ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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あれからまた日が空いちゃった…

今回は前回の続きです!

では、どうぞ!


幸 2

 

今は午前10時23分。約束の昼までまだ時間はある。アクセサリー店、服屋に行ったから次はどこに行くんだろ?それともまた別の服屋とかに行くのだろうか?

 

「あっ、あそこ行っていい?」

 

「楽器屋?何かやってたのか木綿季?」

 

「ピアノとか!久しぶりだからちょっと見てみたくて!」

 

音楽は好きなほうだ。趣味の中でも力を入れていたと思う。と言っても俺がしていたのはバイオリンとピアノ、ギターという少し変わった組み合わせだ。因みに葵はフルート、母はトランペット、父はオーボエというやろうと思えばオーケストラが出来る組み合わせとなる。木綿季はピアノ以外にも何か出来るものがあるのだろうか?

 

「継裕は何が出来るのー?」

 

「俺はバイオリンとか、だな。姉さん達も楽器できるぞ。」

 

「へぇ。ちょっと弾いてみない?」

 

木綿季と連弾…家族とやるのでは違う嬉しさがある。しかも彼女と…ちょっと夢だったんだよなぁ。明日奈とは全然する機会がなかったし。連弾出来るやつだけどこれ木綿季弾けるよな?

 

「モーツァルトの連弾ソナタ、K381 ニ長調 第一楽章でいいか?」

 

「うーんいいね!やろやろ!」

 

へぇ、結構弾けるみたいだな…燃えてきた。

 

「いくぞ。」

 

「おっけー!」

 

3、2、1…

 

 

人生初、彼女との連弾。弾き始めから木綿季はそこそこの上級者だと分かった。なら負けじと俺も本気を出す。すぐ調和の取れたハーモニーが出来上がり、2人だけの世界に入っていけた。雑念など一切無い。今、木綿季と2人で1つの作品を創り出している。とても心地よい空間が広がり、ずっと弾いていたいと思った。それ程までにのめり込んでいた。とても良い時間を過ごせた。

 

 

弾き終わって気づいたのだが、いつの間にかギャラリーが多くいることに驚いた。でもこれは必然だったのかもしれない。只でさえ目立つ格好をしている2人が連弾をしているのだ。それは注目も浴びるだろう。木綿季に至ってはそれで乗ってきたのか2曲目も続けて弾き始めた。確かこれは、超絶技巧練習曲より第5番『鬼火』…こんなの迄弾けるのか…オケに入れるレベルだぞこれ…

 

案の定大歓声…しかも俺が弾か無ければいけないようなこの空気…はぁ、さて何にしようか…

 

 

あれにしよう。

 

 

ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調

 

 

なかなか気に入っている曲だ。ピアノの中ではかなり上位に位置する程好きな曲だ。なんと言っても冒頭から素晴らしい。更にサビにかけての曲調、サビの盛り上がり。どれをとっても名曲と呼ぶにふさわしいだろう。この曲を弾くときは必然と心が高揚する。

 

 

終わった直後、すぐ様聞こえてきた。

 

「ブラブォ〜!!」

 

拍手喝采。このようなものは久しぶりだなと感じていたその時、ある人が尋ねてきた。

 

「継裕だよね!?ピアノの腕、全然落ちてなくて安心したよ。」

 

ピアノの恩師だ。と言うより、音楽の恩師…マエストロと言ったところの人だ。まさかこのような場所で再会するなんて…でも何でここに?

 

「君のお父さんに聞いたらここにいると教えてくれてね。そこで、ものは相談なんだが…」

 

父さん…せめて連絡しといてくれ…

 

「"オーケストラに入らないか?"」

 

………・……………

 

 

まじかよ……

 

 

 

 

 

「どうするの継裕〜?」

 

「どうするって言ったてな木綿季…」

 

正直あの提案はとても嬉しい。ある意味待ち望んでいた言葉だ。あの頃の俺はまだ小さ過ぎて、入ることは叶わなかった。だが、こうして認めれた今、入団するには絶好のチャンス。逃したらもう、入らないだろう。でも今は…木綿季の事もあるから…

 

「ボクのことを考えてるなら、心配しなくても大丈夫だよ?」

 

「え?」

 

「ボクも誘われたから。だから入るなら一緒に、ね?」

 

 

こんなの入る一択だろ…

 

 

「にしても濃い一日だったね〜お母さん。」

 

「そうねぇ、まさか先生とあんな場面で再会するなんて思わなかったもの。」

 

 

今の時間は11時6分。間に合うかな〜?

 

 

「ご飯どうする?食べて行く?」

 

嘘だろ姉さん…どうしよう…

 

「継裕は用事あるんでしょ?ならここで退席してもいいわよ?」

 

少し心苦しいが…仕方ないな…

 

「悪い、この埋め合わせは必ずするから。」

 

「気をつけてね。」

 

 

にしても何で帰ろう…移動手段あったっけ?

 

「継裕様。お車をご用意してあります。」

 

流石だわ。さてと"俺の愛車"に乗って、帰りますか。

 

「引き続き、母さん達の護衛を頼む。先程より近めでな。」

 

「了解致しました。早急に対処出来る配置に致します。」

 

「うん、じゃあな。」

 

「お気をつけて。」

 

さてと、少し急がないと。

 

そうして俺は、愛車に乗って帰路についた。今日本の法律では、免許を取れるのは18歳以上。つまり高校3年生からだが、俺はアメリカで既に取得していた為、特例で(世間的には知られていないが)車の運転を認められている。まぁ、単独で捜査をする時に、足がないのは痛いからと言う政府の目論見もあるのだろう。だが、特に状況を決められている訳では無いからこうして、常時自由に移動することが可能なわけだ。少なくとも使えて不便なことは無い。ただ、何も知らないそこら辺の交番の警察官に話を聞かれたりしたら面倒臭い事になるのが少々辛いところ。

 

ようやく家に着き、門を開けてもらい家に入ったのが12時10分前。結構ギリギリだが、まぁ、法定速度を守ってきたのだから仕方ないと自分に言い訳しながら、部屋に入りアミュスフィアを被る。そして魔法の言葉を唱えれば夢に世界に…

 

 

 

「リンク・スタート。」

 

 

 

 

目が覚めると、何故かインプ領にいた。確かに宿に泊まったはずなんだが…取り敢えずこの格好は目立つから陰に隠れメッセージを確認する。すると何と、あの宿はギミックだったことが判明。俺たち3人は地下迷宮、即ち、

 

"ヨツンヘイム"

 

 

に放り出されたらしい。その時既に俺のアバターはログアウト済みだったらしいのだが、そこから何とかして、アルンにたどり着いたみたいだ。丁度今ログインしてるので、メッセージを送ったら待ってると着たので早速転移魔法を使って向かうとしよう。

 

 

 

 

〜アルン〜

 

 

「へぇ、ここがアルンか。」

 

一言で言えば、かなり大きい木を中心に数多くの店や種族が入り乱れており、中々賑わっていた。とてもこの中から探し出すのは大変だが、キリトに至ってはあの頃の装備だから目立つだろうな。あっ、いた。

 

「よっ、キリト。」

 

「あぁ…キヒロか。キヒロ!?」

 

前回とは違う驚き方だったが、これはこれで面白いな。

 

「随分早かったね…」

 

そんな目で見ないでください直葉…チーター並と言うよりチーター扱いになるけど、そこは目を瞑ってくれ…

 

「あっ、あのなキヒロ…ランが…ここに居るんだ。」

 

それは知ってたが、どこかで嘘であって欲しいと思ってたのか、体が少し震えていた。ランが居るということはアスナもいるということ。でも何故確信できたのか…

 

「管理者権限のあるカードが、落ちてきたんだ。」

 

なるけど、恐らくユイが警告音声モードで2人に知らせ、偶然にもそのカードを持っていたから投げ捨てた。私達はここに居ると知らせる為に…でもそんなカードを須郷が持たせているとは思えない。つまり、あの二人は1度、脱出を試みたんだ。ただ待ってるより自分から出ようとしたんだ。ここまで約3週間かかっている。そろそろ須郷が2人に手を出してもおかしくはない…ここで救い出さないと…

 

「世界樹に挑むにはあの扉から入るんだよな。」

 

「うん、そうだよ。実はキヒロ君が来る前に1度挑戦したんだけど半分くらいしか行けなかったよ…」

 

キリトとリーファ2人の実力を持ってしてもか…

 

「ユイ。その時の戦闘情報あるか?」

 

「はい。ガーディアン単体としては父上達なら一撃で倒せる程ですが何しろ湧出量が異常です。あんなの攻略不可能のレベルです。」

 

つまり、より固まれば決して死なない大ボスというところか…

 

「ですが、一瞬の突破で道を切り開けたら、可能性はあります。」

 

なるほど。ならそれにかけて見るしか無さそうだな。

 

「じゃあ行こうか。2人を救いに。」

 

「待ってくださ〜い!僕も行かせてください!」

 

確かレコンとか言うやつだっけか?………足でまといになるんじゃ……

 

「決して足でまといにはならないんでお願いします!!」

 

「人数もいないし、つれてこ?」

 

こればっかりは仕方ないな。

 

「死ぬなよ…」

 

いよいよ、世界樹攻略戦が始まる!




ALO編も終わりに近づいてきたなぁ…

次話は早めに出そうと思うのでよろしくお願いします!!

(*´∇`)ノ ではでは~
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