ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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なんとか月が変わる前に出せたぞ…
年度末って忙し過ぎない!?

って事で、

では!どうぞ!




新たな試練:開幕:

 

アインクラッド第80層を攻略し、81層の主街区を堪能している時、それは現れた。かのアンダーワールドにおいてアドミニストレータが作り上げた狂気とも言える作品。ソード・ゴーレムだ。思わず目を見開いたのはキリトとアリス。それもそのはず。2人はこの化け物に対して全くと言っていいほど歯が立たなかったからだ。一撃で即死ダメージを喰らうほどの相手など2人にとっては数える程しかいない。その中でも突出した強さを見せたのがこのソード・ゴーレムだ。

 

「な、なんでこいつが…」

 

「わかりません。ですがこの化け物がいるということは。」

 

俺はアリスの言わんとすることを察した。恐らく、アンダーワールドの者がここで再現出来ると言うなら、"武装完全支配術"などを使うことも可能なはずだ。もし使うことが可能だとしたらある程度は戦えるだろう。だが他の奴らは…

 

「キリト!」

 

考えている暇なんて無かった。アリスの悲痛の叫びが聞こえた頃には、既に俺の体に剣が迫っていた。とても避けきるなんてできず腹に突き刺さった。そう、突き刺さったのだ。通常ならば"圏内"である主街区でだ。本来なら守ってもらえるはずの障壁も現れず、俺はそのまま近くの宿屋らしき建物を壊しながら止まった。

 

「なっ!そんな…!」

 

その場にいたエギル、クライン、ジュンら男性陣。ラン、アリス、ユウキら女性陣はほぼ同時に驚きの声を上げた。それもそのはず。キリトのHPが減っていたからだ。それも微量ではなく半分も一撃で消え去ったからだ。

 

「くそっ…」

 

あいつを倒すには核となっている物を破壊するしか無かった。だけど、それをやってのけた茶髪の青年、ユージオはもう居ない。俺がやらなければ…皆が、危ない。今度こそ、"全員"を守りきるんだっ!

 

 

「はぁぁぁぁぁぁああ、ああああああ!!!」

 

この世界で出来るという確信はまだ、ない。だが、やらなければ、出来なければという思いが、俺を動かした。SAOに捕われたあの頃から最も使用し、信頼してる一撃必殺技。

 

 

「ヴォーパル…ストライク!!」

 

彼が放った奪命剣は剣の巨人に向かっていく。周囲の人間が、彼の装備の変化に驚愕している中、奪命剣は確実に剣の巨人に近づいていった。そして確かに捉え、剣の巨人の抵抗虚しく、木っ端微塵に散っていった。

 

「や、やったのですか…」

 

アリスがそう呟いた。だが俺はこれがまだ序章にしか過ぎないのではと、思っていた。突如現れたソード・ゴーレム。破壊不能オブジェクトと圏内の消滅。どれを取ってみても、"これからが本番"だと、そう言われている気がした。

 

 

「ラムズ・アルサーロス!(降り注ぐ雷槍)」

 

 

これも幾度となく聞いたことのある技が聞こえた。だが、声の主は"知らない声"だった。

 

「よぉ、あんたがキリトか?」

 

いきなり雷撃を放ってきた奴が俺に話しかけてきた。そもそも俺はこいつとは面識全くないし、雷撃を撃たれる理由もない。それよりも気になったのは、雷撃の威力の強さだ。キヒロが使っていた時より強力な気もする。いや、確実にこっちの方が上だろう。その前に、聞かなければいけないことあるな。

 

「そうだが、あんた、誰だ?」

 

「俺?イスナーンって言うんだ。以後よろしく。」

 

イスナーン。やっぱり俺はこいつを知らない。周りを見ても知っていそうな奴は、いた。一人だけ、いた。ユウキだ。その表情からは有り得ない、そんなはずは、というような表情がみてとれた。

 

「って事で、お互い挨拶したし、そろそろ殺りあおうじゃねーか!」

 

そう言ってもう一度、先程の雷撃を放ってきた。雷槍は全部で7本あるが1発でも当たったら残り半分のHPは吹き飛びそうだ。さっきのも掠っただけで1割ほど削られたしな。以外にも呆気なく死ぬもんだなと思った。だが俺はやっぱり運がついてるらしい。目の前に迫ってきた雷撃は青髪の1人の青年によって遮られたからだ。

 

「悪い、遅れた。」

 

「おせーよ、キヒロ。」

 

俺の方を向いて謝罪した覇王さんに向かって少しばかりの悪態をついていた時、イスナーンとか言ったやつがいきなりこう言った。

 

「なんでぇここに居るんだよ!?ソロモン!!」

 

「守りたい人らが、いるからな。」

 

そう言った後キヒロは俺に小声でこう言った。

 

「あとは頼んだぞ、キリト…」

 

そう言い残したあいつは真っ直ぐ上空へ向かっていった。それをイスナーンらが見逃すはずがなく、

 

「ラムズ・アルサーロス!!!」

 

「フラッシュ・アジョーラ!!!」

 

「アラ・ラケーサ!!!」

 

などと複数の魔法がキヒロに向かって放たれた。だがキヒロはそれを避けようともしなかった。代わりに魔法を唱えた。

 

 

「ゾルフ・サバーハ!!!」

 

その魔法を唱えた瞬間、キヒロに迫っていた複数の魔法は放った本人らに、"跳ね返されていった"のだ。今まで魔法を避ける、相殺する、斬るは見たことあったしやった事あったが、跳ね返すのは初めて見た。そして続けて、こう唱えた。

 

「ゾルフ・エンター・サバーハズ・インビリティ!!!」

 

そう唱えた後、上空に何か膜っぽいのが張られたような気がした。そしてそれは驚くべき効果を発揮した。

 

イスナーンらがもう一度キヒロに向かって魔法を放つ。今度は避け、俺たちの方に向かってきた魔法が当たる、なんてことは無かった。上空にて張られていた膜が受け止めたのだ。そしてそれで終わらず、受け止めた魔法を放った相手に向かって弾き返した。しかもそれが1度きりなんて言う訳ではなく、その後何度も何度も受け止め、弾き返していった。これならこの膜の中に入れば安全と思った矢先、キヒロの様子がおかしいことに気がついた。ユウキも気づいていたようで心配そうな表情をしている。そして雄叫びを上げたキヒロは、黒く染まっていった。目は光を失い、彼を覆う何かは真っ黒に染っていた。それをイスナーン達は嘲笑った。そしてこう言った。

 

「ソロモンは我々の手に落ちた!貴様らの負けだ!」

 

そう言ったのだ。ソロモン。恐らくキヒロの事だろう。アイツらの手に落ちる。そんな訳ない。あいつの強さは誰よりも俺が知っている。現実世界でも、仮想世界でも。そしてその強さを愛する者のために振るう姿も、私利私欲には決して使わない。いつも俺らを守ってくれたあいつが、キヒロが負けるわけ、ない。

 

 

「あらあら、やっと堕ちてくれましたか。」

 

そこには、GGOの世界において、全く歯が立たなかった一人の女がいた。結局名前は分からずじまいだったが、ついにここでハッキリするわけか。

 

「あんた、名前は?」

 

「うん?あら、あなたはあの時の剣士さんかしら?あなたも後でちゃんと相手してあげるわね〜」

 

「おいアルバ、そろそろ行くぞ。」

 

アルバ、か。

 

クラインらbobの中継を見ていた人らが思い出す。

あの時の凄腕剣士。

 

シノンが思い出す。

あの時唯一怖いと感じた敵。

 

ランが思い出す。

あれが、あの時言っていたユウキより強い剣士…

 

 

ユウキが思い出す。

 

ボクよりも強く、優しく、綺麗で、笑顔がとても似合う人。

そして、あることがきっかけで、袂を分かつことになった人。

最後には殺し合わなければならなくなった人。

あの世界でボクより序列が高かった人。

 

 

 

「さて、要件は済んだからこれでお暇させて頂きますね。

 

キヒロを返して欲しければ、81層のボス部屋まで来る事ね。

 

楽しみにしてるわ。」

 

そう言って、上空にいた魔道士軍団は転送魔法陣を用いて、退却して行った。

 

 

彼女らは、彼を取り戻し、この世界に平和をもたらす為に、戦場へ舞い戻る。だがそれはこれまで以上に厳しく、辛い道のりの始まりであった。

 

 

「ったく、アルバよぉ。もう少し堕ちるのが遅かったら俺ら死んでたぞ!?」

 

「ごめんなさいねぇ。でも、彼を相手にしているのだから、時間掛かるのは仕方ないのよぉ。」

 

 

さぁ、ついに手に入れましたわ。あの子からやっと、奪い取ることが出来たわ。また会う時、どんな顔をするのか、楽しみだわぁ…

 

 

 

【次回 剣の王】

 

 

 




はい、自分でも書いてて訳わかんなくなっちゃった泣
いつもある程度妄想してから書き始めるわけですが、
今回、妄想し過ぎてまとめるのが難しくなってしまいました。

次回はちゃんとまとめるつもりですので…

(*´∇`)ノシ ではでは~
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