これからもよろしくね!
では、どうぞ!
「では、おやすみなさい。父さん。」
「あぁ、おやすみ継裕。」
俺の部屋は2階にある。階段上って右に曲がり数歩進めば俺の部屋だ。因みに上りきってすぐの所には姉の部屋がある。
「あっ、おかえり〜継裕〜」
「おかえりひろくん♪」
まだ居たのかこの人…そろそろ寝たいんだけど…
「心配しなくても、部屋に戻るよ〜そんなに早く木綿季ちゃんと一緒に寝たいの〜?」クスクス
「なっ!?」
そうだ。そうだった…今日からこの部屋で何日か過ごすんだった!
「ふぇ!?そ、そうなの継裕!?」
どう答えるのが正しいか…本心は一緒に寝たい。それは否定しない。でも、それはどうなんだと思ってもいる…なかなか難しい問題だな…
「じゃ、私はこの辺で失礼するね〜」
そう言って俺の姉、葵は部屋に戻っていった。取り敢えず寝たい…今日は疲れた…
「つ、継裕?」
「悪い、少し寝たらしたらどくから…」
え?ってもう寝てるよ…よっぽど疲れてたんだなぁ〜ぐっすりだね。そんな状態なのに、ボクがいるから…ボク1人分なら大丈夫そうだな。隣お邪魔するね?継裕…
こうして2人揃って同じベットで寝たのでありました。
次の日
なんで木綿季が隣にいるんだ!?心臓に悪すぎる!?えっと確か俺はあの後寝て…そっから先記憶にない…変なことしてないよな…そう言うのはちゃんと結婚して、経済的にも安定してきたらと思ってたし…大丈夫だよな俺!?
「ん、あ、おはよ〜継裕。」
「あっ、あぁ、おはよう木綿季。」
大丈夫そうだな…
「おっはよー!!2人とも!!朝ごはんだよ!!」
あっ、1番めんどくさいの来た…
「おっはよー葵お義姉さん!!!」
「木綿季ちゃん継裕に変なことされてない?大丈夫?」
……大丈夫だよな?俺………
「ん?変なことされてないよ?ってか、ボクの方が継裕に抱き着いて寝てたから苦しかったかも…ごめんね継裕。」
寧ろご褒美です。ありがとう木綿季!だがここはあくまでポーカーフェイスを貫く。それが男だ。
「別に気にすんな。」
朝は、ご飯に味噌汁、御菜に漬物と言う一般的な料理だ。基本、工藤家では朝はこのように和食が多い。これは両親ともにそう言う家で育ったというのが大きい。木綿季の家はわからんが…
「美味しそうですね!お義母さん!」
「ありがとう木綿季ちゃん。今度からは木綿季ちゃんにも一緒に作ってもらおうかしら?」
「ほ、本当ですか!?ありがとうございます!!」
そんなに嬉しいことなのか?まぁ、木綿季が喜んでいるのなら良しとするか。
「今日の予定は何かあるお母さん。」
「そうねぇ、今日は特に無いかしら?」
「なら木綿季と一緒に皆でお出かけしませんか?勿論継裕も連れて。」
なんでだよ…
「そうねぇ、それはいいかもそれないわね。」
まぁこうなるとは思ったけど一応反論しとこ…
「俺1人でも平気だから女性の皆さんで楽しんできたら?」
空気読みなさいよバカ弟…
「ぼ、ボクは継裕と一緒に行きたいな…」
「行きます、いや行かせてください。」
案外簡単な男ね継裕って…
「えっ、えぇ。では、9時出発にしましょうか。」
こうして俺達は約2年ぶりに家族で出かけることとなった(父はいない)
場所は、少し離れた所にあるショッピングモールだ。と言うのも普段母はこういうところに来ないので、偶にはという事で、葵姉さんが誘ったからだ。まぁ、女性が4分の3を占めるため、必然的に回る所は決まってくるが…
「では、お気をつけて行ってらっしゃいませ。」
「澤入さんも、羽を伸ばしてきてくださいね。」
「ありがとうございます奥様。では、失礼致します。」
とか言いつつ、SPはそこら中に居るんだけどね…母さん達は気づいて居ないみたいだけど…
「何でもあるのねこの場所は。」
「それがひとつの魅力だからね。木綿季どこか行きたいところある?」
「うーん、このアクセサリー店に行きたいかな?」
…………、探そ……………
そのアクセサリー店には、主に鉱石を使った物が多く存在した。その為なのか、値段が高くあまり客は見当たらない。何故、このような店がここにあるのか…えぇっと、確か木綿季の誕生日は5月23日だったな。誕生石は…エメラルドだっけ?ブレスレットかネックレスか指輪か…指輪はもっとちゃんと決めたいからまた今度にしよう…うん、ネックレスだ。5万くらいか。悪くない。あいつらはあそこか。ならバレず買えるかな?
「すまん、これくれ。」
「こちらですね。5万と2450となります。」
「カードで。後、プレゼント様に包んでくれ。」
「はい。わかりました。どうぞ。」
「どうも。」
ふぅ。何とか買えた。念の為カード持ってきておいて助かったわ…まだかかりそうだな。外出て待ってるか。
数分後
「お待たせ!」
「お待たせって継裕も何か買ったの?」
「ん?言っとくがこれは姉さんのじゃないぞ。木綿季のだ。って事ではい、どうぞ。」
「え?あっ、ありがとう…実はボクも継裕の買ったんだぁ。はい!!」
俺が木綿季から貰ったのは…
俺の誕生石のサファイアのネックレスだ。
「えへへっ、お揃いだね!」
なんか、初めて恋人らしいことが出来た気がする。楽しいなこういうのは…俺、幸せだ。
「次は服屋さんに行こー!!」
服選んでいる時、木綿季はずっと姉達の着せ替え人形だった。着替える度俺に感想求めるのだが…どれも可愛すぎてまともに正面から見たのは1つも無いかもしれない…直視するには美しすぎた…ワンピース、スカート、ショートパンツ…どれをとっても素晴らしすぎた…まさに女神ここにありという感じだ。無論何を着せても、良いとしか言わない俺だから、途中から意見を聞くことは辞めたらしい…だって、それしかいいようがないんだから仕方ないだろ!?そこそこ時間かかると思ったのでしばらく外で待っていたら、なんと3人とも着替えて出てきた。その瞬間周りの人達の視線は彼女等に注がれる。母さんはまさにLadyと言うような出で立ち。姉さんは素肌を惜しげも無く披露した女子高生らしい服装。木綿季は、ボーイッシュに決めており尚且つ可愛いという正に最強の格好をしていた。これに目を奪われない方がおかしい。だが、当然俺がそこに見合うわけない為(結構ラフな格好)、急いで服屋に向かった。(一応メールで伝えた。)
「にしてもまさかあんなに変わるとはな…はぁ。木綿季可愛すぎかよ…」
さてと、速攻で選んでちゃっちゃと木綿季達のところに戻りますか!
俺が選んだのは、雑誌に載ってたモデルとまさに同じ格好だ。正直気が引けたが、悩んでる時間がおしいと思ってたし、手っ取り早いので、これに決め速攻で買い着替えた。店を出ようと思い更衣室を出て出口に向かっていったのだが、突然店員に呼び止められた。
「あっ、あの、すみません!お写真いいでしょうか!?」
「え?構いませんが?」
って、咄嗟のことで言ってしまった…
何枚か撮ったあとこんなことを言われた。
「どっかのモデルさんなんですか?すっごくお似合いですね!」
どうも、また次もいいのあったら買ってやるよ。さて木綿季達のところに急がないと。
なんだなんだ?めっちゃ写真取られてる気がするんだが…
「悪い、待たせたな。」
そこにはモデルばり…いや、それ以上の人がいた…びっくりし過ぎて呼吸が止まった…え?本当に継裕?こんなに変わるものなんだ…
「お、おかえり継裕…そ、その…とても似合ってるよ。」
「お、そうか?雑誌に載ってたモデルのを参考にしたんだ。木綿季も凄く綺麗だよ…」
「あっ、ありがとう」/////
そこかしこから美男美女だの最強カップルだの今まで聞いたことなかったようなものが聞こえてくる…服装でこんなに変わるものなのか。面白い世の中だな。
「あのーすみません。貴方はどこかのモデルか何かですか?」
そこら辺にいたjkが俺の腕にまとわり付きながら話しかけてくる。正直こういうやつは嫌いだ。お色気出せば男が振り向くと思っているような女は。少しキツめに言っとくか。
「モデルじゃない。悪いがこの腕話してもらおうか。そして2度と近づくな…」
腕にまとわり付いていたjkは、顔を青ざめていたが、何が起きたのか急にぱぁと笑顔になりながらすみませんでしたって言って帰っていった。どうやら友達と思われる人に喜々しながら何か言っているが…何故、木綿季の頬が膨れてる?
「どうした木綿季?」
「べっつに…この堕とし魔が…」
何に怒ってるんだ?
「まっ、まぁ木綿季その辺にしてあげてよ。ひろくんちゃんと断ってたし、ね?」
「うん、そうだね。いこっ!継裕!」
彼女に腕を引っ張られ次の目的地へ。
思えば現実初だなと思いながら書いてました。
初めての嫉妬木綿季。笑
次は上手くかけるといいなぁ〜
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(*´∇`)ノ ではでは~