甕穹(うきゅう)
那霊(なれい)
黍亞(きみつぐ)
晴明(せいめい)
蓮香(れんこう)
螺啤(らひ)
緻繇(ちより)
って読みます!
タイトル的にヤバそう…
では!どうぞ!
俺はきっと、あの出来事を忘れられず、一生後悔するだろう。
黍亞という少女は司令塔の役割を担うようだ。まだ子供らしさが残っている那霊のやんちゃ加減を甕穹含めた姉2人で抑えているような、そんな感じだ。姉弟とも思えるほどの連携だ。そして3人とも、人を殺すことに一切の躊躇いが無かった。そして、あの刻まれている文字。あれはやはり、
「七つの、大罪…」
俺が思っていたことをシノンもそう考えたみたいだ。だとすると能力はなんだ。色欲、強欲、暴食。強欲は兎も角、他の2つは戦闘向きではないように思える。ただ、能力を抜きにしても、戦闘力はかなり高い。それぞれ刀持ちだが、その練度の高さは群を抜いている。連携も見事であっという間に50人程殺されてしまった。だが、色々妙でもあった。俺達には一切攻撃してこず、黍亞に至っては動いてすらこなかったからだ。理由は分からないし考えている暇もない。直接的な攻撃はないが、巻き添えをくらいそうになったことは何度もあった。まぁそれを凌ぐので精一杯だったがな。
「お遊びはその辺にしなさい。」
黍亞がそう言う。途端に2人は戦闘を止め、黍亞の後ろに下がった。
「もう"時間がありません"。さぁ片付けますよ。甕穹、那霊。」
「あ゙あ゙?俺はまだ暴れ足りないんだが!?」
「命令に従えませんか?」
黍亞が那霊に向けるあの殺意は、果たして本当に味方としての扱いなのだろうか。見覚えがない訳では無い。あれはキヒロがヒースクリフやアルバとかに向けてたものとほぼ同じだ。だがあれはあくまで相手は敵だった。こいつらのように仲間同士で殺意を向け合うことは無かった。だがそのお陰で3人の力関係もわかりやすい。トップは間違いなく黍亞。そして甕穹と那霊は同等と考えていいだろう。あの2人は互いに殺意を向け合い言い合いばかりだが黍亞には決して、反論などしない。さっきの戦闘では参加してこなかったが、そろそろくるのか…?
「来るよ…」
リーファがそう言うと、甕穹が唱え始めた。
「七つの大罪より生まれし眷属よ。色欲の化身甕穹が命ずる。"憎悪喝采"。」
後ろに控えていた残り50人ほどが急に呻きだした。中には顔を爪で引っ掻き、血塗れになり、爪痕が濃く残るようなやつもいた。目はギョロギョロしており、真っ赤に純血していく。そして更に続けて甕穹は唱えた。
「"月影抹殺"。」
そして俺達に襲いかかってきた。甕穹が使う幻術はかなり高位の魔法だというのはわかる。だが、それを必要とするほどの実力ではない。ただでさえ、刀の腕は一級品なんだ。わざわざこいつらの力を借りるまでもないだろ。
そして向かってきた仲間達を相手しようと思った矢先、待ち構えていたがあいつらは俺達をスルーしていった。見向きもせずにだ。実は幻術にはハマっていなかったのか?かかった振りをしているだけなのか?
答えは直ぐにわかった。
「"絶対服従"。」
それを唱えた時、もう1人が動き出した。因みに絶対服従は言葉通りのようで、全員跪き、いや正座し首を差し出すような格好をしていた。よく時代劇で見る首斬りのシーンのやつだ。嫌でもわかってしまう。これから何が起きるのか。
「さんきゅー。これは楽でいいな。」
那霊はそう言って刀を音も立てずに引き抜きそして、50人の首を全て落とした。すると、那霊の身体と刀がどんどん大きくなっていくではないか。やがて霜の巨人族並の大きさにまで成長し、満足そうに頷いた。ドーピングも大概にしとけよ。チートにも限界があるもんだぞ。
「HAHAHAHAHAHA!凄い!凄い!凄い!これが力が漲るという感覚か!」
言葉通り、力は漲っていた。一振りで大地は裂け、空気がピリつき、爆風を運んでくる。今までとはスケールが違いすぎる。端的に言うと破格の強さだ。一撃一撃が重くそして速い。あの巨体で高速で動かれるだけでもまともに立つことすらかなわない。その時、那霊をの動きを止める一撃が出た。
「あまり私達を舐めないでよね。」
シノンさんが今まで1度も成功させたことのなかった心意による書き換え。UWでの太陽神ソルスとしての姿を取り戻せればどれだけの人を救えるかと、いつも言っていたシノンさんが、ここにきて取り戻した。胸部と腹部に金色のラインが入った金属アーマーが追加され、弓は神器アニヒレート・レイへと変化した。シノンさんが放った矢は那霊の腹部に深く刺さっているように見えたけど、それは数秒後には吸い込まれてしまった。少し驚いていたけどその後すぐ不敵な笑みを見せるシノンさんはとってもクールだと思う。同じケットシーとしてとても誇りです!そして忘れてはいけない人がもう1人。
「あたしだっているんだからぁ!」
リーファ。兄であるキリトが大好きな子。まぁ本当は従兄弟だから何も問題は無い!って本人は言ってました。一応、皆のお姉さんであるあたしから言わせてもらうとちゃんと相手見つけてほしーなーなんて思ったりしてる。勿論、本人には言ってないけどね!例え相手がいようが諦められないという点に関しては激しく同意できるからね。学校でしか会わないあたしたちと比べたら家で毎日会うリーファは辛いだろうなぁなんて思ったりもしてる。そんなリーファが大好きな兄を助ける為に飛び込んだ世界、UWでのアカウントは、大地神テラリア。鎧の甲冑を部分的に取り付けられており、その金属アーマーには銀色のラインが綺麗に入っている。繊細で美しく、そしてどこか力強さを感じさせる鎧としては間違いなく一級品のものだ。あたしでも作れるかしら?
「ほう。それはUWでのアカウントでは無いか!?欲しい、欲しい。欲しい!欲しい!!欲しい!!!」
「あげるわけないでしょ。」
「そうよ!!てか、私達あんたを倒すし!?」
「HAHAHA!よく言った!七つの大罪より生まれし眷属よ。強欲の化身那霊が命じる!"牙龍斬月"!」
その技は、現れた8つの竜頭が半径3メートルほどの空間を球形で削り取りそして、吸い込む技だった。武器であろうが、人であろうが、特に関係なくその空間にあった全てのものを吸い込み那霊へと吸収されていった。那霊はありとあらゆるものから"力"として吸収出来るということらしい。これが、"強欲"か。
「なるほど!よく避けた!だがそう何度も避けられると思うなよ!!」
そう言って那霊は続けざまに先程の技を放った。連続で3回。24つもの竜頭が半径3メートルもの空間を削り取る。避けきれない、そう思った時、あたしはあることを思い出した。第82層での攻略の事。片手棍使いとしてあれは忘れられない。そう思い出した時、あたしの持つ片手棍が光だした。
「何…?」
俺の出した技が半分程消された。消したのはあのピンク髪の片手棍使いだ。なんの技かはよく分からんが、あれを手にすれば些か楽になりそうだ。だけど俺は片手棍苦手なんだよなぁ。いやそれ以前にあれは邪魔だ。牙龍斬月をこうも消されては面倒だ。
「妙な技使うな女。」
「あまりあたし達を舐めないでよね!」
「そう、なら私が相手するわ。」
いきなり出てきた黍亞にあたしは対処出来なかった。気づいたらあたしを通り過ぎていた。左頬に激痛が走る。頬の肉が、"削り取られていた"。
「貴方、あまり"美味しくないわね"。まぁ、そんな事どうでもいいけど。」
そう言ってまたあたしに向かってきた。咄嗟に片手棍を目の前に翳して防御しようとした。けどそれすら打ち砕かれた。いや、"噛み砕かれた"が正しい表現かもしれない。あたしの片手棍はもう、ただの棒となってしまった。そして勢いそのまま、首元をかき喰われた。あぁ、これで死ぬんだあたし。まだ成人してないのに。付き合ったことないのに。やりたいこと、いっぱいあったのになぁ。なんであたし、出てきちゃったんだろ…
「リズベットぉぉおお!!」
クラインの馬鹿が叫んでいるのが聞こえる。いい人見つけなよクライン。あとは頼んだわよ。皆。
「ふぅん。最後はなかなか美味しかったわ。やっぱり、恐怖が入り交じった人間の血肉は質が上がる。あの片手棍もなかなかの美味だったわね。」
黍亞は口元に付いた血を上品に拭きながらそう感想を言った。だが悲劇はそれで終わらなかった。
「きゃぁぁぁあああ!!いやぁあ!!」
「シリカ!!」
「避けてください!!」
シリカはどうやら甕穹によって操られているようだ。しかも操り方は非道極まりない。精神状態には一切手を出さない。だが肉体は限界まで操るようだ。俺が避けると例え肩や肘の関節を外してでも追撃してくる。外す際に聞こえる音や戻す音。どれもがリアル過ぎてこちらまで精神的に参ってくる。だが甕穹は俺達を倒せないと早々に判断すると決断は早かった。
「もういいや。死んでいいよ。」
シリカの身体は四肢が捩れ捻られた。捻じ切れるまで続け遂にはダルマ状態にされた。血飛沫が迸り、辺り一面を血の海にした。もう声を出す気力も無くなったシリカに追い討ちをかけるように、首を捻じ切られた。これでもかと言うほどの残酷で、痛みを伴う殺し方は見たことない。この瞬間、若い2人が共に命を落とした。最後の最後まで、よく戦いきり、守り切った2人だ。だからこそ、ここで俺達が負けるわけにはいかない。
「あと4人かぁ。思っていたより余裕だな。」
「慌てないことよ甕穹、那霊。」
「「了解。」」
この瞬間誓った。必ず勝つと…
「さてさて、貴方方は僕達を楽しませてくれますか?」
「ふん。楽しませる余裕なんか与えさせないさ。」
エルドリエがそう言い放ち、真っ先に突っ込んで行った。あの馬鹿。何も情報がない中突っ走る奴がどこにいる。案の定、先に展開されてたと思われる魔方陣によって地面に拘束されてしまった。全く、やはり経験は重要素材であるらしいな。
「一応整合騎士なんでしょ?僕をガッカリさせないで欲しいなぁ。」
「お兄さま。あまり時間を掛けてしまいますと怒られますわよ?」
「それもそうか。遊ぶのも程々にしなくてはいけないなぁ。でも、少しならいいだろ?」
どうやら敵は俺達に大した評価はしてないらしい。なんと言うか、悔しい。敵として見られてない。ボスである奴の方を怖がっている。これがただの強気ならいいんだがな…
「じゃあ行くよ。七つの大罪より生まれし眷属よ。傲慢の化身晴明が命ずる。"連鎖氷結"。」
晴明とやらの頭上から魔方陣が5つ展開された。そこから50センチ程の氷塊が幾重にも飛ばされ続けた。多くのものは避けるか神器によって消し飛ばした。そこまではよかった。だがただ消し飛ばすだけでは何も解決していなかった。例え爆散させられても、"氷"であったものの存在自体はまだ晴明の掌の上にあるようだ。そこからまた新しく氷を作り出し、俺達の足を氷漬けにした。
「言ったよね?連鎖氷結って。」
「それがなんだと言うのです。」
アリスがそう言うと僕達の足を完全に封じ込めていた氷をバラバラに砕いた。そしてそれを僕の青薔薇に吸わせてと言われたので言う通りに吸った。氷自体を吸うというより、その氷を形成するために使った魔力を吸った感じだ。そのお陰か少し魔力が戻ってきたような気がする。
「へぇ。氷使いがいるのか。面白いねぇ。」
「お兄さま。真面目にお願いしますね?あと、この後でも私のお相手して下さいね?私、嫉妬で死にそうです。」
「あぁわかったわかった。んじゃ、行くよ〜。"波動龍滅"。」
先程から思っていたが、術式展開が異様に早い。だがそれに対してグダグダ文句は言っていられない。龍が幾つもの波を俺らに向けて発した。見事にくらったが、その瞬間、音が消えた。対象範囲は直線上と狭いらしいが効果は絶大だ。あっという間に、聴覚を奪われた。この状況はあまり良くない。敵は律儀にも、"技名"を発してくれていた。少なからず、名前からどのような技かは想像が可能だったりするものもある。その可能性を消された。戦略としてはかなりいいだろう。もし全員がこの技を喰らったらその瞬間、連携は取れなくなる。いや、現段階でも、俺との連携はかなり困難を極めるだろう。なら次に敵が奪いに来るのは…
「お前ら気をつけろ!さっきのは聴覚を奪う!次も"五感を奪う技"の可能性が高い!」
届いたかどうかは分からない、いやどうやら届いたようだ。聞き取れた訳じゃないが、あいつらの視線が理解を示していた。さて、次は何を奪いに来るのか。
「ほう。まだ1つ目しか見せていないというのに、勘がいいのか?まぁいい。"死喰滅盲"。」
1番厄介そうなのはあのベルクーリとか言うやつだ。あいつの剣は出来るだけ早く封じ込めたい。まぁそれもこれで終わりだ。視覚は人体の8割方の情報収集にあたっている。これを奪ってしまえばあいつは血の通った人形に過ぎない。後でゆっくりと殺せばいい。
「ファナティオ様、目が、目が…」
どうやら今度の攻撃は視覚を奪うものだったらしい。当然、俺のところへも来ていたが事前に張っておいたもののお陰で難を逃れたようだ。
「…何、?」
視覚を奪えたのはたったの4人だと。しかも肝心のベルクーリのは奪えていない。おかしい。座標は間違っていない。発動もした。それなのに何故、あいつから視覚を奪えていない!?
ベルクーリの事に気を取られすぎた俺は右腕を失った。斬った、いや貫いたのはあの女か。ファナティオとかいう女だ。相当怒っているなぁ。もしかして、視覚を奪った奴らと特別仲がいいとかか?
「私のお兄様に…よくも、よくも!」
まぁいい。礼を言おうファナティオ。貴様のお陰で蓮香が目覚める。嫉妬の化身を怒らせるとどれ程恐ろしいか、身をもって感じるがいい。"俺でも止められんぞ"。
「七つの大罪より生まれし眷属よ。嫉妬の化身蓮香が命ずる。"鬼化"。」
これはそのまま捉えていいのだろうか。ビキビキと音を立てながら両目は紅く染まり更に嫉妬が書かれていない方は、黒目と白目の所が反転し、白目になった部分は赤眼になった。見える範囲では、血管が太くなり血流まで視認できるようになっている。額にも青筋が浮き出ている。口には牙が生え、爪も8センチ程まで伸びている。僕の氷も一瞬で切り裂かれそうな爪だ。
「しねぇぇええ!!」
真っ先に向かっていったのはファナティオさんのところだ。既のところで避けたが頬に3本傷が出来た。蓮香は自分の腕に爪を食い込ませ、血で濡れた爪で攻撃してきた。
四旋剣の人達がファナティオの前に立ちはだかり蓮香の攻撃を受けた。なお蓮香に動きを止める様子はなく、四旋剣の人達に攻撃が延々と浴びせられた。遂に鎧が破壊され、4人とも腹を斬られた。どしゃっと音を立てながら4人を僕らはただ見てるしかできなかった。ほんの数秒で、4人が倒された。
「蓮香もすげーけど、俺も忘れるなよ〜?」
蓮香に気を取られすぎて晴明の方をすっかり忘れていた。地面から土の槍が突き出し、エルドリエさんらを串刺しにした。それを逃れたと思ったら今度は空間から飛び出した剣らによって串刺し。それらの攻撃を受けて残ったのは僕とアリスとファナティオさんとベルクーリさん。20人ほどいた整合騎士達は残り4人となってしまった。あんなに強かったデュソルバートさんやシェータさんらが一瞬にして倒されてしまった。
「あと4人か。意外とあっけない。なぁ蓮香。」
「はいお兄様!やはりお兄様は素晴らしいで」
晴明の身体が切り裂かれた。あの技は、僕は見たことある。未来を斬る剣。それがベルクーリ・シンセシス・ワンの技。時を穿つ剣。あの猛攻を避けながらこれもこなしていたのか。長年、人界を護っていた強さの所以これにありって感じだ。
「お、お兄、、さま?」
「ふふふ、はははっ。やはりお前が1番の強敵かベルクーリ!だがこれで終わりはせんぞ!ふははは!!…分かっているな蓮香よ。」
「…………はい、お兄、さ、ま…失礼致します。」
一体今更、これ以上何をしようというのか。
「さて、我らに歯向かおうとする愚か者は誰かな?」
「ここにいる全員だ!」
そう言って俺は剣を抜いた。二刀流、ダブルサキュラー。
「遅い。」
そう言って螺啤は、図体に似合わぬ動きを見せた。一振り目、二振り目を完璧に避けそしてがら空きになった横腹に蹴りを入れ込んできた。一瞬息が出来なくなっただけなのに物凄く苦しく感じた。蹴られた振動で肺や心臓にも影響を及ぼしているみたいだ。痛い痛い痛すぎる。呼吸すらままならない。やばいやばいやばい。
「あぶなっ。」
ユウキという女が攻撃してきたがなんだこれは。剣が伸びている?咄嗟に避けたが仰け反る程とは。当たったら死ぬと予感させる威力早さ正確さ。なるほど。アルバ様が注意するわけだ。この女、只者じゃない。まぁ、当たらなければ意味が無いがな。
「まぁ螺啤、落ち着いていこうぞ。決して殺せない敵ではない。」
「分かっている緻繇。てか俺に指図するな。殺すぞ。」
何も意図せず指図すると思うのかこの馬鹿は。憤怒の化身である貴様はそのように怒り憎しんでいった方が強いからに決まっておろうが。戦闘能力としては7人の内序列最下位である俺が、序列1位の貴様と組まされた理由は謎だが、余は貴様をこき使ってあ奴らを殺そう。
「さて、ではいこうか。七つの大罪より生まれし眷属よ。憤怒の化身螺啤が命ずる。"妖化"。」
螺啤は更に肉体面が強化されたように感じる。髪は白く染まり憤怒の文字はめらめらと燃えているみたいだ。耳は先が尖り、目は左右それぞれに1つずつ追加されていた。文字は黒塗りでそれ以外は血に染っているようだ。爪が少し伸び、血管がよく浮き出ていた。身長が少し伸び、185センチ程になっただろうか。そうして手に持つのは長大な槍。切っ先の方は三本に別れておりまるで刺叉のようだ。そして何か螺啤の身体の周りには不自然に燃えておりそして、螺啤自体は浮いていた。
「覚悟しとけゴミムシ共。勿論、死ぬ覚悟だ。」
一瞬で消えたと思ったら血を吐く音がした。その音の方向へ目を向けると、ランが腹を深く、貫かれていた。いや恐らく心臓も肺も何もかも、貫かれている。もうどうしようもなく、どうすることも出来ない事を、俺は一瞬で察した。もう戻ってこないのか。あの日々は…
「さて残りは2人。容易く片ずけるとしよう。」
「はぁ、はぁ…」
「どうしたソロモン。その程度か?」
全く敵わない。いやそれ以前にソロモンへ変化出来てない今、魔法力は圧倒的に向こうの方が上だ。正直、避けるので精一杯。打開策は生まれず、今は負けしか見えていないこの状況をどうすれば、ひっくり返せる…
「あぁ、1つ言い忘れていたけど。
"お前の分身"が相手してるぜ他の奴らは。」
分身、だと…その目で見たことは無いが、この発言からするに、"成功"してしまったのか。あの"実験"が。いや有り得ない。あってはならない。いやそれ以前に何故それをこいつらが知っている。あの実験はかなり極秘のはずだ。下手したらUWの存在よりも。俺らはこいつらの情報収集能力を、思っていたよりも下に見ていたのかもしれないな…
「その顔最高だなぁ。氷漬けにして飾りたいぐらいだ。」
「やってみろよ。」
「口だけは達者だなぁ。あんた。」
頼むから、無事でいてくれ。お前ら…
絶対的な絶望の中、それぞれどう立ち合うか。
分けようとは思いました。従来の2倍ぐらいなので…
ただキリが悪いなと…お許しを…
さてさて、予想してたよりやばかった人多いかもですね…
最後ちょっと意味深でしたが皆さんならどのような事なのか!
分かっちゃうかもしれませんね。w
(*´∇`)ノシ ではでは~