では!どうぞ!
《いよいよボス攻略開始の時間まであと二時間というところまで来た。その為、75層の主街区コリニアの転移門前には、一見してハイレベルと判るプレイヤーたちが集結していた。今回参加するギルドは血盟騎士団、整龍連合、スリーピングナイツ、風林火山だ。後はソロでキリトやエギルといった有力プレイヤーがここには集結している。にしても物凄い豪華であり、有名なプレイヤー全員がここに集まっていると言っても過言では無いだろう。二つ名持ちが、6名。ユニークスキル持ちが3名。間違いなく彼等が他のものにやる気を与えているに違いない。》
キヒロ「スゲーなこの人だかり。」
ラン「一応有名人らしいですからね私達…」
中には頼んだぜユニークスキル使い!なんてのも聞こえてくる。
キリト「そう言えばなんでキヒロのバレてないんだ!?」
そう。何故か俺はまだバレていないのだ。影薄すぎ?
キヒロ「まっ細かいことはきにするな。」
?「そうだぜ、きりの字!」
《人一倍うるさい男がキリトの肩を叩く。そこには刀使いのクラインの姿があった。さらにその横には、両手斧で武装した商人エギルの姿もある。》
キリト「なんだ……お前らも参加するのか。」
いやもうちょっと言葉なにかないの君!?
エギル「なんだってことはないだろう!今回はえらい苦戦しそうだって言うから、商売を投げ出して加勢に来たんじゃねぇか。この無理無欲の精神を理解できないたぁ……」
野太い声を出して主張しているエギルに向かって、キリトはなんとこう言った。
キリト「無欲の精神はよーく解った。 じゃあお前は戦利品の分配から除外していいのな。」
鬼かこいつ!現実世界だったら仕事はさせるけど給料は払わないってことだぞ!?
エギル「いや、そ、それはだなぁ……」
こんな反応するのは当たり前だ。寧ろ裁判沙汰起こしても余裕で勝てるぞこれ…ん?血盟騎士団の精鋭部隊が来たか。相変わらず真っ赤っかな格好をしたヒースクリフと、血盟騎士団副団長、アスナの姿も確認することが出来た。これで全員集合かな?あーやめてくれよ、この緊張した雰囲気俺苦手なんだよな…
ヒースクリフ「欠員はないようだな。よく集まってくれた。状況はすでに知っていると思う。 厳しい戦いになるだろうが、諸君の力なら切り抜けられると信じている。…解放の日のために!」
《彼の力強い叫びに、プレイヤーたちは一斉に声を上げ答えた。ヒースクリフはある人物の方に振り向くと、微かな笑みを浮かべ、こう言葉を発した。》
ヒースクリフ「キリト君、今日は頼りにしているよ。二刀流…存分に発揮してくれたまえ。」
キリト「こっちこそ頼む。神聖剣使いのヒースクリフさん。」
そういえばこの二人いるんだから俺の出番はあんまり無さそうだな。
ヒースクリフ「では、出発しよう。コリドーオープン!」
ついに始まるのか…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《75層迷宮区は、僅かに透明感のある黒曜石のような素材で組み上げられている。なんとも幻想的で、誰もが想像していたであろう世界が目の前に広がる。そこには、鏡のように磨き上げられた黒い石が直線的に敷き詰められているたて、空気は冷たく湿り、薄い靄もやがゆっくりと床の上を棚引いているように感じる…》
ユウキ「……なんか……嫌な感じだね……」
キヒロ「ああ……」
この場所自体は嫌いではないが、この空気は好きではない。どっちだかはっきりしないがまぁ察してくれ…
ふと周りを見るとほぼ全員メニューウィンドウを開き最終確認をしていた。やばい不安になってきた…
ユウキ「約束しよう。 絶対生き残るって…」
キヒロ「わかった…約束だ。」
なんとしても、ユウキだけは、守り抜く。
ヒースクリフ「皆、準備はいいかな。今回、ボスの攻撃パターンに関しては情報が無い。基本的にはKoBが前衛で攻撃を食い止めるので、その間に可能な限りパターンを身切り、柔軟に反撃をして欲しい。」
いよいよ始まるか…
ヒースクリフ「では……行こうか。」
《ヒースクリフが扉に手をかけた瞬間から、全員に緊張が走った。男達は最後になるかもしれない言葉を交わす。》
キリト「死ぬなよ。」
キヒロ「死んだらぶっ飛ばすぞ…」
クライン「へっ、お前らこそな!」
エギル「今日の戦利品で一儲けするまではくたばる気はないぜ。」
ノーチラス「死んだらぶっ飛ばせませんよ師匠…」
?「はっはっ…やっと間に合った!」
《その言葉に全員が振り向く。なんとそこに居たのは、アインクラッドの歌姫…ユナがいた。》
ノーチラス「ちょっ!どうして!」
キヒロ「悪いがもう時間ない!ノーチラス!ユナを守り抜け!」
ユナ「待っ、待ってください!私の吟唱スキルでバフを付けます!」
えっ?まじか。ユナ有能…なんかダジャレぽくなったな…
ヒースクリフ「ふむ。これはなかなかのスキルだな。では、戦闘、開始!」
《完全に開ききった扉の中へ、全員が一気に走り出す。内部は、かなり広いドーム状の部屋だった。ある程度進んだところで、自然な陣形を作って立ち止まった直後…背後で轟音を立てて大扉が閉まった。最早開けることは不可能であり、ボスが死ぬか、彼等が全滅するまで開くことは無い。》
モブ「おい…まだ…」
《誰かが、長い沈黙に耐え切れず声を上げた、その時。その瞬間を狙ったかのように、あるものが現れた…》
キヒロ「上だ!全員落下地点予想して回避しろ!!」
(キヒロが叫びそう指示をする。皆半信半疑で上を見た。俺もその場の流れに乗ってみると…ドームの天頂部に…"何かが"貼りついていた。凶悪な形をした頭蓋骨を持ち、鎌状に尖った不気味な腕を持った敵の名は…
【The Skullreaper】…骸骨の狩り手。
まさかとは思ったが、本当に上にいたとは…あいつの感覚には本当に驚かされるぜ。)
キヒロ「固まるな!距離を取れ!!」
《幸い殆どのものが彼の言葉によって遠ざかることは出来た。だが、落ちてくるスカルリーパーのちょうど真下にいた三人の動きが、僅かに遅れてしまった。ここから悲劇は始まった。》
キリト「こっちだ!!はやく!!」
《彼は慌てて叫んだ。その言葉によって、呪縛の解けた三人が走り出す…だが、その時には既に遅かったのだ。スカルリーパーが地響きを立てて落下してきた、その瞬間に彼らの命運は決まった。なぜなら、床全体が大きく震え、足を取られた三人がたたらを踏んでいる間を、ボスが見逃すはずもなかった。その三人に向かって巨大な大鎌が横薙ぎに振り下ろされた。
三人が背後から同時に切り飛ばされたその瞬間、彼らの人生は終わった。
宙を吹き飛ぶ間にも、HPバーが猛烈な勢いで減少していき、黄色の注意域から、赤の危険域と留まることをまるで忘れてしまったかのようにどんどん進む…そして、あまりにも簡単に…ゼロになった…まだ空中にあった三人の体が、立て続けに無数の結晶を撒き散しながら、跡形もなく消えていった…この瞬間にまた、人が死んだ…》
クライン「……一撃で……死亡……だと…んな馬鹿な…」
クラインが口に出した言葉通りに俺もそう思った…こんなこと…有り得るわけない…そもそもSAOでは数値的なレベルさえ高ければそれだけで死ににくくなるはずだ。特に今日は高レベルプレイヤーだけが集まっていると聞いている。攻撃は数発の連撃技なら持ちこたえられるはず、というよりそうでなくてはMMORPGとしては成り立たないだろ…それが、たった一撃で…こんな無慈悲な攻撃があっていいのか?茅場さん、流石にこれはやりすぎでしょ…
アスナ「こんなの……無茶苦茶だわ……」
だよな、俺もそう思った。しかもこのボスモンスターこんなの序の口みたいな感じに見えるぞ…
モブ「わぁぁぁ――!!」
あっやべ!くそっ!間に合え!
キヒロ「なっ!」
嘘だろ…なんだこれ、重すぎる…!
がぁん!
ユウキ「二人同時に受ければいけるよ!ボクとキヒロならできるよ!」
流石俺の嫁さんだ。助かるぜ。
キヒロ「ああ、頼む!ヒースクリフ!もう1本はあんたに託した!」
ヒースクリフ「ふっ、任せたまえ!」
キヒロ「指示はラン!アスナ!任せた!」
ユウキ「鎌はボク達が防ぐ!皆は側面から攻撃して!」
アスナ ラン「「了解!!」」
キヒロ「キリト!一旦俺と変わってくれ!」
キリト「!わかった!」
俺の武器スキルを使えばある程度は削りやすくなるはず…
キヒロ「スイッチ!」
右から左へ、下から上へ。交わしては切ってを繰り返しそこそこのデバフをつけることに成功した。それが功を奏したのか、他のみんなの攻撃が敵の体に食い込み、ようやく初めてボスのHPバーが減少した。
キヒロ「よし!この調子で行くぞ!」
モブ「うわぁぁあああ!!!」
視線を声がした方に向けると、スカルリーパーの尾の先についた長い槍状の骨に数人が薙ぎ払われ、倒れるが見えた。え?あれもダメージ判定出るのかよ!
キリト「くっ……」
キヒロ「悪いがキリト!そのまま頼む!」
ユウキ「キヒロッ……!」
キヒロ「必ず戻ってくる!」
ユウキ「でっでも!」
キリト「ユウキ!向こうに気を取られると、やられるぞ!」
ユウキ「……わかった。必ず戻ってきてね!」
キヒロ「当たり前だろ!」
よしっ、じゃーそろそろ本気出すか。
リミッター解除…80%…
もう…惜しんでる暇はない!
キヒロ「うぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!」
飛天御剣流…
龍槌閃…
九頭龍閃…
龍槌翔閃…
双龍閃…
何度技を放ったか…気が遠くなるまで、刀を振り続けた。
その結果…
一時間以上の激戦の果てに、ついに、決着がついた。
疲れた…
《遂に75層ボス攻略に成功した攻略組…だが、このあと思わぬことが起こる…》
よぉっしゃー!!!!
ここまでは決めていたんで連投出来て良かったぜ!
さぁてと…今日中に終わるかな?
(*´∇`)ノ ではでは~