闇の帝王の気まぐれ   作:ベルガシード

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どうも皆さん初めまして。ベルガシードです。
ハーメルン(というか二次小説自体)初投稿です。
拙い文章ですが読んでいただけると幸いです。


プロローグ

 

(え…ここ…どこ…?)

 

それが、私が意識を取り戻して最初に思ったことだった。なぜか目を開けられないし、そもそも明るさを全く感じない。起き上がろうとしても、空をかくだけだった。もしかしたら…

 

(マジで死んだのかな…私…)

 

なんとなく思ってはいたけど、実際そうだとなるとあまり面白くはない。てか、死後の世界なら三途の川やら閻魔大王がうんたらかんたらやらあるんじゃないのか。

そんな馬鹿な私の思考は、外から聴こえてきた声に一瞬で打ち砕かれた。

 

「ねえフランク、またこの子暴れてるわ」

「おお本当か。もうそろそろかもしれないな、アリス」

「ふふっ、そうね。待ち遠しいわ」

 

え?

え?何?なんかこの子とか聞こえるんですけどどーゆーこと?しかももうそろそろって何?何があるの?

様々な考えが渦巻いて纏まらない。どうしよう。一回外に出てみようか。その方が…

うん?外?何でわかんの?何で…あ、これってもしや…

あることに思い至った私は腹のあたりに触れる。私の考えが正しければ…

 

あ、あった。マジであったわ。へその緒。

 

もうお分かりだろう。

そう、私川内澄春は、まだ生まれてもない赤ん坊に転生してしまったのである。しかも聞こえてくるのはネイティブ英語なので…

 

(イギリス人かぁ…)

 

この時ほど英語やってて良かったと思ったことはないと思う。やってなかったら確実に詰んでいた。ありがとう、ハリポタ原語版。

ん?ハリポタといえば…さっき、両親(おそらく)がフランクとアリスって言ってなかったか?もしかして…

いや、流石にそれはないだろう。例え生まれ変わったとしても、本の中に入るなんてありえない。きっと、さっきのも聞き間違いだろう。いや、でも確かに言ってたような…

あ〜、考えてもキリがないや。てか狭いな。

 

あれ?

これ、出たらいいんじゃね?

 

約1分後、私はこの選択を激しく後悔した。

 

* * * * *

 

前言撤回。

ここ、やっぱハリポタの世界でしたわ。

いやだって、滅茶苦茶きつい産道通り抜けて産まれたらロングボトムさんって聞こえるし、普通にはっきり「フランク」「アリス」って呼びあってるし、ラジオ(?)で今日は1981年7月31日って分かっちゃったし…

そして極めつけは、

 

「早く体を拭かないと。『アクシオ!』」

 

ハイ確定。私、ネビルの家に生まれ変わってきちゃいましたわ。マジか。しかも性別変わってるし。大丈夫なのかなこれ?

あ〜、でも考えてみたら性別が変わっただけで何が変わるとは思えないし、そもそも原作では来年になるまで何も起きない(はず)だから、あんま気にしなくていいか。まあ、なるようになるさ。

そう思った私は睡魔に身を任せ、暗闇を落ちていった。

 

これが、私の「ジル・アリス・ロングボトム」としての人生の始まりだった。

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