ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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ここは少し原作と違います!と言うよりほぼオリジナル!

コメントこないかなー?泣

では!どうぞ!



裏切り

《キヒロが言った瞬間その場の空気が凍った。ALO最強の剣士と言われているユージーンに勝負を挑むとは誰が思っただろう。あちこちから自殺願望者だの、ドMだの言いたい放題言っているのが聞こえてくる。本人は全く気にしてはいないが…それにユージーンがこれに乗る必要は無いのだ。乗った振りをして全員で突撃なんていう可能性もある。いやそうすべきなのかもしれない。だが、この男はプライドが高いがために話に乗ることにした。》

 

ユージーン「ふっ、威勢がいいのは嫌いじゃない。俺の攻撃を30秒耐えきったら貴様を大使と認めてやろう。」

 

キヒロ「まっ、そうこなくっちゃな。」

 

《普通の人ならため息ぐらいつきたくなるこの状況。実際ある人物以外のものは皆、盛大なため息をついた。勿論リーファもそれに含まれるが…》

 

キリト「まっ、頑張ってこいよ。」

 

《キリトは信頼をしていた。勝つとは思ってても、負けるとは微塵たりとも思っていない。当然といえば当然。あのSAOでの動きを見ていたのだから。だが、どうやって闘うのかは想像出来なかった。今のキヒロの武器は杖だ。斬撃要素は無く打撃要素しかない。当然攻撃パターンもそんな多い訳では無いから…という思考にいたり少々不安になってしまったキリトでした。》

 

キヒロ「いつでもいいぞ。どっからでもかかってきな。」

 

(なんという挑発…キヒロらしいと言えばらしいけどな。)

 

ユージーン「ふっ、ではゆくぞ!!!」

 

《ユージーンは正面から斬りかかっていった。当然キヒロはガードする為杖を前にかざし…なんということか、ユージーンの剣がすり抜けた。そのままキヒロに迫り…真正面からの攻撃をもろに受けたキヒロは地面と衝突し、派手な音を立てた。》

 

サクヤ「不味いな…あれは魔剣グラム。伝説武器の1つ。対抗できるのは同じく伝説武器のエクスカリバーのみと言われているが。」

 

アリシャ「しかもエクストラ効果付きで物体をすり抜けるんだよ!?」

 

リーファ「そんな…!?」

 

(それにエクスカリバーの方は入手方法も見つかってないのに…)

 

《土煙の中から飛び出しユージーンに"斬りかかった"キヒロ。果たしてどうやって闘うのか。》

 

キヒロ「随分と面白い効果付きだなその武器は!」

 

ユージーン「ほう、よく生きていたな。首をとるまでに変更でいいな?」

 

キヒロ「最初っからその気だったろ!?」

 

にしてもやばいなあれ…すり抜けとかチートじゃん…さてとどう攻略するかな!

 

取り敢えず"杖に纏わせて"おくか。

 

《キヒロが、行ったのは杖に"気"を纏わせることだ。気=魔力だ。これにより、魔剣グラムの効果を防ぐことが出来る。そう、要は"物体に触れさせなければ良い"のだ。これでエセリアルシフトを完全にシャットアウトした。ここからキヒロの猛攻が始まる。》

 

ユージーン「(可笑しい…何故、俺の剣が通らない!?)」

 

キヒロ「所詮は武器の性能に頼っていた奴ということか?そんな程度なら、俺には勝てないぞ。」

 

《キヒロは杖に纏った気から斬撃を飛ばし始める。あくまでこれは"気"であるのでユージーンにガードする手段はない。》

 

キヒロ「(気攻剣!!)」

 

ユージーン「くっ!?」

 

(防げない、だと!?馬鹿な、有り得ん!)

 

キヒロ「そろそろ終わりにするな。」

 

《そう言いながらキヒロは"もう一本の杖"を生成し、二刀流として、ユージーンに斬りかかった。後数回当てれば消滅というところでユージーンの、恐らく防具の特殊効果だと思われる防御結界が張られた。が、それをものともせず結局キヒロが押し切り、勝利した。

 

数秒の沈黙…

 

それを破ったのはサクヤであった。》

 

サクヤ「見事!見事!」

 

アリシャ「すごーい!ナイスファイトダヨ!」

 

《2人の言葉を皮切りに色んな所から拍手喝采が起きた。いくら領主間で争いがあるといい、やはり彼らも1プレイヤーなのだ。目の前で素晴らしい剣技を見たら感嘆とするものだ。そんな時彼らは…?》

 

 

キヒロ「ふぅ、ちょっと危なかった〜」

 

キリト「結構余裕だったみたいだけどな?」

 

リーファ「武器生成魔法なんて無いんだけど…」

 

 

キヒロ「頼む、誰か蘇生してくれ。」

 

サクヤ「分かった。」

 

 

ユージーン「まさかウンディーネに貴様のような者がいたとはな。世界は広いということか。」

 

キヒロ「どうかな?信じてもらえるか?まぁ、無理っていうなら今度は容赦なく」

 

ユージーン「遠慮しておこう。先程の戦いで嫌という程わかった…出来れば貴様とはまた戦ってみたいものだな。」

 

キヒロ「機会があれば、な。だが、こーゆーのはやめてくれよな?」

 

ユージーン「あぁ、ではまたな。」

 

《そう言ってユージーン率いるサラマンダーの大部隊は自分の領地に向かって帰っていった。そしてキヒロは問い詰められる…》

 

サクヤ「見事であったな。だが、ユージーンのあの剣を防ぐとは一体どのような手を使ったのか、気になるところだな。」

 

アリシャ「キミ本当にただのプレイヤー?にしてはちょっと強すぎる気もスるけど?」

 

《こんなこと聞かれるのは仕方ないだろう。ユージーンを破っただけならまだ話はわかる。だが、問題は初撃以外全くキヒロが攻撃を喰らわなかったことだ。魔剣グラムの能力を知っているものなら尚更不信感を抱くに違いない。だが、彼のことをかばってくれる仲間がいた。》

 

キリト「その点に関しては大丈夫だ。こいつは俺のリアルの友達だから。」

 

リーファ「うん、あたしもその点に関しては保証する。確かにチートみたいに強いけど…」

 

サクヤ「そうか、リーファがそこまで言うなら信じよう。それより何故ここが分かった?」

 

リーファ「それはね?」

 

《リーファはレコンの努力によりわかった情報をサクヤに伝え、それで、ここまで来たのだと言った。それを聞いた彼女はしばしの時間驚いたものの、納得したような表情で言った》

 

サクヤ「そうか、ここの所シグルドから苛立ちめいたものは感じてはいた。きっと許せなかったのだろう。誇り高いあいつのことなら尚更…」

 

リーファ「だとしてもこれは」

 

キヒロ「男ってそーゆーものだぜ。特にプライドの高いシグルドのようなやつは特に。たとえ罠だとわかっててもきっと奴は同じことをしたさ。」

 

サクヤ「そうだな、私もそう思う…ルー"月光鏡"頼めるか?」

 

アリシャ「夜じゃないからあまり長くは持たないヨ?」

 

サクヤ「構わない、すぐ終わる。」

 

月光鏡ってなんだ?よくディズニー映画で見るあれか?鏡に自分以外のが映るやつ。あっ、シグルドのおじさんだ。

 

サクヤ「シグルド」

 

《彼女の凛とした声を聞いた鏡の向こうにいる相手、シグルドは驚愕の表情で椅子から飛び上がった。めは限界まで開かれ、少し動揺しているようにも見える。》

 

シグルド「さ、サクヤか。なんだ?会談はどうした?」

 

サクヤ「無事に終わりそうだ。そうそう、予期せぬ来客が来た。"ユージーンが君によろしく"と言っていたよ。」

 

《ユージーン、その名前が出た瞬間、シグルドは顔面蒼白となった。自分の裏切りがバレたと悟ったのだ。傍らに映るリーファ達を見て疑惑が確信に至った。だが、この男は高を括っていた。軍務を預かっている自分が追放されるわけないと。》

 

サクヤ「シルフでいる事が耐えられないみたいだからな。貴様を自由にしてやろうと思った。」

 

《領主専用のシステムウィンドウを開き、シグルドにメッセージを送るサクヤ。それを見たシグルドは驚き、そして怒った。》

 

シグルド「正気かサクヤ!?この俺を、追放するだと!?」

 

サクヤ「そうだ。レネゲイドとして中立域を彷徨え。いずれそこにも新たな楽しみが見つかることを祈っている。」

 

シグルド「うっ、訴えるぞ!権力の乱用で訴えてやる!」

 

サクヤ「好きにしろ。」

 

《次の瞬間、鏡の向こうにいた男は消えた。きっと今頃アルンを除くどこかの中立域をさまよっているだろう。

一息ついたサクヤはアリシャを代表とするケットシーの者達に謝罪をした。領主であるアリシャからは死んでなければ結果オーライという励ましを受けたのであった。

そしてここからとんでもない勧誘が始まる…》

 

サクヤ「さてと、キヒロ、と言ったな。どうかな?シルフで傭兵をやらんかね?」

 

ちょっと待て、なんだこれ…めっちゃ柔らかいのが当たってる当たってる!?

 

アリシャ「ケット・シーはどうかな?3食おやつとお昼寝付きだヨ!あっ!サクヤちゃん色仕掛けハンターい!!」

 

とか言いつつこの人も当ててきてるんだよなぁ…てか逆からだったらハラスメントコード出ないのね…なんかいい匂いするんだけど…耐えろ…

 

サクヤ「人のこと言えたものか!貴様も密着しすぎだ!」

 

誰か助けて…

 

リーファ「だめー!!キヒロ君はあたしの」

 

キリト「リーファ?」

 

《この時リーファは気づいてしまった。キヒロ…継裕に抱いていた気持ちを…そしてこの気持ちは中学の大会で見てからの気持ちと同じだということに…》

 

(そっか…あたし、キヒロ君が好きなんだ…)

 

キヒロ「お言葉はありがたいんですが、俺達、アルンに行くことになってるんです。出来れば世界樹攻略の手助けもしていただきたいんですが…」

 

(商売上手だなキヒロのやつ…)

 

サクヤ「勿論協力はするがとても1日2日では…

 

リーファ、領地をでるのか?」

 

リーファ「うん、ちょっと旅に出てくる。大丈夫、いつか戻ってくるよ。」

 

サクヤ「そうか、達者でな。」

 

キヒロ「資金ならこれくらいあれば足りるか?」

 

《そう言ってキヒロがオブジェクト化し、出したものは…

 

10万ユスリル硬貨だ。かなりの数がある…続けて袋が3つそこには置かれた。》

 

アリシャ「……何してこんなに稼いだの……こんなの城が立つレベルだよ……」

 

サクヤ「これだけあればおそらく足りるだろう。けどいいのか?こんなにも。」

 

キヒロ「時間が無いしな。それにまだあるから心配するな。」

 

《本日2度目、場の空気が凍った。通常、この袋1杯稼ぐにしても邪神級モンスターを気が遠くなるまで狩っても満パンにはならないのだがら…それを3つもしかも、まだ余力があるとなれば絶句するのも当たり前だ。

 

暫し会話を交わした後、それぞれの領主は世界樹攻略の為にと領地へ帰っていった。残ったリーファ達は近くの街に泊まるため、向かって行った。》

 

リーファ「じゃ、また明日。」

 

キヒロ「あぁ、お疲れさん。また明日な。」

 

キリト「お疲れ、明日は昼ぐらいからでいいか?」

 

今の時間は23時30分…うん、大丈夫だな。

 

キヒロ「うん、それで頼む。」

 

《こうして3人ともログアウトしていった。

 

ログアウトしたキヒロは父が言っていたことを思い出し、父の元へいく。》

 

 

継裕「なんのよう?父さん。」

 

 

《ここで父に言われることとは!?》

 

 

 

 

 




色々衝撃だった方もいるかもしれませんね。笑

次回も結構衝撃的かも笑

(*´∇`)ノシ ではでは~

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