石滅相馬は勇者であり…   作:磯山ゲル

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どうも磯山ゲルです。


評価、感想ありがとうございます。
お気に入りも増えてとっても嬉しいです!

ですが残念ながら投稿ペースは早まりませんでしたwゴメンナサイ

個人的に3話は友奈の「嫌?」からの夏凛ちゃんの「…ぁ」が可愛すぎると思ってます!!!!


こほん…まぁとりあえずどうぞ


情報交換

「仕方ないから情報交換と共有よ。」

 

三好はハムッと袋から煮干しを取り出し食べる。

 

「わかってる?あんたたちがあんまりにも呑気だから今日も来てあげたわよ。」

 

「にぼし?」

「にぼしですね。」

 

「なによ!ビタミン・ミネラル・カルシウム・タウリン・EPA・DHA…にぼしは完全食よ!」

 

呪文のようににぼしに含まれる成分を言って風先輩と俺に指をさす。

 

「ま、まぁ良いけど…」

「指をさすな、指を。」

 

「あっ、あげないわよ!」

 

「いらないわよ。」

「俺も遠慮しておこう。」

 

「じゃあ、私のぼた餅と交換しましょう。」

 

東郷が家庭科の授業で作っていたぼた餅をだす。

 

「…なにそれ?」

 

三好はぼた餅を初めて見るようで少しばかり重箱の中を覗き込む。

 

「さっき家庭科の授業で。」

「東郷さんはお菓子作りの天才なんだよー。」

「いかがですか?」

 

東郷が少しばかり重箱を前に出すが、

 

「い、いらないわよ。」

 

断られた東郷はみんなにぼた餅を配り始めた。俺は今回は遠慮しておくことにした。

 

「いい?バーテックスの出現は周期的なものと考えられていたけど、相当に乱れてる。これは異常事態よ。」

 

勇者部員はぼた餅を頬張りながら三好の話を聞いている。

 

「帳尻を合わせるため今後は相当な混戦が予想されるわ。」

 

「たしかに…一か月前も今回も複数体出現しましたしね。」

 

「私ならどんな事態にも対処できるけど、あなたたちは気をつけなさい。命を落とすわよ!」

 

三好が勇者部に対して注意を促す。

 

「わざわざ注意してくれるなんて優しいな。流石は神樹に選ばれた勇者だな。」

 

「うっ、うるさいわね。別にあんたたちを心配してるわけじゃないし。私の見えるところで死なれたら寝覚めが悪いから言ってるだけよ!」

 

三好が顔を真っ赤にし、大きな声で俺の言葉を否定する。

 

「ほっ、他に勇者は戦闘経験値を溜めることで…」

 

三好が話を強制的に戻した。

 

「どうしてわざわざあんなことを言ったんですか?」

 

隣に座っている東郷が小さい声でそう尋ねてくる。

 

「いや、なんかな…。からかい甲斐があると思ったからかな…?まあ、神樹に選ばれた時点で良い奴ってのはわかるけどな。」

 

「そうですね。友奈ちゃんそれはアプリの説明にも書いてあるよ。」

 

「そうなんだ!」

 

満開の説明に感心する結城に東郷がアプリにも書いてあると言い、その様子を見て三好は肩を落とす。

 

「満開を繰り返すことでより強力になる。これが大赦の勇者システムよ。」

 

「へぇーすごーい。」

 

「因みに聞くが、より強力になるってのはどんな風に強くなるんだ?」

 

俺は三好にそんな問いを投げかけてみた。

 

「そ、そこまでは聞かされていないわ…。」

 

「じゃあ、三好は満開をまだ使ったことがないんだな?」

 

「うっ…そ、そうよ。」

 

三好がそう言って顔を逸らす。

 

「なぁーんだ。あんたもレベル1じゃあたしたちと変わりないじゃない。」

 

「き、基礎戦闘力がけた違いに違うわよ!一緒にしないでもらえる!」

 

「そこはあたしたちの努力次第ってとこね。」

 

犬吠埼先輩が言うと結城が朝練をしようと言い出した。

が、樹と結城が起きられないという理由で無しになる。そんな様子を見ていた三好は、

 

「なんで、こんな連中が神樹様の勇者に…。」

 

溜息をつく。

 

「成せば大抵何とかなる!」

 

「なにそれ?」

 

「勇者部五箇条!大丈夫だよ。みんなで力を合わせれば何とかなるよ。」

 

結城がそう言い勇者部五箇条の書いてある紙を指さす。

(成せば大抵何とかなる。いつ聞いてもいい言葉だがな…)

そんなことを思ってしまった。いつの時代でもどうしようもない理不尽なことはある。もしも勇者部がソレに当たった時どうするんだろうかと考えてしまった。

 

(いや…、その時はきっと…)

 

「『なるべく』とか『何とか』とか、あんたたちらしい見通しの甘いふわっとしたスローガンね。全くもう、私の中であきらめがついたわ。」

 

俺が考え事をしている内に三好の中での諦めが付いたらしい。

 

「あ、あたしらはぁ…現場主義なのよ!」

 

「それ今思いついたでしょう。」

 

「はいはい、考えすぎると禿げる禿げる。」

「そうだぞ三好。禿げるぞ。」

 

「んな!禿げないわよ。」

「石滅君、女の子に禿げるなんて言ってはダメですよ。」

 

メッと東郷に叱られてしまった。

 

「すいません。東郷先生。」

 

「よろしい。今回は許しましょう。」

 

「おーい、二人で夫婦漫才やってないの。次の話題に行くわよー。全員テーブルに移動。」

 

「いや、夫婦漫才って。俺先生って呼んでたでしょうに…。なぁ東郷」

 

「ふ、夫婦…」

 

東郷が下を向いて頬に手を添えて何か呟いた。

 

「東郷?」

 

「はっ、何でもありません!私達も行きましょう。」

 

俺が屈んで東郷の様子を見ようとすると、バッと顔を上げてそのままテーブルの方へと向かった。

 

「なんだ?」

 

少しばかり様子が変だったように見えたが気のせいだったのだろうか。

 

 

「というわけで、今週末は子ども会のレクリエーションをお手伝いします。」

 

「具体的には?」

 

樹が今週末の予定を読み上げ、東郷がそれに質問をする。

 

「えーっと、折り紙の折り方を教えたり、一緒に絵を描いたり、やることはいっぱいあります。」

 

「わー!楽しそう!」

 

「夏凛にはそうねぇ…、暴れたりない子のドッチボールの的になってもらおうかしら。」

 

「はぁ!?ていうかちょっと待って!私もなの!?」

 

そういった三好の目の前に犬吠埼先輩が紙を見せるように出す。

 

「昨日、入部したでしょ?」

 

「け、形式上…」

 

「ここにいる以上部の方針に従ってもらいますからねぇ~。」

 

(犬吠埼先輩、楽しそうだな。ちょっとドヤっているし。)

 

「それも形式上でしょ!それに…、私のスケジュールを勝手に決めないで!」

 

「夏凛ちゃん日曜日用事あるの?」

 

結城が三好に聞く。

 

「いや…。」

 

「じゃあ親睦会も兼ねてやった方がいいよ。楽しいよ!」

 

「なんで私が子供の相手なんか…」

 

「いやぁ?」

 

結城が悲しそうな顔をする。

 

「ぁ…。」

 

三好は、悲しそうな結城の顔を見て、その後に勇者部の顔を不安そうに見てから

 

「わ、分かったわよ。日曜日ね。丁度その日だけ空いてるわ…。」

 

「よかったぁー。」

 

安心したように結城が言う、

 

「あー…、犬吠埼先輩。」

 

「どしたの相馬?」

 

「この空気で言うの申し訳ないんですが日曜は午前中少し用事がありまして…。」

 

「ええー!相馬君こないの?」

 

三好が堕とされた攻撃が俺にも来る。

 

「いっ、いや…。後からは行くから…。」」

 

「そっか~。よかったー。」

 

「よぉーし、これで全員揃うわね!それじゃ、日曜日楽しんでいくわよー!」

 

「「「おー!」」」

 

元祖勇者部たちが盛り上がりその日の部活動は終わった。

 




いかがでしたでしょうか?

自分の中では、「あれ?ヒロインがいつの間にかすみすけに…」ってなってます。話的にヤバい…。
タイトル詐欺になってまう。

…まあ何とかなるか!
と開き直って書いております。

今後もペースは遅いでしょうが定期的に書いていけたらと思ってますので応援よろしくお願いします。

評価、感想お待ちしてます!

次回「夏凛ちゃん誕生!」デュエルスタンバイ!
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