ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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今回結構原作に近いかもしれません…

では!どうぞ!


Alfheim Online

(約束の12時まではまだ時間あるので、俺はアルヴヘイム・オンライン、略してALOの事について調べることにした。それで分かったこととは、

 

1・どスキル性、プレイヤースキル重視であること。SAOみたいなレベル性ではなく、ひたすら各種スキルを反復使用することによってしか上昇せず、育ってもHPは大して上がらないそうだ。戦闘もプレイヤーの運動能力依存で、ソードスキルなし、魔法ありのSAOという感じみたいだな。グラフィックや動きの精度もSAOに迫るスペックらしい。まさか茅場晶彦と同等の奴がいるとはな…

 

2・PK推奨であるということ。まず最初にプレイヤーはキャラメイクで色々な妖精の種族の中から1つを選ぶわけだが、違う種族間ならkillありみたいだな。しかも、それぞれの種族にある領地と呼ばれるところから1歩でも外へ出れば他種族は攻撃可能になるみたいだ。安全といえるのはあくまで領内ということらしい。こんなの売れるのか?

 

3・この世界においては飛ぶことが可能らしい。なんでもフライト・エンジンというシステムを搭載しているからだとか。最初は補助コントローラーを使って飛ぶみたいだが慣れてくれば随意飛行で飛べるらしい。だが、これも無限ではなくて時間制限があるとの事。どの種族でも約10分が限界らしい。なんというかいよいよファンタジーの世界が近づいてきたということか。というか、どうやって羽を制御すればいいんだ?

 

4・魔法があるというのもSAOとの違いだな。それぞれの種族ごとに得意不得意があるみたいだが、スプリガンはというと…トレジャーハントと幻惑魔法かよ…どっちも戦闘不向き。やっぱ下調べしてから選んだ方が良かったな…

 

5・制作会社が、大手電子機器メーカーである"レクト"だということだ。といっても、その中でもVR部門が、担当しているということになるんだろう…

 

そういえば、約1週間前…)

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

(今日は藍子に会いに所沢にある高度医療機関に来た。そこにおいて、藍子こと、ランは眠っているというからだ。彼女は相変わらず美しく感じる。肌の色は透き通るように白く、病的な色合いは全くないな。)

 

《その時、ある2人の男が入ってきた。1人は初老の男性。もう1人はかなり若いと思われる男性だった。》

 

?「やぁ、来ていたのだね。桐ヶ谷君。いつもすまないね。」

 

和人「いえ、来たくてきてるので。」

 

?「紹介しよう。彼は総合電子機器メーカーレクトにある研究所で主任をしてる須郷さんだ。」

 

須郷「よろしく、須郷伸之です。そうか、君があの英雄キリト君か。」

 

和人「…桐ヶ谷和人です。よろしく。」

 

?「いや、すまないね。SAOサーバー内部のことは口外禁止だったな。あまりにもドラマティックな話なのでつい喋ってしまった。彼は結城彰三氏の腹心の息子でね。その縁もあって昔からよく話す仲なんだよ。」

 

須郷「あぁ、紺野さん、その事なんですが…」

 

紺野「…そうか。しかし、君はいいのかね?まだ、若いんだ。新しい人生だって…」

 

須郷「僕の心は昔から決まっています。藍子さんが、今の美しい姿でいる間に…ドレスを着せてあげたいのです…」

 

紺野「…そうだな。そろそろ、覚悟を決める時かもしれん…では、私はこれで失礼させてもらうよ。桐ヶ谷君、また会おう。」

 

(は?話の流れ的には…"結婚だよな?"どういうことなんだよ…)

 

須郷「…君はあのゲームの中で、藍子と暮らしてたんだって?それなら、僕と君とはやや複雑な関係ということになるかな?」

 

(なんだよ。その顔…酷薄という以外に表現する言葉を持たない…恐ろしくいやらしい顔だ…)

 

和人「さっきの話ぶりだとまるで結婚するみたいな言い方だったが、この状況で出来るわけないよな…」

 

須郷「確かに、この状態では意思確認が取れないゆえに法的な入籍はできない。書類上は僕が紺野家の養子に入ることになる。…実のところ、この娘は、昔から僕のことを嫌っていてね。親達は知らないが、いざ結婚となれば拒否される可能性が高いと思っていた。だからこの状況は僕にとってとても都合がいい。」

 

(何言ってんだ、こいつ。藍子の昏睡状態を利用する気なのか!?)

 

須郷「いっておくが、これは正当な権利だよ。ねぇ、桐ヶ谷君。SAOを開発したアーガスがその後どうなったか知ってるかい?」

 

和人「…解散したと聞いた。」

 

須郷「うん。開発費に加えて事件の補償で莫大な負債を抱えて、会社は消滅。SAOサーバーの維持を任されたのがレクトのフルダイブ技術研究部門さ。具体的にいえば僕の部署だよ。」

 

(なっ!この男、藍子の現状どころか生命そのものを己の目的のために利用する気なのか…だとしてもそれなら普通に考えて明日奈になるはずだ…藍子になるわけ…)

 

須郷「今疑問に思っただろう?確かに紺野家は直接は関与していない。だが、資本提供等でうちと繋がっている。最初は明日奈にしようかと思ったけど、こちらの方が"上"なんでね。」

 

和人「そんなこと…許されるとでも…」

 

須郷「誰が許さないんだい?これは正当な権利だと言ったはずだがね?まぁともかく、どんな約束をしたか知らないが、今後一切ここには来ないでもらいたいな。紺野家との接触も遠慮してもらおう。まぁ、そもそも、君と藍子じゃ全然釣り合わないがね。」

 

須郷「式は来月この病室で行う。君も呼んでやるよ。せいぜい最後の別れを惜しんでくれたまえ、英雄君。」

 

(この時俺は、無力なんだとはっきり思い知らされた。ここは仮想空間じゃない。剣が無ければ、俺は何も出来ないのか…)

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

和人「やはり、須郷が絡んでいるとみて間違いなさそうだな…そろそろ行くか…」

 

(頼む、もう一度だけでいい。俺に力を貸してくれ!)

 

和人「リンク・スタート!!」

 

 

 

キリト「ふぅ。少し早かったか?ん?キヒロもログインしてるみたいだな。」

 

シュゥゥワァァン…

 

キリト「えっ?ちょっ?!」

 

(なんでいきなり転送されてんだ!?てかこの世界にそんなものあったか!?)

 

?「よっ、久しぶり。」

 

(目の前にいたのは、とても見覚えのある顔、格好をしたキヒロだった。)

 

キリト「なっ!なんでお前!"あの時"のままなんだよ!」

 

キヒロ「まぁまぁ、そう怒るなって。ほら、お前のもやってやるからよ。」

 

(そういって急に、ホロキーボードを恐ろしい速度で打ち込んでいくのを見届けていたらいきなり前が光に包まれた。そしてその光が消えると…)

 

キリト「こっ、これは!?」

 

キヒロ「お前も、"あの時"装備だ。」

 

(なんという男だ…これはまさに、SAOでの俺の姿だ。武器、ロングコートに至るまで全てがあの時のままだ。)

 

キヒロ「アイテムは破棄しろよ?使えもんにならないから。」

 

(言われた通りにアイテム欄を開くとわかったこと。

 

1・ステータスが初期どころの話ではないということだ。見を覚えがあるというレベルではない。なんと、ここまであの時のままだった。流石に二刀流は無かったが…なんというか、こんなのビーターじゃなくてチーターだな…

 

2・アイテムは全て文字化けしていたということだ。まぁこれが当たり前なんだきっと。多分この中には思い出深いものがあったに違いないが、1個もまともに読めないとは…

 

てかこれGMに見られたらまずいんじゃ。)

 

?「直接みられない限り問題はありませんよ。」

 

(ん?なんだか聞き覚えのある声だな…)

 

キヒロ「ユイの言う通りだ。だから普通にしていろよ?目をつけられたら終わりだぞ。」

 

(いやいやいや、こんなの普通にしてられるレベルをとうに超えてるぞ…てかやっぱりユイだったのね…)

 

ユイ「さてと"また転移"しますか?父上。」

 

キヒロ「ん、そうだな。頼むわ。」

 

ユイ「キリトさん、もう少し近づいてください。」

 

(ん?転移するだと?どこに?)

 

ユイ「転移、"スイルベーン"」

 

《こうして、藍子、明日奈救出作戦が本格的に始動した。期限は1ヶ月。そしてその頃のあの娘達はというと…》

 

 

 

 

?「信じてますからね…

 

 

 

キリトさん…」

 

 

 

 

 

?「あの人大丈夫かしら?

 

 

 

キヒロ君。」

 

 

 

 

 

?「お兄ちゃんおそいなー。」

 

 

 

 

 

?「早くリハビリ終わらせないと、

 

 

 

キヒロに会えない。」

 

 

 

 

 

?「継裕のやつ、大丈夫かしら?私が助けに行った方がいいのでは…」

 

 

 

 

《そして、ある男達はというと…》

 

 

 

 

?「藍子ちゃん達をしっかり助け出せよ、キリト。」

 

 

 

?「早くラーメン食いに行きてーぜ!きりの字!」

 

 

 

 

?「お前も成長したのだな、流石我が息子だ。」

 

 

 

 

 

 

 




いやーつっかれたー!w

途中から矛盾点が出てきそうになって冷や冷やしたわ…

まっ、新キャラ出せたし!よしとさせてくれ!w

(*´∇`)ノシ ではでは~

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