ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

50 / 85
ここまで来たか!第50話!!
皆様ありがとうございます!

ではいきますよー!


死銃

「な、なんだ。今の…」

 

クラインがそう呟いた。いま目の前のモニターにはペイルライダーが倒れている姿が中継されている。ダインを一瞬にして倒した奴が一瞬で倒されたのだ。こういう反応とるのも無理はない。

 

「継裕は大丈夫かな…」

 

木綿季がそう呟く。彼女は継裕から行ってくるとしか聞いてないのだ。彼の父にも聞いたのだが、うまく言いくるめられてしまっていた。ただ、共通してどこか殺気めいた空気を纏っていた。

 

「継裕君なら大丈夫よ。彼ならどんな相手にも、決して負けたりはしないわ。」

 

明日奈がそう言ったのは、経験から基づくものだ。昔から何をやっても負けた試しがなかったのだ。唯一父や祖父との勝負に敗れていたぐらいで、それも年齢が重なる度に勝ちが増えていった。だから安心はしている。

 

「でも、今回の件、普通じゃない気がするの…」

 

「私もそう思います。和人さんとお話した時、どこか上の空でしたので…」

 

「あたしもそう思う。お兄ちゃん凄く怖い顔してたし…」

 

「だとしたら一体なんだってんだ?何があいつをそうさせてる?」

 

この場にいるのはエギルを除いたいつものメンバー。アスナ、リーファ、シリカ、リズベット、ラン、ユウキ、クラインと言った面々だ。このメンバーで理由を探っていた時、それは突然訪れた。

 

「俺と、この銃の名前は死銃、デスガンだ。俺は、いつか、貴様等の前にも、現れる。この銃で、本物の死を与える。忘れるな、まだ終わってなどいない。手始めは、奴らからだ。……イッツ・ショウ・タイム。」

 

突然、アスナ、ラン、ユウキ、クラインがガタッと音を立てながら立ち上がった。驚いた他のメンバーはその理由を聞く。

 

「ど、どうしたってのよクライン。」

 

「い、いや、そんなはずはねぇ…」

 

「まさか、ラフィン・コフィンがいるなんて…」

 

ラフィン・コフィン…それはSAO内で最も最悪のギルドとして名を馳せた殺人ギルド。あらゆる手段を用いり、数多くのプレイヤーを死に至らしめた。その数約100人近く…もっと多いとも言われている。兎も角そんな恐ろしいギルドのメンバーだった者が、あのGGO内にいる。それだけで、キリト達がその世界に飛んだ理由がわかった。

 

「和人さん…彼らのことを分かってて…」

 

「止める、つもりなんだね…継裕…」

 

「で、でも可笑しくない!?確かバイトって話でしょ!?」

 

そう。キリト達は彼女らにそう説明していたのだ。心配させないために。つまり、ここから導き出せるのは依頼人は最初からこのことを知っていて、彼ら二人を送り込んだことになる。そんな事を彼女2人が許せるはずもなく…

 

「アスナ!菊岡さんを呼べる!?」

 

「え、…えぇそうね。呼んでくるね。」

 

 

 

 

 

「キリト達は共闘でもしてるのかな?まぁ誰が狙われているかわからない以上その方が安全だから助かるけど、…ん?」

 

自動端末を見て彼は驚愕した。1人、脱落しているのだ。"サーバーから"

 

待て…もしあいつがやったとしたら…あいつらが危ない…!

 

っ!

 

その時、彼は確かに感じた。"殺気"を…だが、それは彼のでは無い…

 

「誰だ…」

 

気配を感じることは出来たが、位置まで特定できなかった。特定する前に、気を"遮断"されたのだ。ここまで気を自在に操れるのは数多くは存在しない。継裕でさえ使いこなすのに5年弱かかっている。しかもそれは幼少期からの英才教育の賜物であって、生まれつきできた訳では無い。さらに、自分と同じような人間もそうそういない。となると自ずと確定してくる。

 

「まさか、あいつらが紛れ込んでるのか…?」

 

だとしたら一体どんな理由で潜り込んでいるというのだ。ただ単に俺に対しての復讐をしに来た訳では無いだろう。もっと他に、恐ろしい理由があるに違いない…いやあって当然だ。

 

 

 

 

やはりあの時の"あの選択"は…

 

 

 

 

 

間違いだったのか…?

 

 

 

 

 

「危ない危ない、危うくバレるところでした。流石にまだ衰えきってはないようですね。少しばかり平和ボケしているようですが。まぁそれも今回ので変わるでしょう。あなたと私は切っても切れない関係なのだから。そして気づくでしょう。あの行為は到底許されるべきことではないと。うふふ、楽しみですね、kihiro。」

 

 

 

魔の手がkihiroに忍び寄っていることに、本人はまだ気づいていない。いや、想像もしたくないのだろう。"あの時"の復讐をしにわざわざ来ているなどとは。

 

 

 

「恐らく奴は幹部の誰かなんだろうが…誰だっけ?あんなに強いやついたか…?」

 

 

 

「ふっふっふっ…見ているがいい、kihiro。貴様が、このぬるい空気を、吸っている間に、俺は、強くなった。お前を、凌ぐほど、な。ふっふっふっ…貴様の次は、絶剣だ…ふっふっふっ…」

 

 

 

 

 

「どういう事ですか菊岡さん!!」

 

鬼の形相をした木綿季が菊岡に詰め寄る。明らかに向こうの方が年上なのだが、完全に、木綿季が圧倒している。

 

「わ、わかったよ。説明するよ。」

 

怒っている時の継裕君並みに怖いよこの子…

 

一通り説明し終えた時、菊岡、クリスハイトの胸ぐらをクラインが掴んだ。

 

「てんめー、そんなに危ない所にあいつらに行かせたのか!」

 

「落ち着いてくれクライン君、僕と彼らの意見として、仮想世界による攻撃では死なないと結論づけた。」

 

「…じゃあなんでそこまで、固執するの…その事件に…もっとほかに何かあるんでしょ?例えば継裕のお父さんによる事とかで。」

 

その瞬間、菊岡の目が見開いたのを木綿季らは見逃さなかった。そして確信した。やはり彼はなにか、"隠していると"

 

「さぁ、何を隠しているか…吐いてもらうよ…」

 

そう言うと、菊岡は観念したように言った。

 

「はぁ…わかったよ。君達には隠し切れそうにないや…特に、ユウキ君にはね…」

 

 

 

「本来の目的としては、死銃氏との接触。と言うのは間違ってない。だが、それはキリト君にだけのものであり、キヒロ君には別のことを頼んでいるんだよ。」

 

「その、別のことって。」

 

「それは言えない。僕にも守秘義務があるからね。」

 

今度はユウキが思いっきりクリスハイトの胸ぐらを掴んだ。

 

「ねぇ、さっきと言ってること違うけど…?どういうつもり?ボク達のこと、何も知らないただの子供とでも思ってるの…」

 

この並々ならぬ殺気…まるで、彼を見ているようだ。

 

「守秘義務なんだ本当に、こればっかりは許可ないと厳しい。なんせ相手は、君の推察通り、キヒロ君のお父さんだからね…」

 

やっぱり、あの人なにか隠しているとは思ったけど…

 

「ただ、一つ言えるのは…もし捕まえることが出来なければ、何が起こるか分からないということだ。それに加え、相手の情報をほとんどキヒロ君には伝えられてない。」

 

「そんな…!そんなの捕まりっこないですよ!」

 

シリカがそう叫ぶ。確かに、キヒロに対しての依頼は馬鹿げているとしか思えない。言わば太平洋の中に鍵落としたんだけど探してくれないと言っているようなものだ。余りにも雑すぎる。

 

「なんで、そんないるかいないかわからないような人を探させてるの?」

 

「いや、いるのは確実なんだ。なんせ敵は、ユウキ君、君もいたことのある世界から妨害していたのだから。」

 

 

 

 

 

ボク達のいる世界から…?SAOだとしたら、キリトの話で方はつく。じゃあALO?いやそれも考えにくい…だとしたら残るのは…

 

 

 

 

 

 

「もしかして…"アルマトラン"の事を言ってるの?」

 

 

「そうだよ。だから彼は分かるはずだ。もしあの世界の住人が来ていたら。これは彼にしか頼めないことなんだ。どうかご理解して頂けると有難い。」

 

 

確かに、あれについてならキヒロに任せるしかない。ボクでは足でまといになる可能性が高い…でも、何もしないなんてことは出来ない…ただ、ここで見てるだけなんて…出来ない!

 

「クリスハイト、キヒロ達の場所わかるんだよね?」

 

「え、あぁ、勿論。なんせ僕達が手配し」

 

「どこ!」

 

「ち、千代田区の病院だよ。ほらキリト君がリハビリしていたところだよ。」

 

「行こう!姉ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「怖い思いさせたな。シノン。」

 

死銃から、なんとか砂漠に逃げ切った。逃げている途中でキヒロと合流(と言うより、キヒロが狙撃してくれたおかげで、逃げ切ることが出来た。が正しい。)した。奴の狙撃能力もかなりのものだが、キヒロもかなりセンスがあると思われる。まず第1射撃で、馬の足を打ち砕き、2射目は近くの車に撃ち込み、爆発させ、ダメージを与えて逃走。その間わずか2秒ほど。とんでもない集中力を発揮させていた。

 

「ねぇ、あれは本当に、死銃なの…?」

 

それにキヒロがすぐ答える。

 

「あぁ、それについては間違いない。既に奴は2人殺してる…言い忘れたんだが、俺の決勝の相手はあいつだった。結果はやつの勝ちだ。」

 

今キヒロは何言ったんだ?負けたって言ったのか?でも結果は1位突破だった気がするが…

 

「電磁スタン弾を撃ち込まれたんだ。普通の実弾なら、俺の負けだ。やつは強い。」

 

「そう、だな。なにか情報掴んでいるか?」

 

「あぁ、さっきの戦闘で確信した。」

 

「え?」

 

「奴は…

 

 

 

 

 

 

 

 

ザザ、赤眼のザザだ。」

 

 

 

 

遂に死銃の正体を突き止めた2人。果たして結果はいかに?




ここまで来たかーって感じです。w
最後まで走り抜きますよー!

(*´∇`)ノ ではでは~
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。