禁欲生活の果ての果てに   作:歌舞伎揚げ

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主人公ビオレの機体はかなりオリジナル設定です。


後、今回は酷いです。反省してますがこれしか思いつかなかったのです。

セシリアファンの方すみませんでした。


あっ、待っ、果て…

顔面にレーザーを食らいながらも進み続け、視界が開ける時にはセシリアさんは目の前からいなくなっていた。

さすが代表候補生、ヒットアンドアウェイが上手い…。

 

「あなた、浮けませんの?」

「いや、浮かべます、飛べます!大丈夫です!貴方の期待に沿ってみせます!」

「いや、期待してないですし大人しく負けて欲しいのですが…」

「あ、それは無理です。」

「では派手に散って下さいぃ!」

 

そこからはレーザーライフルで撃たれまくり状態。

近づかせない、完封してやるという初心者相手でも手を抜かない、その若いながらのプロフェッショナル精神に感服する。

小声で「近づかないて来ないで…」と言うのも、彼女の代表候補生としての切迫とした雰囲気が伝わる。

直撃は避けようと盾で凌ぎながら、私はベストなタイミングを伺う。

チラ見、盾に隠れる、チラ見、盾に隠れる……

 

………んなぁーーーーァァァアアア!

 

「……あぁ!まどろっこしい!いま行きますよセシリアさん!!決闘を!貴方の望む決闘を!する為に!」

「ヒィ、こ、来ないで下さい!」

「私は世の男性の代表として、みっともない戦いは出来ない!今から私は止まりません!貴方に辿り着くまで!」

 

 

何故か動揺して照準ブレてるし、隙は今!なら行くしかない!

 

そして私は空へ跳んだ。

そう!跳んだのだ!

 

 

 

 

 

 

さて、ここで私が希望した機能についてあげよう。

端的に言うとAIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)を付けてもらった。自分の手のひら、足の裏周辺限定で。

本来、相手や銃弾を止める事を目的としているこの機能、実は他の使い道もあるのではと思った。

自分の手足そのものを固定し、壁や床を蹴るような移動をするというやり方である。

ISの機動は急激な方向転換より流動的な動きが得意だ。

しかし、このAICをうまく使えば私の身体機能に依存した挙動が可能であるのだ。

自分次第で方向転換までのロスをゼロに近づけ、ジグザクな動きも可能。

跳ぶというのは誤りなく、私は跳んだ。

セシリアさんの銃口がこちらに合わせてきたらすぐ跳ぶ。

そしてある程度はIS本来の力も借りながら、崖を登るような感覚でセシリアさんの元へ向かった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーセシリアさん視点ーーーーーー

 

下からこちらへ向かってくるあれは、ISなのでしょうか?

地獄の崖から這い上がってくるような挙動で、勘のいい虫の様な動きでレーザーを避け、仮に命中しても止まらない。

というか彼、常に私の目を見ていますわ。恐らくこちらの銃口が向けらるタイミングと同時に回避の準備をしてるからなのでしょうが、怖い…。

ひっくり返ったカエルの様なポーズのまま、こちらを見つめ続け、どんな体勢でも進撃する様は恐怖でしかありませんわ。

有限であるこの距離は確実に縮められ、彼の不屈性は底なしの様に無限に感じます。

時たま浮かべる笑顔もなんかもう悪魔か何かです。

 

「私はカハッ!絶対に諦めないっ!ぐふっ、ハァーハァー、貴方の元へ絶対に辿り着いてみせる。ハァーハァー。セシ、リアさん!」

 

しかしというかまあ当然ですが、やはりあの動きは疲れ易いらしく、息が切れ始めてます。というか、むせ始めてます。精一杯がもう二杯はありそうですわね。

ISの方も変な扱いしてるからかギシギシいってますし…。

これは早々に決めるべきですわ。

私はブルー・テァアーズを起動し彼の元へ向かわせました。

彼はどうやらこの量の弾幕には対処できないと思ったのか、登る?ペースを早めました。

 

「はあっはあっ、ハァーハァーぐふっ!ゲホッ、正々堂々、くはっ!」

 

苦しげながらも前向きなのはもう本当に異常です。本人は一生懸命なのは分かりますが。

 

でも対処し切れなくなってきたのか、被弾率が途端に上がり始めましたわ。この調子なら…って急に何してるんですの彼、目元なんか抑えて……ってまさか!

 

その瞬間、光が辺りを包み込む。

 

 

そして

 

 

気がついた時にはビオレはセシリア・オルコットに密着と言ってもいい距離まで接近していた。

 

 

 

 

ーーーーーービオレ視点ーーーーーー

 

ここまで来た!

閃光玉投げて、全力で近寄ってここまで来た!

後は、こうだ!

 

「ヒッ、なんですの?!」

「もう、逃さない!さぁ、さぁさぁさぁ!勝負です!」

「もぅぃゃ…」

 

セシリアさんの左手と自分の右手をAICで固定、これでもう逃げられない。至近距離だから巻き込み事故の可能性もあるのでピットも使えない!

さあ、ここからだ無力化ないしは比較的安全な素手でエネルギーを削るんだ。

 

「いきます!」

「ッ…」

 

ってセシリアさんなんでそんなに涙目なの。そして上目遣いでこっちを睨みつけてくるんだ?

やめろ…そんな目で見ないでくれ、頼むよ。

あぁなんという事だ。戦いの最中なのに、他の事に気を取られてはいけないのに…

私は出来る事を、やりたい事を成し遂げたいのに…

このセシリアさんとの清廉なる決闘の場において、

 

セシリアさんのその泣きそうな顔を見て、呆気に取られてしまい、そして何より興奮している自分が居て、魔羅も反応しまうなんて

 

そして私はAICを無意識に解除してしまった。

 

 

「もう、、、いやぁぁぁぁぁ!!!」

「あっ…」

 

股間はダメだよセシリアさん、特に今の状態で刺激は

 

 

 

あっ、待っ、意識が、果て…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合結果を伝えよう。

結果を言えばセシリアさんの勝利であった。

 

何故、こんな風な言い方なのか。

それは私が試合中に気絶したからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合の録画を見た。怖かった。不気味だった。

思い返せばセシリアさんは男性との面識が乏しいお嬢様なのだ。そんな人にあんな恐ろしい感じで試合に挑むとは。

ただでさえ怖かったろうに、時間があったら謝ろう。

 

 




やりすぎた自覚はあります。
こんなのただの度し難い変態ですもの。

今までの話とは一線を画す何かがありますね今回のお話。

後、AICについては勝手な想像です。
ただ、ラウラが向かってくるISを一瞬で止められるので、自分に使ったらいけるかなって思いました。
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