SAO事件が起きてから1年とちょっと過ぎたこの頃、ようやく折り返し地点まで来た。今の最前線は第50層。このままだとあと1年過ぎるだろう。その頃現実世界に復帰したとして、俺は家族と、友人とまともに過ごせるのだろうか?2年も経てば人間関係なんて面白いぐらい変わる。それが自分に起きないと断言できるか?だけどそれは死ぬ理由にはならない。俺はこの世界で生きる意味を探せた。ユウキとなら…俺はこの世に生を受けて初めて誰かのために生きようと思った、この命は大切な人のために使うのだと。だがそれは死ぬことではない。ユウキとともに生きていくということだ。ってまだ告白すらしてないのに何言ってんだ俺…独占欲早くも働いてるのか?やばいやばい、気おつけないとな。あの事件は少し後味が悪くなってしまったし、ユナと引き合わせて取り敢えず納得させたという感じだな。恨まれても仕方ない。そして今俺たちは、第2のクォーターポイントであるボス攻略会議をしている訳だが、確か名前がティアマト・ザ・ロアードラゴンという名前だったな。見た目としての情報は蛇みたいな龍らしいな。そして水龍か。水ブレスとか放ってくるのかな。めんどくさいなそれは…飛ばない代わりに尻尾とかでの攻撃とかもあるだろうし。まぁ当たって見ないことにもなんも言えないけどね。そんな感じで会議が進み、いよいよボス攻略が始まった。
ヒースクリフ「各自警戒を怠るな!どこから現れてもすぐに対処できるように!」
オォォォォ!!!
キリト「でないな…」
キヒロ「これからだろ。」
ユウキ「キヒロ!」
キヒロ「どっ、どうしたユウキ?」
ユウキ「ちゃんとボクのこと守ってね?」
何この急展開。いきなりは心臓に悪いよ!?ただでさえ意識しちゃってるのに、そんなことされたら全力で守りますよ!いや言われなくてもそのつもりです!だが、これを表に出してはいけない…と言うより伝えてはいけない。
キヒロ「わかった。」
ユウキ「うん!」
守りたい、この笑顔。
いよいよボス戦だ。いっちょ頑張りますか!
ぐぅぅぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!
えっ?マジかよ。まさかの八岐大蛇だったとは。まぁたしかにベストかもしれないな。北欧神話だけじゃないんだな。だよな、でなければ村正なんて出ないよな。
ヒースクリフ「各自持ち場につけ!」
オォォォォ!!!
相変わらず落ち着きすぎてて怖いわあいつ。
あれからどのくらいだったのだろう。
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!
うわぁぁぁあああ!!!
やめろぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!
まだ生きてたァァァぁぁぁぁぁぁあい!
初めてボス戦で死ぬ奴が出たな。せっかく一層で助けたのに。
助けて!!キヒロぉぉぉぉおおおお!!
パリィん…
その時俺の中で何かが崩れ去った。
リミッター解除30%
キヒロ「ふざけるなよ…」
ユウキ「キヒロ?」
キヒロ「ふざけるなよ、仲間を。返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!」
ユウキ「キヒロ!」
ズバッ、ズバッ、ズバッ。
どうだ?死に近づく感じは。
ズバッ、ズバッ。ズバッ。
人を殺してどうだった?
ズバッ。ズバッ。ズバッ!
楽しかったか?
ズバッ。ズバッ!ズバッ!
俺はな今すごく楽しいぞ?
ズバッ!ズバッ!ズバッ!
お前をキリコロシテヤルヨ。
スバババババババババッッッッ!!!!!
ハハッハハッハハッハハッハハッハハッ!
ズバッズバッズバッズバッズバッズバッズバッズバッ!!!!
あはははははははははは!!!!
キヒロ「たのしいな!キルのって!」
ぐぅぅぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!
キヒロ「苦しいか!?じゃーもっともっと!!」
ズバッ!
ぐぎゃぁぁぁぁぁァァァぁぁぁぁぁぁあ!!!
キヒロ「苦しくなるように!もっと!きってやるよ!!」
ズバン!!!
ウギョゥゥァァァァァァァァアアアアア!!
HAHAHAHAHAHAHA!!!
ガシッ!
キヒロ「!?」
ユウキ「キヒロ!もうやめて!」
キヒロ「あっ!?なんで止めるんだよ!!?」
ユウキ「いつもの!いつものキヒロに戻ってよ!」
ハッ!
俺は何を…少し力を出しすぎたな。疲れた。
キヒロ「すまない…ユウキ。」
ドサッ…
ユウキ「えっ…」
(キヒロ?ねぇ起きてよ、ねぇ。)
ユウキ「寝てるだけだよね?」
(そうだよね?寝てるだけだよね?ボクまだ何も伝えてない。伝えたいことまだ何も伝えてない。行かないで。キヒロ。)
キリト「キヒロ!?くそっ!俺が相手だ!」
うぉぉぉぉおお!!
パリィん…
Congratulations!
終わったらしいな。
どうやら俺はまだ生きてるみたいだ。
だとするとお話をしなければいけないかもな。
主に俺の体の秘密を。
キヒロ壊れましたね〜!こんな主人公もいいかなーって思って書いてみましたー!さぁいよいよこの作品1番の秘密が明らかになる(かもしれない)!!(*´∇`)ノシ ではでは~