 

キヒロ「まぁ、向こうにいる人からすれば2年、いやもしかしたらそれ以上長い時間異世界にいた人間に、何かしら影響を受けていると思っているだろうからな。精神カウンセラーとか来て何かしらやらされるだろうな。」

 

アルゴ「場合によっては病院送りってとこかしら?」

 

キヒロ「恐らくはね?」

 

アルゴ「ってそんな事じゃなくて、どうするのよ?」

 

キヒロ「ん?…あー、そういうことか。」

 

アルゴ「"戻るの?戻らないの?"」

 

キヒロ「さぁな?分からない…まずそこまで生きているとも限らないしな。」

 

アルゴ「お父さんの馬鹿ね…普通自分の息子を実験台にする?」

 

キヒロ「俺に聞くなよ…」

 

まぁ普通ではないと思うけどな…

 

アルゴ「しかもよりによって"アレ"はしっかりと発症してしまうなんてね…」

 

ほんとだよ。いくら何でもアレはやり過ぎだと思ったわ。

 

キヒロ「まっ、なんとかなるだろ。」

 

アルゴ「兎に角、まずはこのゲームのクリアね。」

 

キヒロ「そうだな。」

 

アルゴ「あの人が誰なのか、検討は付いているんでしょ?」

 

だからなんでわかんの!?

 

キヒロ「あぁ。後はタイミングだ。」

 

アルゴ「頼んだわよ、…君。」

 

キヒロ「任せな。姉さんよ。」

 

《こうしてキヒロ達は別れた。次いつ会うかは分からないが、会えると信じて、前を向いて進んで行く。》

 

 

ピロン♪

 

ん?アスナから?

 

なっ!?

 

〜血盟騎士団ギルド本部〜

 

キヒロ「あの話!本当なのか!?」

 

アスナ「残念ながら本当よ…」

 

ヒースクリフ「昨日偵察隊5ギルド合計20名を送った。最初の10人が入ったのと同時に扉が閉まり、なんとかして開けようとしたみたいだが、何をしても開かなかったそうだ。そして数分たって再び開いた頃には誰も居なかったそうだ。」

 

キリト「ボスの姿すら分からない現状か。」

 

ヒースクリフ「うむ。念の為、黒鉄宮に名簿確認しに行ったが…だからって、攻略を諦めるわけにはいかない…」

 

キヒロ「ぶっつけ本番ってわけか。」

 

キリト「聞いた感じによると結晶無効化空間か。」

 

ユウキ「でも、するしかないんだよね。」

 

ヒースクリフ「そうだな。出発日は明日の午前10時。君たちの活躍。期待しているよ。」

 

バタん

 

ノーチラス「師匠。お久しぶりです。」

 

キヒロ「ノーチラス!?お前まさか…」

 

ノーチラス「はい。今回から1軍で、ボス攻略に参加することになりました。」

 

キヒロ「だっ、大丈夫なのか?」

 

ノーチラス「やだなー、心配しすぎですよ。あっ、そうだ。紹介したい奴がいるんです。エイジ。」

 

エイジ「初めまして。エイジと言います。よろしくお願いします。」

 

ノーチラス「此奴は俺の2つ下の弟でな?まぁよろしく頼みますわ。」

 

キヒロ「おっ弟なんて居たのかよ!」

 

ノーチラス「えぇ、まぁ、何かあったらよろしくお願いします。」

 

キヒロ「縁起でもないこと言うな…」

 

ノーチラス「勿論死ぬつもりはありませんよ?まぁ念の為に、此奴には師匠の剣技を教えてました。」

 

キヒロ「そっ、そうなのか。」

 

ヒースクリフ「久しぶりの再開の最中に悪いのだが、そろそろ時間だ。」

 

キヒロ「必ず、生き残るぞ。」

 

みんな「はい!」

 

《こうして、第75層のボス攻略が始まった。彼らはこのあと地獄を見ることになるだろう…》

 

《人は大切なものの為にどこまで自分を犠牲に出来るのか。人と人との絆が今試される。》

 

(さぁ、私にシステムすら超越する力の存在を見せてくれる者はいるかな?)

 

 




短くてごめんなさい!

次回はもう少し長くする予定です!

あと1、2話で終了予定です!

最後までよろしくお願いします!

(*´∇`)ノ ではでは~

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