ソードアート・オンライン 覇王と絶剣   作:高島 秋

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評価こないなー(寂しい…)お気に入りこないなー(寂しい)みんなー!まってるよー!笑では!どうぞ!


生きる意味

ここまで話しての反応は。やはり驚かれるものだったらしい。それはそうだ。あの茅場晶彦と面識があり、このゲームにおいての関係者が目の前に現れたのだから。罵倒されてもおかしくない。むしろされて当然だ。てなんで話してんだろうな。誰かに聞いて欲しかったのか?俺はなんで話した?何のために…

 

クライン「カウンターアカウント…か…」

 

キヒロ「あぁ。来るべき時が来たら、必ず俺が責任をもって倒す。」

 

キリト「それで…か」

 

キヒロ「ん?」

 

キリト「キヒロ。お前は、その全責任を死で償う気なんだな。」

 

!!!!!

 

こいつは、よく頭回るな。

 

 

ユウキ「そうなの!?キヒロ!」

 

キヒロ「…キリトの言う通りだ。」

 

ユウキ「なんで!」

 

キヒロ「俺が茅場晶彦に手を貸したのは事実。このゲームをデスゲームにするのに欠かせないプログラムを組んでしまったのは俺だ。だから、俺」

 

ユウキ「責任をもって死ぬっていうの!」

 

キヒロ「あぁ。」

 

ユウキ「そんなことしたら!ボクも死ぬ!」

 

!?

 

なぜ?ユウキが死ぬ必要なんてない。

 

キヒロ「ユウキが死ぬ必要なんてな」

 

ユウキ「キヒロが死んでしまったら!ボクは生きてる意味ない!」

 

!!!

 

キヒロ「何を馬鹿なこと…」

 

ユウキ「わからないの!?そのぐらいキヒロなら!わかるでしょ!」

 

俺は人の心を読み取るのが苦手なほうだ。主に恋愛面。だが、今回ばかりはさすがの俺でもわかった。ユウキは俺のことが好きなのだと思う。

 

キヒロ「ユウキの気持ちは嬉しい。だが、俺は今までに死んでいった約2000人の命と俺一人の命。比べたらやはり俺は生きてる資格なんてない。茅場晶彦と同罪だ。俺が2000人を殺した。だから、最後まで生き残って、できるだけ多くの人に生きていってもらうためにこの命は使うと決めた。だからユウキたちとはそこでお別れにしようと思う。」

 

ユウキ「確かにキヒロは茅場さんに手を貸し、多くの人の命が亡くなってしまったことは償い切れないものがある。でもキヒロは少なくとも渡すまで知らなかった。」

 

キヒロ「知らなかったでは済まされないのも事実だ。」

 

ユウキ「でも!それを死で償うのは違うとボクは思う。」

 

キリト「ユウキの言う通りだ。」

 

ラン「そうですよ。人が死んでいい理由なんて無いんですから。」

 

アスナ「向こうでまた会いましょ。」

 

クライン「そうだぜ!?ラーメン奢れよ!?」

 

エギル「現実世界で俺はお前に会いたいぞ?」

 

なぜ。なぜこんな風に思うのだろう。今目の前にいるのは大量殺人者。大罪人。悪魔と変わらないんだぞ。なのに何でこんなふうに…接してくれるんだ。俺はこの温かさを。心のどこかでは望んでいたのかもしれない。だけど。それじゃ生きてる意味にはならない。俺はなんのために…

 

キヒロ「…ずっと…ずっと、考えてた。死ぬべき俺が…この世界に存在する意味は、なんだろうって………って。誰一人助けることも出来ず、たくさんの人を殺し、周りに危害を与え続けている…自分も悩み、苦しんで……その果てに、ただ消えるだけなら…今この瞬間にでもいなくなるべきだと…何度も何度もそう思った………なんで…俺は…生きているんだろうと…って……ずっと……」

 

ユウキ「キヒロ…」

 

キヒロ「ん?」

 

ユウキ「でも…でも…ボクはね?こう思う。…意味、なんて……なくても……生きてて、いいんだよ……って。」

 

キヒロ「っ!」

 

ユウキ「だから。生きて…キヒロ…それがボクの。いやボク達の望み…ううんそれも違うね…生きなきゃダメなんだよ…キヒロ…亡くなってしまった人の分まで…生きなきゃ…生きなきゃ…ダメなんだよ…?わかった?キヒロ…?」

 

俺はこの世界に来て初めて泣いた。どっかの知らない人、攻略メンバー、ギルメンが死んでも、涙1つ出なかったのに…俺は…自分のことを…必要としてくれる人を…探していたのか…こんな俺でも…生きてて…いいのか…それと同時に俺は思った。

 

 

これからは、ユウキのために生きようと。

 

 

キヒロ「ありがとう。ユウキ。」

 

ユウキ「うん!だからもう死ぬなんてこれから先絶対言わないこと!」

 

キヒロ「あぁ。わかった。さてと、さっきの返事をしなければな。」

 

ユウキ「?」

 

キヒロとユウキ以外全員(「ついに来たかこの時が。なんて返事するんだろ?」)

 

キヒロ「ユウキのことが…好きだ。」

 

(ぉぉぉおおお!!)

 

ユウキ「!?!?!?!?!?」

 

キヒロ「こんな俺だが、そばにいて欲しい、ユウキは俺にとって、掛け替えのない存在だ。」

 

ユウキ「//////////」

 

キヒロ「必ず幸せにします。」

 

ユウキ「//////////!?」

 

キリト「おいそれって…」

 

アスナ ラン「(きゃぁぁーー!!!)」

 

クライン エギル「(おいおいマジかよ。)」

 

ユウキ「(プロポーズされたぁぁああ!!////////////////////)」

 

キヒロ「どう…かな?」

 

ユウキ「ふっふっふっ不束者ですがよろしくお願いします!/////」

 

キヒロ「あぁ。よろしく、ユウキ。」

 

アスナ ラン「「おめでとーー!!!!ユウキ!!」」

 

ユウキ「ありがとう!!ねえちゃん!アスナ!!」

 

キリト「おめでと。」

 

キヒロ「ありがと。」

 

クライン「くぅっそぉぉー!!おめでとさん!!見てろよ!俺にもいつか!いつかぁぁぁああああー!!!」

 

キヒロ「ありがとな。あと頑張れよ。」

 

エギル「おめでとうだな。キヒロ。」

 

キヒロ「I have a wife,but w(妻いるくせに笑)」

 

エギル「!?Why,that!!」

 

キヒロ「なんとなくw」

 

エギル「くっ!嵌めたのか!」

 

キヒロ「別にいいだろ?」

 

エギル「(何故か憎めん…)」

 

アスナ「あなたもなかなかやるわね。」

 

キヒロ「なにが?」

 

アスナ「なにが?ってあれ。プロポーズじゃない!少し見直したわ!」

 

キヒロ「それがどうした?」

 

アスナ「!?」

 

キヒロ「まさか、付き合うって結婚前提だよな?普通。」

 

ユウキ「キヒロと結婚キヒロと結婚キヒロと結婚キヒロと結婚…」

 

ラン「妹をよろしくお願いしますね?キヒロさん。」

 

キヒロ「妹なのか!?こちらこそお願いします。お姉さん。」

 

ラン「もし、ユウキが泣くなんてことをしたら…」

 

キヒロ「笑顔溢れる関係にしようと思う。」

 

ラン「それなら。安心です。」

 

アスナ「ランさん。キヒロ君は結構現実世界でもしっかりしてるので大丈夫ですよ。」

 

これは後でなんか買うことになりそうだ。うん、視線がそう言ってますよ?アスナさん。

 

ラン「よかったね。ユウキ。」

 

ユウキ「うん!!よろしくね?キヒロ!」

 

キヒロ「ユウキ…」

 

ユウキ「なーに?」

 

キヒロ「愛してる(小声で)」

 

ユウキ「っ!ボクもだよ(小声で)/////」

 

キヒロ「そっそうか/////」

 

ユウキ「うん!/////」

 

 

終始照れまくりな二人。

 

 

キリト「一時どうなるかと思ったけど。なんとか大丈夫そうだな。」

 

クライン エギル「そのようだな。よかったぜ。」

 

アスナ「結婚式には呼びなさいよ?」

 

キヒロ「あぁ。もちろん。」

 

 

いささか話が飛びすぎた二人でした。

 

 

 

 

存在価値を見いだせた少女少年。

 

生きる意味を見つけた少年。

 

誰かのために。

 

愛する人のために。

 

武器を取り、

 

戦場へ向かう日々が続く。

 

こんな言葉を聞いたことがある。

 

 

愛は時に、人を強くする、と。

 

 

 




今回の方がティッシュ必要だったかも知れませんね?(最後はブラックコーヒーが。)全然いらなかったよ!って人もいるかもしれませんね。それはこれからの語彙力成長を期待しててくださいね!?(*´∇`)ノ ではでは~

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