言い訳としましては、この時期というのがあります…
でも最後までやります!
のでこれからもよろしくお願いします!
では!どうぞ!
第31話 始動
〜復帰〜
(現実世界に復帰し数日がたった。まだ体の自由は全然効かないが、食事できる程度には回復することが出来た。少し状況整理でもしとくか…確か一番最初にあった男、菊岡誠二郎との会話において、俺は内部での話を提供する代わりに、ある交換条件を取り付けた。調べてほしい人をリストアップし、連絡を取れるようにすること。現在地を教えてもらうことにした。連絡を取れたのはエギルとクライン…たったの2人だけだった…キヒロとユウキに関していえばまだ納得はできる。…だが、ランとアスナで連絡つかないのは疑問に感じてた。菊岡さんの話によると、未だに約300人の人が意識を覚ましていないらしい。その中に2人の名前もあるというのだ…まだ、SAOは終わってないというのか…)
《キリトが懸命にリハビリをし、退院して数週間後、SAO事件終了から2ヶ月がたった頃。桐ヶ谷家にある人物が訪ねてきた。その人物とは…》
?「ふっ!ふっ!」
和人「相変わらず精が出るな、スグ。」
直葉「あっ、お兄ちゃん。もぅ見てたなら声かけてよね?」
和人「ははっ、悪い悪い。あまりにもしっかりやってるから悪いと思ってな。」
直葉「まぁ、もう習慣になってるからね。」
(こいつは桐ヶ谷直葉。年は俺の一つ下だが、勉強に関しては既に抜かれてしまっている。やれやれ、やること多くて大変だぜ。スグは今年から高校生、しかも剣道の特待生として入るみたいだ。なにせ全国ベスト8の実力者だからな。そーいえば"あいつ"も剣道やってるって言ってたよな?試しに聞いてみるか。)
和人「スグさ、工藤継裕って人、しってるか?」
直葉「えっ!?お兄ちゃん今あの人がどこにいるか知ってるの!?教えて教えて!!!」
(何この反応…あいつそんなに有名人なの?どうなんだろ…)
和人「えっ?いやわからないけど…どういう人かなーって思ってさ。もしかして知ってるのか?」
直葉「知ってるも何も、小学一年生の時から中学一年まで全国大会連覇してた人だよ!?2、3年の時に出てこなかったから一時期は死亡説まで流れてたんだけど…その口ぶりだと生きてるみたいだね!」
(しっ、死亡説!?まぁ、ある意味そうかもしれん…てか感良すぎないか!?なんとか平静をよそわないと…)
和人「へっへぇ。強いんだな。」
直葉「強いってレベルじゃないよ〜あんなのチートだよチート!1回だけやらせてもらったことあったけど剣筋が見えなかったもん!とても同年代には見えなかったよ!」
(そう言いながらも直葉はなんか嬉しそうだったのは見間違いだろうか?まぁこれではっきりした。あいつが強いのは仮想だけじゃないってことだ…現実も化け物だったとは…)
直葉「それで?その人がどうかしたの?」
和人「別に?」
?「別にってことは無いだろ…」
おいおい…ここまで言っておいてそれは無いだろ…キリト…
(えっ?今の声って…)
和人「きっ、きっ、キヒロ!?」
継裕「よっ、こっちでは継裕だ。よろしくな?」
和人「ななななんでここが分かった!?」
(なにこいつ怖!急に現れてくるとか!忍者かよ!タイミングも良すぎだし!)
継裕「眼鏡に聞いた。ん?こっちは直葉さんかな?久しぶり。」
(おいクソ眼鏡…)
直葉「はっはい!お久しぶりです!」
継裕「同年代なんだか敬語はいらないって。」
直葉「えっえっと…」
継裕「まぁ、呼びやすいほうでいいよ。あっそうそう。こいつには向こうで何度も助けられた仲なんだ。」
直葉「えっ、お兄ちゃんが!?ってことは、継裕さんも"SAOサバイバー"なんですか!?」
("SAOサバイバー"これはあのデスゲームから帰還したものを指す言葉。生き残った約6000名の者達はそう呼ばれている。)
和人「まぁ、一応な?てか俺が助けられたことの方が多い気が…」
継裕「えっ?そうか?」
和人「てかお前リハビリは?」
(そういえばなんでこいつここにいるんだ?アルマトランに行ってるはずじゃなかったっけ?でもキヒロが来てるんならユウキも帰ってきたんだよな?)
継裕「終わった。」
和人「!!!!!!???????」
(何涼しい顔して言ってんのこいつ!?時間的に考えても俺よりは帰ってきたのは絶対遅いよな!?)
直葉「いつ退院したの?」
継裕「先週。」
(???????!!!!!!!早すぎだろ!!ありえないレベルだぞ!?一応聞くか…)
和人「なっ!そんな早くできるものかよ!?」
継裕「まぁな。」
(えっ?…それだけ!?)
直葉「あっあのう、お願いいしてもいい?」
継裕「ん?やる?試合。」
直葉「はっはい!是非!」
継裕「んじゃ、キリト審判よろしくー。」
(どうしてこうなった…てか大丈夫なのか?って思ったけど、改めて体見て見ると…大丈夫だなこれは…少なくとも俺よりは…しかも色々負けてるし…筋肉とか身長とか…くっそ…)
《継裕対直葉の試合だが、結果だけをいえば継裕の圧勝だった。直葉の剣筋はすべて見切られ、まるで相手にならなかった。2年のブランクがあるとは思えない動きをしていたようだ。昔戦った時よりは格段にレベルは上がってるらしいが流石過去連覇していただけに簡単には勝てないらしい。》
直葉「くっ…なんでよ〜…」
継裕「いや〜強くなったなぁ〜、でも、まだまだだね。」
直葉「つ、次こそは!」
継裕「いいねぇ、その負けん気。」
(いやいやいや!?おかしいだろこいつ!身体どうなってんだよ!)
《未だにキリトは継裕の異常さについて理解不能だった…》
和人「そういえば、なんでここに来たんだ?」
(1番肝心なこと聞いてなかったな…そういえば…)
継裕「いや、ちょっとな…」
(なんでそんな、"言いずらそうな顔"するんだよ…)
継裕「明日奈と、藍子のいる場所がわかった。」
和人「なっ!」
(わかったって…菊岡さんでもわからないって言っていたのに…)
継裕「直葉さん、"アルヴヘイム・オンライン"を知ってるか?」
直葉「知ってると言うよりやってますが…」
和人「えっ!?PC音痴のスグが!?」
直葉「うっ…で、でも!これでも古参プレイヤーなんだからね!」
継裕「なら聞いておいて損は無いな。2人は"その中"にいるんだ。」
(はっ?中にいるって…どういう意味だよ…)
和人「えっ!?でもどうやって…」
継裕「この画像を見てくれ。」
(そう言って継裕が見せてきた画像には…決して画質は良くないが、確かにアスナとランに似た人が写っていた。)
直葉「これって、上空制限が出されるきっかけとなった写真ですよね?」
継裕「そっ。たまたまだけど、これを元にあいつらの居場所を探してたらそこにいた。ってわけさ。」
和人「ど、どうやってそこに!」
(俺は自分の感情を抑えきれずつい、キヒロに掴みかかってしまった。キヒロはそれを振りほどくなどということはせず、そのまま静かに告げた。)
継裕「世界樹を攻略するしかない。あいつらのSignalはその上空だからな。」
直葉「そっ、そんなすぐにはとても無理だよ。だって、1年経っても未だに攻略されてないんだよ!?」
継裕「やってみなきゃわからないだろ?勿論行くよな?キリト。」
和人「あぁ…勿論だ!」
継裕「じゃっこれあげるよ。」
(そういって差し出してきたのは…アルヴヘイム・オンラインのソフトだった。正直いって何をしてここまで調べきれたのかは不思議でたまらないがこうなったら、最後まで力を借りよう…)
和人「ありがとう。」
継裕「おう。よし、今日から行くぞ。直葉さん、あなたも来てくれると助かるんだが。」
直葉「はい!もちろん行かせていただきます!」
継裕「助かるよ。プレイヤーネームとかできる限り詳細が分かるとありがたいんだが。」
直葉「あっはい。名前はリーファっていって、種族はシルフ。見た目は金髪のポニーテールってところを除けばほぼ、リアルと同じです。」
(金髪だと…どんな感じなんだろうか…)
継裕「よし。じゃー今日の12時位にログインってことでいいか?俺はインプにする予定だから。」
和人「了解。俺は見た感じスプリガンかな?」
継裕「じゃっ、いっちょ頑張りますか!」
(こうして2人の救出作戦が始まった。まだ先は見えないが俺達なら必ず助けられると信じて…前へ進む、いや、"進むしか"道はない…2人を取り戻すまで…)
《だが彼らはこれから待ち受ける闇にまだ気づいていなかった…》
ALO編始動です!!!
ぶっちゃけると個人的にはめちゃくちゃ難しい…
まぁできる限り原作とは違うオリジナル要素を作りたいと思ってるのでよろしくお願いします!
(*´∇`)ノ ではでは~