ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

53 / 85
キャリバー編はほんと1、2話の予定です。(下手したら1話かも…?)
個人的にはなるべく早めに終わらせて次行きたいなと思ってるのでw
かと言って巫山戯るつもりは無いですけどねw

よろしくお願いします!

では!どうぞ!




第4章 キャリバー
キャリバー


「なっ!スグそれは本当か!?」

 

俺は今とてつもない悲しみに落ちている。今スグの口からキャリバーが見つかったらしいと言われたのだ。証拠に今朝のMMOトゥモローの記事を見せてくれた。俺はこのとき早とちりしていたが、エクスキャリバーはもう取られていたと思っていた。だが、続きを聞いてみるとどうやらまだ見つかっただけで、獲得には至ってないとの事。俺は早速いつもの仲間達に連絡を取ることにした。

 

 

 

 

トンキーに乗れる上限は確か9人。はてどうするか。

 

 

 

 

行くメンバーは、俺、藍子、明日奈、直葉、珪子、里香、詩乃、遼太郎、木綿季の9人だ。継裕は何やら別件があるらしく今回は不参加とのこと。まぁ、トンキーに乗れる上限的にも厳しいのでなんとも言えない気持ちになるのだが…

 

 

 

 

お昼頃、和人からLINEが来た。とはいえグループなので、全員にいってる。その内容によると、エクスキャリバーを取るのを手伝って欲しいとの事だ。俺は木綿季と顔を見合わせた。

 

「どうする木綿季…?」

 

実は、今日は別に確かめたいことがあったのだ。それはこの前の事が関係している。ただ、レアアイテムの話となるとゲーマーとしての血が疼くのは抑えようがない。その証拠に木綿季がアミュスフィアをチラチラ見ながらモジモジしている。トンキーの上限は9人らしいとの事なので、俺は今回は不参加と伝えた。代わりに楽しんでこいと伝えた。木綿季は少し寂しそうだが、何かあったら連絡してくれれば飛んでいくと言ったら満面の笑みで行ってくると言った。

 

因みに用事と言うのは、捜査の続きというところだ。あれからの捜索の結果により、ALO内にいる可能性が高いということが分かった。そこで俺は、囮作戦を実行し目標を炙り出すことにした。その決行日が今日だったというだけだ。それに木綿季達がログインする迄にはまだ時間の余裕がある。さて、魔法の言葉を唱えていざ。

 

 

 

「久しぶりにこのアバターになったな。」

 

そこに現れたのは、青髪に上半身は胸と上腕を隠してるぐらい(スカーフみたいのを巻いてる。)で、下は少しゆったり目のズボン?という感じだ。簡単に言うと、イスラム圏でよく見そうな服装。武器は先端が楕円っぽい球体の先に針が付いたような長めの杖。この出で立ちはまさに、アルマトランでのキヒロの姿であった。なぜこのような姿なのかと言うと、アルバなる女性とはそこでしか知り合ったことがない。よってその当時の格好をしていれば、向こうの所在の有無を明らかにできると思ったからだ。勿論かなりのリスクを伴う可能性があるが、そのようなことを言っている場合ではないのも事実。

 

この魔導士としての出で立ちでも、アルマトラン時代の魔法が使えることは既に明らかになっている。威力においては半減以下になってしまっているが、この世界において脅威になるのは変わりはしない。魔力の源はMPでは無いため、基本制限はない。いわゆる"マギ"としての扱いになる。そもそもアルマトラン時代から魔力(マゴイ)は無限であった為、そんなに気にしたことは無かったが…

 

あれから数十分たったが、未だに現れる気配はない。そろそろ、キリト達もヨツンヘイムに向かうはずだ。俺もそこに向かうとしよう。

 

 

 

 

「なんか大掛かりなクエになっちゃったねお兄ちゃん…」

 

そう言うのは妹であるスグ、リーファだ。なんと今回のクエスト内容は、スリュムヘイムとやらにあるエクスキャリバーを引き抜いて欲しいとの事だ。なんでも昔、巨人の王・スリュムが湖に聖剣エクスキャリバーをぶん投げ、それで世界樹の根を断絶してしまい、それによってヨツンヘイムはかつて世界樹よりもたらされていた恩恵を受けることが出来なくやってしまったのだとか。スリュムはヨツンヘイムを支配するに飽き足らず、動物型邪神を妖精の力をも利用して、アルンにまで登ってやろうとの算段らしい。それを止めるにはスリュムを倒し、エクスキャリバーを台座より引き抜くしかないとのこと。さらに時間制限もあり、リーファに渡されたメダリオンが全て暗黒に染まった時、スリュムの侵攻が始まるとのこと。

 

「あまり時間もないしな…皆!こうなったら最初から全力で行くぞ!」

 

 

そうして1層のラスボスにまでたどり着いた。ラスボスは金色と黒色の2体の牛人型のモンスターだ。金色の方は物理耐性が高く、黒色の方は魔法耐性が高いというキリト達にとってかなりやりづらい相手であった。何故なら、アスナとラン以外、全員物理戦士だからだ。魔法系スキル持ちなんてリーファとランぐらいしかいない為、かなり苦戦していた。その時、ある人物が駆けつける。

 

 

「たっく、この脳筋パーティーめ…

 

 

 

ラムズ・アルサーロス!(降り注ぐ雷槍)」

 

 

聞いたことあるようなないような微妙な感覚を持ったまま振り返ると、あの時のキヒロがそこにはいた。普段より格段に目立つ格好をしている彼が。

 

 

「なっ!どうやって!?」

 

「説明はあと!お前らはHP、MPフル回復しとけ!この牛は俺が倒す!」

 

そう言い放つとキヒロは大型魔法を数発撃ち込んだ。するとあんなに苦労した牛があっという間に爆散した。黒色の方は何が起きたかわからないという感じだったが、わからせる前に俺達脳筋パーティーで一瞬にして爆散させた。

 

「相変わらず変な技使いますねキヒロさん…」

 

そうリーファに言われても笑顔のこいつはメンタルどうなっているのか不思議でたまらない。結構なガチトーンだったと思われるのだが…

 

「終わったんキヒロ?」

 

ユウキがキヒロに話しかける。そのあとの会話はよく聞こえなかったが、話しかけた内容からするに、何かしらの用事が終わったのだろう。にしても今回はかなり助かる。キヒロの言う通り、俺らのパーティーは物理戦士が多いので、魔道士が1人いるいないはかなり違ってくる。さらに強力な魔法を使えるときたら願ったり叶ったりだ。そんな感じで進んでいったらあっという間にラスボス部屋まで来た。途中、クラインのアホがフレイヤなる女性を相手にしてたので多少時間かかった。何故かその時キヒロはクラインの味方をしていたので、ユウキが不機嫌になったのは言うまでもない。何故ならフレイヤとやらの女性は、美しく、全体的にスタイルがいいのだ。出るべきところは出ており、引っ込むところは引っ込んでいる。リーファとアスナのいい所ずくめと言った感じだ。それはユウキが不機嫌になるのも致し方ない気がするが…

 

決戦前、フレイヤにはHP、MP上限が上昇という未知のバフをかけられた以外は通常通りに。最終決戦前に、一呼吸置く。この動作はかなり重要だ。SAOでのボス戦前にこれをやるやらないではかなり違うことを経験済みだ。

 

そして俺たちは、最終決戦に臨む。

 

 

 

 

 

 

 




短めで戦闘シーンあまりないですが…
次回は書こうかなと思っております!

(*´∇`)ノ ではでは~

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。