ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

37 / 85
最近サブタイトルを考える時間が長くなったように感じている日々です。

お気に入りこないかなー?感想来ないかなー?待ってるよー!

では!どうぞ!


新たな力

《現状としては、キヒロ達3人はサラマンダーの追っ手から逃げていた。何が悪いことをした訳では無いがここは中立地帯。何が起きるかわからない場所で他種族と会うのは避けたいところ。しかもわざわざサーチャーを使ってまで探しているということだと、簡単には見逃してはくれないだろう。人数も揃えてきているところから本気なのは間違いない。しかも前衛はガードに徹する盾役とし、残る9人のメイジが回復と攻撃を担うという布陣みたいだ。圧倒的物量差の中彼らはどう戦うか…》

 

 

キヒロ「にしても分が悪過ぎる…どうやら敵さんはかなりの高位魔法まで使えるらしいが、こちとら魔法戦士は居ないんだよな…しかもなんだあの前衛、ガチガチ過ぎだろ…」

 

(キヒロ君の言う通り、これは明らかに"私たち対策"の陣営…2人の物理攻撃の威力の高さを把握しているということなの…?理由はどうであれ、状況はかなり不利…)

 

キリト「状況はどうであれ、ここにいたら狙い打たれる。突っ込んで活路を開くしかない。」

 

《そう言ってキリトは飛び出していった。確かにキリトの攻撃の重さに関しては一目置いている。1人相手なら軽々打ち破れるだろう。だが、今回のタンクは3人。いくらキリトでも少し無理があった。果敢に何度も挑むがすべて弾き返され、狙い打たれる。リーファが回復魔法をかけ続けてはいるがいずれ、数の差を思い知ることになる。相手のメイジの数は9人。こちらは2人。しかもリーファ達は魔法特化してる訳じゃないので、スキル値もそんなに高い訳では無い。じりじりとだが、確実に敗北…全滅に近づいていた。》

 

リーファ「キリト君!もう諦めようよ!また1からやり直そ!」

 

キリト「それはやだ。俺が生きている限り、パーティーメンバーを、殺させはしない!そう決めたから!」

 

そうか…まだ"あの時のこと"…引きづっているのか…無理もない…か。

 

(お兄ちゃんはちゃんと、"この世界を生きてる。ここをただの仮想世界としてじゃなく、"もうひとつの現実"として捉えている。

 

だったら私も、たとえ負けるとしても、最後まで足掻いてやる!)

 

ユイ「リーファさん、次の攻撃を全力で防いでください!」

 

リーファ「えっ?でも」

 

《リーファはユイから感じる並々ならぬ覚悟を感じた。彼女はそれに耐えきれず、同意した。その時なんと、キリトが戻ってきた。当然敵からしたら、まとまっているのですぐ様攻撃魔法を放つ為スペルワードを読み上げた。リーファはそれに対抗すべく得意の高速詠唱で追いつき、少しばかり早く、リーファの魔法が発動された。敵はこれで勝利を確信した。マナポイントの差でも勝てるとふんでいた。だが、彼らはある一人を見をとしていた。》

 

キヒロ「上出来だ。こっからは任せな。」

 

(何、この詠唱?確か見た目を変える魔法だったかな?でも大抵はスライム相当の雑魚モンスターにしかならないはず…これは賭け失敗かな?でも人数差の割には善戦できた。)

 

《リーファの見立て通りキヒロが詠唱したのはまさにその魔法だった。だが、それはあくまで"聞かせてる"だけであり本来はこう発音していた。"システムコマンド、ID〜、パスワード〜"と。》

 

リーファ「えっ?なにあれ…"誰?"」

 

《リーファたちが目にしたのは長い青髪に露出がそこそこある衣装の出で立ちで、身長ほどもあろうかという長い魔法杖を持った青年だ。顔の出で立ち等はほぼ変わってないことから、なんとかわかると言ったところだが、顔を見慣れてないと誰だか判別するのは難しかっただろう。》

 

キヒロ「ラムズ・アルサーロス!(降り注ぐ雷槍!)」

 

《彼が放った技は、敵のパーティーを全滅に追い込んだ。一撃でこれほどの威力を持つものは今までになかったのだろう。あっという間に全滅した。術者が消滅したとともに、土魔法の壁も消えた。そしてここから、ある推測に至る。》

 

リーファ「にしてもなんで私達狙われてたんだろ?」

 

キヒロ「……なにか連絡来てないか?フレンドから。」

 

リーファ「え?ちょっと確認してみるね。」

 

(やっぱり、あの一件以来きてないわね。一応いうべきかな…?まぁ、言わないよりはいっか。)

 

リーファ「えぇと、やっぱり僕の思った通りだった。気をつけて、Sで終わってるけど…これがきたわよ?」

 

文的に送り主は何かしら調査してたみたいだな。それに情報を抜き取るのに一番いいのはターゲットの近くにいること。そして恐らくターゲットは…S…さ、し…まさか!?

 

キヒロ「シグルドだ、多分だけど。一旦落ちてリアルの彼に連絡とった方がいい。」

 

(シグルド?確かにSだけど…まぁ取り敢えず落ちて連絡とるか。)

 

リーファ「わかった。確認してくるね。」

 

 

 

キリト「なんで、シグルドなんだ?」

 

キヒロ「可能性としての話だよ。俺が知ってるSなんてそいつしかいないし。あと単純にSがスパイ用語だからかな?」

 

キリト「へぇ、スパイだとしたらなんのだ?」

 

キヒロ「確かシルフの前領主は討たれて金が偉くかかったんだろ?今回も多分それだ。しかもケットシーのおまけ付きと来たらスパイとしての活用はあるな。」

 

キリト「ケットシー?なんで出てくるんだ?」

 

キヒロ「このルグルー回廊を抜けた蝶の谷って所で同盟の調印式をやるみたいなんだ。で恐らく襲うのはサラマンダー。しかもスパイはシルフ出となったらケットシーとシルフとの戦争は避けられないだろ?そーすればサラマンダーにとってはいい事づくめなんさ。パワーバランスも逆転されたくないって言うのもあるんだろうな。」

 

キリト「なんでそこまで知ってるんだ!?」

 

キヒロ「事前にユイに先行ってもらっててそこで洞窟内を進んでいるサラマンダーの大部隊を確認することが出来たみたいだ。さらにその奥に両種族合計12名確認できたらしい。俺はそれをもとに推測し、言っただけさ。」

 

キリト「だとしても人間離れしてるがな!?」

 

 

リーファ「……ごめん……あたし行かなくちゃ……」

 

キヒロ「助けに行くんだろ?スマンがお手を拝借。」

 

リー キリ 「「えっ?」」

 

キヒロ「間に合うといいな…転移!!〜!!」

 

《二人同時に思う。

 

(この人何者?本当に同い年?)

 

(前から思ってたけど、何者なんだ?逸般人では無い気がするけど…)

 

たしかに彼は傍から見たら一般人の範疇を超えているかもしれない。だが、彼が超えているのはそれだけでは無かった。彼の本当のことを知れる日がくるのか…》

 

 

 

《まだ、サラマンダー部隊は到着していない。本当にギリギリの所でキヒロ達は間に合った。まぁ突然会議場に人が現れたことにその場にいたものは驚愕していたが、そんなことを気にする間もなく、刻一刻と時間は迫ってきていた。》

 

 

キヒロ「俺のことはウンディーネで頼む。」小声

 

リーファ「えっ?あーうん、りょーかい!」

 

キリト「りょーかいだ。んじゃそれをうまく使わせてもらうな?」

 

キヒロ「あぁ、そうしてくれ。なるべく戦闘は避けたい。」

 

(だよねー。あんな技ALOには無いって言ったら凄くあたふたしてたし…今更だけど…キヒロ君めっちゃ怪しい…)

 

?「止まれ。予想外の種族がいるな…」

 

キリト「俺はキリト!!スプリガン・ウンディーネの同盟大使だ!!この場を襲うからには我々4種族との全面戦争を望むと解釈していいんだな!?」

 

《とてつもない大声に敵陣営は多少後ずさりしたが、先頭にいる男。ユージーンは違った。その獰猛な瞳で真実か否かを見極めようとしている。》

 

ユージーン「貴様が大使とはにわかには信じ難いが…?護衛の一人もいない貴様がか?」

 

キリト「ここには貿易の取引しに来ただけだからな!それに俺に護衛は逆に足でまといなんでな!」

 

ユージーン「ふっ…そちらのウンディーネの貴様は?どうなんだ?」

 

キヒロ「俺も同じく同盟大使だ。確かめたいのなら少しばかりやってみるか?」

 

《その瞬間、場の空気が凍った気がしたという。まぁそれもそのはず彼が喧嘩売ったのはサラマンダー最強の剣士、即ち"ALO最強の剣士"なのだから。果たしてどうなる!?》




ここで終わりにしてごめんなさい!

次回はいよいよ…って感じです!

(*´∇`)ノ ではでは~

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。