ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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長らくお待たせ致しました!かなり期間が開いてしまい、申し訳ありません!
では!どうぞ!


GGO

藍子とのデートでは死銃のことを除いたことを話しながら皇居を周った。時間になったので帰路につき家に着いた頃には既に20時を回っていた。軽く飯を食べ、風呂に入り、新しい世界に飛び込む準備をする。継裕が俺に渡してきた"GGO"なるものをセットし、フレンドコードも確認し、いざ

 

「リンク・スタート」

 

この世界に降りたってまず思ったこと。それは今までどの世界においても経験したことのない独特の煙臭さがあるということだ。さてと、継裕に言われたコードを打ち込み、会えるまでの間は暫くこの世界について色々見とこう。どうもここにいる男達は歴戦の猛者感が凄く、とても屈強な男という感が溢れ出ている。恐らくこの世界では見た目も重要なパラメータなのだろう。それとも世界観に合わせて、このような出で立ちになりやすいのか?兎に角、今の自分の状態を知っておくべきだ。SAO、ALOでは散々女顔と言われてきたのでせめてこの世界では…という思いだったのだが。

まず体。明らかに細い。まるで女性みたいだ。男らしさなんて一欠片もない。幸い胸部にそれらしいものは無かったが、もしあったら女と間違われるのは必須…恐る恐るそばにあるガラスに近づき顔を確認する。嫌な予感は的中した。これは酷い…SAOの頃より女顔ではないか…よく見ると、身長もリアルより低めになっている。髪もかなり長めだ。腰くらいあるか?何も知らない人からしたらどこから見てもこれは女性だ。

 

「そこのお嬢ちゃん運がいいね!そのアバター売ってくれないか?」

 

早速絡まれた。提示額は3M。リアル換算で3000円だ。売れるぐらいなら売ってるところだが生憎そういう訳にも行かない。

 

「悪い、俺男なんだ。」

 

「な、なんだって!?じゃ、じゃあもっと出す!5、いや7Mだす!どうだ?」

 

7000円だと…と言うよりもなんで男の方が高いんだ?

後で知ったことだが、どうやらこのアバターは相当レアらしいな…

 

「悪いな。こいつ俺の友達なんでな。」

 

いつも思うがタイミング良すぎないかお前…狙ってるのか?

 

まぁ、こいつのおかげでさっきの奴らはどっかに行ったけどさ…

よく見ると、こいつもSAOのやつとはあまり変わってないな。俺と比べるとだいぶ男らしくなってるけどな…身長も高いし…いやそこはリアルとあまり変わらないか?

 

「金はあるか?キリト。」

 

そうか、コンバートしたばっかりだからステータス以外初期か…

 

「1000M…」

 

「そうか、ならいい稼ぎ場所があるんだがどうする?」

 

全力で行くに決まってるだろ!

 

キヒロに連れてこられたところは大型マーケットの一角にあるゲームだ。ルールは単純で、近づけた距離によって貰える金額が違い、最後まで行ければ全額バックという事らしい。

全額!?

 

「久しぶり、シノン。」

 

「えぇ、でもなんであなたがここに?それとその子は?」

 

完全に女だと思われてるんだが!?

 

「えぇとキヒロの友達のキリトです。男です。」

 

そんな顔するな…俺だってなりたくてこんなのになった訳じゃないんだ!

 

「金稼ぎにきたんだよシノン。こいつ、コンバート勢だから金なくてな。」

 

一応頷いてはいるけど、一瞬俺を一瞥してそして、鼻で笑われた。此奴がみたいな感じに思われたのかもしれない。だが、キヒロにやり方は聞いたし。多分クリア出来る…はず…

 

 

最初は単発3回。次は連射。次は何故かフルオート…そして最後は本当に謎なビーム…これ作ったやつ相当頭がおかしいに違いない…何とかクリアはしたが異常な疲労が襲ってくる気がした。

 

「あなた、よくこんなインチキな奴をクリア出来たわね…」

 

「だってこれって、"弾道予測線を予測する"って言うゲーム、ですよね?」

 

それを言った瞬間、その場の空気が凍った…勿論キヒロ以外だが…

 

何とか30万という大金を手に入れた俺は武器を買いに何故か、シノンという女の子も交えた買い物に行くことになった。キヒロ曰く、自分より古参プレイヤーだからという理由らしいが。

 

「シノンさん、キヒロはこの世界ではどういう立ち位置なんですか?」

 

「まず敬語はやめてね。うーんと、簡単に言うと"銃の世界なのに剣を使う異端者"だって事かしらね。まぁ、それプラス銃の腕前のかなりのものだから、有力プレイヤーとしては有名ね。」

 

道理であいつと歩いていた時視線を感じたわけだ。そんな事より、この世界にも剣があることに驚きだ。元々俺は飛び道具が得意じゃないしな。まさかとは思うがキヒロの奴、そこまで考慮した上での事だったのか?全く、油断ならない男だな。

 

無事に武器、防具を買った頃にはbobなるもののエントリの時間が迫っていたらしく女の子は今にも泣きそうな表情だったが、どこからか拾ってきたのか、キヒロがバギーを持ってきたのでそれに乗ったのだが…乗るんではなかったと後悔した。決して進まなかった訳では無い。いやその逆。上手すぎたのだ。上手すぎるが故に、普通の人なら通らない道を通るから何回か死ぬかと思った。車体が90度に傾いた時とかはかなり焦った。あとは前のトラック?に突っ込んで、それを上手く利用して上の道路に乗り上げるなんて荒技もしたりして…エントリーには間に合ったが、出来れば二度と乗りたくないと思った。

 

俺とシノンはFブロック。キヒロは事前に済ませていたらしく、Aブロックとの事だった。予選では決勝まで残れば最終戦に進めるみたいだから、3人とも行ける可能性はある。さぁ、いよいよ新しい世界での戦いが始まる。




リアルがやっと落ち着いたので、更新することができました!
(短いですが…)
まだまだ未熟者ですが、これからもよろしくお願いします!
(*´∇`)ノシ ではでは~

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